
昨晩開催されたキングオブコントの決勝で、ラブレターズというコンビが優勝したのだけど、その決勝ネタにジュビロ磐田が登場したことが話題になっている。磐田の公式が「優勝おめでとうございます」と大人の対応をしたのが救いだったが、個人的には、面白くはあったけど、心からは笑えなかったという感想である。
ネタの内容は、海岸で黄昏れていた女性が、実は磐田の狂信的なサポで、磐田の低迷とJ2降格見通しに絶望し、ゲン担ぎでやっていた坊主頭をバリカンでさらに刈り上げようとして、女性をナンパしようとしていた外人男性が引きまくる、といったものだった。
このコントの笑い所は、大して強くもない田舎サッカークラブを命懸けで応援し、やれ飛び跳ねたり、意味不明な願掛けをしたりという「やべぇやつ」の生態である。つまり、今回はたまたま磐田という設定だったが、要するに我々Jサポが揶揄されているわけである。ラブレターズがどこまで本気でJサポを馬鹿にしているのかは不明で、逆に愛ゆえという気もしないでもないが、それが笑いの対象になっていることに変わりはない。「Jサポというのは一般国民からは理解し難い奇怪なマイノリティ」という前提があって成り立っているネタということであり、これはラブレターズ云々というよりも、そういう日陰の存在になってしまっているとしたら、我々Jリーグのステークホルダーは危機感を持つべきだろう。
ラブレターズのネタに関して言えば、仮に「よくいるやべえJサポ」をネタにするにしても、今現在、実際に降格危機に直面している磐田を題材にするのは、趣味が良いとは思えない。末期がん患者に「お前は死ぬ」と言い放つようなものである。そりゃまあ死ぬだろうが、笑いものにしていいとは思えない。
こういうネタをやりたいのなら、架空の、いかにもありそうな、それでいて名前だけで笑えるようなクラブ名を考えるべきだろう。実際に存在するものを笑いものにしてはいけない。仮に愛ゆえであろうと、不快に思う人は多いだろう。
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