エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

kaiken

 まず、当S研ブログとしては、以前の発言を撤回したいと思う。当ブログでは以前、難波市政は新スタにビタ一文出さないつもりだなどと、市長の姿勢を批判していたのだが、それは誤りだった。実際には、このほど発表されたとおり、静岡市は清水駅前のENEOS遊休地の一部を40億円あまりで購入し、そこで新スタジアムの建設を推進することになった。お詫びして前言を撤回する次第である。

 ただし、土地購入のお膳立てこそしてくれたものの、難波市政の立場が、「上物は民間の資金で」であることもまた事実である。新スタジアムの建設という大事業の割には、財政負担は40億円ちょっとと、非常に安く上げたなというのが、偽らざる感想だ。難波市長のイニシアティブで、長年宙に浮いていた新スタが動き出すのは有難いと思う反面、やはり公的資金は相当に出し渋っている印象である。

 それで、本日17日の市長定例会見で、「清水東口地域づくりエリアの土地利活用方針」という資料が発表され、その中で駅前再開発の区画割の図が示されたので、それを抜き出して上掲のとおりご紹介する。クリック・タップし拡大してご覧ください。市長は、「民間が手を挙げないと新スタは実現しない」というようなことを言っているが、図にはすでにスタジアムの配置や「ホームスタンド」などの表記が見え、すでに「民間」が関与してある程度の素案が作成されつつあることをうかがわせる。

 こんな図を拝んでしまうと、「いよいよだな」と、待ち切れない思いがする。しかし、報道によれば、新スタが完成するのは、順調に行っても、2030年代半ばということだ。せめて2030年代初頭にはならないものか。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 2026.2.14 明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド WESTグループ 第2節 IAIスタジアム日本平、VS 京都サンガF.C.戦。

 ホーム開幕戦と言えば、スタジアムに到着する選手バスをサポが盛大に歓迎するのが恒例だろう。なので、京都戦では早めにアイスタに向かったつもりだったのだが、所長が正面入り口に着いた時には、まさに選手バスも到着するタイミングで、慌ててスマホを構えた。

 しかし、待ちに待った開幕のはずなのに、「特別なシーズン」ゆえか、熱気はイマイチでしたな。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

77

 実にイヤな負け方をした。気持ち良い負け方というのがあるのかは知らないが、とにかくこのPK敗戦は受け入れがたい。

 モヤモヤするのは、負け方だけでなく、自分自身も含めた、ムード全体のこともある。ホーム開幕戦というのに、スタンドはガラガラ。一向に高まらない高揚感。先方の曺貴裁監督は、まるでカップ戦のように、どんどんメンバーを替えてくるし、ますます真剣勝負味が薄れる。自分自身、どう気持ちを込めたらいいのか、迷っているうちに、変な負け方をしたので、モヤモヤだけが残ったという感じだ。

 我が軍にとっては、名古屋戦と違って、序盤から明確な決定機の多い試合だった。しかし、敵GKの太田岳志が当たりまくり。もちろん存在は認識していたが、あんなに能力が高い人だとは知らなかった。

 清水のシステムに関しては、前節と同じ印象で、松崎のポジションに千葉、宇野のポジションに小塚が入った違いだけだった。やはり小塚が右インサイドハーフ、千葉が左インサイドハーフという印象からは程遠く、ほぼブエノと小塚がダブルボランチで、千葉がトップ下と呼んだ方が正確であろう。

 この試合、京都が自分たちの形で清水のゴールに迫った場面は、ほとんどなかったのではないか。清水は、DFが時々変なミスをした時だけ大きなピンチになるという感じだった。失点する、負ける要素はなかったはずなのだが、最後に究極のミスが出て、勝ち点2、400万円を落とす結果となった。流れを変えた感もあるロングVARへの恨みも募る。

