エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

 日本平の地に足跡を残したかつてのオレンジ戦士が、対戦相手として日本平に帰ってきた時に、拍手を浴びるケースと、ブーイングを浴びるケースがある。正直に言えば、所長にはその判断基準が、良く分からない。

 印象で言うと、2010年から2011年にかけての時期に大量離脱したプレーヤーたちについては、かなり風当たりが激しいと思う。藤本淳吾、太田宏介らがそうだろう。本田拓也、兵働昭弘らも、清水に出戻る前は、かなり否定的に見られていたような気がする。岡崎慎司にしても、一般的にはファンから容認されやすい海外移籍だったにもかかわらず、手続き的な問題があり、しこりを残した。

 ただ、わりと最近の移籍では、三浦弦太なんかは、自分の意思で清水を去ったにもかかわらず、日本平での選手紹介の際に、拍手を受けていたと記憶する。

 日本平で、サポの拍手がとりわけ大きくなるのは、清水で不遇だったり、チャンスを掴めなかったような選手が、相手チームのメンバーとして帰ってきたような場合だろう。

 まあ、太田宏介などは、明らかに清水というクラブに対して不義理を働いたわけだから、一生十字架を背負って生きてもらう他はない。ただ、藤本淳吾はどうだろうか? あれだけ日本平を沸かせ、ビューティフルゴールで何度も我々を酔わせた功労者である。退団の経緯はあるにせよ、その藤本がブーイングで、清水ではまったく爪痕を残せなかったような選手が大拍手を浴びるというのは、考えてみれば変な話である。

 まあ、当S研でも、2年前に大前が流出した時には、散々揶揄するようなことを書いたものだった。「さあ、これから」という時に舞い込んできたニュースだったので、その分、ショックが大きかった。

 今、噂されている選手に関して言えば、なぜか2年前の大前氏の時ほどの否定的な感情はわかない。むろん、ものすごく残念で寂しい気持ちはあるが、むしろ高校最高の逸材と言われたプレーヤーが、低迷期の地方クラブでよくぞ何年もやってくれたと、そんな気持ちの方が強い。それと、2018年シーズンに清水がある程度の結果を出してくれたことで、個人的に一定の心のゆとりがあるのかもしれない。

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 エダ氏に関しては、「本人が外国人監督アレルギーで、今は外に出ているけど、ほとぼりが冷めたら、また戻ってくるのではないか」と思っていたけど、このほど退団が発表された。

 いや、それにしても、一時代を彩った、我々としても思い入れの深いプレーヤーたちの退団が続いている。特に、個人的には、J2からJ1への昇格を成し遂げてくれた時のメンバーへの思い入れは相当強いのだけど、一人また一人と清水を後にしており、寂しさが募る。

 2010年シーズン終了後の大量離脱は、その後の低迷に繋がり、結局数年後にJ2降格という報いを受けることになった。あの時の教訓として、新陳代謝を図るにしても、やはりある程度継承しながら徐々に進めることが望まれる、特にチームの精神的支柱となるような選手を無下に切ったりするのは良くない、といったことがあったと思う。そう考えると、このオフの大量退団は、ちょっと激しすぎやしないかという危惧も覚える。功労者の角田とか、チームの象徴でもある枝村とか、もうちょっと大事にしてもいいのではないかという気もする。

 ただ、おそらくクラブとしては、「攻め」に出ており、まさにそのためのやむをえない人員整理なのだろう。今のところ川崎のエウシーニョくらいしか新規獲得の名前が挙がっていないが、強力な戦力を獲得するという青写真を描いているからこそ、馴染み深い功労者たちともここでお別れという判断になったのだと思われる。躍進のための戦力アップ、そのためのやむをえぬ犠牲、そのような意味合いであるのならば、支持するのにやぶさかでない。

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 角田とも契約満了か。皆さん、覚えてますか。つい1年ちょっと前、2017年春までは、角田がCBの柱で、「角田のパートナーを誰が務めるか」と、そういう構図で捉えられていたのだ。2017年の開幕戦なんか、サポの間で、彼への期待感は大きかった。それが、例の鹿島戦の事件から、なんだか急に老け込んだような雰囲気となり、実際に出場機会も激減した。2017年に清水が大苦戦した一因が、CBの軸が定まらなかったことにあったことを思えば、実に痛い出来事だった。2018年も、時々出番があった程度で、バックアッパーの域を出ることはなかった。いずれにしても、清水というクラブがどん底から蘇生するその過程で、チームに熱き魂を吹き込んでくれた角田のことは、ずっと忘れない。本人の語る、「対戦相手として日本平に戻ってくる」という夢が実現することを、我々も願おうではないか。

