エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

 2017年、清水に生じた誤算の中でも、シーズン序盤、竹内涼の怪我での出遅れも、かなり痛い出来事だった。開幕前には、テセや角田らが口を揃えて、「竹内、イイネ、代表もあるんじゃないの?」なんて称賛してたほどだったんだけと、怪我で開幕には間に合わず、ようやくベンチ入りしたのが4月30日の第9節ホーム仙台戦、初出場は5月5日の第10節アウェー・ガンバ戦にまでずれ込んだ。開幕戦で河井が大怪我したことに加え、竹内が出遅れたことで、真ん中にぽっかりと穴があき、野津田をボランチに回したりと、小林清水の迷走が始まったわけだしなあ。

 まあね、竹内は、戦列に復帰して以降は、コンスタントに出場を続け、チームにとってなくてはならない存在とはなったものの、何しろプレシーズンの前評判があまりに高かったものだから、どちらかというと期待外れの印象の方が強まってしまったかもしれない。竹内が加わって、多少、ボールの巡りは良くなったものの、彼のパスミスやボールロストで致命的な失点をした試合も結構あった。

 1年遅れでもいいから、テセや角田らが言っていた「竹内、代表あるかも」という期待に応えるような活躍を、2018年にしてほしい。

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 2017シーズン、もしも河井陽介が1年を通してプレーできたら、清水はもっと勝てたか? それは、分からない。もしかしたら、もっと負けたかもしれない。

 しかし、もしも河井陽介が1年を通してプレーできたら、清水のサッカーが全然違ったことは、間違いないだろう。少なくとも、ボール支配率が43.8%でJ1の最低なんてことは、なかったはずだ。「ボールが自分のところに飛んできたら、全部、力いっぱい蹴っ飛ばしてクリア」なんていう、小学生のサッカーみたいなことにも、ならなかっただろう。むろん、ディフェンスラインから河井に繋ごうとしてカットされたり、河井が潰されたりして、失点を招くケースも増えたかもしれない。でも、河井がいてくれれば、ひたすら相手チームに蹂躙されるのを耐え忍ぶだけのサッカーでは、なかったはずである。観ていて少しは楽しい、期待が持てる、プロらしいサッカーにはなったはずである。

 だからこそ悔やまれる、あの開幕戦の怪我。接触プレーでもなんでもなく、ただ単に、少しずれたパスを収めようとして、無理な体勢になっただけだったんだけど。その1プレーで、1シーズンの清水のサッカーが左右されてしまったわけだから、まったく恐ろしいものだ。

 新監督の下で、どう使われるか分からないけど、まずは怪我なく1年元気で過ごしてほしい。ていうか、花の1989年生まれ組も、だいぶ少なくなっちゃいましたな。

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 仕事が忙しくて、2日ほどブログ休んじゃったけど、個人別反省会の再開。ていうか、もう新体制の発表があったから、いつまでも昨シーズンのことをしつこく語るのも、当S研くらいかもしれないけど、まあ行きがかり上、続けるか。

 それにしても、J2を戦った2016シーズンには、コバさんの選手配置がそれなりにハマった印象があったけど、2017シーズンはむしろコバさんのコンバートが物議を醸したことの方が多かった。その代表例が、「二見は対人に強い」という理由で、コバさんが二見のセンターバック起用にこだわったことだろう。まあ、こだわったというよりも、左SBは松原の指定席になったし、逆にCBが駒不足に陥り、窮余の策だったのかもしれないが。いずれにしても、二見は元々「2番手の左SB」みたいな位置付けのプレーヤーであり、清水でも松原のバックアップみたいな役回りだったら、あそこまで致命的な守りのミスを重ね、サポから非難を浴びることもなかったと思うのである。ここ数年の清水は、J2からレンタルで獲得した左SB(フクちゃん)がいつの間にかスリーバックを真ん中で統率してたり、昨年の二見のように左SBがCBにコンバートされて、J1ではちょっとお目にかからないようなお粗末な失態を繰り返したりと、奇怪な現象が続いている。二見にはしっかりしてほしいと思う反面、状況の被害者という気がしないでもない。

 2017年に、清水にとって数少ない痛快だった出来事の一つとして、天皇杯のいわきFC戦で、二見のロングスローからYouが頭ですらして秒殺で先制というのがあったけど、ああいうの、もうちょっと見たかったよね。あと、忘れちゃいけない、ホーム初勝利をもたらした甲府戦の得点は、二見が決めたものだった。2017年に清水が残留できたのは、ひとえに甲府相手に2勝したからだと言って過言でないが、二見もその立役者の一人だった。

