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 チームがアレなので、気晴らしに、少しポジティブな話をしてみたい。Jリーグの秋春制移行は、静岡のサッカーにとってチャンスになるのではないかという仮説だ。

 Jリーグが春秋制から秋春制に移行すると、シーズン中にも、ウインターブレークが入ると見られる。たぶん、12月後半から2月上旬くらいまでが、冬季中断になるはずだ。そうなると、各チームは、シーズン開幕前の夏にチーム作りのためのキャンプを張るのに加え、冬の中断期間にもチーム状態を落とさないため(あるいはそのタイミングで監督交代となり新たなチーム作りのため)キャンプが必要になる。年に2度キャンプを張ることになって、これがかなりの出費となりチームの財政を圧迫する。

 その際に、夏のキャンプは、本州・四国・九州では無理だから、北海道の涼しい地域が夏のキャンプ特需に沸くのではないかと言われている。

 そう考えると、静岡は、「冬のキャンプ地」に名乗りをあげればいいのではないか。エスパルスは、冬に鹿児島でキャンプを張っているが、良く考えてみれば、あれはどうしても必要というわけではない。自宅から離れ、環境を変え、一緒に生活することによって、チームの一体感が生まれるといった効果はあるだろうが、純粋に気候的観点だけから言えば、冬の静岡だって充分にサッカー適地だ。とにかく、「絶対に雪が降らない」土地なのである。エスパルスは、夏のキャンプは北海道で張り、冬のキャンプは地元で過ごすという形で、出張キャンプは年に一回で済み、経営的な観点から他のJクラブよりも有利な立場に立てる。

 そして、清水エスパルスだけでなく、磐田、藤枝、沼津が申し合わせ、冬には地元でキャンプを張るようにすれば、練習試合の相手にも困らない。ていうか、冬の中断期間中に、「富士山カップ」みたいな大会を毎年開催してもいい。静岡県のサッカーバカたちがこぞって観戦に出かけて、興業的にもおいしいだろう。負担増どころか、プラスに転じられる。

 さらに言えば、県外のJクラブも、静岡県でのキャンプに誘致したい。Jステップや草薙競技場もあるし、何なら県の施策として新たなキャンプ地を整備してもいい。シーズン移行の頃には、清水の駅前スタジアムも完成しているはずなので(?)、アイスタも貸し出せる。県外のクラブにとっても、遠い九州や沖縄でキャンプを張るよりも、静岡の方が安上がりに決まっている。特に山梨や長野のクラブはそうだ。上述の「富士山カップ」に、県外のクラブも2チームくらいゲスト参加してもらうと、中断期間に暇を持て余した県外のサッカーバカさんたちも観戦に来てくれるだろう。

 静岡県にとっての経済効果もサッカー強化効果も期待できるこのプラン。どうだろうか?


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