個人的に、大型連戦のうち、最後の3連戦、川崎、マリノス、福岡戦は、セットで考えていた。そして、自分はネガティブ思考の人間なので、あわよくば苦しいこの3連戦を1勝・1分・1敗くらいで乗り切りたい、いや3つのうち1つでも勝って勝ち点3に終わっても御の字か、くらいに思っていたのである。メンバーも苦しいし。
蓋を開けてみると、今回の福岡戦は、疲労ゆえか、主力選手の動きが重かったように思う。しかし、試合開始直後の松崎の一発と、前半ADの不意打ちのような二発により、なんだか分からないが勝っちゃったという印象である。
福岡は、得点力はそんなにないが、失点も少なく、ロースコアで粘り強く戦って、勝負強さで勝ち点を積み上げてきたチームである。もちろん、3失点は今季初であり、それを前半のうちに喫したことで、あまりに前例のない試合展開で、先方は成す術がなくなったという印象だった。後半は、清水としても攻め手はなかったが、試合を殺して後半45分をやり過ごしたといったところだろうか。
今回の福岡戦でも、清水が自陣からボールを保持して力強く前進したようなシーンはほとんど見られなかった。今季の公式戦で、ルヴァンの磐田戦を含め、「保持・前進で相手を上回った」と思える試合が、一つもない。まあ、しかし、福岡戦も先方の保持率の方がはるかに高かったように、秋葉清水は相手に持たれるくらいが、丁度良いのかもしれない。
福岡の金監督は、鳥栖時代も、チームのオーガナイズが巧みな人だった。組織立ったサッカーをやる福岡にとっては、秋葉清水のカオスサッカーみたいなものが、実は苦手なのかもしれない。
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