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 「個人別反省会」のシリーズでは、まず2017年暮れにアタッカーをやり、新年に入ってからディフェンス系の選手を取り上げているのだけれど、枝村はあえてアタッカーとしては扱わなかった。2017年の清水は、MFより後ろは皆DFのようなものであり、守備に追われることが多かった。特にエダ氏の場合は、主戦場が右サイドハーフだったとはいえ、全体のバランスをとることを優先し、積極的に攻撃に加わることはなかった印象である。統計を見ると、エダ氏はリーグ戦30試合に出場して、21本しかシュートを打たなかったようである。残念ながら、ゴールはゼロに終わった。清水のどの選手に聞いても、「枝村選手はサッカーを良く分かっている。ポジショニングが絶妙」という称賛が聞こえてくる。ただ、2017年には、バランサーとしての役割を果たしたとはいえ、大活躍したとは言いがたく、ボールロストやパスミスも結構多かった。当S研では、清水のプレーヤーたちがきちんとトラップをせず、むやみにワンタッチパスを出そうとしてミスしがちであると苦言を呈したことがあるが、実はその弊害が最も顕著な一人が枝村だったと、所長は感じている。

 その枝村が、福岡に期限付き移籍するということであり、コメント振りを見ると、どうも片道切符のような雰囲気である。兵働が加入するということで、生え抜き重視路線にシフトしたのかと勝手に思っていたのだが、兵働in、枝村outというのは、どう理解したらいいのか分からない動きである。本人が出たかったのか、クラブが出したかったのか、福岡から「是非に」と乞われたのか、真相はまったく分からない。頑張れよ、としか、言いようがない。

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 イチの引退試合、当然、遠隔地在住の所長は、行けなかったけど。それにつけても思うのは、堀池、市川と、清水にとって右サイドバックは伝統的にストロングポイントで、代表選手を輩出してきたということである。

 それでもって、現在の右サイドバックの話。その主力である鎌田にとって、2017年はジェットコースターのようなシーズンだった。まず、意外なことに、開幕戦、小林監督が右SBのスタメンに選んだのは六平、控えは飯田であり、鎌田はベンチ入りすらしていなかった。もしかしたら、その時、鎌田は体調不良か何かだったのかもしれないが、場合によっては、そのまま六平がずっと右SBのファーストチョイスということも考えられただろう。しかし、開幕戦で河井が大怪我をし、六平がボランチに回ったので、第2節以降は鎌田が右SBのスタメンに定着、コンスタントに試合に出続けた。その間には、アウェー川崎戦で2万ゴールをとりそこねたり、ホーム・ガンバ戦でプロ入り初ゴールを決めたり、ホーム柏戦でビューティフルゴールを挙げたり、そうかと思うと右サイドでカヌとの連携が上手く行かず守備が破綻しまくったりと、山あり谷ありだった。そして、第33節、ホーム新潟戦で途中投入されたものの、慣れないポジションでぎこちないプレーをする中で大怪我をし、大逆転負けを喫する一因となってしまった。そして本人は、2016年に続き、またまた長期のリハビリである(ひょっとしたら、契約更新まだ?)。

 2018年の右SBは、どうなるのかねえ。鎌田の出遅れは必至、航平が適所かは微妙、飯田は経験・実績不足ということで、不安が大きい。また六平が右SBに回るのだろうか。

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 皆さん、もう忘れてるかもしれないけど、2017シーズンの開幕当初、CBの軸は間違いなく角田だったんだよね。2人のCBのチョイスは、「角田を誰と組み合わせるか」という構図だった気がする。また、2017年の開幕戦の時に、角田の新チャントが披露されたと思うのだが(所長はゴール裏の住人ではないので、違ったらゴメン)、サポも角田に相当大きな信頼と期待を寄せていたと思う。実際、開幕当初、角田は期待に違わない活躍をし、第3節まで清水は、失点は誤審によるわずか1つという守備の安定振りを示した。

