DAZNの川崎VS清水戦の解説は、戸田和幸氏だった。戸田氏は、おそらく日本の熱心なサッカーファンの間では人気No.1の解説者だろうし、当S研でも「ぜひ清水の監督に」と推したことがあった。

 他方、戸田氏は忖度をせずに、痛いことをズケズケというタイプなので、昨今の清水の試合を解説すると、どうしてもコメントが苦言じみてくる。それを、快く思っていない清水サポもおられるようだ。

 ただ、所長としては、厳しいことをどんどん言ってほしいと思っている。「良薬は口に苦し」という言葉があるが、戸田氏の解説は「良言は耳に痛し」だ。駄目出しをされるのは我々にとっても辛いけれど、具体的な問題点を一つ一つ克服しなければ、清水の今後の躍進などはありえないのである。たとえば、川崎での清水の戦い振りを、解説者が称賛してくれたとしたら、それで少しでも我がクラブの足しになるだろうか? 誰がどう見ても、課題だらけのチームであり、今はどうにか、だましだまし勝ち点を拾っている境遇である。解説者が無料で問題点を指摘してくれるのだから、こんな有難いことはないではないか。苦言を呈されるということは、まだ見捨てられてはいないということであり、駄目出しをされるうちが華である。

 それで、有難いことに、戸田氏は今回の試合につき、自身のYouTubeチャンネルで、戦前のプレビューと、試合後のレビューを、両方アップしてくれている。上掲がレビューである。この中で戸田氏が特に強調しているのは、清水のサイドハーフのポジショニングの問題である。まず、敵がボールを持って清水がプレスをかける時に、サイドハーフが前寄りの位置をとり過ぎ、4・2・4のようになって中盤が薄くなり、それでボランチの脇を使われたり、酷い時にはボランチの間を通されたりするという問題が指摘されている。また、ファーサイドのサイドハーフは、もっと中に絞らなければ駄目であり、現在は外に張り過ぎているので、それも中盤がコンパクトさを保てない一因となっているということである。

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