エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

1022

 昨日開催されたサッカー日本代表のW杯予選中国戦は、2:0で完勝。ただ、日本は相変わらず大量点とは行かず、裏番組でオーストラリアがベトナムに大勝したため、得失点ではオーストラリアにさらに差を広げられた。得失点で決着する事態になると日本は分が悪く、このまま勝ち点で上回り続けないと、2位以内は難しいだろう。 

 そう考えると、3月24日に予定されているアウェーのオーストラリア戦が、ますます大一番ということになりそうである。仮に日本が2月1日のホームでのサウジアラビア戦に勝利し、勝ち点で上回った状態でオーストラリア戦を迎えられれば、その試合は引き分けでもOKということになり、ハードルが下がる。日本は最終節は最下位のベトナム戦で、オーストラリアは一番難しいアウェーのサウジ戦を残していることを考えれば、日本の予選突破はほぼ確実となる。

 何にしても、来週埼玉でサウジを倒すことだ。あれ、そう言えば、協会がゴネたとおり、決戦の舞台は結局、埼玉スタジアム2002になったんだねえ。昨晩の中国戦くらい、スカスカだったら、別にアイスタでやってもいいような気もするが。

 清水目線で言えば、昨晩の試合は、ずっと日本が支配していたので、GK権田の見せ場はほとんどなかった。ただ、後半に2つあった危ない場面は、最初はフリーキックの際に壁の作りが甘く直接ゴールを脅かされ、次はこぼれ球に誰も詰めずバイタルから自由にミドルを打たれるという、どちらも「清水っぽい」場面だった。GKの責任ではないような、いやGKがちゃんとコーチングしろよというような、微妙なところである。

 あと、後半、相手が多少、前からのプレッシャーを強めると、それほどキツくない場面でも、GK権田が繋がずに大きく蹴ってしまった場面が2~3度あった。あのあたりが、権田が玄人筋にウケが悪い理由だろう。まあ、結果がすべてのW杯予選で、リードしている場面でリスクを犯さないのは正解のような気もするし、そこも評価が分かれるだろう。

 それから、今回の予選は、清水から松岡と鈴木唯人が代表のトレーニングに呼ばれたので、もし彼らがいたら通用したかということも、やはり考えてしまう。恐らく、松岡に関しては、運動量やボール奪取能力は問題ないが、代表の中核を担うのには、奪った後の展開力が不足しているという評価になるだろう。唯人に関しては、今のところ、「時々鮮烈なプレーで魅せる」という位置付けなので、代表に食い込むためには、良いプレーの頻度を多くして、ゴールに迫るようなプレーを1試合に何度かは演出できるようになる、そんな成長が必要だろう。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

j

 こちらに見るとおり、ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が1月14日、J1リーグでプレーする選手の「推定市場価格」を更新したということなので、円に換算したものをグラフにしてみた。

 ここには上位23名が掲載されているが、多くの高額プレーヤーを抱えているのは浦和、神戸、鹿島、川崎などである。

 清水は、去年までだったら、サンタナよりエウシーニョの方が高かったのかな? 恐らく、清水が最も資金をつぎ込んでいるのはGK権田のはずだが、ここには権田の名前はない。というか、このランキングにはGKが一人も入っていない。こういうランキングでは、フィールドプレーヤー、特にアタッカーの方が上位になりがちということもあるだろうし、Jリーグのキーパーのレベルは国際的に見れば劣るということなのかもしれない。

 なお、今回のエントリーを書き終わったあと、こちらにもっと詳しいものが出た(ユーロから日本円への換算レートが異なるようだが)。それによれば、清水からカルリーニョスが24位に入っている。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

FJDU

 個人的に、ユニフォームにはそれほど執着してないんだよね。一応買うけど、別に開幕戦に間に合わなくてもいいし、「この選手の番号じゃなきゃ」というこだわりもない。

 ただ、最近は上掲のようなランキングが発表されるようになって、選手たちも推しランキングで上位になればやる気に繋がるだろうし、そのうちいずれかの番号を選んで購入するつもりである。

 昨年は、チト失敗した。福森を選んだら、夏に仙台に移籍してしまったのである。しかも、清水VS仙台戦で福森がサンタナに怪我を負わせたりして、福森ユニは着にくくなってしまった。

 福森を選んだのは、別に彼の大ファンだったからではなく、これまでほとんど試合に絡めなかった彼が2021年になって出場機会を得るようになったことが嬉しく、その割には福森ユニが店の片隅で売れ残っているのが不憫で、じゃあ買ってあげようかと考えたからだった。

 しかし、当落線上の選手というのは、やはり他チームに移籍してしまうリスクがそれだけ大きい。昨年の反省で、今年は、少なくともこれから2~3年くらいは清水にいてくれる選手を選びたいものである。

 その意味では、ルーキーを選べば、当面清水には在籍するだろう。しかし、ルーキーの場合は、試合に出るかどうかが微妙だし、レンタルコースなんてことも考えられる。試合に出てない選手のユニを着るのは張り合いがないので、それも考えものである。

 まあ、のんびり選びたいと思う。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

0000019545_1

 昨日、藤本憲明が期限付き移籍を終え神戸に復帰することが発表された。これで、昨シーズン在籍した選手の去就は、レンタルに出ていた選手も含め、全員はっきりしたはずである。

