エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: エスパルス

2137

 秋葉清水の問題が、1失点目に凝縮されていた。秋葉監督自身が語っているとおり、守備というよりは、ボールの運び方が悪く、GKからの苦し紛れのキックが変な形で奪われたのが、根本原因だろう。ただ、監督がそう言うのなら、「ビルドアップに興味はない」などとうそぶくのではなく、それこそが自軍の最大の課題であることを直視して、自分でノウハウがないのなら人に教えを乞うてでもいいから、ちゃんとボールを運べるチームを構築してほしいものである。

 まあ、ただ、しかし。1失点目を改めて検証してみると、CBとして先発した羽田の中途半端なプレーが問題だったことが分かる。前節の失敗にもかかわらず、またしてもポジションを外して奪おうと前に出て空振りに終わり、慌ててボランチの宇野が羽田のポジションを埋めようと下がったのだが、羽田も自分のポジションに戻ったため宇野と羽田が同じ位置で重なり、逆にバイタルがぽっかり空いて、そこを敵の西村に使われフリーでのヘッドを許したものである。まあ、怪我人が相次いだCB陣も、ほぼ全員戻りつつあるので、今後のリーグ戦のメンバー表に羽田の名が刻まれることは、まずないのではないか。

 そして、誰もが感じたとおり、2失点目も、実に痛いというかもったいないものだった。北川のPKで同点に追い付き、秋葉清水らしく内容は???ながら勢いはあったので、状況的に言って、あのまま押せ押せで逆転まで行けた可能性もあったと思う。そこで一瞬の隙を突かれて失点したことで、引き分けに追い付くのが精一杯という試合になってしまった。

 それはそうと、昨シーズンの清水はPK得点が確か1~2点くらいしかなかったと思うが、今季は量産している。VARがあり、細かいファウルもチェックされるという要因はあるにせよ、PKには恵まれたシーズンだということを実感する。今回は、乾がもらいに行った感が強かったが、女性主審の慈愛で認めてもらえた。攻めていても得点の匂いはほとんどなかっただけに、大助かりだった。そして、以前当S研ブログでは北川はPKには向かないのではないかというようなことを書いてしまったが、実際には北川は初回の失敗以降は決め続けている。今回DAZNの解説は福田氏だったが、福田氏以来の、PK多過ぎ得点王の誕生か?

 清水も、町田も、波に乗り切れていないチーム同士であり、2:2ドローは妥当なところか。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2136

 そう言えば、ロティーナ格言の一つに、「私は常にインターセプトを狙うセンターバックは好きではない」というのがあったな。柏にボールを握られる苦しい試合でも、大ピンチはほとんどなく、敵の攻撃を上手くやり過ごせてたんだが、センターバックの一つの判断ミスが、致命的な一失点に繋がってしまった。

 とまあ、ミスを攻めたくもなるが、全体として、やはり柏の方がずっと組織的に洗練されたサッカーをやっており、勝ち点に値する内容だったのが我が軍よりは先方だったことは、否定しようのない事実である。今回の試合では、とくに「相手をはがす」プレーで、雲泥の差があった。柏の側は、選手の立ち位置、サポートの距離感と角度、お互いの連携で、相手の圧力をかわし、ボールを前に運んでいく。それに対し、秋葉清水は個人任せなので、個人が良いターンとか果敢なドリブルとか、カピ的な鬼キープでもしないと、ボールを保持・前進させられない。挙句の果てには、出し所がなく、敵2人くらい背負っている味方に無理につけようとして、奪われてショートカウンターを浴びる。というようなことは、周知の事実なわけだが、はがせるチームを作る名人であるロドリゲス監督のチームと対戦して、彼我の格差が可視化された。

 ただ、サッカーというのも、つくづく変なスポーツであり、これだけ明白にクオリティに差があっても、スコアは0:1だった。主審にサッカーのリテラシーがあれば、タンキのゴールが認められて、引き分けられたかも(あるいは勢い余って勝ったかも)しれなかった。

 また五分の星に戻ってしまったが、怪我人続出のチーム状態で、ゴールデンウィークの連戦に臨んだことを考えれば、ここまでの結果が最悪というわけではないだろう。次の試合もすぐ来るので、切り替えて戦ってほしい。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2131

