まさか秋葉監督が試合後のインタビューで泣くとは思わなかった。西澤推しのYouTuberが泣くのは分かるが、優勝や降格が決まった試合後ならともかく、選手個人のことで指揮官が涙するのは珍しいだろう。
はっきり言って、藤枝に先制点を奪われた時には、かなり絶望的な気持ちになった。ああいう、共通の戦術理解、高い再現性、3人目の動きとか、まさに秋葉清水に欠けている部分であり、チーム戦術の完成度の差を見せ付けられた。清水のサッカーは個人の思い付きの積み重ねという様相が濃く、特にアウェーでリードされたりすると、ますますバラバラな個人プレーに走り、崩壊していくのが常だからだ。
藤枝の2点目が取り消されたのが大きかった。むろん、明確なオフサイドだったが、VARのないJ2では見過ごされることが多いシチュエーションでもあった(現に清水も去年のホーム・ヴェルディ戦とか何度か助けられている)。清水の選手が主審に詰め寄って、それで主審の気が変わったのか、そいうことは分からないが、とにかくあれには助かった。
もう一つ思うのは、最近の清水は妙に後半に強くなったということだ。最近、交代選手が活躍するということが良く言われるが、むしろ後半に強いと言った方が正確だろう。清水の勝ちパターンと言えば、前半早々に先制点を奪い、そのまま優位に進めて勝ち切ることが多かった。それが、8月24日の鹿児島戦以降は、前半は五分五分で我慢し、後半に勝負を決めるという感じの試合が増えている。
徳島の実況アナのフェイク情報は置くとして、つい最近までの清水は、先制点でほぼ決まるチームであったことは事実である。それが、2試合連続逆転勝利というのは、確かに一皮むけた印象はある。個人戦術とチーム戦術が7:3くらいの浪花節サッカーで横浜FCに勝てるのか、J1で通用するのかは知らないが、チームが上向きであることは確かだろう。
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