エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

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 個人的には、吉田清水のシステムが4・3・3と言われることに、違和感しかない。上の図は、百年構想の時のある試合における配置を示したイメージ図である。とにかく左右非対称であり、右IHと左IHの位置取りが全く違う。

 右IHははっきり言ってダブルボランチの右だろう。それに対し左IHはトップ下もしくは2トップの一角というイメージである。攻守で可変しているなどとも言われるが、個人的にはむしろ一貫して4・4・2か、4・2・3・1というイメージの方が強い。

 それで、2026/27シーズンが始まり、開幕戦は、いわゆる右IHの位置に嶋本、いわゆる左IHの位置にジャメが入った。率直な感想を言うと、百年構想の時よりも、より一層、明確に4・4・2になったという印象だった。完全にセフンとジャメの2トップであり、ジャメがセフンより高い位置にいる時も多い。あんな絵に描いたような4・4・2を、なぜわざわざ4・3・3と呼ぶのか、理解に苦しむ。当の吉田監督だって「ボランチの嶋本が」とか、口を滑らせているくらいだ。

 ただし、名古屋戦が古典的とも言える4・4・2になったのは、出場選手のキャラクターゆえかもしれない。ジャメであれば、やはり前線に構えるストライカーという色合いが、より濃くなるだろう。そして、開幕戦では便宜的に嶋本が先発し、本来は攻撃に持ち味があるとはいえ、本人もボランチ修行中ということでより守備に重点を置いたプレーに徹したのだろう。

 ホーム開幕戦は、セフンが不在なだけに、誰をどこに当てはめるのか、読めないところがある。そして、出る選手によって、またポジション取りとかプレー振りも変わってくるだろう。自分のサッカーに選手を当てはめる傾向が強いと言われる吉田監督だが、やはり駒の持ち味でサッカーは違ってくる。

 嶋本のボランチとしての安定感に関しては、DAZN解説の長谷川氏が、まだまだ危なっかしいといった評価だった。他方、賞賛する声も出ており、個人的には評価に迷うところである。

 名古屋戦では左ウィングの藤井が効いていたが、あれはカピのコンディション不良ではなく、藤井こそがファーストチョイスだったということか? 右・北川と左・藤井が好調を維持してくれれば、攻撃の期待感はだいぶ高まる。


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 「レアル・マグリット」というYouTubeチャンネルが、「Eloレーティング」という指標に基づき、Jリーグ等の勝敗・順位の確率分析というのをやっているのはご存じだろうか? Jリーグ関係の動画を観ていると、レコメンドされるので、皆さんも目にしたことがあるのではないか。

 かく言う所長も、いつも拝見し、楽しませていただいているので、基本的に悪く言うつもりはない。こういう試みにつき、揚げ足を取るのは悪趣味であり、多少の異議はあっても、暖かく見守るのが大人というものだろう。

 しかし、「レアル・マグリット」の確率分析には、どう見ても、大きな欠陥が潜んでいる。それを認識せずに、「お、うちのチーム、優勝確率何%!」とぬか喜びしたり、「え~、うちら、今季降格濃厚なのか…」と落ち込んでも仕方がない。データの特性というものを理解し、それを踏まえた上で、ネタとして楽しむくらいのスタンスがいいだろう。特に、開幕時点では。

 実は、Eloレーティングというのは、元々はチェスの強さ・弱さを数値化するために編み出されたものということである。まあ、将棋でも同じだろう。チェスや将棋の強さは、短期的にそんなに変動するものではない。去年最強だった藤井聡太は、恐らく今年も最強である。

 ところが、サッカーがそうでないことは、皆さんよくご存じのとおりである。サッカーにおいては、とにかく変数が多すぎるのだ。去年ダメダメだったチームが、新監督を迎えて、急に甦ることもある。逆に、新監督の刺激が上手く作用して、1年目に上手く行ったチームが、2年目以降はマンネリ化し成績が下降線をたどることもある(別にハセケンのことじゃないすよ)。サッカーでは、シーズンオフにかなり大幅なプレーヤーの入れ替えがあるのが常である。そもそも、J2から上がってきたチームを、J1の既存チームと同列に数値化できるのか?