 国立の名古屋戦は、DAZNが言うところの「ピックアップマッチ」となった。DAZNというところは、有料配信なのにCMを入れるといった犯罪的な会社だが、とにかくやることなすこと全てが的外れなサービスである。くだんの「ピックアップマッチ」というのも最悪な代物。何が不快と言って、解説者を2人立てるというのが、バカ丸出しである。実況に加え、解説が2人もいると、言葉が渋滞し、試合の臨場感を伝えるというスポーツ中継の本分が置いてきぼりになる。林凌平氏も、テセも、それぞれ話の中身は悪くないのだが、試合後のレビューならともかく、試合中に2人してずっと戦術論を語っているのを聞かされるのは、辟易とする。お前らのトークショーを聴きたいんじゃなくて、試合を観たいだけなんだよと、叫びたくなる。日本のスポーツ中継には、「重要な試合ほど、解説者を複数立てて豪華にする」という謎風習があり、DAZNの「ピックアップマッチ」はその日本の悪い部分を猿真似しているだけの、お粗末な仕様である。サッカーの中継なんてものは、映像は基本的にずっと俯瞰の画面にしてガチャガチャとカメラを切り替えたり無駄にリプレーを入れたりしない、話は実況と解説1人がベストなのであり、DAZNという低脳企業が無駄に頑張ろうとするたびに、どんどん放送が劣悪になっていくのは、本当に耐え難い。

 おっと、失敬。試合に負けたので、つい怒りをDAZNに向けてしまった(笑)。にしても、名古屋戦、成す術もない完敗だった。その敗因に関しては、上では否定的に言及してしまったが、試合中に林氏とテセが語っていたとおりであろう。所長のような素人が付け加えることはない。

 ただ、秋葉監督の無策を指摘するのは酷であり、連戦や怪我人続出などで、誰もが思い付きそうな3バックへの変更はやりたくてもできなかったのだろう。強いて言えば、高橋・宇野・羽田の3バックでいいじゃないかと考えたくはなるが、そうしないのはおそらく「羽田はJ1のセンターバックとしては厳しい」という判断からなのだろうし、要はそれだけ台所事情が厳しかったということだろう。

 前節、選手のピッチ上の判断で、3バックへの変更を取り止めて4バックに戻し、「監督が指示しなくてもピッチ上で解決できる成熟エスパルス」みたいな持ち上げられ方をしたのも、悪い振りになってしまったかもしれない。これもダブル解説が言っていたように、今回ばかりは選手だけではどうしようもなく、監督が前半途中でも思い切った決断が必要だったかもしれない。まあ、何度も言うように、決断したくてもできない事情があったのだが。

 清水の場合、Bチームが機能せずにAチームにメンバーチェンジして盛り返すことはあるが、最初からAチームで上手く行かなかった場合には、成す術がない。「アウェー」の国立では、神通力も働かない。私見によれば、ダメな時はとことんダメというのが秋葉清水であり、そういう悪い日だったと、切り替えるしかない。

 もっとも、これも豪華ダブル解説が言っていたように、今回の名古屋戦で、「好調(?)」清水対策がバレてしまった感がある。今回のケンタ名古屋は、切羽詰まっていたがゆえに露骨な清水対策を仕掛けてきた形だが、他のチームもなりふり構わず同じような清水封じを狙ってきたりすると、今後が心配である。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2124

 皆さん、今季序盤の清水の戦績には、ある傾向が出ていることに、お気付きだろうか? それは、「相手チームが新任監督だと、清水は強い! 逆に、相手チームの監督が、昨シーズンから留任しており、継続してチームを率いて場合には、清水は弱い」という法則である。整理すると、以下のような結果になっている。

相手チームが新任監督 4勝・1分・0敗

相手チームが留任監督 2勝・2分・4敗

 つまり、今季ここまでの清水は、新しい監督が就任して、まだ戦い方が確立されておらず、機能していないようなチームを相手に、その完成度の低さに助けられて、勝ち点を積み上げてきたと言える。秋葉清水自身が、組織的な完成度を高めてはいない分、相手次第という側面が大きい。

 なお、法則を発表しておいてなんだが(笑)、この法則が、次の名古屋戦、柏戦にも当てはまるかは、分からない。名古屋は長谷川監督が長期政権を築いているのに迷走中で、柏はロドリゲス監督就任から間もないにもかかわらず早くも高い完成度を見せているからである。

 さて、FC東京戦に関して言えば、先方の松橋監督は期待されて新潟から引き抜いた指揮官なわけだが、どうもあの人はチームがじっくりと熟成するのを待つタイプらしく、今回戦ってみても、タレントがいるわりには、それらがまったく噛み合っていない印象だった。先方が何をしたいのか分からず、清水としては守備の大きなミスをしない限り失点のイメージはなかった。というわけで、新任監督相手には強い清水という法則が、完全に当てはまった。

 前節、FC東京は途中出場の俵積田の大活躍で終盤3得点を重ねて快勝していたので、この清水戦でも俵積田が途中投入された時点の戦況次第では脅威になる恐れがあった。しかし、60分に彼が出てきた時点で、すでに清水がリードしていたので、清水はブロックを組んで待ち構える形となっており、俵積田が使うスペースは失われていた。同点とか清水ビハインドで終盤に彼が出てきて、間延びしたスペースを使われたら餌食になった可能性が高いが、そう考えるとやはり先制点は大事である。

