エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

 先日、「岡崎慎選手 なぜ東京が貸してくれたのかは謎」という記事を書いた。ただ、その後、良く考えてみたら、岡崎が清水に期限付き移籍してきた理由は明白だなと気付いた。要するに、FC東京では控えなので、今年夏のオリンピックのために試合勘を保つためには、今年に限っては、確実にレギュラーとして出場できる清水に在籍することが得策だと判断したのだろう。FC東京としても貴重なバックアッパーを失うのは痛いはずだが、五輪の晴れ舞台で活躍させてあげたいという親心から、「今年は清水で頑張ってこい」という話になったのではないだろうか。

 さて、五輪に向け個々のプレーヤーが生き残りを図る上でも、チームを成熟させる上でも、残り少ない重要な実戦の場であるU-23アジア選手権。清水サポにとっても、岡崎と立田への期待感から注視していた大会だったが、何と2連敗でグループステージ敗退が決定した。しかも、両方の試合とも、岡崎が失点に絡み、昨日の試合に至っては立田までそこに居合わせたということで、我々としては何ともモヤモヤしてしまう。

 清水が間もなく始動し、しかもかなり難しいサッカーに挑戦するということを考えれば、岡崎や立田が早く合流してくれることが望ましく、狭い清水目線で言えば、グループステージ敗退は好都合という面もある。しかし、五輪を目指す岡崎や立田のエネルギーをチームの力に変えるという意味では、両者とも傷心で帰国するかもしれず、どんな精神状態でチームに合流するのか、気がかりである。そもそも、五輪チームがこんな体たらくでは、森保監督の解任で選手選考もやり直しなんてこともあるかもしれないし、センターバックにオーバーエイジをという話になるかもしれないし、岡崎・立田にとっては気が気でないだろう。

 昨日の2失点目の場面、無理に攻めてミドルサードでボールを奪われ、岡崎がデュエルで負けて敵の独走を許し、そのままフィニッシュまで持って行かれてあえなく失点という、昨年清水で何度も見たような失点パターンだった。変な意味で、「岡崎が清水に馴染むのは早そうだな」なんて思ってしまった。パスセンスはセンターバックとは思えないほど素晴らしいんだけどねえ。

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 だいぶ前に「決定的」という報道が出て、その時はいったん覚悟したのだけど、その後情報がぱたりと止まり、そうこうするうちにSNS界隈で「ドウグラスは清水残留の可能性が高まった」なんて観測も流布されていたので、ちょっと期待しかけていたのだが。終わってみれば、結局、資金力で圧倒的に勝る神戸がもっていった。

 気休めを言っておけば、おそらく、今回神戸が清水に支払う違約金は、2018~2019年に清水がドウグラスに払ったお給料1年半分に、ほぼ匹敵するのではないか。だとすれば、清水は2018年、2019年の残留を、タダで買ったようなものだ。ビジネスとしては、非常に上手く行った。ハハハ…

 一部でタイ人プレーヤーのティーラシンの獲得が噂されているように、まだ2020年の攻撃陣の全容は見えていない。しかし、結論はシンプルである。もうドウグラスはいないのだ。困った時に預ける大黒柱、無茶振りに近いパスを収めてくれるスーパーマン、そして信じられないようなゴールでチームを助けてくれる神は、もういない。かくなる上は、組織で戦い、得点を奪う方法を身につけていくしかないのだ。もう後戻りはできない。

 もう日本人プレーヤーたちも、惰眠をむさぼっているわけにはいかない。

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 我々清水サポにとっては、U-23チームにおける立田の立場が微妙となり、「もしかしたら清水からの東京五輪への選手選出はゼロか?」と思いかけたところに、FC東京から岡崎慎がレンタルで来てくれて、楽しみが広がっていたところだった。「ひょっとしたら東京五輪の晴れ舞台で岡崎と立田のコンビでディフェンスライン形成?」なんて色めき立ってしまう。タイで開幕したAFC U-23選手権、やはり立田よりも岡崎の方が序列が高いようで、初戦サウジアラビア戦では3バックの真ん中で岡崎が先発出場、立田はベンチに回った。