 そして迎えた第4節で、兆発ポーズ事件が起きるわけである。角田は、次の第5節を出場自粛しただけでなく、その後スタメンを外れるようになった。表情からはすっかり生気が消え、何やら急に老け込んだような印象を受けた。角田が、ようやく本来の姿を取り戻したのは、シーズンも終盤に差し掛かってからだったように思う。そう考えると、第4節のホーム鹿島戦は、本当に悪い意味で、2017年の清水にとってターニングポイントになったことが分かる。あの試合を勝ち切れなかったことで、ホーム未勝利がずっと続くことになったし、角田がすっかり腑抜けのようになってしまったことで、守備の軸が失われ、J2で培った堅守の自信も揺らいでいったわけだから。

 まあ、終わったシーズンのことは、しょうがない。2018年、犬飼が抜けて、角田にはもう一働きしてもらう必要が高まった。

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 2017シーズンの個人別反省会の続き。松原は、2017年は良く頑張ったし、一番成長したことも間違いない。愚行による退場と出場停止があったのはいただけなかったが、リーグ戦ほぼフル出場。捻挫気味でも、強行出場したこともあった。2017年の清水を最も苦しめたのが、怪我人の続出だったことだったことを考えれば、松原は試合に出続けたことだけでも大きな貢献であり、MVPに挙げるサポさんもいらっしゃることだろう。

 ただ、我々の評価や期待感は大きいものの、客観的に評価すれば、松原はまだ成長途上だろう。一部のサポさんは、松原の代表入りを推しており、所長もそうなればいいなあとは思うが、サムライブルーのユニに袖を通すためには、まだ追い越さなければならないライバルが5~7人くらいはいるだろう。確かに、アウェーの広島戦で、ミキッチにデュエルでほぼほぼ勝利した時などは、ずいぶんたくましくなったなあと感じた。アウェー新潟で勝利を決定付けた2点目、ホームのセレッソ戦で北川のスーパーシュートをアシストしたクロス、最終節の神戸戦で決定的な3点目をもたらしたフリーキックなど、勝利に直結する活躍も見せてくれた。ただ、閉塞感漂う清水にあって、松原の向こう見ずな攻め上がりが清水の推進力になっていたことは事実であるものの、シーズンが進み相手チームに研究・対策されるにつれ、いつしか松原の攻め上がった背後が清水の最大のウィークポイントになってしまったことも否定できない。

 とにかく、2017年は清水にとって忍従のシーズンだったので、松原の無鉄砲なドリブル突破くらいしか、サポが湧く場面がなかったといったところだろう。もしかしたら移籍もあるかなと心配していたが、今般契約更新をしてくれたようである。2018シーズン、松原には、積極的な攻め上がりの姿勢は保ちつつ、攻守のバランス、上がるタイミング、味方との連携などを磨いてもらって、清水の真のストロングポイントになってほしい。

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 昨年暮れにやった2017年シーズンの個人別反省会の続き。GKと、アタッカーまで終了したので、あとは守備系の選手を取り上げていきたい。

 犬飼が鹿島に移籍するという。清水にとって痛いことは間違いない。ユース育ちの生え抜きであり、副キャプテンであったことに加え、現時点ではセンターバックの一番手である。強豪チームであろうとすれば、ディフェンスラインはなるべく長期に固定できることが望ましく、我々がその役目を期待していた犬飼が抜けることは、当然痛手だ。

 他方で、現時点で犬飼が代表に手の届くようなスーパーなプレーヤーではないことは、言うまでもない。松本時代は知らないが、清水では1年を通してまともに稼動したこともなく、2017年のリーグ戦出場も半分くらいだったはずだ。2017年には、どちらかと言うと、犬飼が活躍して目立ったというよりも、彼の不在時にディフェンスラインが不安定化して、その存在の大事さを思い知ったといったところだった。いずれにしても、単純に目先の戦力のことだけ考えれば、犬飼の移籍とファンソッコの加入で、プラマイゼロくらいなのではないか。

 個人的に、犬飼を責める気にはなれない。それよりも、嘆かわしいと思うのは、清水というクラブが置かれた状況である。犬飼は、代表入りのために鹿島移籍を決断したと伝えられている(実際に代表入りの可能性が高いとは思えず、鹿島移籍がキャリアを狂わせて、4~5年後にどこかの場末でプレーしている可能性もありそうな気がするが)。昨今、清水の選手たちが、「より高いレベルでやりたい」「優勝を狙えるチームに行きたい」「代表に入りたい」「ACLに出てみたい」といったニュアンスを醸しながら、上位クラブに移籍していくケースが多い。我々としては、「清水を優勝を狙えるようなクラブにしてくれよ」と願うわけだが、そんな浪花節のような思いを共有してくれる選手はいない。おそらくは清水愛が人一倍強いであろう犬飼ですら、優先するのは自分のキャリアである。そんな当たり前の現実を、改めて我々に突きつけたのが、今回の移籍劇だろう。

