エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2026年08月

192

 実を言うと、今回の柏戦で、個人的に最もツボだったのは、試合そのものではなく、試合前のFW木下康介のコメントだった。木下は、「レイソルには、ここを切られたらここ、という形がある。僕らにもヒントになる」と発言していたのである。

 う~む、これって、ロドリゲス柏と、吉田清水を両方直接知っているプレーヤーが、両チームのクオリティの差を証言したものだよな。しかも、ロドリゲスは2025年に柏監督に就任し、木下は同年6月に広島に移籍したわけだから、両者はせいぜい4ヵ月くらいしかかぶっていない。にもかかわらず、木下はロドリゲスがチームに植え付けた「形」を早くも実感し、実際にも2025シーズンでロドリゲス柏は大躍進したわけだ。2025シーズン開幕時には、「前年まで守備的だった柏を、ロドリゲスが保持型の攻撃的チームに作り変えるのには時間がかかるはず」として、柏を下位予想する識者も多かったが、見事にそれを覆して見せたわけである。そして木下は、ロドリゲスが短時間で柏に植え付けたような「形」が、現在の吉田清水には皆無であり、柏にヒントを求めたいと言っているわけである。普通であれば自軍の監督がそれを授けてくれるはずだが、それが無いので、他軍にヒントを求めたいというのだから、由々しい問題だ。

 みんな、覚えてないかもしれんけど、実は清水もロドリゲスをリストアップしたことがあったんだよね。しかし、本人は徳島での指揮継続を選び、清水はクラモフスキーを監督に選んだ。それ以降、清水は監督ガチャに失敗し続けて、現在に至る。いや、個々の指導者には、それぞれの持ち味はあったと思うのだが、清水の状況、戦力などと噛み合わず、また「A路線が失敗。ではB路線で行くか」と焼き畑農業のごとく路線をコロコロと変え続けてきた結果、「はて、清水のフットボールとは?」という現在の迷子状態に至るわけである。

 柏戦、試合そのものは、まあ見ての通りだ。チームとしての完成度・質が違い過ぎるし、吉田監督も我が身を守るためか(?)、天皇杯初戦敗退を避けるため3日前に主力を酷使しており、体力面でも不安が大きく、しかも北川やブルが得意の負傷離脱。その上、清水にとり柏のようなロジカルな戦い方をしてくるチームは、ある意味で王者・鹿島などよりも戦いにくい相手である。0:1というスコア以上に、必然としか表現しようのない完敗だった。

 試合前に、もし悪魔に、「お前の全財産、清水、柏、どちらに賭ける?」と問われていたら、残念ながら「柏」と答えていただろう。だから、試合結果に関しては、「知ってた」としか言いようがない。むしろ0:1は大健闘という感想である。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

P1300177

 今回の天皇杯FC大阪戦では、ハーフタイムに、静岡学園の全国高校総体男子サッカー優勝報告会があり、イレブンが整列しキャプテンによる挨拶があった。

 まあ、ただ、エスパルスと静学は、距離的には近いが、サッカー的には遠い。今のエスパルスの中にも、吉田豊のような学園OBはいるが、吉田はむしろ学園の系譜から見ればやや異端のプレーヤーだろう。静学サッカー部は全国から選手が集まり、地元色はあまり濃くないと理解している。「エスパルスと静学を両方応援している」という静岡のサッカーファンはいると思うが、静学の選手はエスパルスを応援したり、普段試合を観たりはしていないだろう。地元同士の繋がりで、静学イレブンに来てもらったのは悪くない企画だと思うが、静学の子らは、「何でこんなところに?」という戸惑いもあったかもしれない。

 静学の今の選手たちが生まれてから、清水はずっと低迷期だった。増してや、今の吉田サッカーは、醜悪な代物だ。静学の選手たちが観たら「ダセェ」という感想しかないだろうし、もしかしたら「こんなもの観ちゃダメだ」と監督が観るのを禁止するかもしれない。今の清水のサッカーは、洗練された静学サッカーとは、対極に位置する。

