アウェーのダービーでようやくリーグ戦の今季初勝利。「これで大丈夫」「あとは躍進あるのみ」といったポジティブな論調は他の皆さんにお任せして(笑)、正直に感じたことを述べようと思う。
何しろ、散々産みの苦しみを味わったから、試合終盤はなりふり構わない戦い方になったことは、理解できる。しかし、やっぱりこんな試合をしていたら、今季の先行きは絶望的だろう。2点リードするまでは狙い通りだったが、そこから何故にあれほどまでにドタバタするのか。大してクリエイティブでも迫力があるわけでもなかった磐田の攻撃をやり過ごせず、それほど崩されてもいないのに、普通のクロスで、あっさりと1失点。そこからは、一昨年のデジャブのようなサンドバッグ状態。たまにボールを拾っても、無人の荒野に蹴り出すだけ。先日のFC東京戦では、終盤追い付かなければいけないのに、清水は放り込むことすらできなかったが、今回は磐田にいくらでも放り込ませた。この彼我の差は、一体何なのか。得点に苦しんでいる磐田だからこそ1失点で済んだが、J1の平均的なチーム相手には、1試合で2点くらいはとられるだろうなということが、改めて浮き彫りとなった。ということは、清水は3点くらいとらないと勝てないチームということである。
思い出すのは、降格した2015年だ。実はあのシーズンは、清水は完封勝利を一度もあげることができなかった。ということは、1点では勝てない。「複数得点しないと、勝てないチーム」。これは、J2に降格する典型的なパターンなのである。確か、ガンバが落ちた時も、そうだった。
もちろん、1つ勝てたこと、しかも磐田に勝てたことで、憑き物が落ちたように、サッカーが良くなっていくことも、もしかしたらあるかもしれない。ぜひそうあってほしいものである。しかし、1つ勝ったら、自動的に2勝目、3勝目がついてくるなんて楽観は禁物だ。
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