 それにしても、宇野をセンターバック起用とはね。しかも、4バックの2CBの一角とは。これだけCBに怪我人が続出して、それでも出番がなく宇野にポジションを奪われる本職のCBは、もう戦力としては厳しいかもしれない。宇野のCBとしてのプレー振りも、決して合格点ではなかったと思うが、あれより期待値が低いということは、過酷な現実だ。

 ポジションは違うが、乾の存在感が高まる一方で、2018-19年のドウグラスのようになってきた。ベテラン依存からの脱却のはずが、やはり違いを作るのはあの人しかいないわけで。年齢的に海外移籍の心配をしなくていい分、逆に安心か。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 個人的に、大型連戦のうち、最後の3連戦、川崎、マリノス、福岡戦は、セットで考えていた。そして、自分はネガティブ思考の人間なので、あわよくば苦しいこの3連戦を1勝・1分・1敗くらいで乗り切りたい、いや3つのうち1つでも勝って勝ち点3に終わっても御の字か、くらいに思っていたのである。メンバーも苦しいし。

 蓋を開けてみると、今回の福岡戦は、疲労ゆえか、主力選手の動きが重かったように思う。しかし、試合開始直後の松崎の一発と、前半ADの不意打ちのような二発により、なんだか分からないが勝っちゃったという印象である。

 福岡は、得点力はそんなにないが、失点も少なく、ロースコアで粘り強く戦って、勝負強さで勝ち点を積み上げてきたチームである。もちろん、3失点は今季初であり、それを前半のうちに喫したことで、あまりに前例のない試合展開で、先方は成す術がなくなったという印象だった。後半は、清水としても攻め手はなかったが、試合を殺して後半45分をやり過ごしたといったところだろうか。

 今回の福岡戦でも、清水が自陣からボールを保持して力強く前進したようなシーンはほとんど見られなかった。今季の公式戦で、ルヴァンの磐田戦を含め、「保持・前進で相手を上回った」と思える試合が、一つもない。まあ、しかし、福岡戦も先方の保持率の方がはるかに高かったように、秋葉清水は相手に持たれるくらいが、丁度良いのかもしれない。

 福岡の金監督は、鳥栖時代も、チームのオーガナイズが巧みな人だった。組織立ったサッカーをやる福岡にとっては、秋葉清水のカオスサッカーみたいなものが、実は苦手なのかもしれない。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

26

 浦和戦と同じような状況、同じようなメンバー構成で、2点とられるまでは浦和戦と全く同じような展開だった。そこから、信じられないような逆転劇が待っているとは。個人的には、「これは宝くじ。当たればラッキー」くらいの気持ちで観ていたので、望外の勝利に歓喜してしまった。

 まあ、しかし、前半のセットは、全く機能しなかったねぇ。アフメドフも、ルヴァンの一発で目覚めたのかと思いきや、「前の方にいるだけ」という印象の45分だったし。彼だけの責任ではないとはいえ、守備時にも全くボールを追い切れていないし。あれでは、レギュラーとしての計算は立たない。

 あと、個人的には、DFの羽田をもっと使ったらどうかと提言したこともあったが、実際に先発でプレーしているのを見て、使われないのには理由があるんだなと、妙に納得させられた。

 4バックにシステムチェンジする時に、蓮川や宇野をサイドバック起用せざるをえないのも、苦しさの表れだった。

 要するに、勝ちはしたものの、怪我人やら、実力不足やらで、現状で戦える戦力がごく限られ、そのギリギリの駒を使い回して、どうにか勝ったという試合だった。

 清水がシステムチェンジをし、レギュラーを投入して圧力を強めても、普通のJ1チームだったら崩れたりしないと思うのだが、そこで崩壊してしまうのが、今のマリノスなのだろう。試合前には、先方のネームバリューや実績だけで個人的にビビっていたが、試合を終えてみると、なるほど今季1勝しかできていないチームだなと実感した。

 マリノス、何人かの選手も、多くのサポも、泣いてたねえ。まあ、ただ、あれは「名門なのに不甲斐ない」というプライドゆえの涙で、彼らはまだ、降格の恐怖みたいなものは実感していないだろう。

 個人的には、マリノスさんはチームもサポも品が良く、悪い感情は一切抱いていない。ただ、「オリジナル10の各チーム、一回はJ2に落ちることにしませんか(笑)」という思いがあり、そうなると、まだ落ちていないマリノスと鹿島にも一回は降格を経験していただきたいという気がしている。