 試合は、全体として日本が支配し、サウジはパスに振り回されてダメージを受けているように見えた。しかし、後半、一瞬の集中力と連携の欠如を突かれるような形で、日本は2失点し、敗戦を喫する。とくに終了間際に最終ラインの連携ミスを突かれて岡崎がPKを献上したのは、痛恨だった。

 その連携ミスの内幕については、こちらの記事で語られている。森保監督がフル代表の監督を兼任する皺寄せで、U-23日本代表のチーム作りは明らかに遅れており、今回の失点もチームとして未完成であったがゆえに生じたと思いたいところだが… だが、我々としては、岡崎が清水に来てくれて、代表とはいえ最初の重要な試合で、戦犯になってしまうとは、何ともビミョーな心境である。

 日本の攻撃が停滞したのは、ワントップの小川によるところが大きそうだ。この試合を観た限り、小川は常に自分のタイミングで欲しがるばかりで、味方のパスに合わせて動き出すのがあまり上手くない印象を受けた。やはりオーバーエージで大迫にご登場願うしかないか。

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 2019シーズンの清水の試合を観ていたら、「日本人は全員クビでいいよ」と思ったものだったが、シーズンが終わり、移籍の話が具体化してくると、現金なもので、流出する人材が惜しいような気がしてくるものである。

 おそらく、このオフは、10人前後の選手が入れ替わるのかな。新監督を招聘して大改革に乗り出そうとしている割には、主力の顔触れはそれほど変わらないのかなという気がしている。出ていくことが決まった選手に関しても、「同等以上の新戦力が獲得できるという前提で、まあいいか」と思える。むろん、ドウグラスの去就は、完全に別の話になるが。

 今のところ、移籍が決まった選手で、2019年に主力として出ていたのは、二見くらいである。率直に言えば、二見が先発のCBというのは本来は心もとなく、CBおよび左SBの控えくらいでいてくれると助かるという感じの力量である(ロングスローという飛び道具を除けば)。だから、清水側としてどうしても引き止めなければならない存在ということではなかろう。右SBの飯田の魅力は捨てがたいし、鎌田も個人的に大好きな選手であったが、2019年の貢献度から考えると、彼らもまた優先的に確保すべきプレーヤーという感じではない。

 去就云々よりも、お別れの言葉が寂しかったのが、六反である。まるで、「決別宣言」のようだった。オバトレで苦しんでいる六反に、会社やチームメイトなど、誰か心無い発言でもしたのだろうか? まあ、2020年のGKは、噂されるブラジル人が筆頭で、大久保が二番手といった感じになるのかな。

 退団が決まった選手のうち、水谷はもったいなかった。そもそも、ボランチやサイドバックとしては体格的に問題のある水谷を、トップ昇格させたこと自体に無理があったような気がする。しかし、もともと、清水の選手の中ではハーフスペースでボールを受けるのが一番上手い印象があり、もしかしたらクラモフスキー体制で開眼するかもしれなかった。中途半端に数年プレーさせて、もしかしたらこれからという時に放出とは、間の悪い話である。

 繰り返しになるが、退団選手と同等以上の新戦力を獲得できるという前提に立てば、これまでのところの人員整理は、ある程度納得できるものである。くれぐれも、新戦力の方をぬかりなくお願いしたい。

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 上に掲げたのは、このほどFC東京からのレンタル加入が決まったDF岡崎慎選手の、2019年J1リーグ戦出場記録。もうちょっと出ているような印象があったけど、実際にはそうでもなかったか。2019年の後半には、控えのCBの一番手といった位置付けだったようだ。

 FC東京のCBと言えば、森重真人が絶対的な軸で、2019年前半はチャンヒョンスが、その移籍後の後半には渡辺剛がパートナーを務めるというのが基本だった。岡崎選手は貴重なバックアッパーであり、FC東京にとっては生え抜きで、長谷川監督も期待するようなことを述べていた。U23の代表でもある逸材を、なぜ東京が清水に貸してくれたのか、正直良く分からない。先方はACLもあり大変なはずなのにな。FC東京の移籍情報はチェックしていないが、よほど大物のディフェンダー獲得の目途でも立っているのか?