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 長谷川You、植草、フレイレ、デュークが契約満了か。

 Youと植草に関しては、苦しい時代にチームを支えてくれたプレーヤーとして、感謝の思いが強い。2人とも、出場機会という観点から、清水を離れるのは、やむをえないかなという気はする。J1の主力でバリバリというのは難しいかもしれないが、下のカテゴリーなら、充分にスタメンで活躍できる可能性もあるのではないか。今後、別の形で、彼らの元気な姿を見られることを期待したい。

 フレイレとデュークは、延長があるのではないかと思っていただけに、少々意外だった。2人ともファンに愛されたナイスガイで、別れは寂しい。デュークなんかは、プレーヤーとしてちょっと微妙ではあっても、いっそマスコットとしてでも残したいくらいだが、本人は何しろオーストラリア代表すらうかがう立場なので、場所を変えて出直しというのは、本人のためには悪くないのかもしれない。フレイレは、ソッコとのCBコンビがそこそこ上手く行ったという印象があるだけに、ちょっとショックである。本人は「悔しさ」を口にしているので、清水の側からここで終わりという判断を下したのだろうか。

 フレイレにしても、デュークにしても、MVP級とは言わないまでも、いてくれれば助かる存在であったことは間違いない。彼らについて、清水の側から、延長なしという判断を下したのだとしたら、もっと凄い外国人助っ人が来る目途が立っているのだと、そのように期待していいのだろうか。特に、フレイレを切るとしたら、上位互換の新戦力CBを用意してくれないと、安心できないのだけれど、その点、大丈夫なんでしょうか?

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 Jリーグには、日本人の若手選手がちょっと活躍すると、すぐにヨーロッパに移籍してしまうという問題があるわけだが、ここ数年の清水は、幸か不幸か、際立って活躍する若手がいなかったので、そういう問題には直面しなかった。まあ、唯一当てはまったのは大前氏だったが、すぐに出戻ってしまったし。デビュー当時は「シティが3億円出す」などという噂のあった石毛は、海外ではなく一時J2クラブに修行に行ってしまった。

 海外クラブから目を付けられてもおかしくないほどの活躍を見せる若手が、ついにうちにも現れた。北川航也である。我々としては、せっかく選ばれた代表なので、試合に出てほしい、点をとってほしいという気持ちはあるものの、そうなればなるほど、清水からいなくなる可能性が高まる。

 ヨーロッパのサッカーのスケールからすれば、北川を買うくらい、タダ同然だろう。我々が手塩をかけて育てた逸材を、「安いから買っとくか」と、ダメモトくらいの感覚で買われるとしたら、実に悔しい話だ。ドイツ一部くらいで活躍できればまだしも納得できるが、ドイツ二部、ベルギーリーグ、増してや東欧の微妙な国などに行ってしまうようなことがあったら、釈然としない。しかし、日本のサッカー選手は「海外」の二文字にとにかく弱いので、いったん海外移籍の可能性が出てきたら、盲目になってしまいがちである。

 むろん、一度しかない、決して長くない本人のサッカー人生なのだから、本人が望むようにすればいいだろう。ただ、その前提は踏まえた上で、所長が思うのは、北川にはせめてあと1年、来シーズンまでは清水でプレーしてもらいたい。ここ数年の清水は、生き残るだけで精一杯だった。しかし、ドウグラス加入後の爆発的な攻撃力、北川との2トップの破壊力を考えると、もしかしたら来年は、単に生き残るだけでなく、タイトルを狙う年にできるかもしれない。そのために、あと1年でいいから、君の力を貸してくれないか。フロントは、本人をそんな風に説得してくれないだろうか。

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 それにしても、誰とは言わないが、打てども打てどもシュートが入らない外国人助っ人がいるかと思えば、ドウグラスみたいに文字どおりの「一発回答」をやってのける選手もいて、言い古されたことながら、「決定力」の差って、やっぱりあるよねえ。