 セレモニーが終わってから、「静学の選手たち、どこかで観戦しているかな?」と思って見渡してみたのだが、どうもそれらしい姿は見当たらなかった。やはり、眼中にないチームのサッカーなど観ずに、とっとと帰ってしまったのだろうか?(違ったらゴメン)。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

177

 吉田孝行氏に関して、はっきりしてきたことがある。この人は、強いチームを優勝させることはできるのかもしれない。神戸での実績に関しては、リスペクトしている。しかし、弱いチームを強くする手腕は、どうもなさそうだ。つまりは、清水には向いていないということである。

 今回のFC大阪戦。確かに清水はターンオーバーを敷いていたが、個々のメンバーを見れば、J1やJ2のリーグ戦出場経験が豊富な者、今のチームでもリーグ戦に先発してもおかしくない者ばかりだった(FWでサプライズ起用された大畑を除けば)。

 しかし、結果的には、J3のFC大阪に、文字通り、クオリティの差を見せ付けられた。FC大阪のメンバーが、どれくらい本気度のあるものだったかは不明だが、先方にしても恐らくはメンバーを落としてきたのではないか。それでも、チームとして機能しているのが、J1で「タイトル」を狙っているチーム側ではなく、J3の新興チームの方であることは、明らかであった。

 吉田清水は、ロングボールを蹴って、そこからのハプニング期待のサッカーである。ハプニングが起こる確率は、J3相手でも、そんなに高まるものではない。J1側がしっかりとボールを保持・組立・前進できれば、カテゴリーの差は如実に出るだろうが、吉田サッカーはそもそもそういうものではないのである。

 吉田監督は、選手に自覚・頑張りを促している。それは結構なのだが、監督自身がサッカーを組織的に構築できないので、選手は個々に個人プレーを頑張ることしかできない。FC大阪戦で典型だったのはカピシャーバで、元々味方を使ったり、使われたりというのが下手な選手ではあるが、この試合ではいつも以上に一人でゴリゴリ行くことしかできていなかった。頑張ろうとはしているので、敵3人くらいに囲まれても一人でゴリゴリ行くのだが、そんなプレーで突破できるはずもなく、チームも観客もストレスが溜まるばかりである。

 対するFC大阪は、個々の絶対的な力量では劣るはずだが、「ボールをこう動かして、敵のこの弱点を、こうやって突く」という共通理解と訓練がきちんとできている。まあ、先方はごく普通のプロサッカーチームにすぎないとは思うのだが、とにかく吉田清水のサッカーが原始人のサッカーのようなので、相手が引き立って見えて仕方がない。

 一番痛かったのは、連戦が続く中で、ターンオーバーをするはずが、結局は主力を続々と引っ張り出され、120分の死闘を強いられたことだろう。ディエギーニョも負傷で失い、ボランチの駒不足も深刻度を増した。もはやタイトル云々ではなく、危機管理の領域に入った。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

166

 U-21リーグが開幕。DAZN中継もあったが、雰囲気を知りたいこともあり、現地観戦してきた。

 オーバーエージも可能ではあるが、J1リーグ戦の翌日ということもあり、普段のリーグ戦のメンバーとは完全に切り離された若手チームだった。さすがに千葉カンは周知の存在だったが、それ以外は名前と顔が一致せず、スマホのメンバー表(スタジアムのスクリーンには表示されず)とピッチ上の選手の顔・背番号を照らし合わせながらの観戦となった。

 基本的には、トップチームと同じフォメであり、限りなく4-4-2に近い4-3-3という感じである。まあ、若手の中でも、97番・大畑は貫禄があり、いつリーグ戦に絡んできてもおかしくないという印象。登録はMFのはずなのに、この試合の前半はセンターバックを、後半はワントップを務めた。しかも、そのワントップが結構ハマっており、前半はワントップで苦戦していた千葉が後半は衛星的に動いて活性化するなど、思わぬ効果を生んだ。吉田清水は長身ワントップの存在を大前提としており、セフンや木下不在の際には、もしかしたら大畑が大抜擢されたりして、などと思ってしまった(ただし、いまプロフィールを見たら、身長は177cmしかないようだ。ピッチ上ではもっとデカく見えるが…)。

