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 今オフの清水の編成は順調そのもので、昨日には鈴木義宜とコロリの更新も発表された。そんな中、さらなる吉報として、鈴木唯人と松岡のA代表招集というニュースも飛び込んできた。春から縁起が良いとはこのことだろう。

 むろん、今回は国内組だけのトレーニングマッチ向け招集で、しかも代役という位置付けである。限りなく「B代表」に近いチームに、追加で呼ばれた格好ではある。しかし、今回の招集は、代表を目指す選手たちにとって、新たなルートの可能性を示したものと言えるのではないか。

 と言うのも、昨今は日本代表がほぼ欧州組だけで編成され、「代表に入るためには欧州移籍が必須」という風潮があった。しかし、アジアでの戦いをする上で、いちいち欧州組を呼んでいたら本人たちに大きな負担になるし、それよりは国内組の選抜や強化に活用した方がいい。従来もそういう場面はあったが、コロナ禍により国境を越えた移動が困難になり、ますます「国内組だけの代表選出」という状況が増えていきそうだ。もちろん、コロナの先行きは不透明だが、清水の選手たちにも、「この場所で頑張れば代表への道も開かれる」という意識をもってほしいものである。

 もう一つ、今回の唯人と松岡の招集には、「パリ世代に経験を積ませ、次世代の日本代表への橋渡しをさせたい」という意図もあるだろう。ゆえに、即戦力として期待されているわけではなく、ウズベキスタン戦の出場も微妙かもしれない。それでも、仮に1分でもピッチに立てば、その時点からA代表経験者となるわけで、本人たちの意識もさらに高まるはずなので、期待して見守りたい。

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