エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2025年06月

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 試合が終わってからだいぶ時間が経ってしまったけれど、一応、1試合1投稿はノルマにしているので、気は進まないが、何か書かなければ……

 試合に負けるのは、どんな時でも悔しいものだが、今回の柏戦は悔しいというよりも、絶望に近い。サッカーのクオリティが違い過ぎて、絶望しか感じない。その意味では、セレッソ戦の印象に近いか。

 柏は、今季ロドリゲス監督が就任し、前監督からスタイルをがらりと変えたので、事前の下馬評では、苦しむ、時間がかかるという予想が多かった。しかし、今季の柏は開幕直後から高い完成度を見せているし、ここに来てさらに磨きがかかっている印象が強い。ロドリゲス体制の立ち上げから、まだ5ヵ月くらいしか経っていないはずだが、もう成熟の域に達している。

 それに対し、秋葉清水は相変わらず、守備は根性、攻撃は個人の思い付きだけである。組織というものがまるで無い。確かに秋葉監督は2年前の就任時、閉塞状態にあったチームを解き放って蘇らせたが、最初に勝利したヴェルディ戦から、基本的には何も進歩していない。

 記憶が確かなら、清水は2020シーズンに向けた監督候補をリストアップした際に、クラモフスキーに加え、リカルド・ロドリゲスも候補に入れていたはずだ。しかし、本人は徳島での指揮継続を選んだ。今回、柏にまったく次元の異なるサッカーを見せ付けられて、ロドリゲス清水という世界線を見てみたかったと、つくづく実感した。まあ、清水はクラモフスキーでも、ロティーナでも駄目で、その他諸々全部駄目で、その結果として今の秋葉さんのど根性サッカーになっているわけだから、どうせロドリゲスでも駄目だったか。


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 前半から、お互い異様にチャンスの少ない試合だった。清水の方は、前回対戦ほどブエノや乾が無力化されたわけではなく、ボールには触っていたが、かといって相手ゴールに迫れてはいなかった。名古屋に至っては、前半まともなシュートすらなかった。

 この試合、もしも前半のような調子で、そのままスコアレスドローに終わっていたら、個人的にはもうちょっと納得感があったと思う。何しろセレッソ戦惨敗からのリハビリ過程にある我が軍なので、とりあえず前節ガンバ戦に続いてこの試合も無失点ならポジティブだし、ガンバも名古屋も前半戦で負けた相手であることを考えればなおさらだった。

 後半は敵に攻撃の勢いが出て、ピンチが続いたが、かといって先方には引いた相手をこじ開けるクオリティはなく、あのままスコアレスで時間を進めることは可能だったはずだ。ところが、色気を出した清水は、相手のボールホルダーに3人がかりくらいで奪いに行ったり、五分五分の場面でインターセプトを狙ったり、点を取るためのリスキーなプレーを増やしていく。

 この試合のブエノは、前回対戦と比べてボールタッチは増えたものの、危険なエリアで持ち過ぎて潰されるなど、悪いブエノだった。主審の今村氏が例のごとくブレのあるジャッジを続けていたので、ああいうプレーはリスキー過ぎる。結局、ブエノのスライディングタックルが空振りしたところから、先方のロングカウンターで数的不利に陥り、やらずもがなの先制点を奪われてしまった。秋葉監督は例によって「不注意」というような精神論的コメントをしていたが、ああいう場面はこの試合も含め最近でも何度もあり、要するに秋葉監督のチーム作りの帰結である。

 それにしても、追いかける終盤は「流れからは無理なので、唯一期待できるとしたらセットプレーかな」と思いながら観ていたのだが、まさにそのセットプレーから、千葉寛汰が決めてくれた。上述のとおり、個人的には0:0の方が納得感が強かったのだが、やってくれなければ困る寛汰が決めて同点に追い付いいての1:1なら、それも悪くないという感想だ。次のホーム戦に勝つという前提で。


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 負けなくてホッとしたというのが正直なところ。「あそこで決めていれば」という悔いもないわけではないが、決定機はガンバの方がずっと多かったので、この内容で勝ち点3を望むのは虫が良すぎだろう。

 清水のボール保持はほとんどがミドルサードであるのに対し、ガンバのボール保持は常にアタッキングサードまで押し込み、しかもフィニッシュまで持ち込む形、共通理解、そして技術がある。両ワイドの使い方も効いている。下手なジャズのアドリブのような清水の攻撃とは、だいぶ違っていた。あれだけ押し込まれて、枠内シュートもたくさん打たれて、失点しなかったのだから、守備の最後の粘りだけは賞賛していいだろう。