 2年くらい前に、「犬飼・三浦・松原らで、清水のディフェンス黄金時代を」などと夢想した、我々サポの思いなど、あざ笑うかのように、時代は移ろっていく。

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 清水が、前仙台所属のFWクリスランを獲得する方向らしい。

 それを報じた記事の中で、こちらの記事が気になった。「清水は昨季、エースFW鄭大世(33)の長期離脱もあり、リーグワースト5位の36得点と決定力不足に苦しんだ」と記している。それは違うだろうと、所長は思う。2017年の清水は、決定力不足というよりも、得点力不足だった。決定力不足というのは、決定機が数多くありながら、それを決めきれない状態のことだろう。昨シーズンのうちは、押し込まれた状態が長く続く苦しい試合が多かった。統計を見ると、意外と攻撃回数やシュート本数は多いものの、それらが効果的に「決定機」に繋がっていたかというと、そうとは言いがたかった。むしろ、アウェーの柏戦や甲府戦のように、決定機と呼べるようなシーンが数少なかったにもかかわらず、わずかしかなかったチャンスを決めて勝った試合もあった。総得点のうちの何点かは、うちの攻撃が機能したからというよりも、テセおよびチアゴの驚異的な個人能力でとったものだった。そういう意味では、ひねくれた言い方をすれば、「決定力」はあったとも言える。

 以前も書いたとおり、残念ながら、デュークが決定力の低いアタッカーであることは事実である。迫力があるわりには、点が入りにくい。高校選手権を断片的に見た限りでは、新加入の高橋大悟君は、デュークと真逆のアタッカーのように見える。つまり、良いところにスルスルっと入って行って、意外性のあるシュートをうち、それが良いコースに飛んで得点が決まるというストロングポイントがありそうだ(そういう意味では、大前氏を思わせる)。ただ、今のところ、実証されているのは、高校生年代では高い決定力を誇るということだけであり、それがプロで通用するというのをこれから証明しなければならない。

 いずれにしても、今の清水が何よりも必要としているのは、チームとしての攻撃のメソッドおよびオーガナイズであり、「強力な外国人FW獲得して決定力不足解消へ」というのは、話の筋が違うだろうと、個人的には思うわけである(むろん、強力な即戦力FWは、それはそれで必要だが)。以上、「決定力」談義でした。

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 チアゴに関しては、シーズン途中に、散々論評したから、もうあまり語るべきことも残っていないけれど。まあとにかく、デビュー当時のインパクトは、すごかったねえ。ミドル、ロングシュートなんて、北朝鮮のミサイル迎撃できるんじゃないかと思うくらいの弾丸シュートだったし。鳥栖戦で決めたシュートとか、Jでは過去に見た記憶がないというか、味方ながらおいさすがに反則だろうというくらいのありえない代物だった。まさに、何にもないとこからゴールが生まれてしまうという感じがした。

 しかし、振り返ってみれば、得点は5月20日第12節の浦和戦が最後。6月25日の第16節甲府戦で負傷交代したあたりから、輝きを失っていった。復帰後も、相手チームのマークがきつくなり、また相棒のテセが不在がちということもあって、「自分が何とかしなきゃ」という思いばかりが先走り、強引さ、球離れの悪さ、ボールロストからカウンターを浴びる、といった欠点の方が目立つようになった。新潟のホニほどのスピードはないし。まあ、本当に、キック力だけとったら、清水の歴史の中でもNo.1といってもいい存在だったけど、もうちょっと周りを使って、使われてということができればよかったんだけどねえ。来季の去就に関しては具体的な情報がないが、レンタル満了ということなのかな?