 藤本は、在籍期間こそ短かったが、明るいキャラクターで、サポに愛された。得点は仙台戦の1点だけだったものの、価値あるワンゴールだった。記憶にはしっかり残る選手だった。

 今オフの移籍動向については、湘南や浦和といった、多くの戦力を獲得したチームが、「勝ち組」と呼ばれているようである。しかし、清水の場合は、昨シーズン、度が過ぎた補強をして、最後まで融合せず、かえって苦労をした。それに比べると、今オフでは、大熊GMが全権を掌握したということが大きいと思うが、既存の戦力をキープした上で、必要なポジションをピンポイント的に補強するという印象が強かった。むしろ、この方が安心できそうである。

 恐らく、日本人プレーヤーの新規加入は、もう無いのではないか。一部で、松原の復帰待望論みたいのはあるようだが、具体的な動きは見られない。

 これからあるとすれば、報道で噂されているセアラーSCのブラジル人FWクレーベル(25)の加入が正式決定することくらいか。ただ、決まったとしても、コロナの入国制限でいつ来日できるか分からないので、こちらの方は長期戦の構えになるかもしれない。

 それにしても、身長195cmとされるクレーベルだが、「それって必要?」と首をかしげているサポさんも多いだろう。サンタナの互換なのか、それともツートップを組ませるのか? 現時点で、清水にはFWが3人(コロリも入れると)、ボランチが2人、CBが1人と、計6人の外国人がおり、クレーベルが入れば7人目となる。まあ、昨シーズンも助っ人の稼働率が低かったことを考えると、多目に抱えているくらいが丁度良いのか?

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

9

 写真は、2020年1月に行われた新体制発表の模様。今こうやって見ると、クラモフスキーで超野心的なサッカーに挑戦する割には、新加入は高卒ルーキーが中心で、小粒だったことは否めない。まあ、もちろん、これ以外にもティーラシンが後日合流し、カルリーニョスも加わることにはなるのだが。

 正直言うと、個人的には、高卒ルーキーの中で、鈴木唯人への注目度はそれほど高くなかった。ユース上がりの川本やエリックの方が馴染みがあったし、ジュニアの存在感も抜群だったので、「フツーのお兄ちゃん」という感じの唯人は影が薄かった。

 それから2年経って、この中で出世頭となったのが唯人であることに、異論はないだろう。何しろ、ウズベク戦中止は残念だったが、いまやA代表からお声がかかるプレーヤーである。

 川本は、今は清水を離れているが、これから我が軍の中心選手になっていく可能性は、まだまだあるだろう。フロントも、ポテンシャルの大きい戦力と見なした上で、岡山で出場機会を積ませていることは、明らかである。

 他方、エリックはわずか2年で退団となってしまった。ジュニアは、1年目は沼津に貸し出されたが目立った活躍はなく、2年目はJFLの鈴ポに放牧に出されたものの、わずか1試合・0得点。コンディションのこと等は存じ上げないが、爪痕一つすら残せなかった。今オフ清水に戻ってきたのも、戦力として期待してというよりは、引き取り手がないのでとりあえず戻したのかな?なんて考えが頭に浮かぶ。テセが太鼓判を押していた素材だけに、伸び悩みが残念でならない。

 簡単なことではないのだろう。でも、期待した若手が思うように伸びてくれないと、どうもモヤモヤしてしまう。清水のスカウトの目利きが悪いのか、はたまた現場の指導が悪いのかなどと、色々勘ぐってしまうのだ。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

106

 昨日のスポパラで、権田修一が番組の独占インタビューに応じたものが放送された。

 その中で権田は、意外なことを述べている。本人によれば、もしJ2降格になったら、責任をとって、チームに残るつもりだった。逆にJ1残留を決めたら、一仕事果たしたということで、移籍も視野に入っていた。ヨーロッパの話があれば挑戦してみたかったし、他のJクラブからも誘いがあった、と。

 個人的に、完全に逆だと思っていた。清水が来季もJ1なら、そのまま清水でプレー、J2に落ちたら、さすがにミスマッチなので、他チームへの移籍という選択になるのだろうと予想していた。

 サポの皆さんから、「2021シーズン、もし権田がいなかったら、J2に降格していた」という意見をよく聞く。しかし、個人的には、そんなに単純なもんじゃないだろうと思っている。

 昨年、権田のお陰で防いだ失点、獲得した勝ち点というのは、確かにあった。たが、それと同時に、彼のせいで喫した失点、落とした勝ち点もいくつかあったのである。明らかにキーパーのミスで生じた失点だけでも、3つ、4つくらいは思い出せる。普通、代表クラスのGKは、そういう明らかなミスというのを、年に一度犯すかどうかという程度のはずである。

 問題は、それらのミスが、権田個人の技術不足というよりも、GKとフィールドプレーヤーの信頼関係の欠如から生じていたことである。たとえば、永井だったら、フィールドプレーヤーたちと目線が同じ分、そういう変なミスは発生しなかったかもしれない

 ホント、サッカーのチームというのは生き物であり、単純な足し算では測れない。代表クラスのプレーヤーを招いたら、その分だけチームが強くなるかというと、そんなことはなく、逆にアレルギー反応を引き起こして、そこからチームがほころびを見せるかもしれない。