 「レアル・マグリット」のシーズン開幕時の確率分析は、どうも、昨シーズン終了時点のEloレーティングに基づいているようなのである。清水のレーティングは、百年構想終盤で、ガタ落ちだった。それをもとに計算されているので、清水は堂々、降格候補の一角であり、優勝確率などは0.0%になっている。ここには、清水がJ1でも最も大型補強を敢行したとか、皆が「タイトル」を口にして目の色が変わっているとか、幸いにも現時点で大きな怪我人はいないとか、そういう諸々が一切含まれていないのである。

 繰り返しになるが、「レアル・マグリット」はエンタメとして秀逸であり、これからも期待している。しかし、百年構想終盤の下降線を辿っていた清水と、我々が現在目にしている清水は、別物のはずだ。百年構想終盤のEloレーティングを用いる限り、いかに緻密な計算を何百万通り繰り返しても、清水の本当の今季期待値は弾き出せないはずである。

 他方、シーズンが深まっていけば、Eloレーティングはその時の実力をかなり忠実に反映するようになるし、「レアル・マグリット」の確率分析はより一層生きてくる。今回言いたかったのは、とにかく開幕時点の確率分析は疑え、ということである。


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 ミシャ名古屋については個人的に苦手イメージが強く、事前にはかなり悲観的な気分だったのだが、終わってみれば1:0勝利。吉田清水のサッカー、相変わらず観ていてワクワクする感じは一切ないが、「メンバーが揃った時にはそこそこ戦える」というチームではあり、百年構想より選手層が厚くなった新シーズンに関しては、多少は期待していいのかなという安堵感を得ることができた。

 前半の飲水タイム以降は、五分五分ないし優勢に戦えていた我が軍だったが、誰がどう見ても、セフンの愚行で戦況が一変した。本人は、「OK、OK、確かにイエロー相当のプレーだよ」くらいの感覚で拍手&サムアップしたのかもしれないが、ワールドカップを観て世界サッカーのトレンドを理解していたら、審判に変なアピールをするのはご法度ということくらい、我々素人でも知っている。あの人は時々きわどいことをするので、これで本当に最後にしてほしいものである。

 その後、名古屋がずっと握って攻め続ける展開となったが、必ずしもそれで清水の勝ち切る確率が下がったわけでもなかった。確かにセフンがいて11人のままだったら、2点目、3点目が取れて、完勝するシナリオもあっただろう。しかし、より激しいトランジションの応酬になり、清水が追い付かれていた確率も上がったかもしれない。実際には、試合後にミシャ監督が嘆いていたように、セフンの退場後にむしろ名古屋の攻撃は緩慢になり、本当にヤバいシュートは梅田がスーパーセーブした中山のヘッドくらいだった。名古屋の方は、なまじずっとボールを持てている分、清水に完全に構えられ、攻めあぐんでいた。

 数的有利・不利以前の問題として、コンディションが上がっていないのか、どうもこの試合は全体として名古屋のテンションが低く、それで助かったという印象が強い。特に、万全でないマテウスを先発させたことで、マテウスさんなんとかしてくださいみたいな空気が名古屋イレブンに感じられ、「オレが勝たせてやる」みたいな決意が他の選手からあまり感じられなかった。清水と違って、プレスを剥がしてパスを2本、3本と繋いでいく形はさすがだが、この試合に限っては恐さをあまり感じなかった。


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 昨晩は、DAZNでマリノスVS鹿島戦をリアタイ観戦し、ガンバVS浦和はダイジェストを観たのだが、どちらもテンションの高い、壮絶な試合内容で、圧倒された。個人的にマリノスや浦和の事前イメージは良くなかったのだが、意外にもマリノスなどは攻守に整理されており、昨日の順位予想で(客観分析というよりは願望ながら)最下位にしたことが申し訳なくなったくらいだ。