 ただ、シュートが入る、入らないには、それなりの原因がある。過去のゴール集などを見ると、ドウグラスはヘディングシュートをするときに、グラウンドにたたきつけるか、GKの届かない高いところをねらうかのどちらかで、高低のメリハリがついているように感じる。ガンバ戦では、あれだけのトップスピードで走りこみながら、東口の届かない高さにきっちりと決めきるあたり、さすがである。

 以前も書いたような気がするけど、大前氏も小柄な割にはヘディングシュートの上手い選手だった。彼の場合は、GKの位置や動きを見て、瞬時にGKの逆をつくようなコースにヘディングシュートを放つので、決定力が高いのだと思う。

 それに比べてD君あたりは(言っちゃった)、シュートがジャストミートすることは結構あるのだけど、GKの正面を突いたり、ちょうど反応しやすいコースにシュートが飛ぶので、なかなか入んないということなんじゃないかな。D君、正念場ですな。

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 清水が元徳島、広島のFWドウグラスを獲得有力という情報が出ている。むろん得点力のあるアタッカーの加入自体は歓迎したいが、希少な予算や外国人枠を使うのがそこなのだろうか?という疑問も感じる。

 ドウグラスが一番輝いたのが広島時代だったが、広島はチームとしての組織力で外国人助っ人の能力を1.5倍くらい増幅するチームであり、うちにいたウタカが広島に行ったら得点が急増したことからも、そのことは明らかである。なので、広島で大活躍したドウグラスながら、清水に来たらどの程度活躍してくれるのかというのは、未知数という気がする。

 所長は、今の清水にとっての第一の補強ポイントは、守備力の強いボランチだと思っている。あとは、安心してソッコとのコンビを任せられるセンターバック。FWの頭数は、一応揃っているような気がするのだが。それとも、誰か出て行く動きでもあるのか?

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 皆様周知のニュースだけど、石毛選手、ご結婚おめでとうございます。当S研ではしばらく前に、こちらのエントリーで、今季清水の中盤のうち、河井・金子・竹内と3人までもが新婚であり、いずれも好調だということを語った。その上で、

 石毛もそろそろ、結婚どう? 無敵の新婚中盤カルテットが出来上がるはずだ。「我こそは」と思う美人女性サポさん、立候補してみては?

 なんてことを書いたりした。まあ、正直言えば、石毛が私生活では奥手っぽいという勝手なイメージにもとづいて書いたいたわけだが(笑)、今般の結婚報道によれば、以前から美人のモデルさんとしっかりお付き合いしていたということのようだ。所長などが心配するまでもなく、公私ともに充実していたわけだ。こりゃまた失礼しました。的外れなこと書いて、お詫び申し上げます。いずれにしても、幸せな家庭を築いて、清水を強力に牽引していってほしい。

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 こちらの記事で、韓国代表のメンバー28名(+7名)が発表されたということが伝えられている。うちのファンソッコも代表歴はあるはずだけど、もう数年も呼ばれていないようで、今回のワールドカップも選外となったようだ。

 でも、我々からしたら、ソッコは救世主以外の何物でもなく、あんなレベルの高い選手でも韓国代表には選ばれないのか、と思ってしまう。日本だったら、まずメンバー入りしそうな気がする。それだけ、韓国は守備系の人材が豊富なのだろう。

 だとしたら、この夏の補強で、韓国の代表クラスのDFを一点買いし、ソッコとセンターバックを組ませてみるというのはどうか? 所長はフレイレに期待しており、実際今季はそこそこやってくれてはいるが、やや不安定だったり、怪我がちであったり、ファウル癖があったり、試合終盤足が止まったりして、全幅の信頼は置けない。韓国人DFなら、ソッコとのコミュニケーションもスムーズだろうし、チームに溶け込むにも時間はかかるまい。イニエスタを買うよりも、費用対効果は高いはずだ。所長の理解によれば、清水の外国人枠はたぶん1つ余っていると思うので、補強資金をその部分に集中投資してはどうかと思う。まあ、センターバックでなく、守備力の強いボランチでもいいけどね。ちなみに、韓国代表のDFの顔触れは以下のとおり。