 ただ、清水のようなのんびり屋の集団にとって、意識の高い権田は劇薬であるものの、昨シーズンの苦悩を経て、もしかしたら、チームは徐々に変わりつつあるのかもしれない。

 権田は昨日のインタビューで、前半17試合で勝ち点40を目指すと公約した。おそらく、多くの選手たちにとっては、想像もつかない数字だろう。目標値を高く設定することによって、チームの奮起を促すというのは一つのやり方だが、それがつまづいた時には、チームが瓦解しかねない。果たして権田の「高すぎる意識」は、我が軍にどんな化学反応をもたらすだろうか。

 もちろん、個人的には、「面白くなってきやがったな」という気持ちである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

92

 今オフの清水の編成は順調そのもので、昨日には鈴木義宜とコロリの更新も発表された。そんな中、さらなる吉報として、鈴木唯人と松岡のA代表招集というニュースも飛び込んできた。春から縁起が良いとはこのことだろう。

 むろん、今回は国内組だけのトレーニングマッチ向け招集で、しかも代役という位置付けである。限りなく「B代表」に近いチームに、追加で呼ばれた格好ではある。しかし、今回の招集は、代表を目指す選手たちにとって、新たなルートの可能性を示したものと言えるのではないか。

 と言うのも、昨今は日本代表がほぼ欧州組だけで編成され、「代表に入るためには欧州移籍が必須」という風潮があった。しかし、アジアでの戦いをする上で、いちいち欧州組を呼んでいたら本人たちに大きな負担になるし、それよりは国内組の選抜や強化に活用した方がいい。従来もそういう場面はあったが、コロナ禍により国境を越えた移動が困難になり、ますます「国内組だけの代表選出」という状況が増えていきそうだ。もちろん、コロナの先行きは不透明だが、清水の選手たちにも、「この場所で頑張れば代表への道も開かれる」という意識をもってほしいものである。

 もう一つ、今回の唯人と松岡の招集には、「パリ世代に経験を積ませ、次世代の日本代表への橋渡しをさせたい」という意図もあるだろう。ゆえに、即戦力として期待されているわけではなく、ウズベキスタン戦の出場も微妙かもしれない。それでも、仮に1分でもピッチに立てば、その時点からA代表経験者となるわけで、本人たちの意識もさらに高まるはずなので、期待して見守りたい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 おそらく、清水の契約更新は難航しているわけではないと思う。まだ更新が発表されていない選手も何人かいるが、単に情報を小出しにしているだけではないかと思うのだ。一気に全部発表するよりも、一日2~3人ずつ発表した方が、友好関係にあるマスコミさんもネタに困らないし、我々サポも関心を持ち続けることになるので。もしかしたら、昨シーズンいまいち不発だったベンジャミン・コロリあたり、移籍なんてことになるかもしれないが、それ以外は、案ずる必要はないのではないか。

 さて、今オフのインアウトでは、河井陽介、石毛秀樹、金子翔太という生え抜き選手たちの退団を残念がっているサポさんは多いだろう。個人的にももちろん悲しいが、まあやむを得ないのかなと、受け入れてはいる。

 河井は、ロティーナ体制で一頃まではレギュラーとして出ていたが、夏の松岡、ホナウドの加入で出場機会がほぼ無くなった。平岡監督に代わってからも、ベンチ入りすら無かったので、清水に残っても2022年以降の立場は厳しかったのではないか。サッカーセンスは高いものの、年々フィジカル基準の上がるJ1では、ボランチとしては厳しくなっていたことは否めない。かといって、アタッカーとして違いを作れるかというと、ちょっとそういうタイプでもない。何だかんだで、河井がこれまで最も持ち味を発揮したのは、2016年のJ2での戦いだった印象がある。したがって、J2の岡山で再起を期すというのは、本人にとって良い選択かもしれない。

 石毛は、ロティーナ体制ならともかく、平岡監督の下ではレンタルバックもあるかと思っていたのだが、結局退団となった。岡山が合うのか、水を得た魚のように活躍していたので、「岡山への完全移籍かな?」などと想像していたのだが、意外にもJ1ガンバから声がかかり、ステップアップ的なニュアンスの移籍となった。青黒の石毛というのが全く想像できないのだけど(恐らく本人もそうだろう)、怪我なく元気で活躍してほしいものである。別にケンカ別れしたわけではないので、場合によっては、将来また清水で、なんてこともあるかもしれない。

 金子に関しては、恐らく清水は退団になるだろうと予想しつつ、監督が代わりワンチャン清水復帰もあるかななどとも思っていたが、結局はやはり退団。磐田で大活躍したという印象は無いので、退団するにしてもどこか他のクラブ(場合によってはJ2)かな、などと思っていただけに、磐田完全移籍は少々意外だった。金子も、チームや環境次第で、活きる選手だと思うので、サックスブルーということで応援はしにくいが、健闘を期待する。

 ありきたりなことばかりで恐縮。また明日。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 清水は、三が日にはどうも大きな動きはなさそうだ。そもそも今オフはそれほど激しい入れ替わりがないはずだし。