 もしかしたら、今年がその年になるのだろうか? もちろん、まだシーズンは始まったばかりだが、戦ってみたマリノスは、確かに大きな問題を抱えていた。

 他方、清水のJ1残留ということを考えると、だいたい勝ち点40くらいが残留ラインになるはずである。単純計算で、10勝・10分けで勝ち点40になるわけで、10勝のうち4勝をすでに挙げたと考えると、勝ち点の積み上げとしては今のところ悪くないという気がする。サッカーの中身に関しては相変わらずさっぱり手応えがないが、マリノスのような迷走・バラバラ感がない点は救われる。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

23

 取り上げる順番がリーグ戦とは逆になってしまったが、せっかくスカパー!のSPOOXを契約してルヴァンカップの磐田戦をテレビ観戦したので、それについても一言感想というか愚痴を書き留めておく。

 まあ、誰もが感じたとおり、冒頭の一発だけで終わってしまったな、と。アフメドフの待望の初得点は今後に繋がるはずだし、小竹の初アシストも嬉しかったが、試合が進むにつれ、尻すぼみになっていった。

 むろん、連戦中のミッドウィークで、メンバーは大幅に入れ替わっていた。メンバー的には、磐田の本気度の方が、わずかに上回っていただろう。しかし、今の清水のように、連戦だったり、怪我人が多かったり、ターンオーバーを採用した時の方が、チームとしてのトータルな完成度が試されるものである。残念ながら、秋葉清水は、チーム戦術が未完成なところを、個の力で補っている部分が大きく、レギュラーが欠場したり疲弊したりするとそのままチーム力低下に直結してしまう。磐田戦は、その苦しい部分が如実に出て、力負けしてしまった印象だ。

 磐田戦では、前半の運動量が豊富な時には勢いがあったが、疲れてくるとほとんど攻め手がなくなった。逆に磐田は、選手の距離感が適切で、試合終盤になればなるほど、磐田にいいようにボールを動かされてしまった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

22

 川崎って、今季開幕前の下馬評が、必ずしも高くなかったはずである。独特の攻撃サッカーで黄金時代を築いた鬼木前監督が去り、守備戦術に定評のある長谷部監督に代わり、だいぶ路線が違うので、適応に時間がかかるという見方が多かった。

 しかし、監督が代わっても、上手い選手たちというのは、すぐに適応できるものなんだなぁ、また優れた監督は現有戦力でチームを機能させる最適解をすぐに見付けて結果を出すんだなぁということを、今回の試合で痛感させられた。川崎は、変わったけれど、相変わらず強かった。

 まあ、それでも、竹槍集団の清水は、良く対抗した方ではなかったか。気持ちは入っていたように思う。

 川崎は、前からの圧力はそんなにかけてこなかったと思うが、それでも秋葉清水は前にボールを運べない。最初の3分の1で失い、ショートカウンターを浴びる。積年のビルドアップ軽視の弊害は、明らかである。

 逆に言うと、この試合でも、清水がブロックを作って守っている場面では、そんなに危ないシーンはなかった。往年の鬼木フロンターレのように、最後の3分の1で敵の首を真綿で絞めるような攻撃をされると、清水は持たなかったと思うのだが、川崎はそのクオリティは失ってしまったように見えた。しかも、川崎は数的有利の終盤には、単純にロングクロスを放り込むパワープレーをしかけてきたりして、劣勢のなか守り切る気満々だった清水にとっては、あの方が割り切って対処しやすかっただろう。

 退場になった北爪のプレーは、責められない。いまやサイドの最重要プレーヤーである彼を欠いて、マリノス戦をどう戦うのかは知らんけど。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2112

 前節・浦和戦では、「前半45分はゼロゼロで我慢」という入り方だったと思うが、それが裏目に出て、後手を踏んだ。それならば、この横浜FC戦は最初からフルスロットルで行こうという考えだったのだろう。実際、ボールを保持して攻める場面は多かったが、例によって最後の3分の1の形がないので、シュートは増えず、決定機は乾のポスト直撃弾くらい。アグレッシブには行ったが、「くたびれ損」のような前半になってしまった。

 こういう戦い方をして、前半に点がとれないと、待ち受けているのは悲劇である。今回の対戦では、むしろ横浜FC側が「前半45分はゼロゼロで我慢」と考えていたのではないか。そして、フリエは実際にそれに成功した。後半はギアチェンジをして前から奪いにくるようになり、それに戸惑っているうちに清水は先制を許してしまった。

 まあ、失点することもあるだろうが、問題は、その後の攻撃がまったく機能しなかったことである。相手が前から奪いに来ると、自分たちでボールを保持して前進するということがまったくできなくなり、個ではがすしかなくなる。苦しいプレーの連続となり、奪われてカウンターを浴びることにも繋がる。良い時もあるが、「駄目な試合では、からっきし駄目」というのが、秋葉清水の特徴だろう。残念ながら、J1ではそうした試合が増えそうである。

