エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2024年07月

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 当S研ブログ、最近は1試合1更新になってしまっており、しかもルヴァンや天皇杯は試合自体観れなかったので、リーグ戦の寸評だけになっていた。今回のランス戦は、SBSの英断でネット視聴できたので、コメントする次第。

 親善試合とはいえ、最近の清水っぽい流れになった。なかなかシュートシーンに持ち込めないものの、最初のシュートをブラガが沈め、「ホームで先制すれば実家並みに落ち着く」という今季の清水らしく、以降はピンチはありながらも落ち着いて試合を運んだ。

 今季、清水が苦戦するのは、「対策」され、弱点を意図的に突かれた試合である。フランス1部が親善試合でJ2を「対策」するはずはないし、ランスは組織的に戦うというよりも意外に一対一を重視するスタイルだったので、清水のタレント力で対抗しやすく、J2のいやらしい対戦相手よりも楽だった。また、相手に引かれると遅攻が停滞するばかりの清水にとって、ランスのように来てくれるチームの方が、奪ってカウンターという清水の形を発揮しやすかった。

 まあ、だから、プレシーズンのランスに快勝したからといって、これで今季のJ2制覇に近付いたなどということではないわけだが、一定の自信にはなったし、若い選手などには良い刺激になったことだろう。なんでフランスの金持ちどもに搾取されなければならないのかは釈然としないが、清水としても実りの多い親善試合になったのではないか。

 プレーヤーレベルの話では、今季の当初の主力CB2枚の復帰は大きい。ただ、蓮川のドリブルでの大胆な持ち運び、最終ラインの危険なパス回しは、個人的にあまり好みではなく、もうちょっと安全優先でやってほしい気はする。ブラジル人アタッカー4枚という今回の先発メンバーは、今後実際に選択肢になっていくのだろうか? 宇野は、将来性を買っての先行投資なのかと思っていたら、意外と即戦力候補なのだろうか? 仮に宇野がレギュラーボランチの一画を占めるとすると、相棒は誰になるのか、白崎の処遇はどうなるのかも気になる。権田、原、山原は別メニュー的な?


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 観ていて不満とストレスばかりたまる90分だったが、結果的にはなぜかがっちり勝利し、首位奪還のオマケ付き。

 試合後の秋葉監督は、やたら「距離感」ということを強調し、それが改善したことに手応えを感じている様子。一応、「超攻撃的、超アグレッシブ」という標語も繰り返していた。

 アウェーで惨敗が続き、やり方を徹底するのか、それとも変えるのかというのが、秋葉清水に突き付けられた難問だった。監督の口ぶりからすると、「徹底」を選択し、結果的に勝利を手繰り寄せたように思える。

 しかし、監督の実際の采配は、相手を見ながら慎重に戦い、交代策が非常に遅く、しかも守備重視と思える人選だった。超アグレッシブの徹底というより、現実路線でアウェー連敗地獄に終止符を打ったような気が個人的にはしたが、果たして真相はどうだったのだろうか。

 それにしても、敵将の片野坂氏が、「清水の弱点を突こうとしたが…」というような発言をしていたのが気になった。弱点がバレバレで首位という、変なチームだなと、痛感した。我々素人には、その弱点というのが、イメージでは分かっても、なかなか具体的に言語化できない。ぜひ、後半戦の観戦のお供に、知将・片野坂氏に清水の弱点を解説してほしいものである。もう今年の対戦も終わったので、利害関係はなかろう。


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 前半優位に試合を運べたのは、珍しくブラガが切れていたことが大きかった。普段は迷走台風のごとく、やたら真ん中に持ち運びたがるブラガだが、しばらく出番を失って自分のプレーを見直したのか、この千葉戦では割とウィンガーの役割を忠実に果たし、彼のところから局面を打開して得点に繋げた。まあ、しかし、ドリブルのタッチが大きすぎてボールを失うケースが相変わらず多いし、プレスバックも弱い。

 2点リードしてからは、特に後半は、我慢の時間が続いた。時折、チャンスになりかけるのだが、清水はどうもポジティブトランジションが下手である。攻撃を発動しようとすると、逆に変な形でボールを失うので、「こりゃ攻めない方が安全だわ」ということになり、守るだけになる。実際、今回の千葉戦も、結果的には守り切れたわけだが、「これでいいのか?」という課題は残った。

 清水の中盤って、良い形でボールを受けても、そこから仕掛けたり、前を向いたりしないよね。秋葉監督はバックパス禁止みたいなことまで言っているのに、ファーストチョイスが下げることになっているような。そのあたりが、ターンして前を向き局面を打開できる乾との違いなのだろう(その乾も今季は空回りするケースが多いが)。

 当ブログでは、「なぜ清水はポケットを攻略しようとしないのだ」という疑問を、ずっと提起してきた。最近、ポケットえぐりのプレーが時々見られるようになり、そのこと自体は嬉しいのだけど、ポケットからのマイナスの折り返しが、必ずと言っていいほどズレる。今回の千葉戦の原テルの折り返しが、「なんじゃそりゃ」というくらいズレたのが象徴的だった。これは、ポケットを攻略した上で、中の選手はこういう形で詰めるといったような、実践的な良い練習ができていないからではないかと、個人的には疑っている。

 まあ、でも、勝ってよかったな。


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 謎のアウェイ弱い弱い病に冒されていた清水。これでホームでも負けたら、単に弱い弱い病になってしまい、優勝や自動昇格のみならず、ズルズル行って、プレーオフ圏内からも消えかねない状況だった。それが回避できたのは、とりあえず良かった。

 前節まで秋葉清水がなぜあそこまで崩壊していたのか、正直、その原因自体が良く分からない。もちろん、監督に具体的な戦術がないことが全てではあるが、それは今までだってずっと同じだったはずだ。戦術の欠如を、戦力の足し算で補うのがこのチームの基礎コンセプトであり、なぜそれが急に駄目になったのかが謎だった。

 崩壊原因が謎なので、この岡山戦で危機を克服できたかどうかは、正直言って良く分からない。ただ、清水につける薬は、1にホーム、2に先制点であり、やはりカルリのスーパーゴールがでかかった。今季のカルリはブレーキになることも多かったが、この試合は今季で一番キレていたと思う。

 しかし、審判団がお粗末で、イライラが募る展開だったとはいえ、カルリと乾がイエローをもらい、両者とも次節千葉戦で出場停止になってしまうとは。前半戦のアウェー千葉戦で得点した2人だぞ。いるだけで、相手も相当嫌だったろうに。この巡り合わせが、次節どう出るか。


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