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 しかし、サッカーの神様は、不公平だよね。何度も言うように、普通サッカーでは、先制点をとったチームが勝つ確率が7割、引き分けが2割、負けが1割くらいと言われている。確かに、今の清水が先制点をとられたら、「ああ、今日もダメか」と思ってしまう。だが、清水が先制点をとれても、「これで今日は行ける!」とは全然思えない。むしろ、その後に待ち受けている悲劇の前振りのように思えてしまう。

 ちなみに、整理すれば、今季のリーグ戦のこれまでの戦績は、以下のようになっている。まったくありえない数字だ。

 先制した試合:1勝・4分・1敗

 先制された試合:1勝・0分・6敗

 他に、スコアレスドローが2試合ある。

 さて、本日の対戦相手のFC東京、今季リーグ戦の戦績は上表のとおりだが、古典的と言っていいほど、堅守速攻のチームだ。その意味では名古屋に近いが、今季に関しては名古屋ほどの絶対的な守備力はなく、失点はかなり多い。また、名古屋以上に、東京は徹頭徹尾、カウンター命というチームである。オリベイラ、アダイウトン、永井のスピードを活かしたロングのカンターももちろんだが、最近の試合ではショートカウンターからも点をとっている。

 名古屋の時も言ったけれど、こういうチーム相手に、先制点献上は命取りである。先制され、相手にブロックを組まれ、その状況で清水が前掛かりにならざるを得なくなると、カウンターからピンチを重ね、大量失点コースが待ち受けている。逆に、守備が不安だらけの清水だが、今日に限っては、もしも先制できて守りを固めれば、遅攻のクオリティはやや劣る東京なので、勝機を見出せるかもしれない。

 上表を見ても分かるとおり、連敗していた東京、前々節で、突然目覚めちゃったんだよね(対戦相手によるところが大きいのかもしれないけど)。カウンターという自分たちの武器を思い出し、戦い方が整理されたというか。でも、うちとしても、今日あたり勝てないとすると、もう後がないというか、ますます泥沼にはまるからね。どうにかしないと。

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