 まあ、うちにとっては、有難い話である。できれば完全移籍ならもっと良かったが、レンタルだけでも有難い。

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 それにしてもなあ。先日、懺悔したとおり、所長は2019シーズンのJ1順位予想(願望も含む)を外しまくったのだけど、以前書いた「ミキティの欲しい欲しい病を誘発しないか心配」なんていう不安に限って、的中してしまうとは。伝えられている情報から推測すれば、かなりの確率で、ドウグラスは神戸に引き抜かれることになりそうだ。

 もっとも、2020シーズンの清水は、欧州最先端の流れをくむ組織サッカーを目指し、脱「戦術ドウグラス」という課題に取り組む。脱ドウグラス依存を試みるチームにとって、ドウグラスがいなくなることは、ある意味でロジカルなのかもしれない。

 もちろん、サッカーってやつは、いくら組織で完璧に崩したところで、最後を決めるべきFWがヘボならば、点は入らない。人はそれを「決定力」と呼ぶ。2020シーズンに清水のモフ革命が進んで、チームで崩せるようになった時に、最後の仕上げをドウグラスに任せられるのなら、鬼に金棒である。だから、所長にしてもドウグラスが残留してくれたら万々歳だと思うし、現実にそれによって清水の得点力は大きく左右されるはずである。そのことは、個人的に、もちろん良く分かっている。

 ただ、ここ1年ほどで(あるいはもっと前からか)すっかり「蹴り癖」のついてしまった清水イレブンに、新しいサッカーを植え付けるのは、至難の業である。もしも前線にドウグラスがいたら、困った時には染み付いた癖で、全部ドウグラス目がけてのロングボールということになってしまう恐れがある。J2降格のリスクさえ厭わずに、清水のサッカーを根本から変えるのなら、退路を断つという意味で、ドウグラスがいない方が、変革が進みやすいのかもしれない。もちろん、個人的にも残留を熱望するが、もし神戸に奪われたなら、その時はその時で、クラブもサポも、覚悟を決めるべきだろう。

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 当S研で何度か述べたように、これまで清水からはJ1得点王が一回も出たことがなかった(J2ではテセがなったが)。それどころか、清水のストライカーが得点ランキングのベスト3に入ったことすら、一度もなかったのである。

 そのジンクスを、ようやくドウグラスが打ち破ってくれた。上の表に見るとおり、ドウグラスは2019年の得点ランキングで3位に入ってくれた。

 それにしても、惜しかったと思う。今年の得点王争いは例年になく水準が低く(年間34試合制では史上最低のゴール数による得点王だった)、ドウグラスの能力と、途中までの得点ペースからすれば、充分に得点王を狙えたと思うからだ。第30節の磐田戦から第33節のセレッソ戦まで、それは取りも直さず清水が一番苦しんでいた時期でもあるわけだが、ドウグラスが4試合連続で無得点に終わったのが痛かった。

 おそらく、連戦の疲れがたまって、シーズン終盤にキレを失っていたのではないか。夏以降はほとんどの試合で先発フル出場していたからねえ。2点くらいリードして、70分くらいにドウグラスを引っ込めてもいいような状況をもっと作れるとよかったんだけど、追いかける展開が多かったし、リードするにしても常に1点だったし、ドウグラスがいなくなったら預けどころがなくなるし、互換タイプの選手がいないしで、ドウグラスに出ずっぱりでプレーしてもらうしかなかったのだ。心臓に不安を抱えながら、チームの苦しさを一人で背負い込むような形となり、チームがお膳立てしてドウグラスに気持ちよく点をとってもらうようなことができなかった。