 個人別反省会は、主なアタッカーを取り上げ終えたので(Youゴメン)、ここでいったん中断する。明日からは、年末年始特番。

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 デュークほど、サポの間で、評価が分かれる選手も珍しいかもしれない。まあ、確かに、「J1の主力級」という基準で見れば、物足りないのは事実である。貴重な外国人枠、アジア枠を使ったアタッカーが、割と多くの出場機会を得ながら、リーグ戦でシーズン1得点というのは、合格とは言いがたいだろう。

 ただ、今季のデュークについて、所長の評価を一言で言うなら、「デュークがいなかったらと思うと、ゾッとする」といったところだ。怪我人が相次ぐ中で、デュークは負傷離脱はほぼなく1年を過ごしてくれた。夏場から秋にかけては、彼がいなかったら、メンバーもまともに組めないような事態に陥っていただろう。

 プレー内容についても、一部のサポさんがおっしゃるほど、絶望的だとは思わない。あの推進力や献身性は捨てがたいし、「いつも」ではないが、「時々」冴えたプレーも見せてくれる。2017シーズンで言えば、アウェー浦和戦で一時は逆転まで行けたのはデュークを投入して勢いが出たことが大きかっただろうし、何と言ってもアウェー甲府戦の「死んだふりパスbyデューク」がなければ、今頃我々はJ2お遍路の旅支度をしていた公算が大きい。

 まあ、誰もが思うように、もうちょっとシュートが入ってくれるといいんだけどねえ。「ジャストミートしているのに、デュークのシュートは入らない」というのは、近年の清水の七不思議の一つだ(あとの六つは知らんが)。そのあたり、大前氏と比べると、分かりやすいだろうねえ。大前氏は、いつの間にかDFの視界から消えたり、意外性のあるタイミングで撃ったり、GKの逆を突いたりするのが上手かった。だから、それほど強いシュートじゃなくても、決まる。それに比べると、デュークは体が大きくて目立つというのもあるが、撃つぞ撃つぞ、ドカーン、ジャストミーーーート、という感じのシュートが多い。だから、しっかり当たった枠内シュートでも、GKが反応しやすいのではないかと思う。コバさんの個人授業が実って、デュークが開眼するのではという期待もあったけど、2017年も得点量産とはならなかった。

 やや甘いかもしれないが、個人的にはデュークは依然として、捨てがたい魅力を持ったプレーヤーだと思っている。ただ、今の彼のレベルで、清水でスタメンを張るとしたら、それはチームとして問題だ。デューク自身がさらに成長するか、デュークを控えに押しやる実力者がいる状態でなければ、J1では戦えない。

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 今季、金子が果たすべき責任は、大きかったと思うんだよね。何しろ、金子の台頭により、自分の居場所を失った大前が、大宮の甘言に乗って移籍しちゃったわけだからね。むろんプレースタイルが違うとはいえ、金子が大前の抜けた穴をどれだけ埋められるかというのが、2017シーズンの焦点の一つだったと思う。

 2017シーズン、終わってみれば、金子は4得点。その中には例の2万ゴールも含まれているし、鹿島戦や新潟戦の先制点も印象深い(まあ、両方ともそのあと逆転されちゃったけどな)。夏以降は、金子がボランチやサイドハーフに回ったりして、苦しい台所を支えた。

 しかし、全体として言えば、金子にとっては、J1での壁に直面した1年と言わざるをえないかな。中でも問題は、FWとして攻撃の起点になれなかったということだろう。体格の問題で、相手に覆いかぶさられるようにマークされると、まったくボールが収まらない。清水のイレブンも、金子にはスペースに出すなり工夫すればいいのに、浮き球で金子を相手DFと競らせようとするので、ことごとく競り負け、そのあたりが今季清水のポゼションが一向に高まらない原因となっていた。まあ、現実には清水はボール支配率の低い試合で地味に勝ち点を稼ぎ、そこには黒子として奔走する金子の姿があったわけだが、とは言え、あそこまで押し込まれた状態が続くのはやはり辛く、金子がチアゴに取って代わられたのはやむをえなかったと思う。

 レイソルの中川寛斗あたりは、金子よりもさらに小柄なのに、ボールを持った時やゴール前での落ち着きがあり、視野も広いように感じる。金子ももう少しプレーの幅を広げ、殻を破ってほしいと思う。

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 10番を継承し、何かと注目を浴びた白崎だったけれど、清水自体が苦戦続きのシーズンだっただけに、ファンタジスタとして攻撃を牽引するというよりは、守備の汗かき役としての役割の方が目立った。現に、当S研で今季お届けした「走行距離選手権」では、途中まで白崎がトップを快走していた。しかし、あれはホームのFC東京戦だったか、確か前田と競り合って着地した時にバランスを崩し、足を怪我して、やや長めの負傷離脱となってしまったのが痛かった。キーパーソンである白崎の離脱も、チームが夏場に変調を来たした一因だっただろう。結局、2017年の白崎、3得点というのはチト寂しすぎるな。でも大宮の10番の2得点よりは上か(笑)。

