昨日の続きの怨み節のようになってしまうが、今回の静岡ダービーの勝敗を分けた最大のポイントが、セットプレーにあったことは、誰が見ても明らかだろう。

 それにつけても、中村俊輔のキックの、豊富さと、精度と、アイディアなあ。上げるかと思えば、グランダーで繋いできたり、もう俊輔がボールの前に立つだけで、我が方はパニックになっていたような感があった。今回の試合で、もしもゴールから至近距離のFKを俊輔に直接叩き込まれたのなら、まだしも諦めはつくが、やや遠目の位置から俊輔がふわりと上げたボールに合わせる形だっただけに、防ぎ切れなかったのかよと、恨めしい思いが募る。

 他方、中村俊輔に比べれば、清水のキッカーの分が悪いことは、やむをえないだろう。しかし、清水のコーナーキックの、あの絶望的なまでの期待感のなさは、どうにかならないだろうか? 磐田戦では、先方のコーナー2本に対して、清水は12本も獲得したんでしょ。村田なんか、仕掛ければ、少なくともコーナーは簡単にとれるという感じがあった。ところが、その12本のコーナーから、まともにたたけたシュートがあっただろうか? ショートコーナーやトリックプレーを使うわけでも、松本のように最初からセカンドボール狙いでデザインしているわけでもなく、単純に放り込んでは跳ね返されるか、カミンスキーに簡単にキャッチされる場面が続いて。うがった見方をすれば、名波監督からは、「清水のコーナーはどうせ入らないから、村田が仕掛けてきたら、全部コーナーに逃げろ」という指示が出ていたかもしれない。

 大前も抜けたことだし、J1で戦う上では、プレースキックの名手をぜひとも獲得して欲しいと思っていたが、オフの動きは、左の野津田を獲得しただけだった。フレイレ、キャノン砲とか、撃てない? チアゴ・アウベス、何かもってないかなあ?

 もう一つ、例によって素人談義になるが、コーナーキックというものは、攻撃面でも守備面でも、ゴールキーパーコーチがそのチームのやり方を決めると認識している。現状の清水の攻守にわたるセットプレーの欠点は、担当コーチの責任を問うべきレベルなのではないだろうか。選手の補強などよりも、そちらの方がはるかに大きく成績に直結しそうな気がする。

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