 第34節のドウグラスのスーパーゴール、たぶん本人は、「来週もう1試合やるのはムリ~」と心で叫びながら、最後の力を振り絞ってシュートを打ったんじゃないかな。

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 東京五輪世代「ポジション別最新序列」という記事によれば、今回のテストマッチを経て、センターバックの序列は、こんな具合になっているという。有力だった立田が序列を下げ、当落線上に立たされた。まあ、クラブでも代表でも、まったく結果が出てないとなれば、やむをえない評価だろう。

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 次に、シャドー/2列目については、以下の通りとなっている。ものすごーく視野の狭い清水目線で見れば、「高橋大悟を、ぜひ」などと推薦したくなるが、あくまでもJ3で点をとっているだけであり、久保だの堂安だの三好だのといったところに勝ち目があるはずはない。

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 最後に、FWの序列は、下に見るとおり。今年の春、滝がブレークしかけて、代表にお呼びがかかったことがあったが、確か怪我で辞退し、その後、秋にもっと大きな怪我をしてしまったので、五輪は夢のまた夢となった。

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 結局、東京五輪は、清水からはゼロなのかな。むしろここに挙がっているような有望な若手を補強で獲得するという考え方もありかもしれないが。

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 昨日は、J1がないから、J3でも眺めようかと思ってたんだけど、U22の試合があったんだねえ。個人的にその試合は観てなかったんだけど、エスパ関係のツイッターとか掲示板とかで、「立田悠悟がヤバい」、「コロンビアを相手にするとU22日本代表は守備がズルズル下がるだけで、清水サポには既視感がすごい」といった声が相次いでおり、まあ何となく試合内容の想像はついた。

 今季の清水には数多くの誤算があったが、その一つに、立田の伸び悩み(というかノイローゼ?)があった。先輩北川の刺激、目前に迫った東京五輪、フル代表への招集と、そういうのがプラスになれば良かったんだけど、本人のメンタルの弱さゆえか、すべてがネガティブに作用。気ばかりが焦って、プレーが全然追い付いていない。「代表へ、海外へ」などと先走るよりも、まずは国内リーグ戦で目の前の敵を止めるべきなのに、意識ばかりが高まり、技能はまったく伴っていないという。いやあ、困ったもんだ。テセに「吉田麻也の後継者が現れた」とまで言わせた立田のポテンシャルだったけど、このままじゃあ岡根・廣井コースだ。

 それとは打って変わって、夜観たJ3群馬VS北九州戦は楽しかった。北九州は、2018年はJ3最下位とどん底を味わったようだが、コバさんが監督に就任して完全に立て直し、この日の群馬戦にも勝利して、J3優勝とJ2昇格はもう秒読み。いやあ、「請け負う」ねえ、コバさん(笑)。

 そして、この日、北九州の唯一のゴールをたたき出したのが、我らが高橋大悟だった。これで11試合で7得点だったかな? J3というカテゴリーとはいえ、清水関係者で現在、唯一輝きを放っているのだ大悟と言えそうだ。

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 時々申し上げることだが、清水エスパルスからは、これまでJ1得点王が一人も出ていないだけでなく、実は得点ランキングでベスト3に入ったストライカーも一人もいないのである。嘘だと思ったら、こちらのサイトをご覧いただきたい(更新が2017年で止まってしまっているが)。見事なまでに、清水の選手は一人も見当たらない。これまで、清水にはそれなりの点取り屋が在籍してきたものの、ベスト3すら出していないとは、はっきり言って、清水の七不思議の一つとしか言いようがない。

 それで、この歴代ベスト3の顔触れを見て気付くのは、「清水に在籍していたこともあるけれど、清水以外のチームでベスト3に入っている人が結構多い」という事実である(笑)。