 清水関係の目ぼしい情報がないので、昨日などは選手権の静学の試合でも観ようかと思ったのだが、アプリのTVerのストレスが大きすぎ、やめてしまった。私のテレビは5年くらい前に買ったもので、TVerはプリインストールされておらず、なぜか追加インストールもできない状態。そこでFire TV Stick経由で観ようと思ったのだが、なぜかFire TV Stick版のTVerでは選手権の試合を生配信していなかった。PC版とFire TV Stick版で番組内容が違うなんてことはあるのだろうか? 仕方がないので、PCで観ようかと思ったのだが、たびたびフリーズして、ダメだこりゃと見切りをつけ、観るのをやめてしまったというワケ。

 さて、昨日「チームを去る人々」と題し、退団が決まった選手たちについてコメントしたが、よく考えてみたら、取り上げたのはまだ移籍先が決まっていない選手だけで、他チームへの移籍がすでに発表されている選手について語っていなかった。まあ、ただ、だいたい皆さんが思っていることと同じであり、特に気の利いたコメントもできないんだよね。

 戦力的な観点から言えば、一番影響が大きいのは、中村慶太の柏への移籍だろう。人気も高い選手だっただけに、残念だ。ただ、長崎時代のイメージでは、シーズンを通してレギュラーとして活躍し、年に7~8点とってくれる期待感があっただけに、現実はそれとはだいぶ遠かった。結局、3年間在籍して、1年に1点ずつ、計3点しかとれなかった。清水に来てから、急に怪我が増え、出場試合・時間が減った印象である。強い印象に残る場面もあったが、以前も申したとおり、なぜか継続的に活躍できない傾向があった。もちろん、最後に見せてくれた浦和戦のあのゴールだけでも、永遠のヒーローである。プレーヤーとしては脂の乗り切る年齢なので、柏では怪我なく活躍してほしい。

 奥井諒は、清水が過去2年もがき苦しみ、しかもコロナ禍でサポが満足に観戦や見学することもままならないなかで、それでもチームに貢献し、サポにも愛されたプレーヤーだった。特に、浦和戦に勝った後、チームを引き締めてくれたというエピソードが、皆の記憶に残った。出場機会は多くなくとも、チームを引っ張り盛り立てる存在として、2022年以降もいてくれれば有難い選手であることは間違いない。ただ、30歳を超え、残りの現役生活も恐らくそれほど長くない中で、本人がJ1の控えよりはJ2のレギュラーとしてもう一花咲かせたいと希望したのなら、本人の意向を尊重するしかないだろう。そして、移籍先の長崎は、J1昇格を十分に狙えるチームであり、奥井には豊富な経験でそのチャレンジを引っ張ってほしいものである。

 今日のところは、このへんで。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 個人的に、選手のインアウトに関しては、来る者は拒まず、去る者は追わず、泰然自若の精神を貫いている、と強がってはみたものの、クラブからのリリースを一日何度もチェックしてしまうのは、皆さんと同じである。どこが泰然自若なんだよ(笑)。

 今オフの清水の動きに関しては、1年前ほどの驚きはなく、概ね順当に、2022年のチーム編成が進んでいるのかな、という気がする。

 いかんせん、昨オフの新規加入が9人、2021年の夏加入が5人であり、我々サポの意識としても、さらに貪欲に補強を、というよりは、既存選手の定着や融合を優先してほしいという思うが強いのではないかと思う。

 そうした中で、すでに契約満了が発表されたのが、エウシーニョ、指宿、エリックの3人ということになる。

 エウシーニョについては、能力は独特なものがあるにしても、怪我の多さ、稼働率の低さから、満了はやむを得まい。これについては、2021シーズン中に、すでに多くのサポさんも覚悟していたところだろう。本人にとっても、もう環境を変えた方が、選手寿命が延びそうな気もする。新天地での活躍を願いたい。

 指宿、ねえ。個人的には、大いに期待していたのだけれど、開幕当初の腰痛で出遅れたのが、 結局シーズンを通して響いたのか、清水ではまったく爪痕を残せず、札幌戦のフリーキックコントでのみ記憶に残る形となってしまった。サンタナと意外にタイプは異なり、中盤に降りてきて繋ぎのプレーを見せたりする持ち味もあるわけだが、いずれにしても、指宿がサンタナの代役には物足りず、結果サンタナを酷使しキレが低下するという形で、チームが停滞する一因になってしまった。2桁得点を公約していただけに、ルヴァンの1得点だけでは、満了も道理か。指宿を軸に据えてくれるようなチームだったら、もうちょっと活きるかな。

 残念無念なのが、エリックの契約満了。入団してまだ2年だったし、エリートリーグではセンターバックとサイドバックの二刀流で奮闘していたりもしたので、まだ続きがあると思ってたんだけどな。清水を去るとはいえ、なるべくカテゴリーの高い活躍の場が得られることを、期待するばかりである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

inout

 個人的に、選手の移籍動向については、来る者は拒まず、去る者は追わず、泰然自若の精神を貫いている。現時点で、サポの皆さんの最大の関心事はそれだとは思うが、当S研ブログでは選手の出入りに関しあまり深入りはしない。