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 北川は2017シーズンのリーグ戦で5得点に留まり、リーグ全体の中では39位ということになるようである(5得点で39位の選手が18人もいるが)。こうやってランキングを見てみると、得点ランキングでベスト50に入った選手の中では、21歳の北川が一番若い、ということが分かる(鈴木優磨と同い年だが、生まれたのは北川の方が微妙に後)。おそらく、ベスト50の中では給料も一番安いだろう。例の「大山鳴動男」ことポドルスキも5点しかとれていないことを考えると、北川のコスパは抜群である。

 そして言うまでもなく、北川のリーグ戦における5得点は、どれも強烈に我々の記憶に焼き付いており、シュートそのものが素晴らしかっただけでなく、試合の中できわめて重要な意味をもった。そういう観点から言えば、北川は高評価となろう。なお、当S研では、「北川は途中出場で結果を出す選手なので、先発で使うことは疑問」というようなことを書いたことがあったが、神戸戦でそれを覆す活躍をしており、くだんの指摘はお詫びして撤回したいと思う。

 ただ、依然として我々は、北川にまだ物足りなさを感じている。もっともっと、大化けしてくれるのではないか、と。確かに、自分の形、ツボにはまった時には、ものすごく鮮烈なシュートを決めたりする。しかし、チームのリズムが悪い時とか、味方のパスがずれたりした時に、とにかくがむしゃらにボールを追いかけたり相手に圧力をかけたりとか、そういうゴン中山~岡崎系の必死さ・愚直さみたいなものが、まだあまり伝わってこないのだ。

 2018年も清水でプレーしてくれると信じるが、2018年には「自分がテセを抜いてこのチームのエースになる」という覚悟で取り組んでほしいものである。

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 テセは今の清水の大黒柱というか、チームそのものと言っても過言でない存在。この人がいなかったら、とてもではないが、今シーズンは乗り切れなかっただろう。そのことは、感謝してもしきれないが、普通に1サッカー選手として、特にエースストライカーとしての1年間の働きを評価したら、及第点というわけにはいかないだろう。何と言っても、リーグ戦の欠場が11試合にも及んだ。試合中の怪我による公傷欠場もあったので、責められないとはいえ、肝心な時に不在だったという事実は重い。また、10得点こそしたものの、その大部分がアウェーでの得点であり、確かホームは1点止まり(広島戦の一時同点に追い付くゴールだけ)だったのではないか。むろんテセ1人のせいではないけれど、アウェーに強くホームで弱いという今季の清水を作ってしまった一因は、ホームでのテセが決定力を欠いたことと無関係ではなかった。特に鳥栖戦で抜け出した追加点のチャンス、あれを決められなかったのは後々まで響いた。

 本人は、夏頃だったか、肉離れした時に、「まさか自分が筋肉系をやるとは思っていなかった」というようなことを発言していた。いくら鉄人でも、アンタだって人間だし、もうベテランの域なのだから、来シーズンはとにかく自分の体のケアを最優先して臨んでほしいものである。

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 本日から、2017年の清水の、選手別反省会を連載したい。まず、GK、No.13、六反勇治。

 今季の六反が、ダメダメ清水にあっては、MVP級の働きをしたことは間違いない。何しろ、唯一のリーグ戦フルタイム出場である。昨シーズンまでの清水は、GKのヘマのせいで負けたと言わざるをえない試合が年に何試合かあったが、今年はそういう試合がリーグ戦ではほぼなかった。

 六反が今季犯した明らかなミスからの失点としては、ホーム鹿島戦で相手のコーナーだったか、飛び出したのに触れずに、敵のヘディングシュートを許してしまった場面があった。もう一つ、ホーム新潟戦でフリーキックを叩き込まれた場面も、明らかにGKのミスだろう。長くサッカーを観ているが、あんな至近距離のフリーキックで弾丸シュートを決められる場面はほとんど記憶になく、要は壁の作り方や準備がまったくできていなかったのである。考えてみれば、今季の2大トラウマとも言うべき、2:0からの大逆転負けには、2回とも六反のミスが絡んでいたわけで、これはマイナス査定の材料だ。