▼DF
キム・ヨングォン(広州恒大/中国)
チャン・ヒョンス(FC東京/日本)
チョン・スンヒョン(サガン鳥栖/日本)
ユン・ヨンソン(城南FC)
クォン・ギョンウォン(天津権健/中国)
オ・バンソク(済州ユナイテッドFC)
キム・ジンス(全北現代モータース)
キム・ミヌ(尚州尚武FC)
パク・チュホ(蔚山現代FC)
ホン・チョル(尚州尚武FC)
コ・ヨハン(FCソウル)
イ・ヨン(全北現代モータース)
以下は予備
DFチェ・チョルスン(全北現代モータース)
DFソン・ジュノ(全北現代モータース)

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 ご存知の方も多いかと思うが、静岡市の観光・町興しプロモーションのバーチャルキャラクターで「さくやちゃん」というのがおり、所長はそのツイッターをフォローしていた。このツイッターの主たる情報発信として、静岡・清水の飲食店の紹介というのがあるのだが、ある日のツイートで、某ラーメン屋さんが紹介され、こってりラーメン定食、鶏のから揚げ付きといった画像に、「エスパルスの選手の色紙もたくさん飾られています」といったコメントが添えられていた。それを見て所長は、「こんなもん食ってるから勝てねえんだよ!」と、心の叫びをつい反射的にリツイートしてしまった。そしたら残念、さくやちゃんにブロックされてしまったようだ(苦笑い)。まあ、さくやちゃん、というかそのアカウントを担当しているオッサンの立場からすれば、ネガティブな内容のリツイートを放置すれば店にも迷惑がかかるから、ブロックせざるをえないのだろう。別に恨むつもりはない。しかし、近年の清水の反省点として、食事・栄養面での自己管理がずさんだったという点は間違いなくあるわけで、純粋に清水を強くする観点から言えば、こってりラーメン屋にオレンジ戦士の色紙がずらっと並んでいることが、喜ばしい光景でないことは間違いないだろう。食事はもちろん飲む水にすらこだわっているという六反の高い意識が、チーム全体に浸透していくことを、強く願う。

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 スカパー!のルヴァンカップ清水VS札幌戦の解説は、戸田和幸氏だった。だから言うわけじゃないが、この日ボランチとして先発デビューを飾ったルーキーの西村恭史は、ちょっと戸田っぽい雰囲気があったね。面構えとか、ギラついた感じとかもそうだし、ボール奪取力、推進力、パスセンスなど、スケールの大きさを感じさせた。本人が言っているように、試合開始からしばらくはフワフワしてる感じでミスも目に付いたが、時間が経つにつれ落ち着きを取り戻すと、前半終了間際にあのシーンが訪れる。中盤で相手からボールをさらうと、迷わずドリブルで前に運び、バイタルでテセ&北川とのパス交換に絡んで、北川の起死回生ゴールを演出した。

 まあね、ボランチとしてはもうちょっと安全第一で行った方がいいのではないかと思った場面も何度かあったが、爪痕の大きさでは、今季ここまでデビューした新人たちの中で、一番インパクトが大きかったのではないか。こりゃ楽しみな逸材が現れた。

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 素人の分際で、昨日は六反のプレーに辛口なことを書いてしまい申し訳なかったが、六反の加入が、清水をものすごく良い方向に変えてくれたことは疑いない。単にリーグ戦でフル出場と活躍を続けているだけでなく、メンタルの部分や、アスリートとしての姿勢といった部分で、清水というクラブの体質を改善してくれている。

 神戸戦で立田が決めたゴール、敵にバランスを崩されそうになりながら、何とか踏み止まってシュートまでもっていけたのは、体幹トレーニングの賜物であり、そして北川・立田といった若手がそういった本質的なフィジカル強化に取り組んできたのは、六反の取組に感化されたところが大きかったことは、本人たちも証言している。こちらこちらの記事を参照。

 立田悠悟、神戸戦のあのゴール、所長は一生忘れないぞ。まあ、あと30~40年経ったら、認知症で忘れるかもしれないが(笑)、その時は勘弁してくれ。

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 DAZNがJ3も漏れなく中継するようになり、藤枝さんや沼津さんの存在もあるので、昨シーズンは結構J3の試合も観た。所長が、J3の試合を観て、第一印象として感じるのは、

 「選手が小ちぇえな・・・」

 ということである。下のカテゴリーに行くほど、体格面でも、劣っていく傾向がはっきり認められる。まあ、中には、いわきFCさんのような変態的なクラブもあるが(笑)。

 そういう観点からすると、現在の清水のメンバー構成は、非常にまずいものだと言わざるをえない。小兵選手が多く、明らかにバランスを失している。自ら好き好んで、「J3規格」を選択しているように思えてしまう。現在、清水に所属しているプレーヤーで、一応の目安として、170cm以下の選手を整理すると、以下のようになる。