 個々の選手を悪く言いたくはないが、2失点とも、高木がクロス対応で負けたような形になってしまった。驚異的な運動能力で低身長をカバーし、センターバックとしても奮闘している高木ではあるが、今回の2つの失点シーンを見ると、J1のセンターバックとしては苦しく、やはりサイドバックで使いたいと思えてくる。蓮川が離脱しているがゆえの苦しいやりくりだとは思うが、羽田をセンターバックで使い、高木は右サイドで使った方が、失点は減りそうな気がする。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2109

 浦和と清水の戦いを観ていると、無秩序と秩序の対戦という印象だった。組織だったサッカーを目指している浦和と、カオス然とした秋葉清水。もしも、スコルジャ監督の浦和が成熟を重ねたら、秋葉清水には勝ち目はないように思える。ただ、現時点で浦和の完成度は3割くらいであり、組織的なサッカーを目指しているだけに、かえってぎこちなさがある。実際、今回対戦してみても、とても歯が立たない相手という印象はなかった。その意味では、浦和を倒すチャンスだったと思うのだが、何だかよく分からない2失点で、勝負が決まってしまった。まあ、J1では危険な位置で変な奪われ方をしたら失点に直結するというのは、分かっていたことではあるが。

 他方、せっかくあれだけ前線を大胆にターンオーバーしたのだから、せめて60分くらいまで引っ張ってもいいのではないかと思った。それで、今後に繋がるなら、たとえ勝ち点ゼロでも、得るものもあったのではないか、と。しかし、後半頭からの3枚替えは、監督がしびれをきらしたということか。まあ、何もできないという印象があった前半から、後半はだいぶ期待感が高まったので、それが正解だったということか。

 古巣相手の松崎がやたら気負っていたことが気になったけど、最後のあのプレーで、まさかパスを選択するとは。清水のアタッカーって、なぜか「ここぞ」という場面で打たずにパスを選択することが多いけど、今回の松崎はその最たるものだった。

 まったく歯が立たずに負けるのも悔しいけれど、今回の敗戦は「もうちょっと何とかなったんではないか」と、別の意味でだいぶモヤモヤが残った。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20

 かつてのエレベータークラブを脱し、すっかりJ1中位くらいの地位を確立しつつある湘南。今季は開幕ダッシュにも成功し、これは難敵だろうと予想された。しかし、蓋を開けてみれば、そのチームを相手に、3:0の完勝! 聞くところによると、湘南は前から激しく奪いに来るという話だったので、清水が自陣で防戦一方になる悪いイメージもあったのだが、実際には積極果敢に前プレスをかけたのは清水の方だった。清水はターンオーバーは敷いたものの中2日で、湘南の方が体力面で余裕があったはずなのに、清水の方がずっとアグレッシブで、それがそのまま試合の優劣に繋がった印象だ。

 DAZN解説の水沼さんが、「勝った試合では多くの選手が輝くものだ」というようなことを言っていたけど、まさにそんな印象だった。特に、失礼ながら「不安で一杯」だった両サイドの北爪と吉田が、持ち味を発揮してくれたのが嬉しい。北爪に至っては、地上の上下動だけでなく、ロングボールの受け手として空中戦でも奮闘してくれた。

 当S研ブログでは、秋葉清水の戦術面での薄さに苦言を呈することが多いが、昨日の2点目のように、狙いが的中した綺麗な崩しでゴールを奪えると、本当に嬉しいものだ。ブエノに関しても、危険なエリアで持ちすぎたりリスクの高いパスを出したりして大ピンチに直結する問題を指摘したことがあったが、昨日のプレーはシンプルで、とても良かった。

 まあ、今回の湘南戦のようなインテンシティを、今後の連戦や、夏場の試合でも維持できるかは、まだ分からないが。それでも、とりあえず「これがうちらの生きる道」と思えるものが確認できた、気持ちの良い勝利となった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

19

 報告が遅くなったが、ルヴァンカップの相模原戦を現地観戦してきたので、その感想。

 全体的には、やはり低調な試合だったと言わざるを得ないのではないか。ボールを持っている時間は長いが、狙いを持って相手ゴールに迫るということが全然できていない。前半3本、後半7本に終わったシュート数が、問題を物語っている。

 個々の選手に関して言えば、このレベルの相手でアフメドフが機能しなかったのは、残念だった。「おっ!」と思うようなプレーを見せそうになる場面もあるが、今のところすべてが未遂である。J3相手でのカップ戦であっても、1点さえとれれば、その後リーグ戦でもケチャップドバドバに繋がるかもという期待は、裏切られた。今季の清水は、センターフォワードが最激戦区などと言われていたが、蓋を開けてみれば計算が立つのは北川だけで、連戦に向け不安を残した。