 あと、これは良く分からないのだが、コーチングや守備組織の統率面での六反の貢献度は、どうだったのだろうか。今季、特にカウンターを浴びた時などに、清水の守備陣が敵をほったらかして、ゴールラインまで一目散に退却するような滑稽な場面がいくつかあったが、ああいう時にちゃんと敵をマークするように指示するのもGKの役目だと思うのだけれど、そのあたりができていたのかという疑問がある。

 六反は、日本屈指の一流のGKであり、清水の中では現時点で代表に一番近い存在でもある。しかし、「超一流」ではないというのが、1年見てきた所長の感想である(そもそも、代表レギュラークラスの「超一流」の選手だったら、清水には来てくれない)。技術的な話になるが、六反はシュートに反応する際の予備動作、いわゆるプレジャンプが大きすぎると思う。プレジャンプというのは、シュートを撃たれる時に、飛ぶ前に「ピョン」と小さなジャンプをする動作のことであり、サッカー界では賛否両論あるのだけれど、最近では弊害の方が大きいという認識が一般化しており、今日の超一流と呼ばれるGKはほとんどプレジャンプをしないと言われている。プレジャンプをしない代わりに、撃たれるギリギリまで細かいステップで位置を調整し、最適な位置と体勢から反応するというのが、現代の理想的なGK像である。「プレジャンプからの横っ飛び」というのは、いかにもGK仕事してます感は出るものの、実は失点を防ぐ最善策ではないのだ。

 ちなみに、プレジャンプに関しては、こちらのブログが参考になる。このブログでは、カミンスキがプレジャンプをしないモダンなGKで、仙台時代の六反がそれと逆のオールドファッションなGKとして取り上げられている。ただし、六反の部分のリンクはもう切れていて、読めないのが残念である。

 まあ、所長はGKなんて高校の体育の時間でしかやったことがないので(笑)、あくまでも素人談義。的外れだったらゴメンね。

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 ご存知の方も多いと思うが、先日、イングランド・プレミアリーグの一戦、マンチェスターシティーVSマンチェスターユナイテッドのDAZN中継に、テセが呼ばれてゲスト解説を務めた。ちなみに本解説は水沼氏だった。所長はスポーツ中継で複数の解説者を置くことに否定的であり、特に現役プレーヤーをゲストに招いたりして、試合そっちのけの「トークショー」と化してしまうのが大嫌いだが、今回のマンチェスター・ダービーは楽しく観ることができた。テセは相当プレミアを観ているようであり、自分がイングランドで練習参加したことなどもあるらしいので、そういう知識や経験を活かした、素晴らしいコメント振りだった。

 ちなみに、マンチェスター・ダービーだが、現在の力関係では、シティーの方が完全に上。そこで、両チームが試合をすると、まるで川崎と清水の試合のようになり、川崎役のシティーがずっとボールを握っている。テセがユナイテッドのことを、「うちも今シーズンずっとこういうブロックで守る戦い方をしてきたので、気持ちは良く分かる」などとコメントし、ワントップで守備に追われるルカクを自分になぞらえていたのが面白かった。それにしても、あのユナイテッドが、清水と同じ境遇とは、赤い悪魔のサポたちの心中たるや、いかばかりか(笑)。

 それにしても、テセという人の人間的な魅力と奥深さは、底知れない。聞くところによると、本人は不動産仲介業の資格を取得して将来に備えようとしているそうだが、アンタはそんなことしなくても、解説者でも指導者でも、前途は洋洋だよ。ただ、解説をする時に、早口でボソっとしゃべってしまう傾向があるので、せっかく声は良いのだから、むしろアナウンススクールとかに通って、明瞭に喋る話術を磨いたらどうか。将来のための資格取得とかは、むしろ他のオレンジ戦士たちが考えた方がいいと思う。

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 気分転換に、ブログのデザイン変えてみたけど、どうでしょうか。

 さて、新潟戦、テセのコンディションは、予想していたよりもかなり悪かった。トップフォームを100%とすれば、新潟戦では30%くらいだったのではないか。責任感の強い彼が、ルーズボールを追いかけるのをあっさり諦める姿を見て、ぎりぎりの状態であることが良く分かった。前半の2得点は、テセはゴールもアシストも記録していないものの、1点目の潰れ役、2点目の金子の抜け出しをお膳立てしたワンツーと、テセがいなければ生まれなかったものであり、手負いの状態でなお存在感を発揮したのは立派である。しかし、足だけでなく、試合数日前には胸が苦しくなり病院で検査まで受けていたことを考えれば、当然テセの早めの途中交代を想定してゲームプランを練っておくべきだったろう。