 とはいえ、趣味の(?)図表作りで、しばらく前に、清水の在籍期間の長い選手は誰?という図を作ったので、今オフの契約・移籍動向の情報を加え、更新してみた。

 清水は、ここ2年ほどで選手が劇的に入れ替わり、3年在籍したらもう「古株」といった雰囲気である。2020年、2021年加入選手は、最大でまだ2年しか経っていないし、今オフに契約を更新する可能性が高いのではないか(奥井がJ2長崎に完全移籍という情報は流れているが)。なので、この図では、在籍3年以上の選手だけをまとめている。

 青で示したところは、他チームにレンタルされていた時期である。一人だけ完全移籍していた不届き者(笑)がいるが、古参メンバーはどんどん希少になっているので、特別に加えることにした。そして、今オフの去就で、他チームに移ることが決まっている選手については、やはり青で示した。

 現清水の最古参選手は、竹内である。1年間、北九州に修行に出たこともあったが、それ以外は一貫して清水でプレーしている。個人的には、2011年の天皇杯でのプロ初ゴールも現場で目撃したし、北九州の試合も観に行ったし、何だかんだで長い付き合いになったものだ。2021年は、キャプテンでありながら、ロティーナの下でいったんポジションを失いかけたが、そこから盛り返した。契約更新は妥当だろう。

 その一方で、「2018年の黄金の中盤」を支えた河井、石毛、金子の退団は、やはり寂しいものである。近年で唯一の「躍進」らしきものの立役者だっただけにね。ただ、彼らは、ますますフィジカル強度が高まるJ1の中では、線が細すぎるきらいがあり、チーム編成の方向性としては、間違っていないと思われる。

 昨日になって、白崎の復帰という驚きのニュースが飛び込んできた。上図は、基本的に清水に連続して長く在籍しているプレーヤーを取り上げているわけだが、つい情けにほだされて、入れてしまった。正直、「清水だけはない」と思っていただけに、この出戻りにはどんな背景があったのか、興味がある。

 もちろん、全員が全員、雇い続けることはできないものの、チームの精神的支柱となり象徴となるような長期在籍選手は、やはり必要だと思う。たとえば、「清水がJ2の時、こんな様子だった」といったことを語り継ぐ語り部は必要だろう。そうでなければ、チームが単なる傭兵の寄せ集めになってしまう。現に、2021年のチームには、そういう危うさがあった。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

995

 それにしても、セレッソ戦におけるサンタナの「フリーキック・コント」には、参ったぜ。直接フリーキックを、ゴールに突き刺すのではなく、壁に入っていた味方の頭に当て、鈴木唯人が悶絶したという、アレ。あんな、5年に一度あるかないかという珍プレーを、今季の清水は、アウェー札幌戦の指宿に加えて、二度も演じてしまったわけだからなあ。

 セレッソ戦、終わってしまえば、必然の勝利のように思ってしまいがちだけど、冷静に考えると、かなり危うかったと思う。というのも、あの日はエースのサンタナが、明らかに不調だったからだ。フリーキック・コントは別としても、緊張していたのか、全般的にプレーの精度が低かった。そして、今季の清水は、サンタナ以外に点をとれる選手が見当たらないというチームである。

 本来であれば、前節でヒーローになった中村慶太に期待したいところだった。個人的に、セレッソ戦の前には、「慶太は先発なのか、あるいは、敢えてスーパーサブとしてベンチスタートなのかっ!?」という点に注目していた。ところが、コンディション不良なのか、セレッソ戦ではベンチにも慶太の名前はない。当S研ブログでは先日、「慶太は出れば活躍するが、なぜか継続的に起用されない」という指摘をしたが、それが現実になってしまった。そんなわけでセレッソ戦、ますます、サンタナが決めないと点はとれないぞ、こりゃという雰囲気になってしまったのである。

 そこに現れたヒーローが、西澤健太だったわけである。本当に、お世辞抜きで、あのパフォーマンスを常時続けていたら代表ものだろうと思わせる活躍だった。

 ところで、最終節に右サイドから左足でミドルを突き刺し、残留を確定させるということで言えば、我々には2019年にドウグラスが鳥栖戦で決めた一撃が忘れられない。西澤のゴールは、ドウグラスよりは角度が厳しくなかったが、それでも2年前のあのシーンと重なったというサポも多かったことだろう。実は西澤自身、ドウグラスのあの決勝ゴールの映像を何度も観て、それをイメージしながら試合に入ったということを、試合後に証言している。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

P1130252

 最近、強く思うのは、権田修一は絶対に政治家にはならない方がいいだろうな、ということである。

 向いていない、という意味ではない。向きすぎているのである。あんなに人の心を動かせる演説ができる人は、そういない。ああいう弁舌巧みな人が政治の世界に入ったら、ヒトラーのような恐ろしい独裁者になりかねない(笑)。だから、サッカーチームにいるくらいの方が、無害でいいのである。サッカーだったら、どれだけ演説でサポの感情を揺り動かしても、戦争は起きないからね。我々の貢ぐカネが増えるくらいで。

 恥ずかしい話だが、個人的に、今季終盤戦、試合前のロッカールームの様子がツイッターで流れてきて、そこでキャプテン権田が円陣で披露する声出しに、何度か涙してしまった。そして、最終戦後のセレモニーでの、権田の演説。あれはヤバかった。だいたいああいう席でアスリートが述べることなんて、通り一遍の内容になるものである。それが、チームの方向性や、我々サポの姿勢まで考えさせられるようなことを、感動的に綴ってみせるのだから、恐れ入る。試合が終了して残留が確定しても泣かなかったが、権田の挨拶には涙を禁じえなかった。