 さて、現時点で、今季のJ1の得点王争いは大混戦であり、横浜のマルコス・ジュニオールが14得点でトップなのに続いて、うちのドウグラスを含め13点が2人、12点が5人もいる。はっきり言って、例年になく低いレベルの得点王争いだが、我らがドウグラスは序盤欠場が続いて試合数が少ないことを考えれば、立派な数字だと思う。

 ボールを繋げない我が軍にあって、前線で体を張って孤軍奮闘ボールをキープしているドウグラスの姿を見ると、「能力の無駄遣い」とため息が漏れるが、体調不安を押して1年間頑張ってくれたドウグラスの貢献に報いるために、是非とも得点王をとらせてあげたい。その可能性は十分にあるだろう。

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 エスパルスの戦い振りがパッとしないので、最近はJ3の北九州の結果を見るのを楽しみにしている。今季の最初の頃は気付かなかったのだが、いつの間にかコバさんが北九州の監督に就任しており、いかにもあの人らしく、終盤になってだいぶチーム状態が上がってきた。第28節終了時点で、ギラヴァンツ北九州はJ3首位を走り、2位に4ポイントの差を着けている。北九州は、せっかく新スタジアムが出来たところでJ3降格の憂き目に遭い、気の毒だったが、J2の舞台に復帰する時が近付いているのではないか。

 そして、最近の北九州の好調を、清水からレンタルで出向中の高橋大悟が支えているというのが、嬉しい。夏に加入して、右サイドハーフの定位置を掴み、8試合で5得点。レベルの落ちるJ3とはいえ、本来のシュートの上手さを発揮している。

 今の流れで言えば、北九州は来季J2で戦い、引き続きコバさんがチームを率いる可能性が高いと思うが、そうなると悩ましいのが高橋大悟の去就である。コバさんは大悟を高く評価しているようで、レンタルの延長とか、もしかしたら完全移籍を希望するかもしれない。清水よりも北九州の方が出場機会が保証されているので、判断が難しいところだ。

 まあ、現時点で一番大事なのは、来季J2に上がってくるであろう北九州さんと同じ土俵に、清水が落ちないようにすることだが。

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 ドウグラスとヘナトの復帰により、広島戦でブラジル3本柱が揃うかと思いきや、エウシーニョが全体練習に参加しておらず、鎌田の先発が有力だという。

 今季、清水が挙げた勝ち星の中には、エウシーニョの印象的な活躍で掴んだ勝利が少なからずあった。有名な話だが、今季の清水は、エウシーニョが出場した試合と欠場した試合では、勝率が全然違うのだそうだ。

 しかし、個人的には、エウシーニョの存在には依然として、功罪両面を感じる。持ちすぎて、独特なポジショニングをして、トリッキーなプレーをして。確かに、それが上手く行って救われることもあるのだけれど、「そこは普通にクロスでいいじゃん」「今、味方空いてただろ」という場面でも奇抜なプレー選択をしがち。その結果、チーム全体としてのパスの巡りが悪くなり、ボールを奪われてピンチを招いたり、金子が活きなかったりと、明らかな弊害も生じるのである。むろん、功罪比べれば功の方が大きく、欠場が痛いことは間違いないのだが。

 なので、鎌田が先発して、普通のサイドバックらしく、まず守備から入って、機を見て駆け上がり、オーバーラップからのクロスとかね。エウシーニョがいないのなら、そういう「普通のサイドバック鎌田」に期待してみようかと、今は思っているわけである。まあ、試合後に、「やはりエウシーニョの欠場で攻め手がなかった」ということになるかもしれないけど。

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 それにしても、しばらく前に出た「ドウグラス骨折判明」という見出しは、あまりにも衝撃的過ぎた。ちょっと、PV稼ぎ目的で、釣り過ぎなのではないだろうか。冷静に考えれば、「以前から小指を怪我していた。良く調べたら骨折だった。オフを利用してその手術をした」ということだから、プレーにそんなに影響がある話じゃない。GKや、あるいは二見だったら(笑)、指怪我したら大変だけど、普通のフィールドプレーヤーへの影響は、最小限なのではないだろうか。