水谷拓磨:162cm

金子翔太:162cm

髙橋大悟:164cm

河井陽介:165cm

滝 裕太:167cm

村田和哉:168cm

清水航平:168cm

楠神順平:170cm

石毛秀樹:170cm

 当S研では、以前も力説したことであるが、所長は個々の小兵プレーヤーが悪いと言っているわけではない。これらの選手一人一人のことは、所長も大好きであり、活躍を心から願っている。ここで主張しているのは、あくまでも、チームの編成の中で、「小柄なテクニシャンまたはスピード・タイプ」に偏りすぎていませんか、ということである。レイソルみたいに、170cm台、180cm台の選手たちの中に、小柄な中川寛斗が1人いるというのであれば、面白いアクセントになる。しかし、もし仮に、清水の試合で、上掲の170cm以下の選手たちが3人くらい揃ってピッチに立つようなことがあったとしたら、ハイボールの競り合いや球際でことごとく敗れ、確実に劣勢に陥るだろう。多少テクニックがあったとしても、フィジカルで圧倒されたら、そもそもテクニックを発揮する余地がない。

 むろん、ヨンソン監督は体格面も考慮しながらバランス良くメンバーを選考しようと努めるはずだが、昨年みたいに怪我人が相次げば、「とにかく、いる選手を出すしかない」なんて窮状も考えられる。今季に関する所長の不安ポイントの一つである。

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 すでに新シーズンに意識が向かっている大方のサポさんと異なり、当S研ではしつこく2017シーズンの振り返りを続けている。2017年にリーグ戦に出場したすべてのオレンジ戦士につき、昨日までの「個人別反省会」で、個別に論評した。

 しかし、2017シーズンを振り返るに、いた選手だけでなく、いなくなった選手のことも、どうしても考えてしまう。大前元紀の大宮移籍、あれは返す返すも、不幸な出来事だった。大久保が川崎から東京に移籍し、家長が大宮から川崎に移籍し、家長の後釜のような意味合いで大前が大宮に移籍したわけだったが、大久保や大前にとっては完全な失敗移籍だったし、家長も川崎が最良の選択だったという印象はない。全体として、不幸な玉突き移籍だった。

 特に大前の場合は、失った清水にとっても、獲得した大宮にとっても、そして本人にとっても、何の得にもならなかった。Win-Winという言葉があるが、大前の大宮移籍はまったくもってLose-Lose-Loseだった。

 まあ、はっきり言って、大前は清水にとって功罪両面があった。得点能力は高かったが、前線から守備をするというよりも、攻め残って得点を狙いたいタイプであり、近年の清水で守備組織が機能しない一因にもなっていた。しかし、テセと大前の2トップが健在なら、J2時代のように得点量産とまでは行かないまでも、J1でも一定の得点力は維持できたはずだ。2017シーズンの開幕前に、評論家連中が「大前の抜けた穴が・・・」と異口同音に指摘していたが、シーズンが終わってみれば、ある意味でその指摘は正しかったと認めざるをえない。

 大前本人にとっても、慣れ親しんだ清水で普通に試合に出続ければ、二桁得点くらいは狙えたのではないか。ロシア・ワールドカップは無理として、国内組限定の東アジア選手権で代表招集されるくらいのことはあったかもしれない。それが、「代表に呼ばれるためには、環境を変えなきゃ」みたいに焦った結果として、降格・大宮の戦犯となり、代表など夢のまた夢という境遇となってしまった。もはや清水と関係ない選手とはいえ、その身の上は、同情を禁じ得ない。

 本当に、誰にとって何の得にもならない、不幸な玉突き移籍だった。でも、JリーグはDAZNマネーを使って、わざと貧富の格差を作り出し、一部のビッグクラブに戦力が集中するように仕向けているわけだからね。これからそのマネーが引力となって、不幸な玉突き人事は、どんどん増えていくだろう。

 ちなみに、平山相太が東京から仙台に移籍し、今般クリスランが仙台から清水に移籍したので、これで大久保の東京移籍に端を発したアタッカー玉突き移籍は一回りしたことになる。まあ、もう大久保は出戻り、平山に至ってはこのほど引退表明しちゃったけどね。