 昨日の場合は、マリノスの敗因は試合終盤に足が止まったことに尽きた。酷暑の中の開幕戦という未体験の状況ゆえだったのか、その部分だけがマリノスの誤算だったという印象だ。あんなきっちりしたサッカーをやるマリノス相手に、うちらのホーム開幕戦は一体どうなることやらと、不安が募った。マリノスの得点パターンは、相手の繋ぎのミスを奪って一気に攻め切るものなので、吉田清水はゆめゆめ、できもしないビルドアップなどをやったら駄目だろう。相手にボールを持たせて、ブロックを作って耐える戦い方しかない。

 さて、昨日のJ1順位予想で、清水を1位にしたのは「願望」だったので、現実的な見通し、目標について考えてみたい。

 まず、降格はないと信じたい。百年構想を見ても、引き分けの多いチームなので、年間14試合くらい引き分けるとして、10勝くらいすれば、残留圏には留まれるだろう。いくらなんでも10回くらいは勝ってもらわないと困る。

 そして、目指したい「最低限の目標」は、10位以内ではないか。昨日の開幕戦を見ても、厳しいリーグであり、10位以内も簡単ではないことは承知している。ただ、あれだけ監督の希望通りの選手を集めて、Aクラスに入れないようでは、相当ヤバい。

 その上で、もし5~7位に入ってくれれば、吉田体制の本格初年度としては、大成功と言えるのではないか。これが「より野心的な目標」ということになる。

 そこから上は、なかなかイメージが湧かないが… まあ、何にしても、頑張りましょう。


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 いやいや、始まりますな。開幕前には、サッカーダイジェストの順位予想が出て、当S研ブログではそれを酒の肴にしたりしていたが、シーズン移行に伴う過渡期ゆえか(まだ移籍の動きがありそうとか)、あるいはワールドカップの後遺症か、まだ2026/27シーズンに向けたサッカーダイジェストの開幕特集号のようなものは出ていないようだ。

 個人的に、J1各チームの戦力をチェックしたりもできていないのだが、枯れ木も山の賑わいとばかりに、当S研ブログの順位予想を発表しておく。ただし、これは普通に「強そう」「弱そう」というイメージをベースとしつつも、1位と最下位は予想ではなく「願望」であることを、あらかじめ申し上げておく。

 マリノスに関して言えば、別にあのチームが嫌いといったことはなく、むしろ好感を持っているくらいである。しかし、所長の持論は、「オリジナル10の全チーム、一回は降格を経験してほしい(笑)」というものであり、その意味では鹿島にも降格してほしいのだが、2026/27シーズンにいきなり鹿島が降格するとは思えず、それよりは「ワンチャンやらかしそう」なマリノスを降格・最下位予想にさせてもらったと、そういう意味である。

  1. 清水
  2. 鹿島
  3. FC東京
  4. 町田
  5. 広島
  6. 名古屋
  7. 神戸
  8. セレッソ
  9. 川崎
  10. ガンバ
  11. 浦和
  12. 岡山
  13. ヴェルディ
  14. 長崎
  15. 京都
  16. 福岡
  17. 千葉
  18. 水戸
  19. マリノス

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 百年構想リーグの戦いぶりから、吉田清水は、ベストメンバーが揃った時には良い戦いをすることもあるが、ちょっとメンバーが落ちると、とたんに機能不全に陥るという傾向が浮かび上がっていた。

 そして、今回の磐田とのトレーニングマッチから、もう一つの教訓が引き出された。吉田清水は、気候的なコンディションが良好な時だけ、そこそこ戦えるのではないかという点である。たぶん、激しい運動量を必要とするような戦術なので、30℃を超えるような夏場の戦いには向いていないのではないか。