 コーナーキック守備も、完全ゾーンから、ゾーンとマンツーマンの併用に変更し、多少相手の戸惑いもあったのか、今日はコーナーからは危ない場面は作られなかった。

 北川の復帰というサプライズはあったが、その北川も、乾も、そのほかのアタッカー全員、今日はミスが多かった。あれじゃ勝てないよな。

 まあ、前半戦最後のセレッソ戦を、目も当てられない惨敗と大量失点で終えていたので、後半戦初っ端のこの試合が、まずは無失点という入り方になったのは、理解できる。何しろ、残留争いなのだから。


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 むかし、何かのサッカー番組で、アナウンサーが「世にも珍しい武田修宏のミドルシュート!」とか言ってて、笑っちゃったことがあったけど(ロングシュートだったかな、忘れた)、今回の松本戦に関しては、珍しくJFAが気の利いたことをしてくれ、「世にも珍しいJFAの善行」と叫びたくなった。カメラ一台、実況無しの簡易版ながら、試合をYouTubeで生中継してくれた。サッカーにまつわることで、一番嫌なのは、とにかく気になる試合が観れないということであり、その最大のストレスを除去してくれたことには、感謝する。

 サッカーにまつわることで、次に嫌なのは、ひいきチームが負けることだが、今回それも回避された。ただ、その次に嫌なのは、「勝ったけど、絶望的な試合」というパターンであり、残念ながら松本戦はまさにそれであった。

 個人的に受けている印象としては、秋葉清水はJ1の強い相手に良く食い下がることも確かにあるのだけれど、格下相手に試合を完全に支配して勝ち切るということがどうもできない。ボールの運び方や崩し方が確立されていないので、J3中位の松本相手でも隙を見せてバタバタしてしまう。

 それにしても、秋葉監督はセットプレーから得点すると担当コーチを称賛するが、これだけあっさりとコーナーから失点している現象を、どのように受け止めているのだろうか? 今日の1失点目はたぶんオフサイドだとは思うが、相手に簡単に触られたのは事実だし、2失点目に至っては、「あ、あそこに蹴られたら、フリーで合わされるな、あ、ジャストミート、やっぱり」という感じの、もう日本サッカー界全体にコーナー時の清水のユルユルゾーン守備の弱点が知れ渡って、好きなように決められている気がする。このままなら、どうせガンバにもセットプレーだけで3点くらいとられるだろうから、いっそのことマンツーマンにでも変えてて相手を混乱させたらどうか。もう集中力とか、そういう次元の問題ではない。


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 サッカーは運が半分みたいなところがあるが、それでも、「こりゃ100回やったら100回負けるな」と感じる絶望的な試合が、ごく稀にある。今回のセレッソ戦が、まさにそんな感じだった。

 体感的には、0:5くらいでコテンパンに負けたという印象だ。この内容でわずか2点差に終わったのは、超ラッキーだったと言える。正直言えば、試合の最後の方は、「頼む、このまま2点差のまま負けてくれ。これ以上の点差はまずい。頼むからこのまま終わってくれ」と、祈りながら観ていた。

 選手の質、層の厚さ、育成、そして最も重要な監督の力量、すべてで上回られた。負け惜しみを言えば、こうやって手も足も出ないような強い相手と同じカテゴリーで戦える、ああ我々はJ1にいるんだなあと、改めて幸せを噛み締めた次第だ。

 何度も言うように、すべての元凶は、秋葉監督がボールを保持して前進する形を構築できないことだ。コーナーから2失点したが、巻き戻してみれば、1失点目はPKストップからのコーナーであり、さらにPKはジェラのパスミスから始まった。ジェラは前半で交代しているので、もしかしたらコンディション不良を押して無理に出場していたのかもしれないが、まあそれにしてもあのパスはないだろう。

 それにつけても、コーナーからの2失点は、あまり見ない光景だった。清水だってそれなりに高い選手を置いているのに、あっさりと競り負けている。敵のルーカス・フェルナンデスのボールが、清水のプレーヤーたちが見たことないほど速く鋭くて、ジャンプするのが遅れ、ルーカスのボールに合わせるのに慣れているセレッソの連中に、良いように競り勝たれてしまった。

 属人清水にとり、怪我してもらっては困る選手というのが何人かおり、北川は間違いなくその一人だった。どのくら時間がかかるか分からないが、長引くようであれば、清水は戦い方から変えざるをえない。それとも、覚醒した郡司が埋めてくれる?


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