 もちろん、直接手を使わないサッカーとはいえ、テセのように、右肘関節脱臼となれば、出場は不可能だろう。オールドファンの中には、「堀池は肩脱臼しても、その試合最後まで出場して、マンオブザマッチまでとったぞ」とツッコム人がいるかもしれないが、まああれは1つの試合の中だけだから我慢できたのであって、結局その後の試合は欠場したと記憶する。

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 数日前から報道では伝えられていたテセの腕の怪我についての情報がクラブから正式に発表され、右肘関節脱臼で全治までは8週間を要する見込みということである。

 浦和との公式戦で名誉の負傷を負ったというならともかく、失礼ながら名前も聞いたことのないようなチームとの練習試合で大怪我というのが、そもそも微妙である。最近の清水の負傷者、公式戦よりも練習試合の方が多く出ているような印象があるのだが、どうなっているのだろうか?

 大黒柱のドウグラスが体調不良を起こしている上に、左手小指の骨折が判明したということである。骨折判明という文字がネットに踊った時には絶望的な気持ちになったが、サッカー選手で手の小指の骨折がプレーにどの程度影響するのかは、良く分からない。

 一つだけ確かなのは、ドウグラスが万全でなくなり、今こそテセの力が必要という時に、肝心のテセが長期離脱という、そのことのもどかしさである。もちろん、一番悔しいのは本人のはずであり、責めるのは酷であるが、とにかくやりきれない思いだ。

 「ドウグラスと心中」と開き直って戦ってきたシーズンだった。ここまではそれが上手く行っていたが、最後にツケが回ってきた形だ。

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 もう何年も、清水のフィールドプレーヤーで、1シーズンを通して先発フル出場を続けるような選手は出ていないはずである。たいていは怪我やカード累積で1年に1~2試合くらいは出られない試合が生じてしまうものだ。

 そんな中、左SBの松原后が今季ずっとフル出場を続けているのは、大したものだ。チームとして、ものすごく助かっている。もっとも、現在イエローが3枚でリーチがかかっており、今季34試合のフル出場が可能かどうかは、微妙なところだ。もしも、本人が年間フル出場の達成を過剰に意識して激しく守備に行けないようなことがあったら、逆にまずいだろう。

 それで、必ずメンバーにいてくれることは有難いものの、パフォーマンスはどうだろうか? 人によっては、「松原は成長している。松原だけが光っている」といったことをおっしゃる向きもある。しかし、所長の評価を率直に申し上げれば、百点満点で、守備は70点、攻撃は20点くらいである。本人のポテンシャルやこちらの期待を込めた上での評価なので、厳しくなるが、とにかくそんなところだ。

 これは、もしかしたら別意見の方もおられるかもしれないが、松原の攻撃面での伸び悩みは深刻だと思う。攻撃の時に彼がボールを持つと、消極的なプレーや、あるいは逆に無謀に行ってミスをして、ため息で終わることが、あまりにも多い。視野が狭く、プレーの選択を間違えがちで、状況が不利な時に無理に仕掛けて奪われるなど、売りのはずの攻撃面で貢献できていない。

 まあ、それはチーム全体の問題でもあり、良いタイミングと良いスペースを使って松原を気持ち良く駆け上がらせることができていない。どうしてもチームとして手詰まりになる中で、2人くらいにマークされている松原が無理矢理仕掛けようとして失敗することが多い。

 松原ファンの方は気を悪くしたかもしれないが、所長も期待の大きさゆえの苦言なので、ご容赦を。何しろ、本人が「欧州に渡って5億円稼ぐプレーヤーになる」と言っているわけだから、その基準で評価しなければ失礼だろう。

