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 やはり、六反勇治の横浜FCへの期限付き移籍は、片道切符だったのだろうか? 通常、レンタル選手は契約条項により古巣との対戦には出場しないものだが、この日の清水戦で横浜FCのゴールマウスを守ったのは、南雄太ではなく六反勇治であった。冷たい雨が降りしきる中、14時過ぎにキックオフの笛が鳴る。

 試合は、序盤から清水がボールを握り、ほぼ横浜陣内でゲームが進む。しかし、引いてブロックを固める横浜相手に、清水はなかなかビッグチャンスが作れない。結局、清水は前半、72%もボールを支配しながら、放ったシュートはペナ外からのミドル3本だけで、いずれも大きく枠をそれていった。

 後半に入ると、清水のイレブンは意を決したように攻撃の圧力をさらに強める。時折、斉藤光毅を中心とする横浜の若手アタッカーの危険なカウンターを浴びたものの、そこはGKヴォルピのスペースカバーで事無きを得た。最終的に、清水は後半だけで15本ものシュートを放つのだが、どうしても六反のゴールを割れない。14分のスルーパスに抜け出した後藤のシュート、35分のティーラシンのコーナーからのヘディングシュート、そして44分の西澤のミドルシュートと、いずれも決まってもおかしくない枠内シュートだったが、ことごとく六反のビッグセーブに阻まれた。清水にとって横浜は、のちのちの残留争いのことを考えても、どうしても叩いておきたい相手だったが、結局試合はスコアレスドローに終わった。

 試合終了後、放心状態だった西サイドスタンドから、しばらくすると六反コールが巻き起こる。それに短く一礼すると、六反はきびすを返してロッカーに引き揚げていった。雨で分かりにくかったが、その目は潤んでいるように見えた。

 第4節を終えた戦績:1勝・2分・1敗 勝ち点5 3得点・4失点(得失点差マイナス1)。


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