 今季の清水は、権田、竹内、鈴木義宜と、キャプテン3人制で臨んだ。最初は、今までの流れで、何となく3人の中で竹内が「第一キャプテン」みたいな感じだった。しかし、竹内が出ない試合が増え、鈴木義宜も長期離脱する中で、フル出場を続ける権田がいつしか「キャプテンの中のキャプテン」という位置付けになった。考えてみれば、最終節のキャプテン挨拶も、別に竹内がやってもよかったわけだが、権田がやることに、誰も違和感はなかっただろう。

 強く印象に残っているのは、10月2日にアウェー福岡戦で勝利した後、権田がこんな風にコメントしていたことである。「今日のようなアグレッシブな守備だったり、切り替えの早さを失ってしまえば、積み上げが何も無いということになってしまう。ボールをつなぎたいというところもあるが、それだけでは勝てないし、まずは今日のような戦いをベースにしていきたい。」

 福岡戦後に、権田が述べていたことは、実質的にロティーナのやり方に疑問を呈するようなものだったと思う。しかし、権田が提唱するような泥臭い方向に、チームは舵が切れなかった。結局、福岡戦がロティーナ清水の最後の勝利となり、その後は3連敗。対照的に、平岡監督の下で「アグレッシブな守備だったり、切り替えの早さ」を前面に出すことで、チームは蘇生した。こうして、2021年の清水は、終盤になって、名実ともに権田のチームになったと言って過言でないだろう。

 ただ、その権田については、リーグ戦終了と同時に、FC東京がリストアップしていて権田本人も前向きとか、神戸が興味とか、非常に気になる情報が飛び交い始めた。清水も「契約延長を打診中」などと言われるが、「契約延長」ということは買い取りではなくレンタル期間を延長するという意味か? 対するFC東京はポルティモネンセに移籍金を払う用意があるのか? 詳しいことは分からないが、ミクシィとのマネーゲームになったら、分は悪そうである。

 キャプテンの腕章を巻いて、これだけチームの核となり、最終節の挨拶であれだけサポーターの心を揺さぶった男が、古巣から多少良いオファーが来たからといって、それに飛びついてしまうものだのだろうか? 清水での影響力が大きくなり過ぎただけに、失った時の喪失は大きそうだが…。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

992

 この1週間、浦和に勝利したことにより、チームもサポも残留に向けて前向きな雰囲気に包まれていたが、そんな中、我々をやきもきさせていたのが、エウシーニョの動きである。すでにチームを離れたことがSNSでほのめかされ、それを後追いするかのように、チームからはエウシーニョの怪我と治療のためのブラジル帰国が正式に発表された。

 そして、エウシーニョほど確定的な情報は出ていないにしても、ヘナト・アウグストについても、同じような雰囲気が漂いつつある。

 率直に申し上げれば、個人的にはだいぶ前から、エウシーニョもヘナトも今シーズン終了をもって退団だろうと思っていた。たぶん、実際にそうなりつつあるのではないか。

 公式発表によれば、エウシーニョは広島戦の短い出場時間で、肉離れを起こしたそうである。今季、実に3度目の肉離れということになる。10分出場して、3ヵ月離脱といったことを繰り返していては、戦力として当てにはできない。それは、ヘナトについても同様だろう。2人とも、まだ現役でプレーできるとは思うが、そのためにも、環境を変えた方が本人たちのためだろう。

 もう一つのニュアンスは、エウシーニョもヘナトも2019年入団で、つまりは大熊現GMの息のかかっていない選手ということになる。エウシーニョは故・久米さんがこだわって獲得したと言われているし、ヘナトは大榎案件だろう。エウシーニョとヘナトが、チームを去ろうとしているのかな?というのを目の当たりにして、今やチーム編成が大熊GMに一元化されつつあるというのを、改めて感じた。

 夏に大熊GMがインタビューに応じた時には、「エウシーニョはあれだけボールを持って違いを作れるし、ヘナトもチームの心臓で、その2人ともが離脱しているのは痛い」といったことを発言していたので、ああ大熊さんも2人のことは評価してるんだなとホッとしたこともあったが、やはり今後の編成については自分が発掘した戦力(外国人に関して言えば2020年以降、カルリーニョス以降に加入した選手)を優先しているということか。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

987

 浦和戦勝利の立役者となった中村慶太。ただ、彼はなかなか不思議なプレーヤーであり、出れば活躍しインパクトを残すものの、なぜか継続的に起用されない傾向がある。

 思い起こせば、クラモフスキー体制で迎えた2020年の開幕戦、慶太と西村がダブルボランチを組み、FC東京に敗れはしたが、ダブルボランチの活躍は鮮烈だった。「ああ、今季は慶太がボランチの軸になっていくんだろうな」と思ったものだったが、その後はチームの低迷もあり、慶太の存在感も尻すぼみになっていった。リーグ戦は25試合出場1得点に終わった。

 そして、ロティーナ体制で迎えた2021年の開幕戦@鹿島でも、慶太はボランチとして先発出場を飾り、勝利に貢献した。ホーム開幕戦の福岡戦でもそれは続き、カルリーニョスの先制点をおしゃれアシストしたことが思い出される。余談ながら、はっきり言って、カルリのあの点が決まったた時には、「ヤバい、これホントに優勝するんじゃないの!?」と思ったものである。