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 昨年暮れから断続的に続けてきた「個人別反省会」は、途中で方針を変え、2017年にリーグ戦に出場した選手は全員取り上げることにしたが、それもいよいよ最終回である。2017シーズン終了時に引退した杉山浩太は、ルヴァンカップは先発出場もあったものの、リーグ戦は第2節のアウェー広島戦が唯一の出場であり、しかも数分出ただけで、走行距離も773メートルに留まった。最終節まで残留争いが続いたので、最後に花道的な出場を、ということもかなわなかった。しかし、一説には浩太は好調をキープしていたというし、思い出作りという意味合いではなく、特にボランチの人繰りが苦しくなった時などに、浩太を使えばいいのにと感じたことも何度かあった。ただ、出場機会は多くなくとも、我々の目には見えないところで、チームを支えてくれていたのだろう。お疲れ様でした。2017シーズンの個人別反省会も、これにて大団円。

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 この「個人別反省会」、当初は、主なプレーヤーだけ語ろうかと思ってたんだけど、行きがかり上、リーグ戦に出場した選手は全員取り上げることにした。で、飯田選手。右サイドバックのバックアッパーとして期待された新顔であり、開幕当初はチラホラと試合に絡んでいたものの、すぐに怪我をして、残りのシーズンはほぼリハビリに費やした。だから、どんなプレーヤーなのか、まだ良く分からない。鎌田よりは攻撃的SBということになるのかな? 一説によると、練習中に角田隊長にどやされてシュンとしてたというような話も聞いたことがあるが。。。まあ、とにかく、うちのサイドバック、手薄なんで、2年目の開花、期待してるよ。

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 センターバックも、ボランチも、サイドバックも、怪我人が続出したのに、一応それらを全部できる村松の出場機会は、少なかった。2017年で印象に残ってるのは、もう敗退が決まった後のルヴァンカップ最終節で、顔でゴールを決めたことくらいかな。

 あと、当ブログでも書いたけど、リーグ戦のホーム川崎戦で、CBとして先発した村松がファウルをとられて、そのフリーキックから先制されて、結果的にも惨敗したんだけど、負けたのは必然だったとはいえ、あれをファウルと判定されたのは、いまだに納得できない。村松らしい、粘り強い良い守備だったのに。

 結構好きな、思い出深い選手なのに、いなくなるのは寂しいな。

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 得点ゼロに、アシストもゼロ。残念ながら、それが村田の2017年リーグ戦の成績だ(ルヴァンではアシストがあったような)。得点はともかく、あのプレースタイルで、アシストゼロはきつい。レイソルの伊東純也みたいに、相手ディフェンダーにマークされても、それを押しのけて前進するような力強いドリブルならいいんだけど、村田の場合は2人くらいに前をふさがれて、はい終了ということが多い。確かに、村田が右サイドで仕掛けて、コーナーキックを獲得するところまでは行くこともあったけど、2017年の清水の場合には、コーナーがほとんどチャンスに繋がらなかったし(逆にカウンター浴びて大ピンチになることが多かった!)、相手も「村田に仕掛けられたらコーナーでOK」と割り切ってるようなフシがあった。

 村田君、キミ、2018年は正念場ですよ。役割がかぶりそうな楠神も来たわけだし。

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 この「個人別反省会」、昨年暮れにアタッカー編をやった時には、「Youは省略」なんて書いちゃったけど、それはあんまりなんで、やっぱり取り上げさせていただく。

 2016年は鳴かず飛ばずで、「Youは何しに」などと揶揄されちゃったけど、実は足の痛みを抱えてプレーしていたということだ。2017シーズンになり、ようやく本人も本来の感覚でプレーできるようになったらしく、終わってみればリーグ戦で2点、天皇杯で3点。特に、夏場の活躍は目覚ましく、一時はテセよりも頼りになる大黒柱に思えたものだ。印象深いのは、You自身の得点シーンというよりも、ホーム・セレッソ戦でYouのゴールが誤審により取り消され、アイスタのマグマが沸点に達して、それが大逆転劇への呼び水となったことだろう。スーパーゴールを2発決めた北川と並んで、あの勝利の立役者だった。ただ、秋以降は得点がなく、もしかしたらまた足のコンディションが悪化したのかもしれない。足の不調さえなければ、得点能力が高いことは2017年に証明したわけだから、2018年もぜひよろしく頼む。

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