 それで、U-21清水、サッカー的にも悪くなかったと思う。まあ、おそらく浦和側がよりユース色が濃い若いメンバーで、敵の完成度の低さに助けられた面は大きかったと思う。それでも、まだ吉田色に染まってないからか(おっと失敬)、ある程度意図のある繋ぎや崩しもできていたし、敵ゴールに迫るスリリングな場面は普段のJ1リーグ戦よりも多かった。浦和側は攻撃の糸口を見いだせず、清水のDFやGKが処理のミスをした時だけチャンスになるような感じだった。

 この日はシャトルバスもなかったはずで、日曜の夜にわざわざ山奥まで来た人は、2000人ちょっとだった。以降は草薙での試合もあるようだが、今後どうなっていくか。早く新スタジアム建設の正式決定が聞きたいものだが、最近話題が途切れているような…


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2627

 この試合で、一番驚いたのは、セフンがまたも主審にサムアップしていだことだ。人間の性根というのは、治らないものなのだな。それでもチャンスを決めてくれたりすれば、まだ救いもあるのだが…

 このセレッソ戦も、吉田清水の印象は変わらず。持てない・繋げないは相変わらずで、敵にボールを握られるが、それでも不思議に決定機は来る。

 皮肉だったのは、後半、ある程度ボールを持って敵陣でサッカーができる時間帯が来たのだが、まさにそれが落とし穴になったことである。それまでは敵の攻撃を適当にやり過ごせていたのだが、あの時間帯は前掛かりになっていただけに、カウンター一発で持っていかれてしまった。

 ドイツ人の主審は、笛のニュアンスが独特で、それもかなり戦況を左右した。意外に細かく接触で笛を吹く人だったが、あの失点場面ではコンタクトを流し、不運だったことは事実である。それで、普段の日本人レフェリーと違うのは、判定への異議は絶対に許さないという点であり、くだんの場面に抗議したブルネッティにはイエローカード。

 それにしても、まずいな。開幕3試合を眺めて、今季の清水に関し肌感覚で抱いている発生確率をもとに、年間勝ち点の期待値を弾き出してみると、上表のようになる。とにかく決定力がないので、清水が先制できる確率が30%、スコアレスの確率が10%、先制される確率が60%と見た。

 普通は先制したチームが勝ち切る可能性がざっくり7割、追い付く可能性が2割、逆転する可能性が1割と言われている。なので、清水が先制したパターンについては、それを当てはめた。問題は、清水が先制されるパターンであり、マリノス戦やセレッソ戦を見ても、失点した後、チャンスらしいチャンスは皆無である。吉田清水は、先発メンバーが動けているうちはある程度期待が持てるが、先発が消耗し、力の落ちる選手への交代を行い、相手が守備を固めると、まったく機能しなくなるチームである。なので、清水が先制されれば、敵は9割方逃げ切り、清水が追い付ける可能性はせいぜい5%、逆転まで行ける可能性も5%と考えた。

 それに基づいて、年間の期待勝ち点を合計すると、35。う~む、まずいな。これでは降格だ。恐らく、先制されると9割方負けるというチームカラーは、ずっと変わらないだろう。ならば、先制する試合を増やすしかない。上表では先制する確率が3割、される確率が6割としたが、これを先制する確率を4割、される確率を5割に改善すれば、期待勝ち点は42.6になり、どうにかぎりぎり残留というところまで持って行ける。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 2026年8月15日の2026/27シーズンホーム開幕戦、清水エスパルスVS横浜Fマリノス戦で、両チームバス到着の様子です。

 以前は、ビッグクラブに比べると、清水のチームバスが一回り小さい印象があり、それだけでも劣等感を感じてしまいましたが、今回こうやってマリノスのバスと比べても見劣りはせず、大変結構なことです。何しろ相手は自動車会社ですからねぇ。

 次はサッカーでも負けないようにしたいものです。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20260816_100015

