所長は、磐田の川又が大宮戦で、敵CB2枚と競り合いながら強引にシュートまで持ち込んで得点を決めたシーンを見て、「こりゃぁ、うちのディフェンスラインは苦労しそうだな」と、悪い予感がした。昨年のJ2時代から、清水の最終ラインはどうも、相手の屈強なワントップに手を焼く傾向があった。相手がワントップ目がけてアバウトなボールを放り込んでくるような時に、簡単に収めさせてしまったり、不用意にバウンドさせてしまったりして、相手がそれほど高度な攻撃をしているわけでもないのに、そこから押し込まれていくような悪弊があった。札幌の都倉、磐田の川又、そして今後当たるはずの鳥栖の豊田などは、うちにとって苦手なタイプなのだと思う。現に、今回の磐田戦でも、川又に直接決められたわけではないものの、彼がボールを収めることによって、磐田は全体が押し上げて攻撃に転じていた。うちの二見などは、試合途中から、川又と競り合うのをはなから諦めてしまったような様子が見て取れた。そういう意味では、ファイターの角田がいなかったのは、やっぱり痛かった。

 ただ、清水に打つ手がなかったわけではない。アンドレ・フレイレの存在だ。ロングボールや浮き球のヘディングでの競り合い、相手FWとのデュエルという点において、フレイレは傑出した能力を持っているはずである(所長も、実際に凄みのあるフレイレのプレーはまだ見ていないので、「はず」と言っておく)。都倉・川又・豊田系のFWを擁するチーム相手には、フレイレをCBとして起用して相手を封じるという策がとれないものだろうか。むろん、今回フレイレは直前にケガをしてしまったので、磐田戦には出場自体が叶わなかった。しかし、事前の練習試合を見ても、フレイレのセンターバック起用がオプションとして積極的に検討された様子はない。そのあたり、どーなのよ、コバさん。

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