 小竹のプレーにも期待が集まったが、デュエルで負ける場面が多く、これまた不発。仕掛ける際に、「はい、これから仕掛けますよ」という間合いなので、相手が対応しやすいように見えた。もっとパスの引き出しからトラップ~仕掛けまでスムーズにプレーできるようになると、相手を出し抜けるのではないか。

 小竹が決定的な仕事ができたら、「スター誕生」ということになったと思うが、実際にはその小竹に代わって72分に登場したユースの土居佑至君がゴールを決め、ラッキーボーイに。巡ってきた出番をどれだけ活かせるかで、キャリアが左右されるわけで、小竹にも次のチャンスで大きな仕事をしてほしい。

 期待の新戦力の中では、ボランチとして出場した弓場のプレーは安定していて良かった。試合勘が鈍っているのか、宮本がパスミスを見せたりしていたので、もしかしたら弓場がボランチの序列を3番手に上げたかもしれない。

 結果的には3点がとれたが、終盤の2点は相手が前がかりになったところを突いたもので、それぞれ痛快ではあったものの、攻撃の形が結実したという感じではなかった。公式戦の連敗は止まったものの、個人的には今後の連戦に向け不安を払拭できないでいる。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

17

 メンタルだけで勝てるほどJ1は甘くないので、我々はどうビルドアップしていくのか、どうフィニッシュに持っていくのか、その中でどうしっかりと守備をするのか。全部引っかけられての失点だった。守備はそんなに揃っていないわけじゃないので、もう一度ホームで勝つ、攻守、そしてメンタリティ、フィジカル、タクティクス。全てが揃わないとJ1では当たり前のように勝てない。メンタルだけでも駄目、フィジカルだけでも駄目、テクニックだけでも駄目、やはりタクティクス含めて、戦術・戦略というのは必ずどのチームにも狙いを持って我々はやっているので、もう一度そこをしっかりやれるようにしたい。

 と、監督は言うのだが、チームの問題を良く分かっているような、まったく分かっていないような、ちぐはぐなコメントだと感じた。秋葉監督は上手く行かない時に「他人事」のようにチームを評することがあるが、ピッチ上で起きていることは、紛れもなく監督のチーム作りの産物だ。

 秋葉清水の場合、とりわけビルドアップ軽視の姿勢がツケとなって重くのしかかっていることは直視しなければならない。今さら「我々はどうビルドアップしていくのか、どうフィニッシュに持っていくのか」と言われても、こちらが困るわけで、それを考えて実践するのが貴方の仕事のはずである。もしも本当に「中は引っかけられやすいから外で回す」という程度のリテラシーしか備えていないのなら、J1の監督としては厳しい。

 怪我人多発は確かに痛いだろうが、この程度の離脱は、どんなチームでも起きうることだ。いや、むしろ主力が欠場した時の方が、チームとしての本来の完成度や組織力が出ると言うべきである。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2100

 J1の強度とスピードに屈したという印象。ガンバがそんなに強いという感じでもなかったが、やはりJ1の平均以上のチームではあるなと実感した。個人的に、清水がJ1で通用するか非常に心配し、「J1のチームとやったら、こんな感じになってしまうのではないか……」と抱いていたイメージがあったが、実際にそうなったなという感想だ。

 秋葉清水の現在地や問題点が、色々と浮き彫りとなった。秋葉監督は、「J1でも戦えるようなチーム作りを進めてきた」と主張するし、そう言ってくれる評論家もいるが、個人的には疑問だ。昨シーズンも、組織的には清水より上なチームがJ2にもゴロゴロいたわけで、J1に上がればほぼ全チームがそうであろう。

 ビルドアップが苦しいし、最後の3分の1の形もない。ボールが運べないので、中央で無理をして、引っ掛けられてショートカウンターを浴びる。J2だったら清水のCBの個人能力で誤魔化せたかもしれないが、J1だと失点に直結する危険がある。ガンバ戦は、その形から失点したわけではなかったが、危険な場面は多発し、劣勢の基調を作った。

 関連して気になるのは、ブエノにホナウド臭がしており、バイタルエリア等で無理に持ち過ぎ個ではがそうとして、ボールを奪われるケースが散見されたことである。接触プレーに寛容な今季のJで、ああいう危険なボールの持ち方をしたら、餌食である。

 サイドハーフに怪我人に多発しているのか、学徒出陣とばかりに嶋本が先発したが、これまただいぶ苦しかった。今季の清水のスカッドは、「前線は飽和状態だがDFラインが手薄」などと言われていたわけだが、まさかアタッカーの頭数で苦労するとは。

 ガンバ戦の前までの清水は、ひたすらツイていたと思う。しかし、この試合では山原を負傷交代で欠くこととなり、ツキにも見放された。長引かないことを願う。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