 リーグ戦翌日の午前で、炎天下ではあったが、せっかくなので湘南とのトレーニングマッチを観に行ってきた。

 TMとは言え、「これが、ある日のJ1リーグ戦の先発メンバーでした」と言われても、驚かないくらいの、実績のあるメンバーが先発に名を連ねた。何しろ、大エースのセフン先生も諸般の事情でこちらのTMに出場したし。

 1本目の先発メンバーは、1.沖、3.高橋、4.蓮川、7.カピシャーバ、9.オセフン、17.弓場、21.松崎、28.吉田、37.小泉、70.高木、81.小塚という面々。非常に雑な計算だと、おそらくこの人たちのJ1出場試合を合計したら、1000試合近くになるのではないか。湘南側は知らないが、どんなに多くても50試合くらいではないかと思う。実績面から言えば、それくらい差のある対戦だった。

 若干面白かったのは、普段のリーグ戦では個人的に4・3・3と感じないが、今回のTMではむしろ普段以上に4・3・3ぽかったことである。アンカーが弓場で、小泉はそれよりは高い位置にいて、右インサイドハーフ然としていた。その他のポジションは、小塚が左インサイドハーフという名のトップ下、松崎が右ウイングだったと思う。

 さすがに、準レギュラークラスの1本目は、圧力や勢いがあり、だいたい敵陣でサッカーをしていた。しかし、ゴールへの設計図を欠いた状態は相変わらずで、決定機はごく少ない。せっかく奪ったPKも、セフンがミス(百年構想の時は百発百中だったが)。おまけに前半途中で小塚が怪我を負い、そのままピッチを後にしたりして、不満や不安が募る前半だった。高橋の安定したプレー振りや、沖のグッドセーブ、弓場の躍動(やや持ちすぎのところも)あたりが、収穫と言えば収穫だったか。

 後半はメンバーが若手やユース主体に変わり、行ったり来たりの試合になった。セットプレーの期待度がゼロなのはトップチームと同じ病状だったが、セットプレー崩れからゴール前の良い位置にいた千葉が押し込んで待望の得点を奪い、そのまま1:0で試合終了。

 こうやって、Bチーム・Cチームの試合を観ると、あぁ本当に組織としてのボールの保持・前進、相手ゴールに迫る方法論などがまったく確立されていないチームなんだなと、改めて感じる。属人能力でごまかせるAチーム以上に、ある意味でBチーム・Cチームの方が、そのあたりは可視化されるものなのかもしれない。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

151

 どっちが勝ってもおかしくなかった試合だと思う。内容からすれば、引き分けの確率が50%、清水が勝つ確率が25%、マリノスが25%といった感じだったのではないか。まあ、だから、負けてしまったのは、運が悪かったと言えなくもない。

 問題は、やはり、ビハインドを負ってから、チャンスらしいチャンスがまったく作れなかったことである。開幕戦のマリノスVS鹿島を観た時には、鹿島が追い付くべくして追い付き、逆転するべくしてしたという印象だった。今回の清水はまったく逆で、追い付けないのは必然という気がした。

 なぜ、開幕戦の鹿島の大逆転劇は、必然に見えたのか。やはり、鹿島の攻撃は、再現性の高い「形」を持っているからだと思う。鈴木優磨のようなチンピラ然としたプレーヤーも、実はとても賢く、冷静にプレーしている。チャブリッチなど、選手交代も見事にはまった。

 一方、現時点での吉田清水は、前線に放り込んでハプニング期待という域を出ていない。マリノスのようにある程度守備強度のあるチーム相手では、まず隙を作ってくれない。増してや、試合終盤に先制して、守備意識が高まれば、吉田清水のようなプリミティブなサッカーで崩すのは、まず無理である。この日は割と数が多かったセットプレーが、まったく期待感がないのも、百年構想の時から変わっていない。