 この試合で、沖が特別悪かったということはなく、まあまあ普通のプレーを見せてくれたと思う。しかし、相手GKが太田が凄すぎて、見劣りしてしまった感は否めない。

 むろん、PK負けに関しては、GKよりも、キッカーのヘマという他ない。たぶんコイントスに2連勝して、有利な清水側コート、先攻になったと思うのだが、その有利な状況すら活かせなかった。4人蹴って3人失敗というのは、あり得ない。コイントスの時、ブエノが勝ったのに、先攻か後攻かベンチに確かめるバタバタした場面があり、「ああ、こいつらPK戦にロクな準備してないんだな」と悲しくなった。最重要なのは「本番」の2026/27シーズンを戦うためのチーム作りということは分かるが、勝って勢いをつけることも大事なはず。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

0211

 仕事が忙しく、しばらくブログの更新ができず、申し訳ありませんでした。とはいえ、地味に開幕はしたので、また試合ごとの寸評を再開したい。

 戦術がシンプルな吉田サッカーに比べ、ミシャの新攻撃サッカーへの移行を図る名古屋の方がいかにも時間がかかりそうであり、完成度の差で我が軍の方に分があるのではないかと期待したのだが、見た印象は清水の方がまだ模索中という感じだった。0:1で開幕戦を落とすことになった。

 吉田監督が神戸流の4-3-3を持ち込むと言われ、その先入観で観ていたのだが、どうも当方の未熟な観戦能力では、陣形が良く分からない。少なくとも、左右対称では全然ないような。所長が見ていて感じた基礎布陣を図にすると、上図のような感じじゃないかなという気がした。

 松崎が、インサイドハーフというよりは、トップ下というかシャドー的な高い位置でプレーしていた印象である。カピシャーバは一応FWとされているが、位置の高さというよりも、幅をとる専門という感じ。

 誰もが感じたと思うが、とにかく早めにセフンにロングボールを当てるというのが戦術のキモである。低い位置での手数をかけたビルドアップなどしないので、昨シーズンまであったような「ビルドアップで詰まりボールを奪われる」という場面は逆になかった。このあたりがリスクを最小化した戦い方ということだろうか。

 セフンは相手の密着マークを受けながらも奮闘し、そこそこ競り勝って、まあまあ収まっていたとは言える。収まり具合ということで言えば、サンタナや北川よりはずっと上だろう。しかし、セフンに収まっても、そこから特に何も起きないなという印象だ。

 セフンの場合、「大迫の代役」を期待されている。しかし、大迫の場合は、収めるだけでなく、そこから前を向いてフィニッシュまで持っていくスキルを持っている。これだけセフンへのロングボールを主体とした戦い方をする以上は、「そっからどうする?」というのを突き詰めていかないと、これからもゴールが遠そうだ。

 まあ、まだ1試合で、これからだ。短い特別シーズンだけど、吉田清水の成長を期待し、共に戦っていきましょう! というわけで遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

sd

 サッカーダイジェストがJ開幕前に順位予想を発表し、各専門家の予想と、それを集計した「総合ランク」が示される。だいたいこういうものは、シーズンが終わると忘れ去られ、検証もされないものである。当S研ブログは意地が悪いので、以前は「評論家リーグ」と称し、各専門家の順位予想精度を厳密に検証し、専門家をランク付けして、下位の評論家には下部リーグへの降格を通告していた。その作業をするのは大変すぎるので、今回は勘弁していただき、サッカーダイジェストが開幕前に示していた順位予想の総合ランクと、実際の順位を比較するに留める。

 まあ、しかし、Jリーグは世界的に見ても予想するのが非常に難しいリーグであり、今回も波乱続出である。上図を見ていただければお分かりの通り、サカダイの総合ランクと、実際の順位が完全に一致しているのは、11位のFC東京だけだった。

 事前の予想よりも大幅に健闘したのは、何と言っても柏であり、京都、岡山も大いに善戦した。

 逆に、事前の下馬評を大幅に下回ったのが、名古屋、横浜FM、ヴェルディ、ガンバなどである。優勝争いの主役と見られていた広島と神戸も期待を裏切った。

 清水は、順位予想が15位、実際の順位が14位なので、だいたい下馬評通りだった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