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 そんなわけで、川崎戦では、札幌戦で大量失点した西部に代わって、新加入の大久保択生がゴールマウスを守った。

 そもそも、札幌戦での8失点のうち、西部の責任は、どのくらいあっただろうか? 確かに、先制点の持つ意味が大きかったことを考えれば、1失点目のチャナティップに食らったやつが痛かった。相手のクロスボールに対し、パンチングで逃れたものの、悪いことにそれがチャナへのパスになってしまい、切り返しで翻弄された末に、ゴールマウスに蹴り込まれたものだった。

 ちなみに、あの場面、札幌側は、ゴールを認めるのは当然のこととして、立田のハンドを主張していた。しかし、主審はそのアピールを却下。確かに、ボールは最後尾で守っていた立田の腕に当たった上で、マウスに吸い込まれている。細かいルールは良く分からないが、ボールがゴールインした以上は、「手を使って決定機を阻止した」ことにはならないのだろう。もしもあれを立田が実際に手で止めていたら、あの試合はどうなっただろうか? 当然、立田は退場、PKでたぶん先制を食らい、残りの70分くらいを数的不利で過ごすことになった。しかし、かえって守備意識が高まり、大量失点はなかったかもしれないな、なんてことも思う。

 話を戻すと、その後の大量失点は、西部の責任が大きかったというわけではないだろう。もちろん、8点の中には、止めてほしいものもあったが、守備全体が崩壊したとしか、評価しようがない。

 いずれにしても、大量失点後の試合というタイミングで、GKを代えたということは、理解できる。そしえ迎えた大久保の清水でのデビュー戦、全体としては、まあまあ普通の出来だったのではないか。川崎に喫した2失点は、ガンバの東口、柏の中村クラスなら止められたのではないかという気もしたが、GKの責任で失点したというわけではあるまい。大久保は190cmと、清水の現所属GKの中では最も大柄なので、ハイボールでの安定感はあるように感じた。

 大久保起用は、川崎戦限定の気分転換だったのか、それとも鹿島戦以降も起用を続けるのか?

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 テセが右ハムストリングス肉離れ、全治までは4週間を要する見込み、か。

 8月12日のトレーニング中に負傷ということは、天皇杯・福岡戦の2日前ということか。ただ、その前のリーグ戦の松本戦でも、ベンチ入りはしていなかったわけだし、篠田監督の下では、フォワードとしての序列がだいぶ下がっていた。ドゥトラも加入した今となっては、テセが離脱しても、戦力の低下は、最小限なのかもしれない。

 本人によれば、若い頃は筋肉系の怪我なんか、一切なかったらしく、本人も体が丈夫なことは自負していただろう。小麦のグルテンが体に悪いとされながら、どこ吹く風といった雰囲気で、パスタ屋を推したりもしていた。しかし、2017年以降は、毎年、筋肉系の怪我で、離脱する傾向が目立っている。これも、加齢によるものなのだろうか。

 我々にとって、テセはJ1に戻してくれた恩人である。なるべく長く、元気で活躍する姿を、清水で見ていたい選手だ。今なおチームの精神的支柱でもあるし、ベンチにいるだけでも相手は嫌だと思う。1ヵ月なら、まだ今期中の復帰は、間に合うだろう。

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 どこの誰とは存じませぬが、こちらに見るとおり、天皇杯の福岡戦をYouTubeに全編アップしてくださった方がいた。ありがたいことだ。

 試合全体として見れば、失点のリスクを減らすことを最優先した戦い方なので、どうしても地味なサッカーになる。ジュビロみたいに、下のカテゴリー相手には6点くらいとって快勝してほしいような気もするが、まあこんなところが今のうちのチームのリアルなのだろう。マリノス相手に1:0 で勝つこともできるが、福岡相手にも1:0でしか勝てないという、そんなチーム状況なのかなという気がする。

 松本戦で見た時も思ったけど、ドゥトラはまだだいぶ重いというか、動きが鈍いというか。事前に好プレー集の動画を見た俊敏な印象とは、だいぶ異なる姿である。ドウグラスほどのキープ力はないので、福岡戦では孤立気味だったこともあり、前線の起点にはあまりなれていなかった。まだまだ調整不足ということなのか、それとも能力的にこんなものなのか?