 北川から鎌田への交代は、それ自体が?としか言いようのないものだったが、テセのところで交代カードを使う可能性が高いことを考えれば、まだ余力のあるように見えた北川をあそこで下げる道理はなかったように思える。また、小林監督の選手交代術の特徴として、FW → FW というシンプルなチェンジではなく、選手を替えながらポジションも動かすという点があるが、これまでその方式が奏功した印象は乏しい。新潟戦、選手交代でまず打つべき手は、テセから長谷川への交代で、前線に運動量を回復させ、収まりどころを再構築する点だったのではないか。

 ちなみに、当S研では何度か指摘したことがあるが、テセは所長も最大限に尊敬する偉大なストライカーながら、一般的なイメージに反し、実はポストプレーがあまり上手くない。ワンタッチで雑にさばいてしまい、ボールを失うことが意外に多い。特に、新潟戦の後半のように、押し込まれた状況では、テセがキープして味方が休んだり攻め上がったりする時間を作ってほしいのに、テセは無造作にはたこうとしがちなので、すぐに敵にボールが渡ってしまう。昨年からの清水が、いったん押し込まれるとそれがエンドレスに続いてしまうのは、実はテセの「クセ」にも一因がある。DAZNが試合途中に出したデータによれば、新潟戦のテセは、パス成功率が50%を下回っていた。

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 皆さんご存知のとおり、北川は試合の終盤に大きな仕事をするタイプのFWである。昨シーズンも、得点はすべて途中出場の試合で挙げた。今季も、交代出場の男、終盤の男であることに変わりはない。逆に言うと、北川が先発で出て、前半から輝いたという記憶は、ほとんどない。今季は、ホームのセレッソ戦で、先発出場して殊勲の2得点を挙げているものの、いずれも後半の得点であり、前半は「どこにいたの?」というくらい消えていた。

 もしかしたら、北川って、プロ入りして公式戦で挙げた得点は、全部後半じゃないの? そんなこともチラッと思ったけど、考えてみれば今季のルヴァンカップのホーム東京戦で、前半に得点してたね。まあ、それも前半のアディショナルタイムなんだけどさ(笑)。

 もちろんね、北川自身には一皮むけてもらって、先発で出て最初から攻撃をグイグイ引っ張るようなストライカーに成長してほしいとは思う。でも、今現在の彼の特性からして、清水のチーム戦術としては、やはり先発は金子で守備のベースを作った上で、後半の勝負所で北川を投入した方が、勝ち点への近道だと思うのよね。前の試合で得点したから先発で使うとか、練習で調子良いから最初から行かせるとか、そういうのは得策でないと思う。

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 ちなみに、一昨日の走行距離選手権の時に言い忘れたけど、図から野津田を省かせてもらった。退団した選手でも、清水の選手として走行距離を刻んだ以上はエントリーを続けているのだが、今回はたまたま、野津田を含め90km台の選手が大渋滞を起してしまったので、図に表示しきれなくなり、いなくなった野津田は今回だけ省かせてもらった次第だ。

 で、あらためてこうやって選手の顔触れと、走行距離の数字を見てみると、今季加入した新戦力の稼働率の低さが、痛感される(むろん、GKの六反は例外だが)。だって、図を見ていただければお分かりのとおり、すでに静岡県入りした12人は、全員が2016年以前から清水に在籍していた選手たちだからね。松原の数字を見れば、もし仮にフィールドプレーヤーがフル出場すれば、現時点で300km近くの走行距離は記録するはずである。ところが、今季新加入選手では、カヌの92.7kmが最高であり、つまりフル稼働の3分の1くらいしか働いていないということになる。まあ、カップ戦の出場はあるだろうが、あくまでもリーグ戦の話だ。チアゴも、デビュー当時のインパクトはすごかったけど、最近では空回りの方が目立つし。あとは、飯田は早々に故障、期待が大きかった野津田は93.8kmでリタイア、救世主と思われた増田も怪我に見舞われ、航平も目立った活躍はなし、と来ている。うーん、新加入の誰でもいいから、残りの6試合で、残留の立役者として活躍してほしいものである。

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