 もう一つ頭が痛いのは、オフに積極的に補強をしたと持ち上げられた清水ながら、やはり交代選手が違いを作れないことである。「基準」を満たさないと使わないと言われる吉田監督のこと、セフンと木下の入れ替わりはこの試合特有の事情だったとはいえ、先発で送り出したメンバーたちこそが「基準クリア」であり、なるべく引っ張りたい(仮に交代しても効果薄)という考えだったのだろうか。しかし、北川などは後半はかなり消耗しており、例の決定機を外してからは、ほとんど動けていない状態だった。マリノスの得点シーンも、北川が守備に戻らず、清水の右サイドを楽々と運ばれたことから始まったように見えた。

 繰り返しになるが、マリノスに負けてしまったのは、運がなかっただけだとは思う。しかし、この程度(と言っては失礼だが)の相手に先制されたくらいで、その後は見せ場もなく、同点・逆転に持っていけないようでは、タイトルなど夢のまた夢である。タイトルと一番力強く口にしていたFWが戦犯というのも皮肉だが。

 あと、失点は梅田のミスっぽいね。彼であれば当然弾けたのではないか。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

0211

 個人的には、吉田清水のシステムが4・3・3と言われることに、違和感しかない。上の図は、百年構想の時のある試合における配置を示したイメージ図である。とにかく左右非対称であり、右IHと左IHの位置取りが全く違う。

 右IHははっきり言ってダブルボランチの右だろう。それに対し左IHはトップ下もしくは2トップの一角というイメージである。攻守で可変しているなどとも言われるが、個人的にはむしろ一貫して4・4・2か、4・2・3・1というイメージの方が強い。

 それで、2026/27シーズンが始まり、開幕戦は、いわゆる右IHの位置に嶋本、いわゆる左IHの位置にジャメが入った。率直な感想を言うと、百年構想の時よりも、より一層、明確に4・4・2になったという印象だった。完全にセフンとジャメの2トップであり、ジャメがセフンより高い位置にいる時も多い。あんな絵に描いたような4・4・2を、なぜわざわざ4・3・3と呼ぶのか、理解に苦しむ。当の吉田監督だって「ボランチの嶋本が」とか、口を滑らせているくらいだ。

 ただし、名古屋戦が古典的とも言える4・4・2になったのは、出場選手のキャラクターゆえかもしれない。ジャメであれば、やはり前線に構えるストライカーという色合いが、より濃くなるだろう。そして、開幕戦では便宜的に嶋本が先発し、本来は攻撃に持ち味があるとはいえ、本人もボランチ修行中ということでより守備に重点を置いたプレーに徹したのだろう。

 ホーム開幕戦は、セフンが不在なだけに、誰をどこに当てはめるのか、読めないところがある。そして、出る選手によって、またポジション取りとかプレー振りも変わってくるだろう。自分のサッカーに選手を当てはめる傾向が強いと言われる吉田監督だが、やはり駒の持ち味でサッカーは違ってくる。

 嶋本のボランチとしての安定感に関しては、DAZN解説の長谷川氏が、まだまだ危なっかしいといった評価だった。他方、賞賛する声も出ており、個人的には評価に迷うところである。

 名古屋戦では左ウィングの藤井が効いていたが、あれはカピのコンディション不良ではなく、藤井こそがファーストチョイスだったということか? 右・北川と左・藤井が好調を維持してくれれば、攻撃の期待感はだいぶ高まる。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 「レアル・マグリット」というYouTubeチャンネルが、「Eloレーティング」という指標に基づき、Jリーグ等の勝敗・順位の確率分析というのをやっているのはご存じだろうか? Jリーグ関係の動画を観ていると、レコメンドされるので、皆さんも目にしたことがあるのではないか。

 かく言う所長も、いつも拝見し、楽しませていただいているので、基本的に悪く言うつもりはない。こういう試みにつき、揚げ足を取るのは悪趣味であり、多少の異議はあっても、暖かく見守るのが大人というものだろう。

 しかし、「レアル・マグリット」の確率分析には、どう見ても、大きな欠陥が潜んでいる。それを認識せずに、「お、うちのチーム、優勝確率何%!」とぬか喜びしたり、「え~、うちら、今季降格濃厚なのか…」と落ち込んでも仕方がない。データの特性というものを理解し、それを踏まえた上で、ネタとして楽しむくらいのスタンスがいいだろう。特に、開幕時点では。