 「ブラジルでは週2試合が普通」と豪語し、福岡戦出場を直訴したというヘナトだったが、この試合でも存在感は際立った。普段からボール奪取力は高いが、J2相手だとデュエルはほぼ全勝という感じである。本当に中2日でコンディションが戻るのか、心配な面もあるが、今日も活躍を期待したい。

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 また日本人DF補強の知らせ。大分トリニータから、福森直也が完全移籍で加入することになった。

 正直言えば、吉本選手同様、この福森選手も、個人的に認識していないプレーヤーだった。慌てて福森とネット検索すると、札幌の福森晃斗の情報ばかりがヒットする。札幌の福森はフリーキックが有名なのでさすがに良く知っているが、大分の福森はノーマークだった。ただ、くしくも、2人の福森は、両方とも利き足が左であり、3バックの左を主戦場にしている共通点がある。聞くところによると、うちへの加入が決まった福森は、その左足を活かしたビルドアップを持ち味としているらしい。

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 ただ、気になるのは、上の表に見るように、大分での福森選手は、今季当初はスタメンだったのに、途中からリーグ戦にはベンチ入りもしなくなり、カップ戦に時々出場するだけになってしまったことである。カップ戦に出ているということは、大きな怪我などはなかったはずだが、どういうことだったのだろうか? 福森選手は大分一筋で、J3降格からJ2、J1昇格までを経験しており、低い位置から丁寧にビルドアップする片野坂サッカーの申し子的な存在だったはずなのに、なぜ急に出場機会を失ったのか、現時点のパフォーマンスのほどが気がかりである。

 J2のほぼ主力級だった吉本選手、J1でカップ戦要員に回っていた福森選手を獲得し、これでこの夏のDFの補強は打ち止めだろうか? できればJ1のレギュラークラスの実力者を迎えたかったが、予算や人材の関係で、そう簡単にはいかなかったのだろう。ドゥトラの獲得もあり、総合的に評価すれば、この夏の人の出入りはプラマイゼロくらいか。そもそも今年は財政健全化の年と位置付けられていたわけで、まあ、そう贅沢は言えんわな。

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 FC東京から福岡にレンタルされていたセンターバック、吉本一謙選手が清水に完全移籍で加入することが発表になった。「まさか、このままディフェンダーを補強しないまま、夏のウインドウが閉まるのでは?」なんて不安になりかけていたところだったので、朗報ではあろう。

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 吉本選手のこれまでのキャリアを整理すると、上の表のようになる。また、今季の福岡での出場状況は、下表のとおりだ。

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 要するに、J1のFC東京では出番を失っていたので、2018年途中に福岡にレンタル移籍した。福岡ではレギュラーCBの位置付けだったが、怪我がちで、欠場することも多かった、ということなのだろう。篠田監督とは東京時代に師弟関係だったことになる。なお、吉本選手のトリセツについては、こちらの記事が参考になった。

 聞くところによると、吉本選手はシュートブロックに定評があるそうだ。シュートブロックは、清水が一番ダメな部分であり、吉本選手がその心得を既存の選手たちに説いてくれるなら、はっきり言ってそれだけでも来てもらう意味があるような気がする。願わくば、吉本選手は甘ちゃん清水の色には染まらず、周りが気の抜けたプレーをしたら遠慮なく駄目出ししてほしい。

 そんなわけで、吉本選手には期待するものの、ただし、もしもこの夏のディフェンダーの補強がこれで打ち止めだとしたら、非常に心許ない話である。J1のレギュラークラスの実力を持つディフェンダーの補強がこれからまだ控えていることを信じたい。

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