9

 シティライトスタジアムって、名前変わったのか。いつもと雰囲気違い、芝の状態も悪そうだったので、DAZNで観てて、今回はどっか別の会場でやったのかと思った。

 岡山と言えば、申し訳ないが、格下というイメージで見てしまう。昨年もダブルだったし、J2で5位のチームだし、清水から流れていった選手も多いし。しかし、戦ってみて、もう格下イメージは返上せねばと感じた。元々木山監督の指導でベースがしっかりしているところに、オフの補強は清水より力が入っていただろうし、今季ここまで好調なのもうなずけると納得した。

 お互いの時間帯があり、お互いにチャンスがあり、どちらに転んでもおかしくない試合だった。ただ、清水としては、違いを見せていたカピシャーバや松崎が欠場し、連戦の疲れもあり、攻撃のクオリティは低かった印象。同じ1:1でも、広島戦は高いレベルのスリリングながっぷり四つだったのに対し、岡山戦は泥臭いしのぎ合いという感じだった。

 今季ここまで、清水が悪くない戦いができているのは、すべての試合で先制できていることが大きい。ただ、2試合連続で追い付かれたのも事実である。

 北川のPK、不安しかなかったが、的中した。ストライカーがPKが上手いとは限らず、現に歴代の名ストライカーでPK役を固辞した人も少なくない。北川は瞬間的なひらめきタイプで、精神的なムラもあり、PKのような間の駆け引きがキモの役割には、向いていないのではないか。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

5

 試合前、「あれ? 変なメンバー構成だ。さては、広島相手にミラーゲームに持ち込むべく、3-4-2-1で行くのか?」と思った。しかし、キックオフすると、山原左サイドハーフの、4-2-3-1のように見えた。ただ、試合が進むに連れ、山原がディフェンスラインまで下がることが増え、なんだ結局3バックだったのかなどと、頭を捻りながら見ていた。秋葉監督監督は試合後に、「実は4枚も3枚もうちはあまり関係ない。どのみち広島さんはマンツーマン気味にくるチームなので、あまりシステムどうこうというよりは、どうマンツーマンにくる相手を剥がすのか、という話を選手たちとしていた」とコメントしている。まあ、要するに可変だったということか。

 当S研ブログではいつも、秋葉清水にはアタッキングサードの形や質がないと苦言を呈することが多い。しかし、この広島戦では、前半は割と良い攻撃ができていた。クサビのパス、ポケットをとる動き、ドリブル突破、何度も会場が沸いた。松崎がキレているのも大きかった。広島の3バックは、両脇が開くという読みがあったのか、清水はサイドに突破力・走力のある戦力を配置し、その結果として試合途中までは優位に運べたと思う。

 まあ、とはいえ、広島が連戦で疲弊していたことは、割り引かねばなるまい。3バックの不動の一角であるベテラン塩谷を温存したのも、その影響だろう。ハーフタイムで塩谷を投入して以降の広島は格段に落ち着き、王者の戦いを取り戻した。ついでに塩谷は同点ゴールまでゲット。

 後半にも清水には何度かチャンスもあったが、寒空の中で押され気味の試合を観ていたオレンジサポの多くは、「このまま勝ち点1で終わってくれ」という思いだったのではないか。最初から広島がフルスロットルで来たら、飲み込まれていたと思われ、つくづく今季ここまでの清水はツイてるなと感じる。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

3

 マンオブザマッチは、カピでも松崎でもなく、乾だろうな。あの退場劇を誘発したという意味で。

 そう思わせるくらい、この試合の序盤は劣勢だったし、彼我の格差を実感させられた。新潟はとにかくボールを動かすのが上手い。誰がどこに立って何をするのかがはっきりしている。清水はその逆。

 考えてみれば、清水はJ2で過ごした2年間も、こういう「安い選手たちを監督がしっかりと仕込んで機能的にサッカーをしてくるチーム」が苦手だった。それをより高い次元でやってくる新潟に、苦戦するのは当たり前か。あれでもうちょっと決め切るストライカーがいたら、もっと恐ろしかった。

 驚いたのは、新潟が一人少なくなって以降も、若干慎重にはなったが、基本的には同じような戦いを続けていたことである。一人少なくても、清水程度なら行けるという判断だったか。まあ、そう思われても仕方ないのが、今の我が軍の力だろう。

 いずれにしても、清水が数的優位になったことで、ようやく活路が開けた。退場劇に続いてラッキーだったのは、前半終了間際に、セットプレーから先制できたこと。そして、後半も効果的な攻撃はまったくできていなかったが、ラッキーパンチのような形で、追加点がとれたこと。むろん、両得点とも、シュートは素晴らしかったが、一人少ない相手を理詰めで追い詰めて決め切ったという感じではなかった。