 言い換えると、ちょっとメンバーが落ちてもそれなりのチーム力を維持したり、プランAが駄目ならプランBで凌ぐといったやり繰りが上手い監督だとは、どうも思えない。

 今回の磐田とのTM、両者の明暗を分けた最大の要因は、やはりコンディションの差だろう。磐田は敢えて高温多湿の沖縄でキャンプを張り、30℃超えの気温の中でも戦える素地ができていた。対する清水は、涼しいオーストリアから突然日本の灼熱に移動し、しかも時差や移動の疲れも癒えていないということで、体が動いていなかった。

 しかし、曲がりなりにも、今は清水のカテゴリーの方が上である。多少のハンデはあっても、力の差を見せ付けてほしかった。指揮官は、清水が留任、磐田が新任なわけで、多少のメンバーの入れ替わりはるにしても、チームとして清水の方が成熟していなければおかしい。ところが、今回のTMを見ても、ボールをどう持ってどう前進してどう相手ゴールに迫るのか、そのイメージや形というものがまったく見て取れなかった。

 まだ相当な暑さが残るであろう8-9月に、リーグ戦だけで8試合が予定されている。「暑さへの順応が上手く行きませんでした」なんてことになって、開幕で出遅れることになれば、取り返しがつかないことになる。まあ、オーストリア・キャンプのメリット・デメリットは、しかるべく検証されることになろう。いずれにしても、秋春制に移行したシーズンに「暑さ」のせいで降格する、などというマヌケなことだけは勘弁してほしい。


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 まあ、大した話もないのだけど、たまには何か書くかということで、今オフの補強・編成についてコメントしたい。

 至上命題だったセフンの完全移籍を実現したのは大きかった。まあ、おそらくレンタルの時点でも買取オプション付きだったとか、既定路線だったとは思うが、これなしでは成り立たないと言えるほどチーム作りの大前提だったので、安堵した。

 そして、当S研ブログで以前から指摘してきた補強ポイントその1が、セフンの互換プレーヤーの獲得だった。大黒柱には期待しているが、怪我や連戦の疲労といったことはどうしても出てくるので、セフンを欠いた場合でも同じ戦い方ができる互換プレーヤーの獲得が必須だった。それを、木下の獲得という形で、実現した。正直言うと、木下のポストプレーヤーとしての力量は個人的によく知らず、むしろいつの間にか良いポジションに現れて抜け目なく点を取るストライカーという印象が強い。なので、セフンとは持ち味が違うような気もするのだが、何にしても前線に大型プレーヤーが常にいてくれる安心感は大きいだろう。

 逆に言うと、高橋トシキは、運動量やワンタッチシュートの巧みさなど魅力はあるものの、吉田戦術では中央にもサイドにもはまらず、居場所を見付けられなかった。本人のためにも、移籍は正解かもしれない。

 そして、補強ポイントその2が、サイドアタッカーの拡充だった。百年構想では、右・北川、左・カピが基本で、元気ならば井上も候補だったが、とにかくハーフシーズンではサイドプレーヤーが怪我に泣かされた。消去法的に松崎あたりを使っても、キープ力や突破力は望めない。なので、この部分の選手層を厚くしない限りは、吉田戦術を1シーズン貫徹することなど、到底不可能だろう。

 そこで白羽の矢が立ったのが、まずはジャーメイン。右サイドのポジション争いを北川とすることになりそうだし、センターフォワード起用もアリだろう。アタッカーの選択肢や起用の幅を広げられそうである。

 もう一人、ベルマーレから来た藤井は、カピのバックアップというイメージか。守備は微妙、クロスやシュートも不正確との評もあるが、突破力だけならカピにも引けを取らないといった声も聞こえてくる。まあ、百年構想の時よりはサイドの人材は厚みができたかなと思う。

 補強ポイントという言い方は違うかもしれないが、ブエノと宇野が抜けたセントラルMFは当然手当てが必要だった。そこを、FC東京の小泉、ブラジル人のディエギーニョ、韓国人のウォンドゥジェで埋められたのは、助かった。戦力的には、プラマイゼロ、むしろプラといっていいかもしれない。弓場も好きな選手ではあるが、「弓場が出られないくらいのポジション争い」を期待したい。

