実を言うと、最近、大きな衝撃を受けた出来事がある。試合後に配信される内幕動画「THE REAL」については、熱心なファンの皆さんなら、欠かさずチェックしていると思う。いつものように、新潟戦後に配信された「THE REAL」を視聴したところ、秋葉監督が驚くべき発言をしていたのである。
「自分たちで解決策を見出せ!」
いやぁ、驚いたねえ(笑)。普通、サッカーの戦術的な解決策は、監督が考えて、それを選手に授けるものだろう。むろん選手の自主的な要素はあるにせよ、大枠は監督が決めるはずである。それを、秋葉監督は、守り方も攻め方も自分で考えろと、選手たちに通告していたのである。秋葉清水は、戦術は選手に丸投げという傾向があることは、以前から知られていたが、監督自身がそれを堂々と選手たちに告げる様子が(会員限定とはいえ)動画として発信されるとは、なかなかの衝撃であった。「このオジサン、ある意味、パワハラ監督以上に怖ぇよ」とビビッてしまった。
むろん、秋葉監督が何もしていないわけではない。走り勝つ、一対一で負けない、気迫で上回るといったことは、徹底してチームに植え付けている。それが、秋葉監督が言うところの「フットボールの本質」である。くしくも、首位たたきを成し遂げた今回の京都戦において、試合後に殊勲者の矢島も、秋葉監督も「フットボールの本質」と口にしており、それがこの試合のキーワードだったことを印象付けた。
所長自身は、秋葉監督の戦術面での薄っぺらさに不満を感じており、折に触れて当S研ブログでもグチっている。しかし、今の清水にシャレオツ系の戦術家監督が来て、それで上手く行くかというと、なかなか想像できない。清水が、J1で、終盤まで降格の心配をしなくて済んだのは、過去10年あまりで1度しかない(2018年)。秋葉監督は、「フットボールの本質」の一枚看板で、どうやらJ1残留を成し遂げつつある。2度目の降格をした2022年には、試合終盤に失点をして勝ち点を落とし続けるというオカルト現象があったが、今季はそういう場面がほぼ皆無だ。サッカーは、気合だけでは駄目だが、それがなければ始まらず、今はその部分が秋葉イズムのお陰でしっかりしているということなのだろう。
問題は、ど根性サッカーでクリーンシートは達成できても、どうやってそれをゴール、勝ち点3に結び付けるかだが、そのヒントも今回の京都戦にあった。矢島は、今回のゴールが、「居残りの自主練習」で繰り返していた形だと明言していた。つまり、やはり監督が授けたゴールへの道筋ではなく、文字通り、「選手が自分たちで解決策を見出した」ものだったのだ。つくづく、不思議なチームだなぁとは思うが、その結果として、10年に1度あるかどうかという「J2降格を心配しなくていいリーグ戦終盤」を迎えているのだから、分からないものである。
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