 しかし、不思議なことに、その後のシーズンで慶太は出たり出なかったりを繰り返すようになる。そして6月6日、あの忌まわしいルヴァン鹿島戦で、鈴木義宜と共に大怪我を追い、長期離脱を迫られたのである。

 思うに、ロティーナ監督にしても、ボランチの本来のファーストチョイスは、慶太だったのではないか。それが、公式発表するほどの大怪我はなくとも、色々とコンディション不良があり、慶太を継続的に起用できなかったのではないかと想像する。しかも、6月6日にはついに大怪我となり、2ヵ月半ほどの長期離脱となってしまったわけだ。

 彼がピッチ中央にいるといないとでは、大違いだ。ボールを持って敵をかわしたり、自分で運んだりすることによって、攻守のリンクマンになれる。結局、多くの試合で慶太を欠いたことにより、ロティーナ清水のボランチはほぼ守備専になり、ボール保持率が異様に低いチームになっていったのではないかという気がする。

 ロティーナも、退任する際に、怪我人多発のことを低迷の一因としてほのめかしていたが、中でも慶太のコンディションがなかなか整わず、決定的には6月に大怪我を負ったことが、ロティーナ構想を大いに狂わせたことは間違いないだろう。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

02

 今季、清水の何人かの選手が怪我で長期離脱した中で、一番痛かったのが、鈴木義宜だと思う。あれで、守備の土台がだいぶ崩れた。義宜が大怪我をしたあと、清水はリーグ戦を18試合戦ったが、義宜が先発から外れたその18試合のうち、無失点試合はわずか1試合しかなかった。義宜が健在だったら、ロティーナ解任にもならなかったはずである。

 義宜は、センターバックとして当たり前のことを当たり前にできる、今の清水にとっては稀有な存在だが、彼がいる意味はそれだけではない。はっきり言って、GK権田が信用しているCBは、義宜一人だけだろう。それは、権田が義宜にパスを出す回数などにも表れている。したがって、義宜がいれば、権田が安心してプレーでき、権田のパフォーマンスも上がることが期待できる。

 というわけで、ヴァウドの出場停止という事態を受け、ようやく広島戦で義宜の先発復帰が巡ってきた。それにしても、晩年のロティーナにしても、前節の平岡監督にしても、どう見てもCBとしての能力が一番高い義宜をどうして先発起用しなかったのか、むしろそのことが理解に苦しむ。

 個人的に、義宜が大怪我をした時に、もう今季は無理で、ひょっとしたら選手生命も…などと心配したものだった。実際には、意外に早く復帰し、エリートリーグなどには出場して、まあまあ普通にプレーしているように見えた。にもかかわらず、ロティーナがなかなか彼を先発に戻そうとしないことには、首をかしげざるをえなかった。もちろん、監督は選手を見ているし、スタッフもフィジカルの数値などを常時チェックしているはずなので、その上での判断だったとは思うが。

 広島戦で、堅守はもちろん、得点に直結するパスも出した義宜。あと2試合、CBの軸として働いてもらわなければなるまい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

978

 日本代表の正守護神は、最近もずっと、我が清水の権田が務めている。しかし、玄人筋からの評判が、芳しくない。特に足元の技術に不安があり、GKを起点とするビルドアップができない、相手がはめに来た時にGKを経由してプレスをはがすことができないという点を指摘されることが多い。

 昨日も、「なぜ後方から繋がない? 足元に秀でたGKが不足している日本サッカー」なんて記事が出て、権田はロングボールを蹴るばかりで、後方から繋ぐことをしていないと、批判的に論じられた。

 まあ、正直言うと、清水でのプレーを観ていても、足下が万全で、ビルドアップが得意という印象は、あまり無いかな。清水のプレーヤーが代表の正守護神というのは個人的に嬉しいものの、「本当にこの男が日本No.1GKなのか…」と疑問に感じることも少なくない。

 そう言えば、当S研ブログでは9月に、「カタールW杯で清水の権田がピッチに立つ可能性」なんて記事を書いたことがあった。その時には、日本がカタール大会に出られる確率が80%、来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率が60%、その時権田が清水に在籍している確率は70%、したがって「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は70%×60%×70%で計30%くらいではないか、なんてテキトーな見通しを述べた。

 しかし、それから2ヵ月ほど経って、これらの確率はいずれも厳しくなってきたと思う。まず、最終予選で、日本はもう2つも負けてしまったので、日本がカタール大会に出られる確率は60%くらいと見るべきだろう。また、森保監督が近いうちに解任される可能性は否定できず、そうなればGKの人選は変わるはずなので、来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率はせいぜい40%くらいでは。そして、清水がJ2に落ちると、たぶん権田はJ2ではプレーしないと思うので、W杯時に権田が清水に在籍している確率も50%程度に下がったと思う。なので、「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は60%×40%×50%で、計12%程度に低下してしまったというのが、現時点での個人的な見立てである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

73

 ふと思ったのだが、ベンジャミン・コロリはコソボ国籍である。コソボ国民というのは、まあ要するにアルバニア人である。アルバニア人は、ヨーロッパの中では珍しく、イスラム教徒であることが知られている。だとすると、ベンジャミンはスイス生まれの移民2世とはいえ、両親の影響を受けて、イスラム教徒だったりするのではないか?

