
この試合、立ち上がり10分くらいを除けば、ガンバにチャンスらしいチャンスを作らせなかった。清水の側は、一頃のシュートがほとんど無いような戦いとは異なり、相手ゴール前に迫る回数は増えた。ただ、お互いに決め手は無かったので、内容的には、スコアレスドローくらいが妥当で、少なくとも勝ち点1には値する戦いだったと思うのだが。それが、終盤の相手のワンチャンスで、勝ち点0となり、一切何も報われないのだから、全くやりきれないし、モヤモヤを消化できない。
まあ、そうは言っても、こういう拮抗した試合では、そのチームが持っている勝負強さみたいなものが、出るのだろう。今季序盤つまづいたとはいえ、ガンバはJで勝ってきたチームであり、昨年は2位だった。対する清水には、メンバーは代わったとはいえ、勝ち切るだけの勝負強さが、どこか欠けていたのかもしれない。
それが一番はっきり出たのは、82分にガンバが先制した後である。ガンバはパス回しとボールキープで、ほとんど清水にボールを触らせなかった。清水が同じ状況だったら、パニック蹴りを繰り返し、スローインも全部相手にプレゼントして、試合終了までずっと相手の攻撃にさらされ続ける(そしてだいたい失点して勝ち点を落とす)だろう。痩せても枯れても、ガンバは勝ち方を知っているということではないか。
個人的にも、大型補強でちょっと浮かれていたところがあったが、この敗戦は「我々は降格危機にある」という現実を改めて突き付けるもので、だいぶこたえた。
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