
ロティーナ・サッカーのイメージをつかむため、2020年のセレッソの全ゴール集を眺めてみたのだけど、それを見ていて感じたのは、「あれ? 同じような選手ばっか点をとってるぞ」ということだった。上に見るように、スコアラーはブルーノ・メンデス、清武、奥埜、豊川の4人にほぼ尽きている。
ちなみに、昨年、セレッソの右サイドを担うアタッカーとしてブレークした坂元は、1点しかとっていない。クロッサーにほぼ徹していたということだろう。1点の坂元が自分の役割を果たしたということで絶賛されているのだから、清水の後藤も胸を張っていい(?)。
得点が特定の人に偏るというのは、どのチームでもある程度当たり前のことかもしれない。しかし、2020年のセレッソを見て感じるのは、ボランチとかDFの得点がごく少ないということだ。CBヨニッチの得点なんかは全部セットプレーだろうし。一番象徴的なのは、2年間主力のボランチとして出場したレアンドロ・デサバトが、1点もとっていないことである。その一方、昨日引用したように、得点力のあったボランチのソウザは、ロティーナとウマが合わずに退団している。ロティーナは、ボランチやセンターバックなどが持ち場を離れて無謀に攻め上がるのを好まないと理解していいのではないか。ロティーナのサッカーは、攻撃に転じた時にコンパクトさを保ちながら全体で前進していくけれど、実際にアタッキングサードでフィニッシュにかかわるのは前線の数人だけと、そんな印象を受けている。
ちなみに、2020年にロティーナがセレッソで使ったシステムは以下のとおりで、4バック、442のイメージが強いが、相手によって使い分けているのか?、3バックの時もあるようだ。


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