 Jリーグでは、イスラム教徒のプレーヤーは珍しい。ジュビロにいたムサエフなんかは、ウズベク人なのでイスラムだったとは思うが、旧ソ連だからそんなに敬虔ではなかっただろう。一方、清水のこれまでの歴史の中で、イスラム教徒がいただろうか?と考えると、おそらくいなかったと思う。もしかしたら、コロリは清水初のイスラム教プレーヤーなのではないか? そんな関心を抱き、調べてみたら、それらしき情報がヒットした。

 それは、こちらに見るスイスのスポーツポータルサイトに掲載されたドイツ語のインタビュー記事である。この中でコロリは、自分が敬虔なムスリム(イスラム教徒)であると、はっきりと述べている。

 何でも、コロリのお婆ちゃんが、コロナが原因で亡くなってしまったらしい。それに関しコロリは、「私は敬虔なイスラム教徒です。私たちは、運命を信じています。誰もそれに影響を与えることはできません。死はその一部です。神様が来るときは、あなたのために来る。それを交渉することはできません」と語っている。

 日本人にとって、イスラム教は異文化そのものである。しかし、我々は、特に清水エスパルスのような世界に開かれたサッカークラブは、異文化に対する寛容さと尊敬が必要である。コロリが来てくれたお陰で、清水というクラブの文化的多様性がまた一つ広がったわけである。

 と同時に、異文化に対しては、それを理解しようと努め、尊重することが大事である。イスラム教には様々なタブーがあり、たとえば酒や豚肉が忌避されていることなどは常に配慮すべきだろう(チームで食事する際には、ハラールを守っているのだろうか? 興味があるところだ)。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

974

 「止められない。蹴れない」でお馴染みの清水イレブンだが、札幌戦で滝が決めたゴールは、よくあんな無理な態勢で高速クロスを収め、良いシュートコースに蹴り込んだものである。滝というのは、常時レギュラーで大活躍してきたわけではないが、時々印象に残る凄いゴールを決める男だ。

 目下、我が軍は残留争いの真っ只中にあるわけだが、実はこの時期は、来季の編成に向けた動きが水面下で活発化している頃でもある。よく選手たちから、「このメンバーでやれるのはこれが最後」などというセリフが聞こえてくるのも、この時期でもある。

 そういう観点からすると、今回の一発で、滝は来季も清水でプレーするチャンスが広がったなんてことも、もしかしたらあったかもしれない。仮に、関係の深い平岡さんが来季も監督ということになったら、なおさらである。

 来季の編成ということに関して言えば、たとえば金子などは、来季もロティーナ体制だったら、間違いなく、このまま清水を退団する方向だっただろう。ロティーナの構想からは完全に外れていることは、明らかだった。しかし、ロティーナなき今、その点も白紙に戻ったかもしれない。

 立田あたりも含め、ロティーナ体制で冷遇されていた選手たちは、いったんチームから心が離れてしまっていたかもしれないが、もう一度チーム愛を取り戻して、残されたシーズンで、チームの生き残りのために力を尽してほしいものである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

973

 今季、我が清水が低迷をしても、フェアプレーだけは(気休め的ではあるが)誇れる点だった。しかし、そんな2021年の清水にも、ついに退場者が出てしまった。しかも、札幌戦のヴァウドのあの行為は、ディフェンダーとしてどうしても止めなければならない場面でDOGSOを犯したとかいうのではなく、相手FWとの位置取りの駆け引きの中で相手を殴るという、弁解の余地のないものだった。結局、2021年の清水は強くもなければクリーンでもないということになってしまった。

 今回の試合、終盤に札幌の足が止まっていたことを考えれば、ヴァウドの退場さえなければ、逆点まで行けたかもしれない。その可能性を奪われたのは重大である。

 率直に言えば、ヴァウドは走力とか空中戦とかそういうフィジカル的なスペックは高いものの、センターバックとして最も必要な冷静さに著しく欠けたプレーヤーである。昨年からそういう傾向はあったが、特に最近は酷い。充分味方に繋げられるはずの場所で、慌てて外に蹴り出してしまい、しかもスローインではなく簡単にコーナーキックに逃げてしまう。相手を手で突き飛ばす。GKとの連携ができていない。シュートブロックが横着で、逆に中途半端に出した足でシュートコースを変えてGKを幻惑してしまうことが多過ぎる。チームが上手く行っておらず、失点が一向に減らないがゆえに、ヴァウドにも大きなストレスがかかっていたことは同情する点だが、最近のプレー振りは不安だらけで、それが今回の退場劇に結実したような形だ。

 当然のことながら、ヴァウドは次節出場停止で、「極めて悪質」と判断されれば1試合で済まないかもしれない。ただ、個人的には、裁定にかかわりなく、もうヴァウドは使わない方がいいのではないかという気がしている。VARがある中で、相手選手を殴るようなDFは、危なくて仕方がない。

 たぶん、残り3試合は、ほぼ日本人プレーヤーだけで戦う(外国人はサンタナだけ)感じになるのではないか。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