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 Giant Killingならぬ、Killed by the Giant. 悔しいが、そんな印象だ。川崎は、ベストメンバーのピーク時に比べれば、4割くらいの力加減だった。リーグ戦よりはメンバーを落としていたし、何だかダルそうにプレーしていた。それでも、ベンチにはダミアン、シミッチ、ジェジェウ、脇坂、家長といったいつものレギュラーが控えており、メンバーのガチさだけで言ったら、一部の主力を全休させた清水よりも意外と本気だったかもしれない。

 試合の流れから行けば、ダミアン、シミッチといったややこしい連中が出てくる前に、何かのはずみで得点して、リードでもできれば…。そんな目線で観ていたのだが、奇跡は起きなかった。

 それにしても、一つの大会の終焉は、寂しいものである。福山戦、いわて戦と、ぎりぎりの戦いではあったが、紡いできた流れが、ここで切れてしまった。ラウンド16で絶対王者と当たるのは、今の清水にとっては酷だった。

 これで、今季の無冠も確定だろう。もうかれこれ20年も、タイトルから遠ざかってしまった。ちなみに、数字上は、残りのリーグ戦で清水が全勝し、川崎が全敗すれば、J1リーグ戦で川崎を追い抜くことはできる(他のチームもあるので優勝できるかは分からないが)。しかし、清水があと1敗して、川崎が1勝すると、その天文学的な可能性も消えてしまうので、次の週末にはもうそうなってしまうかもしれない。


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