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 昨シーズン、最終節でセレッソに勝ち自力残留を決めたのが12月4日だったから、それから3ヵ月あまりが経過したことになる。「負ける気がしなかった」あの時期と比べ、今の清水はどうだろうか。監督は留任したし、メンバーもそれほど変わっていない割には、ベースとなる戦い方がない。この3ヵ月での上積みは、ほとんど感じられない。12月に気持ち良く勝ったセレッソが相手だっただけに、果たして清水の現在地はどうなのか?と、首をかしげることになってしまった、昨日の試合だった。

 お互いに、FWの人材難という印象の、メンバー表だった。FWのクオリティの差で勝敗が別れたというよりも、相手の左サイドバック山中の質によって、違いを作られてしまった。以前から山中にはしてやられている印象が強いが、フリーで上げさせてしまったし、割と単純なクロスでも、球筋が恐ろしく鋭く、清水のディフェンスラインが対応できなかった。清水のディフェンスとGKの間にクロスを入れるというのが、セレッソ側の狙いだったのだろう。そこから2失点もしてしまったので、今後、他のチームからも狙われそうである。

 それにしても、ビルドアップの機能不全は、重症だ。優勝候補マリノスのハイプレスに屈したのは仕方がなかったかと諦めがついたが、セレッソのような中堅クラス相手でもボールを運べないとなると、自ずとJ1における清水の位置付けのようなものが見えてきてしまう。

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