そんなわけで、天皇杯の川崎戦を現地観戦し、個人的には久し振りの参戦だったわけだが、またしても惨敗に終わった。事態は相当に深刻である。どのくらい深刻かというと、順位こそまだ降格圏ではないものの、現時点でJ1で一番弱いのは間違いなく清水だろう。いや、沼津さんに勝てるかどうかも、怪しいものである。また、降格した2015年と比べて、今のチーム状態の方がマシだとも、とても言えない。というか、風景が、だんだん2015年に似てきた。監督や選手は、チャンスはあった、あれを決めれば違っていたというようなことをコメントしているが、この人たちは本当にそう思っているのだろうか? 所長には、土曜日のリーグ戦、そして水曜日のカップ戦と川崎と戦って、100回やったら100回負けるなとしか思えなかった。偶然が作用する度合いが大きいサッカーという競技で、ここまで「必然の敗北」を実感することは、きわめて稀である。

 個人的には、事前に、試しにカヌ、フレイレのセンターバックコンビで行ってほしいというようなことを書いたが、それが現実のものとなったものの、期待外れもいいとこだった。まあ、あそこまで守備が崩れるのは、ボールの取られ方が悪いこと、ボランチがフィルターになっていないことが大きいが、かといって、最後の砦のはずのセンターバックがあそこまで軽いと、お話にならない。ヘディングの競り合いだけは強いはずのカヌが、まさにその競り合いで負けて2失点に直結したことは、重い現実だ。

 非常に困った。常識的に言って、こんな試合が続いたら、監督は解任である。しかし、残り8試合というこのタイミングでは、もはやその荒療治は困難だろう。かくなる上は、甲府戦のような、徹底した引き籠り戦術で、幸運により何とかそのうち2つくらい勝てないかと、祈ることしかできない。

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