 実は、Eloレーティングというのは、元々はチェスの強さ・弱さを数値化するために編み出されたものということである。まあ、将棋でも同じだろう。チェスや将棋の強さは、短期的にそんなに変動するものではない。去年最強だった藤井聡太は、恐らく今年も最強である。

 ところが、サッカーがそうでないことは、皆さんよくご存じのとおりである。サッカーにおいては、とにかく変数が多すぎるのだ。去年ダメダメだったチームが、新監督を迎えて、急に甦ることもある。逆に、新監督の刺激が上手く作用して、1年目に上手く行ったチームが、2年目以降はマンネリ化し成績が下降線をたどることもある(別にハセケンのことじゃないすよ)。サッカーでは、シーズンオフにかなり大幅なプレーヤーの入れ替えがあるのが常である。そもそも、J2から上がってきたチームを、J1の既存チームと同列に数値化できるのか?

 「レアル・マグリット」のシーズン開幕時の確率分析は、どうも、昨シーズン終了時点のEloレーティングに基づいているようなのである。清水のレーティングは、百年構想終盤で、ガタ落ちだった。それをもとに計算されているので、清水は堂々、降格候補の一角であり、優勝確率などは0.0%になっている。ここには、清水がJ1でも最も大型補強を敢行したとか、皆が「タイトル」を口にして目の色が変わっているとか、幸いにも現時点で大きな怪我人はいないとか、そういう諸々が一切含まれていないのである。

 繰り返しになるが、「レアル・マグリット」はエンタメとして秀逸であり、これからも期待している。しかし、百年構想終盤の下降線を辿っていた清水と、我々が現在目にしている清水は、別物のはずだ。百年構想終盤のEloレーティングを用いる限り、いかに緻密な計算を何百万通り繰り返しても、清水の本当の今季期待値は弾き出せないはずである。

 他方、シーズンが深まっていけば、Eloレーティングはその時の実力をかなり忠実に反映するようになるし、「レアル・マグリット」の確率分析はより一層生きてくる。今回言いたかったのは、とにかく開幕時点の確率分析は疑え、ということである。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

342

 ミシャ名古屋については個人的に苦手イメージが強く、事前にはかなり悲観的な気分だったのだが、終わってみれば1:0勝利。吉田清水のサッカー、相変わらず観ていてワクワクする感じは一切ないが、「メンバーが揃った時にはそこそこ戦える」というチームではあり、百年構想より選手層が厚くなった新シーズンに関しては、多少は期待していいのかなという安堵感を得ることができた。

 前半の飲水タイム以降は、五分五分ないし優勢に戦えていた我が軍だったが、誰がどう見ても、セフンの愚行で戦況が一変した。本人は、「OK、OK、確かにイエロー相当のプレーだよ」くらいの感覚で拍手&サムアップしたのかもしれないが、ワールドカップを観て世界サッカーのトレンドを理解していたら、審判に変なアピールをするのはご法度ということくらい、我々素人でも知っている。あの人は時々きわどいことをするので、これで本当に最後にしてほしいものである。

 その後、名古屋がずっと握って攻め続ける展開となったが、必ずしもそれで清水の勝ち切る確率が下がったわけでもなかった。確かにセフンがいて11人のままだったら、2点目、3点目が取れて、完勝するシナリオもあっただろう。しかし、より激しいトランジションの応酬になり、清水が追い付かれていた確率も上がったかもしれない。実際には、試合後にミシャ監督が嘆いていたように、セフンの退場後にむしろ名古屋の攻撃は緩慢になり、本当にヤバいシュートは梅田がスーパーセーブした中山のヘッドくらいだった。名古屋の方は、なまじずっとボールを持てている分、清水に完全に構えられ、攻めあぐんでいた。

