ルヴァン最終戦のアウェー磐田戦。当S研のプレビューでは、全面的に若手、控えで行くだろうという前提で書いたが、実際にはかなり本気度の高いメンバーだった。ターンオーバーをしつつ勝ちに行くという姿勢だったことが見て取れた。
つまり、篠田監督は、この試合を、主力の完全休養とか、若手のセレクション・訓練に使うのではなく、リーグ戦に向けて弾みをつける跳躍台として使ったということだろう。これは、リスクのある賭けでもあった。怪我人が増えてきた中で、これ以上主力に故障者が出るようなことは、あってはならない。もしも、カップ戦の消化試合で、主力も交えたメンバーを出して、アクシデントが起き、なおかつ敗れるようなことがあったら、目も当てられない。所長が監督だったら、平均年齢20歳くらいの若手だけで行ったと思う。
結果的に、篠田監督は賭けに勝った。ダービーに勝利し、若手もアピールに成功し、主力も実戦での調整ができ、それでいて怪我人は出ず、リーグ戦への素晴らしい流れを作った。勝負師として、見事なものである。
流れは来ている。そう思いたい。しかし、この試合の清水の守備は相変わらずユルユル、ドタバタだった。磐田が後半の頭に何本かあった決定機を決めていたら、失点が失点を呼ぶ清水だけに、0:3くらいで普通に負けていただろう。確かに我々のメンバーは急造ではあったが、敵のクロスの出し手に寄せない、中央で敵を見失う、相手のシュートに競らないという問題は、解決されていなかった。
まあ、期待するのは、偽薬効果かな。現実には守備は改善には程遠いのだけど、クリーンシートで勝てたことで自信がついて、本当に守備が改善されていくことはあるかもしれない。
よかったらクリックお願いします
にほんブログ村