 サイドバックは、ベテランの存在に加え、高木さえしっかりしてくれれば、それなりに計算が立つはずなのだが、高齢化が進行、高木が怪我がち、ブルは肝心なところでデュエル負け、日髙はまだ頼りないと、弱点になっていた。須貝の獲得で、不安感がだいぶ薄れた。

 そんなわけで、個人的に補強ポイントと思っていたポジションに、的確な補強がなされ、個人的にはかなり納得感が大きい。ただ、一つ気になるのが、果たしてこのチームでは誰がセットプレーのキッカーになるのか?という点だ。レギュラークラスをイメージしてみると、蹴れそうな選手は嶋本くらいしかいない。小塚や松崎は蹴れるにしても、常にピッチにいるわけではなかろう。新加入選手で、誰かキッカーはいるのだろうか? ハーフシーズンの吉田清水で、最大の弱点であったセットプレーの部分が、果たして手当されているのかということだけは気になる。


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 Jリーグが秋春制に移行し、シーズン前のチーム作りを夏のキャンプでやることになったわけだが、ご存じのとおり清水は、2026年7月10日(金)~7月20日(月)の日程で、オーストリア共和国 チロル州ゼーフェルト・イン・チロルにおいてキャンプを張ることになった。練習試合も2試合予定されている。

 ただ、ちょっと気になったのである。最近、ヨーロッパでは40℃を超えるような猛暑が伝えられている。清水のキャンプ地は大丈夫なのだろうかと、心配になったのだ。

 情報を集めたところ、結論から言えば、問題はなさそうだ。清水がキャンプ地に選んだゼーフェルト・イン・チロルは、アルプス山中の高原リゾートで、ヨーロッパのサッカークラブが夏季キャンプによく利用する場所の一つということである。標高約1,180mであり、そのため、平地のオーストリアやドイツで猛暑になっていても、ゼーフェルトはかなり過ごしやすい気候になるそうだ。平年の7~8月は、日中が20~22℃前後、朝晩が10℃前後というのが典型的で、日本の感覚では「軽井沢よりさらに涼しい」くらいということらしい。真夏でも30℃を超えることは珍しく、日中も長袖が欲しくなる日があるほどだという。午後ににわか雨が降る日もあるが、サッカーのトレーニングにはむしろ好条件ということだ。

 ゼーフェルトは冬はクロスカントリースキーや冬季五輪の会場として有名だが、夏は天候が安定している、涼しい、芝生のピッチの管理が良い、インスブルック空港から車で30~40分程度という条件がそろっているため、欧州各国のクラブがプレシーズンキャンプを行う定番の場所になっているということである。

 ただ、個人的に驚いたのだが、この夏のキャンプを、沖縄でやるJクラブが11くらいあるらしい。ジュビロ磐田も然りで、秋葉監督も、「(開幕は暑い8月なので)暑さに順応できる沖縄が最適」といったことを述べていた。まあ、真夏には、本州よりも沖縄の方が気温が低かったりするが、それにしても夏に沖縄でキャンプとは盲点だった。

 要するに、今回の夏キャンプには 「涼しい場所で追い込む」型 と、「8月開幕に向けて暑さに慣らす」型 の2つがあるということらしい。沖縄キャンプ組は後者ということになる。しかも真夏の沖縄は、気温だけ見ると東京・名古屋・大阪・静岡あたりより極端には高くなりにくい。海洋性気候なので最高気温35〜38℃のような「内陸型の灼熱」にはなりにくい一方、湿度・日差し・風を含めた体感は十分に厳しい。つまり、危険すぎる酷暑ではなく、開幕に備えた実戦的な暑熱環境として使えるわけだ。今回、沖縄では「琉球カップ2026」という大会形式のトレーニングマッチも組まれており、藤枝、浦和、京都、長崎、湘南、FC琉球などが参加予定。これは秋春制移行後の8月開幕に向け、沖縄キャンプの価値を高める取り組みと説明されている。