 2点リードで余裕が生じ、次節ミッドウィーク連戦もにらんでか、秋葉監督の割には交代策も早かった。おそらく2トップのテスト、その組み合わせも、色々試したかったのだろう。

 しかし、誰が見ても、意気消沈した新潟を押し込みながら、3点目、4点目をとれなかったことが、いただけない。相変わらずアタッキングサードの「形」が見られず、選手の思い付きだけでやっているので、決定機が生まれない。秋葉監督も言葉では「ポケットをとれ」と言うが、それを具体的に落とし込むトレーニングはできているのか? 開幕2連勝は夢のようだが、同時に我が軍の厳しい現在地も痛感することになった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2084

 個人的に、多忙につき国立には行けなかったのだけど、現地組の皆さん、ご苦労さんでした。

 まあ、何しろ昨年のJ1で6位だった相手だし、会場が会場なだけに、もっと苦労するかと思ったのだが、見事な開幕戦勝利。うちのチャンスも多くなかったが、相手に危ない場面はほとんど作られなかった。

 リードしたあと、後半の前半は、前プレスがはまり、完全に優勢だった。欲を言えば、もっと上手く終盤の試合運びができた気もするのだが、昨シーズンからのパターンで、秋葉監督の交代策が遅い。ただ、この日のベンチ入りメンバーを見ると、メンバーチェンジをすることで逆に流れを悪くしてしまう可能性もあり、慎重だったのもまあ何となく理解はできる。

 北川がイエローを受けたこともあり、注目のアフメドフは割と早く投入されたが、ちょっとプレーが淡泊で、前線から猛烈にプレスをかけるような印象はなかった。アフメドフはサンタナのようなボックスストライカーで、味方にお膳立てしてもらって最後を決め切るのが持ち味なのかもしれない。この日の後半の後半のように清水が跳ね返すだけの展開になってしまうと、活きないのではないだろうか。タンキの方が、前で収めてくれる分、今回のような試合展開には向いているような気がした。

 先発メンバーは全員が持ち味を発揮していたが、交代策がパワーアップではなくダウンに繋がってしまったのが、少々残念。控え枠が拡大されても、矢島や小塚らの名前がなかったということは、コンディション不良だろうか。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

81R7egJ3nqL._SL1500_

 やあ、皆さん、お元気でしょうか。仕事が忙しく、シーズンオフをいいことに、だいぶブログの更新を怠ってしまった。とはいえ開幕ももう目前に控えているので、当S研ブログもそろそろ新シーズンの始動を。

 それで、開幕前の風物詩として、サッカーダイジェストの順位予想がある。くだんのサカダイ3月号は本日発売であり、早速Kindle版で購入して、気になる清水の順位予想だけチェックしてみた。

 結論から言うと、清水の順位予想は、そんなに悪くない。清水に関しては極端なブレは見られず、皆さん、中の下というか、下の上くらいに予想している。20人の有識者(?)の中で、清水の降格を予想しているのは、小宮良之氏一人だけだった(18位予想)。昇格クラブであることを考慮すると、まあまあ好意的に評価されていると言えるのではないか。

 全員の予想を集計すると、清水は15位予想ということになっている。気の毒ながら降格候補にされてしまったのは、下から、横浜FC、岡山、新潟である。

 とりあえず今日のところはこのへんで。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

800px-A._Ahmedov

 最近、当S研ブログは、試合があった時くらいしか更新できていないけれど、いつまでもJ2最終節のレビューで終わっているのはなんなので、久し振りにちょっと一言。

 ブルガリア代表のFWアフメド・アフメドフ選手の獲得が本決まりのようだ。一昔前まで、清水が獲得する外国人と言えばブラジル人と韓国人にほぼ限られ、マイナー国の選手をとるのは磐田のお家芸という印象があった。しかし、最近清水は、コソボのコロリ、ガーナのアジズ、そして今回のブルガリアのアフメドフと、ちょっと珍しい国からの補強が続いている。

 で、アフメドフなのだけど、名前、風貌、そしてゴールパフォーマンスなどからして、民族的にはブルガリア人ではなく、たぶんムスリム(イスラム教徒)ではないかと思う。ブルガリアにいるムスリム系の少数民族ということで、トルコ系だろうか。

 実はコソボもイスラムの国で、ベンジャミン・コロリもムスリムだった。あくまでも個人的な想像になるが、アフメドフもそれに次ぐムスリム・オレンジ戦士ということになるのではないだろうか。

 これまでアフメドフはほとんど海外でのプレー経験がなく(アゼルバイジャンにちょっとローンで出ていた程度)、初めての海外移籍がアジアの日本というのは大きな環境の変化だし、我々が暖かく迎えて心地良くプレーできるようにしてあげたいものである。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