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 昨日、テセの契約満了が発表になった。こうなることは、ある程度、覚悟はしていた。テセがチームの中心にいたのは2017年までで、もう3年も前のことになる。ヨンソン監督がテセを使わなかったのは不当な冷遇という感もあったが、その後の篠田監督、ピーター監督もテセを主力とは位置付けていなかった。我々には分かりにくい部分もあるが、J1チームのエースストライカーとしては衰えがあったのかもしれないし、そもそもクセのあるプレースタイルなので、チーム戦術にフィットしない部分もあったのかもしれない。さらに時間は流れ、平岡監督から来季はさらにロティーナ監督に移行しモダン戦術に挑戦するということで、来年3月に37歳になるテセにはそこに居場所はないということなのかもしれない。コロナでクラブの財政が火の車ということを考えれば、稼働率が低くなるであろうベテランを抱えておけないということは、理解できる。

 まあ、ただ、しかし、我々の心の中には、それだけでは割り切れないものが残る。あのJ2降格の屈辱と、J1再昇格の日々の、共有体験。チームに魂を注入し、それを対外的にも発信してくれる存在。男くさい本人の人間ドラマに、温かい家族の肖像。たとえ試合に出ていなくても、常に強烈な存在感を放ち、過去5年の清水の象徴であり続けた。

 結論としては、今回のクラブの決定は、一言で言えば、やむをえないものだとは思う。ただ、現経営陣を批判するわけでは決してないが、もしも人情家の左伴社長だったら、テセの目に見えない無形資産的な価値を含め、もう1年くらい清水でやってもらう、あるいは何らかの形でクラブに残る選択肢もあったのではないかなどと考えてしまう。鹿島に小笠原満男がいたように、川崎に中村憲剛がいたように、清水にテセがいてくれる意味は大きいのではないか、と。

 テセはレンタル先の新潟で、ハーフシーズン(26試合)ながら、9点をとった。J2でフルに出れば、まだ15点は狙えると信じる。もちろん、J1だってできるだろうし。我々としては、この5年間の感謝の念を込めつつ、テセに新たな活躍の場が得られることを、心から願おうではないか。

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