 一方、エスパルスのゼーフェルトは真逆で、欧州型の高原キャンプになる。涼しい環境でコンディションを整え、海外クラブと強度の高い練習試合を組む。浦和や磐田の沖縄型とは、同じ「夏キャンプ」でも狙いが異なる。北海道もこの制度変更を商機と見ていて、道庁が「6〜7月の暑い時期に変わるので、本州より冷涼な北海道での実施が期待される」とキャンプ誘致情報を出している。なので、今後は暑熱順化なら沖縄、コンディション重視なら北海道・高原、資金や野心があれば欧州という使い分けが出てきそうだ。


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betsu

 皆さんがワールドカップや移籍話で盛り上がっても、当S研ブログではしつこく百年構想リーグの振り返りを続けている。

 S研では以前「評論家リーグ」というのを開催し、有識者の順位予想と実際の最終順位を照らし合わせて、評論家たちを戦わせてランク付けるという悪趣味な企画を手掛けていた。一応、半年の特別大会ではあったが、開幕前には、サッカーダイジェストに上掲のような順位予想が掲載されていた。以前の「評論家リーグ」は手間がかかりすぎて大変なので、今回は開幕前の順位予想をしみじみと眺めるだけにする。なお、実際の最終順位は下に見るとおりなので、見比べていただきたい。

 予想と結果を照らし合わせて、まず目立つのは、最も下馬評が高かったロドリゲス柏が、大コケしたことである。京都も前評判が高かったが、振るわなかった。逆に、優勝した神戸は、事前の評価はあまり高くなかった。

 清水は、事前の予想が14位で、実際の順位も14位という、ビンゴパターン。「まあ中の下くらいだろう」という目で見られ、実際に「中の下」だった。恐るべき中庸力と言わざるを得ない。

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2026

 先日、「時間帯で見ると、得点は集中、失点は満遍なく」と題し、ハーフシーズンにおける吉田清水の時間帯別得失点を図にしてお目にかけた。

 ただ、その後、また一つ気になるポイントが出てきた。吉田清水、得点が期待できるのは75分くらいまでであり、試合終盤の得点が乏しかったということは、言い換えれば、途中投入選手の得点が極端に少なかったのではないか? そう思い、先日の図をカスタマイズし、途中投入選手による得失点を赤で示して、図を作り直してみた。

 そうしたところ、予感は的中した。ハーフシーズンの吉田清水、途中投入選手による得点は2つしかなかった。逆に、敵の途中投入選手によるゴールは7に上っているわけで、これでは勝負弱くなるのは当然である。

 よく、途中投入したストライカーがゴールを奪うと、実況や解説が「監督の采配、ずばり的中!」などと騒ぐことがあるが、守備側が疲れた時間帯にフレッシュなアタッカーが投入されれば、ゴールが生まれやすくなるのは当然であり、交代選手はむしろかなりの確率で得点を奪うものなのである。そのような場面が、ハーフシーズンの吉田清水では2度しかなかったわけで、はっきり言ってこれは異常値である。

 しかも、問題は2度あった途中交代選手による得点の中身である。1度目は5月10日のホーム福岡戦であり、この試合では疲労を考慮してベンチスタートになっていたセフンが56分に投入され、75分にゴールを挙げた。なので、本来はスタメンである選手が、たまたま連戦の疲れで途中投入された事例だったわけで、実質、先発のゴールみたいなものである。

 2度目は、5月24日のホーム(国立)ガンバ戦における弓場のゴールである。しかし、この試合では負傷した宇野に代わり19分に投入された弓場が58分に先制点を奪ったものであり、試合終盤にアタッカーを投入して得点を奪うような通常の「交代選手による得点」とは違った。

 要するに、ハーフシーズンの吉田清水には、「スーパーサブ」と言えるような、途中交代で得点を奪える選手が、皆無だったのである。何度も言うように、怪我人多発、選手層の薄さに加え、チームとして組織的に得点を奪うような共通理解が落とし込まれておらず、「個の力のあるスタメンが疲れて退いたらジ・エンド」というチームだったのだ。


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