21

 来年の百年構想リーグが東西に分けて開催されるということで、気になったので、2025年のリーグ戦の対戦成績で、東西の対戦相手ごとの戦績をまとめてみた。降格した新潟、湘南、横浜FCとの対戦成績は含まれていない。また、当然、昇格してくる長崎との数字も存在しない。あくまでも、2025年の戦績を、来年の百年構想リーグで対戦する相手の西、対戦しない相手の東に分けてみたということである。

 その結果が上表であり、まあそんなに東西の得意・不得意はないが、微妙に西の方が成績が悪いということが分かった。東西とも、1試合平均勝ち点が、残留ギリギリのラインと言われる1前後でヤバいが、そこは降格3チームとの対戦結果を含んでいないので、どうしてもそうなる。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

11

 秋葉清水の2025シーズンの戦いを振り返ってみると、「ツイていた」ということを実感する。

 何と言っても、開幕で2連勝し、頭の3試合で勝ち点7とれたのが大きかった。その貯金があったので、シーズンを通して、比較的落ち着いて戦えたという印象だ。

 開幕2戦で、力が落ち、相性も悪くない相手との対戦だったことが、モノを言った。開幕のヴェルディ戦はアウェーながら国立で「半ばホーム」みたいな感じだったし、新潟戦は押され気味だったのに相手が退場者を出し流れを引き寄せた。

 開幕2連戦に限らず、今季の清水は相手の退場とPK獲得にずいぶん助けられた。PKは、外したのも3本くらいあったが、あれだけPK機会に恵まれたのは今季のJ1で随一だったのではないか。もちろん、退場やPKの判定は、それ自体は妥当なもので、清水の戦いぶりの結果として付いてきたものではあるが、それにしてもツイていたと思うわけである。

 考えてみてほしい。開幕3連戦が、戦術的完成度や個々の技能に優れた柏、セレッソ、川崎とかが相手だったら、秋葉清水はほぼ確実に大差で3連敗しただろう。そこから立て直せたとは思えず、たぶん前半戦のうちに監督交代だっただろう。実際うちらは今季3連敗フィニッシュだったわけで、対戦相手やチームのバイオリズム次第では、そういう恐れもあった。

 開幕3戦で勝ち点7を確保し、そこから先は、連敗あり、大敗ありとチームは落ちかけたが、そのたびに秋葉監督が気合を注入し、何とか踏み止まったという印象だ。清水がチームとしての組織的完成度を高めた結果として盛り返すというよりは、やはり「喝を入れる」ことでチームを引き締め、崩壊を免れた。

 気合注入の一本足打法で、初のJ1シーズンを乗り切った秋葉監督は、ある意味ですごい人ではあるし、J1の下の方にしがみついているだけならば、現状維持でいいのかもしれない。しかし、クラブがJ1での躍進を期すのであれば、秋葉監督は役割を終えたというGMの判断は妥当であり、吉田監督の手腕は正直まだ分からないが、個人的には決定を支持する。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2025

 今年のJ1昇格プレーオフは、3試合とも見応えがあった。2025シーズンの終盤にすっかり腑抜けのようになった秋葉清水だったら、こんな厳しい戦いは勝ち抜けなかっただろう。

 思い起こせば、2020年にカルリーニョスを獲得した際に、当時の大熊GMは、「水を運べる選手が必要」と表現していた。どちらかというと、チームのために汗をかいてチャンスをお膳立てする人材というニュアンスだった。

 しかし、2020シーズンの清水では、チャンスメイカーというよりも、エースストライカーとして活躍した。

 翌2021年にはサンタナが来たので、カルリはセンターフォワードというより、サイドやトップ下でプレーすることが増えた。そして、秋葉政権では、左サイドが定位置になった。

