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 サッカーは運が半分みたいなところがあるが、それでも、「こりゃ100回やったら100回負けるな」と感じる絶望的な試合が、ごく稀にある。今回のセレッソ戦が、まさにそんな感じだった。

 体感的には、0:5くらいでコテンパンに負けたという印象だ。この内容でわずか2点差に終わったのは、超ラッキーだったと言える。正直言えば、試合の最後の方は、「頼む、このまま2点差のまま負けてくれ。これ以上の点差はまずい。頼むからこのまま終わってくれ」と、祈りながら観ていた。

 選手の質、層の厚さ、育成、そして最も重要な監督の力量、すべてで上回られた。負け惜しみを言えば、こうやって手も足も出ないような強い相手と同じカテゴリーで戦える、ああ我々はJ1にいるんだなあと、改めて幸せを噛み締めた次第だ。

 何度も言うように、すべての元凶は、秋葉監督がボールを保持して前進する形を構築できないことだ。コーナーから2失点したが、巻き戻してみれば、1失点目はPKストップからのコーナーであり、さらにPKはジェラのパスミスから始まった。ジェラは前半で交代しているので、もしかしたらコンディション不良を押して無理に出場していたのかもしれないが、まあそれにしてもあのパスはないだろう。

 それにつけても、コーナーからの2失点は、あまり見ない光景だった。清水だってそれなりに高い選手を置いているのに、あっさりと競り負けている。敵のルーカス・フェルナンデスのボールが、清水のプレーヤーたちが見たことないほど速く鋭くて、ジャンプするのが遅れ、ルーカスのボールに合わせるのに慣れているセレッソの連中に、良いように競り勝たれてしまった。

 属人清水にとり、怪我してもらっては困る選手というのが何人かおり、北川は間違いなくその一人だった。どのくら時間がかかるか分からないが、長引くようであれば、清水は戦い方から変えざるをえない。それとも、覚醒した郡司が埋めてくれる?


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