
ホーム神戸戦は、なかなか苦しい試合だった。やはり全体として、良いポジションをとる、動き出しをするといった点において、神戸と清水には明確な優劣があり、それがそのまま試合の形勢に表れた感じだった。アイスタで隣にいた爺さんが、「なぜ前にパスを出さない! なぜ攻撃がそんないに遅い? なぜシュートを打たない!」とずっとキレていたが、どちらかというとそれは結果であって、選手たちだって前を向いてプレーしたいはずで、そうさせてもらえなかったということが問題なのだろう。
劣勢ではあっても、神戸にも決め手はなく、このままスコアレスで行くのかと思っていたところで、67分にイニエスタ、クルキッチが登場。神戸のアタッキングサードが一気に活性化し、いつ清水が失点してもおかしくない状況となった。この試合内容で引き分けられたのは、ラッキーと言わざるを得ない。清水の側にも意外に決定機はあったが、自分たちで作ったというよりは、転がり込んできたようなチャンスだったし、「勝てた試合だった」と言うのは図々し過ぎるだろう。
しかし、意外にも試合後に平岡監督は、手ごたえがあったというようなコメントを残している。
神戸に対して何をすべきか、または先週、先々週からの課題としていた守備のところを今週1週間整理しならが入ってきて、「良い守備から良い攻撃」ということをテーマに選手たちにイメージを共有してやってきた。それが上手く行ったところが多く出ていたと思う。そこで決めきる、決めきれないというところはあるかもしれないが、90分間全員が集中を切らさずにコミュニケーションを取ってハードワークをしてくれたことには感謝している。
もっとできることもあるかもしれないが、今最低限のことはみんなやってくれたし、最後も体を張って防いでくれた。当然ラッキーなところもあるかもしれないが、それを呼び込んだのも、自分たちがハードワークをしていたからだと思っている。
今季、開幕前のコロナ感染や怪我人続出もあり、「見切り発車」のような開幕になってしまった。出だしは悪くなかったが、徐々に誤魔化しが効かなくなり、連敗、大量失点の傾向が出ていた。そこで、サッカーではよくあることだが、「まずは守備から」ということで入った、神戸戦だったわけか。
ただ、そうは言っても、「今回に限っては、攻撃の方にはほとんどフォーカスしていなくて」という監督発言を聞くと、え、そうなの?!と驚いてしまう。
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