 2024シーズンに、カルリがサイドの守備をさぼり、それが失点に直結したことがあった。それを見て、所長などは、もうこの選手はいいかなと感じた。おそらく、秋葉監督にもきつく言われたのではないか。カルリが、J1に復帰する清水と決別し、あえてJ2の千葉と契約したのは、「自分はサイドの汗かき役よりも、点取り屋としてやりたい」という意識のズレがあったのではないか、などと想像する。

 そして、今回のプレーオフで重要な2得点を挙げたカルリの姿を見て、個人的には、やっぱりカルリはセンターフォワードだったのかななどと、改めて感じたのだった。

 対する徳島の方にはエウシーニョがいたが、さあこれからという78分に引っ込んでしまったのが残念だった。ベテランなので、90分もたないというのは、理解できる。ただ、千葉に守備ブロックを固められて、攻めあぐねていた徳島からすれば、エウシーニョのようなスペースがなくても変態プレーで打開できる選手が必要だったはずであり、単純にスタミナの問題だけで交代させたのだとしたら、ちと惜しかったという気がした。

 いずれにしても、野次馬的には、楽しいプレーオフだった。あとは沼津ガンバレ。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

zenrekishi

 むかし、こういうグラフを作成して毎年掲載していたのだけど、久々に更新してみた。クリック・タップし拡大してご覧ください。

 2024年の秋葉清水は、J2優勝したので、ものすごく躍進したようなイメージがあったが、何のことはない、J1の枠が20に拡大しJ2の上位から手ごわい相手がいなくなったので、それで無双できた格好だった。J全体の中での序列は、前年から1つ上がったにすぎなかった。

 過去10年くらいの清水は、降格危機に陥り、最終節で火事場の馬鹿力を発揮し勝ち点をとって、残留争いをしていた割には、結果的に最終順位が意外に悪くないことが時々あった。2025シーズンはそれとは逆で、割と早く残留を決めたことで緩みまくり、途中まではそんなに悪くない位置にいたのに、最後は14位まで下がってしまった。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

52

 それにしても、残留が決まってから、最後の3試合の落ちっぷりは、酷かった。この岡山戦にしても、秋葉体制は存続するに値しないということを、自ら証明して見せたような試合になってしまった。

 3バックで始めたこの試合だったが、ブエノがディフェンスラインに落ちてミンテとの2バックに可変し、ジェラと蓮川をサイドバック的になるべく前に押し出して、ウィングバックとともにサイドの優位性を作るというのが、基本的な戦い方だったかな。「戦術が無い」という批判に答えるため、監督が知恵を絞ったのかもしれないが、あまり機能したとは言えなかった。

 それよりも、やはり最後の最後まで、ビルドアップができないチームだったなと実感した。何度も言うように、清水のピンチはだいたい苦しい繋ぎを奪われ、陣形が崩れた状態で敵の攻撃にさらされることによって発生する。秋葉体制のビルドアップ軽視(無視?)の弊害は、誠に大きかった。清水に比べると、岡山はボールを奪った後の繋ぎに関し、チーム全体で同じ絵が描けていた。

 岡山は、清水を離れた選手がプレーすることが多いので、何となく清水のリザーブチームのようなイメージを勝手に抱いていた人が多いのではないかと思う。今でもクラブの規模はうちの方が大きいとは思うが、ここ何年かの成長速度、サッカーの合理性では先方の方が上であり、我々は勝手な格上意識は昨日の惨敗をもって捨てなければならないだろう。

 というわけで、秋葉清水は終焉した。試合後のセレモニーでは、監督のスピーチに所長自身も泣いたし、本当に辛い別れだと思う。しかし、このサッカーを見せられて、それでもなお秋葉清水に固執するような人がいるとすれば、それはもはや清水というクラブを愛しているのではなく、チームの躍進よりも人情を優先する方だと指摘せざるをえない。

 Jリーグが10チームで横一線でスタートして、鹿島のように常にサッカーで答えを出してきたチームもあれば、清水のように腰が据わらずフラフラし続けてきたチームもある。三十余年で、これだけの差をつけられたのだ。もう足踏みはしていられない。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