百年構想リーグの戦いぶりから、吉田清水は、ベストメンバーが揃った時には良い戦いをすることもあるが、ちょっとメンバーが落ちると、とたんに機能不全に陥るという傾向が浮かび上がっていた。
そして、今回の磐田とのトレーニングマッチから、もう一つの教訓が引き出された。吉田清水は、気候的なコンディションが良好な時だけ、そこそこ戦えるのではないかという点である。たぶん、激しい運動量を必要とするような戦術なので、30℃を超えるような夏場の戦いには向いていないのではないか。
言い換えると、ちょっとメンバーが落ちてもそれなりのチーム力を維持したり、プランAが駄目ならプランBで凌ぐといったやり繰りが上手い監督だとは、どうも思えない。
今回の磐田とのTM、両者の明暗を分けた最大の要因は、やはりコンディションの差だろう。磐田は敢えて高温多湿の沖縄でキャンプを張り、30℃超えの気温の中でも戦える素地ができていた。対する清水は、涼しいオーストリアから突然日本の灼熱に移動し、しかも時差や移動の疲れも癒えていないということで、体が動いていなかった。
しかし、曲がりなりにも、今は清水のカテゴリーの方が上である。多少のハンデはあっても、力の差を見せ付けてほしかった。指揮官は、清水が留任、磐田が新任なわけで、多少のメンバーの入れ替わりはるにしても、チームとして清水の方が成熟していなければおかしい。ところが、今回のTMを見ても、ボールをどう持ってどう前進してどう相手ゴールに迫るのか、そのイメージや形というものがまったく見て取れなかった。
まだ相当な暑さが残るであろう8-9月に、リーグ戦だけで8試合が予定されている。「暑さへの順応が上手く行きませんでした」なんてことになって、開幕で出遅れることになれば、取り返しがつかないことになる。まあ、オーストリア・キャンプのメリット・デメリットは、しかるべく検証されることになろう。いずれにしても、秋春制に移行したシーズンに「暑さ」のせいで降格する、などというマヌケなことだけは勘弁してほしい。
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