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 5バックのブロックで相手の攻撃を吸収しつつ、ロースコアのゲームに持ち込み、カウンターで得点を狙うというようなゲームプランだったか。ある程度はできていたと思うが、5人も6人も前線に並び、ボランチも左右のセンターバックも攻撃に加わるようなミシャ式攻撃サッカーの圧力に耐えきることができなかった。

 先制点の場面、その直前にも原のクロスから中央でヘッドの決定機を作られていたわけだから、その再現ビデオのようなシーンだっただけに、もっと激しく寄せてほしかった。次々と攻撃に顔を出す名古屋相手に、スライドが間に合わなかったということなのかもしれないが、素人目には、嶋本が寄せなければいけない場面だったように見えた。

 それにしても、攻撃の形というものが、まるでない。たまに相手ゴール近くまで迫っても、そこからのアイディアや形がなく、増してやチームとしての共通理解もない。ファストブレークになりかけても、思い切って仕掛けるような姿勢は皆無であり、自分でスローダウンし、そうこうするうちに相手の人数が揃い、圧を受けてバックパス、といった繰り返しだった。

 選手層が薄いゆえではあるが、交代策もハマらない。この試合、前半ステファンスは一定の存在感があり、セフンと2人でツインタワーを形成している感があって、それなりにボールの受け皿にはなっていたのだが、そのステファンスはなぜかハーフタイムでの交代となった。ただ、交代で入った小塚は、お世辞にも競り合いに強いタイプではなく、この試合のようにサイドで起用して「一人で何とかしてくれ」という苦しい状況では、力を発揮しにくい。

 個人的にも、福島孝一郎氏のジャッジには、不満である。ただ、福島氏のジャッジが試合を壊したというよりは、清水自身のサッカーが機能不全であることと、福島氏のジャッジが拙いことの相乗効果で、清水イレブンもサポもストレスがMAXになったのではないかと感じる。清水のサッカーが上手く行っていないので、相手を無理に止めたり、苦しいキープを迫られて敵に潰されたりして、微妙な判定が増え、それがことごとく清水に不利に吹かれたという印象だ。もちろん福島氏はお粗末だったが、清水のサッカーが上手く行っていたら、ジャッジに苦しめられることもなかったはずだ。

 悲しかったのは、追加点を決められた時点で、アイスタの席を立ったサポが多かった点だ。ただ、観客のマナーを責める気にはならない。残り時間で清水が一矢報いてくれる期待感を抱くことすらできない、それくらい絶望的な試合だったということだ。


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