 数的有利・不利以前の問題として、コンディションが上がっていないのか、どうもこの試合は全体として名古屋のテンションが低く、それで助かったという印象が強い。特に、万全でないマテウスを先発させたことで、マテウスさんなんとかしてくださいみたいな空気が名古屋イレブンに感じられ、「オレが勝たせてやる」みたいな決意が他の選手からあまり感じられなかった。清水と違って、プレスを剥がしてパスを2本、3本と繋いでいく形はさすがだが、この試合に限っては恐さをあまり感じなかった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

251

 昨晩は、DAZNでマリノスVS鹿島戦をリアタイ観戦し、ガンバVS浦和はダイジェストを観たのだが、どちらもテンションの高い、壮絶な試合内容で、圧倒された。個人的にマリノスや浦和の事前イメージは良くなかったのだが、意外にもマリノスなどは攻守に整理されており、昨日の順位予想で(客観分析というよりは願望ながら)最下位にしたことが申し訳なくなったくらいだ。

 昨日の場合は、マリノスの敗因は試合終盤に足が止まったことに尽きた。酷暑の中の開幕戦という未体験の状況ゆえだったのか、その部分だけがマリノスの誤算だったという印象だ。あんなきっちりしたサッカーをやるマリノス相手に、うちらのホーム開幕戦は一体どうなることやらと、不安が募った。マリノスの得点パターンは、相手の繋ぎのミスを奪って一気に攻め切るものなので、吉田清水はゆめゆめ、できもしないビルドアップなどをやったら駄目だろう。相手にボールを持たせて、ブロックを作って耐える戦い方しかない。

 さて、昨日のJ1順位予想で、清水を1位にしたのは「願望」だったので、現実的な見通し、目標について考えてみたい。

 まず、降格はないと信じたい。百年構想を見ても、引き分けの多いチームなので、年間14試合くらい引き分けるとして、10勝くらいすれば、残留圏には留まれるだろう。いくらなんでも10回くらいは勝ってもらわないと困る。

 そして、目指したい「最低限の目標」は、10位以内ではないか。昨日の開幕戦を見ても、厳しいリーグであり、10位以内も簡単ではないことは承知している。ただ、あれだけ監督の希望通りの選手を集めて、Aクラスに入れないようでは、相当ヤバい。

 その上で、もし5~7位に入ってくれれば、吉田体制の本格初年度としては、大成功と言えるのではないか。これが「より野心的な目標」ということになる。

 そこから上は、なかなかイメージが湧かないが… まあ、何にしても、頑張りましょう。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

251

 いやいや、始まりますな。開幕前には、サッカーダイジェストの順位予想が出て、当S研ブログではそれを酒の肴にしたりしていたが、シーズン移行に伴う過渡期ゆえか(まだ移籍の動きがありそうとか)、あるいはワールドカップの後遺症か、まだ2026/27シーズンに向けたサッカーダイジェストの開幕特集号のようなものは出ていないようだ。

 個人的に、J1各チームの戦力をチェックしたりもできていないのだが、枯れ木も山の賑わいとばかりに、当S研ブログの順位予想を発表しておく。ただし、これは普通に「強そう」「弱そう」というイメージをベースとしつつも、1位と最下位は予想ではなく「願望」であることを、あらかじめ申し上げておく。

 マリノスに関して言えば、別にあのチームが嫌いといったことはなく、むしろ好感を持っているくらいである。しかし、所長の持論は、「オリジナル10の全チーム、一回は降格を経験してほしい(笑)」というものであり、その意味では鹿島にも降格してほしいのだが、2026/27シーズンにいきなり鹿島が降格するとは思えず、それよりは「ワンチャンやらかしそう」なマリノスを降格・最下位予想にさせてもらったと、そういう意味である。

  1. 清水
  2. 鹿島
  3. FC東京
  4. 町田
  5. 広島
  6. 名古屋
  7. 神戸
  8. セレッソ
  9. 柏
  10. 川崎
  11. ガンバ
  12. 浦和
  13. 岡山
  14. ヴェルディ
  15. 長崎
  16. 京都
  17. 福岡
  18. 千葉
  19. 水戸
  20. マリノス

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