エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

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 あくまでも噂のレベルだが、神戸戦の前くらいに、「清水が、レンタル中の権田を、移籍金2億円でポルティモネンセから買い取ることを検討している」という話が、ソーシャルメディア界隈で飛び交っていた。日本代表の正守護神を完全で獲得できるのは大きいが、いくらなんでも2億というのはどうなのかと、議論になっていたようだ。

 そうした伏線に照らしてみると、神戸戦でのお粗末な2失点目が、ますます皮肉なものに思えてしまう。あんな中学生でもしないようなポロリを、2億円のGKがするのか、と。

 以前も当S研ブログで指摘したことだが、どうも今の清水ではディフェンスラインとGK権田の信頼関係が壊れているのではないかと思う。

 確かに、サッカーには、シュートがディフェンダーに当たってコースが変わり、GKが反応できずに失点するのは、付き物である。ただ、ディフェンダーが必死にブロックに行った結果、コースが変わったからといって、普通GKは怒ったりしない。しかし、今の清水の場合には、ディフェンダーが必死に体を投げ出すのではなく、横着にヒョイと足を出して、絶妙にシュートのコースを変えたりするものだから、あれではGK権田が怒るのも当然である。

 そして、神戸戦の1失点目も、まさに井林のやる気のないシュートブロックが逆にGKを幻惑したものだった。そうした伏線があったので、この試合では、権田はいつも以上にナーバスになっていたのだろう。だからこそ、神戸の大崎の放ったシュートは力の無いものだったし、MF松岡(だったか?)に当たってほんのちょっとコースが変わっただけだったが、それに権田が反応できなかったのだと、推測する。

 当S研ブログでは以前も、チームの悪い流れを変えるためにも、ここでいったんリーグ戦のGKを権田から永井に代えてみる手もあるかもしれないと指摘したことがある。そして、同情すべき点はあるにせよ、神戸戦であのようなあり得ない失点を演じてしまった以上、GKを永井に代えてみることは、ますます正当化できる方策になった。

 永井はカップ戦で期待通りの反応の良さやフィードのセンスを見せていたわけだし、ここらあたりでリーグ戦でチャンスを与えるのがフェアな気がする。翻ってそれは、「日本代表でも外されることがあるのか」と、チーム全体の緊張感・危機感にも繋がるのではないか。

 まあ、ロティーナは保守的なので、実際にはGKを代えることはないと予想するが、そうであるならば、権田が唯一信頼するCBの鈴木義宜を早く先発に戻してあげてほしい。

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 実を言うと、個人的に、今季の現地観戦時に着るユニは、福森直也のものだった。別に「大ファンだった」というわけではないのだが、昨シーズンまで怪我もあり出番がほとんど無かった選手が、今季になって試合に絡むようになったことが嬉しく、応援してあげたいという気持ちから、福森のユニを選んだのだった。

 なので、この夏に仙台への完全移籍が発表された時は、戦力的な観点もさることながら、「これで、あのユニを着るのも、少々気まずくなるな」という思いも抱いた。まあ、別に禁断の移籍とか、チームを裏切ってのゼロ円移籍とかではないので、特に後腐れもないはずだ。来季以降はともかく、今季いっぱいは福森のユニで通すかと、そんなことを思っていた。

 しかし、今回の清水VS仙台戦の結果により、もう完全に福森ユニはNGだろう。そんなものを着てスタジアム観戦していたら、狂信的な清水サポさんに、「福森め!」ということで、後ろから乗り掛かられかねない。素人がそんなことをされたら、首の骨が折れるかもしれないので、もうあのユニはやめよう。しょうがないから、今季の残りは、立田の旧ユニで行くか。

 とにかく、サンタナが軽症だといいのだが。1試合休養くらいで復帰できれば、まだ良い方か。

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 それにしても、ロティーナと言えば、「守備構築に定評のある」というフレーズが枕詞のように使われるが、清水の守備が安定する兆しは一向に見られない。こう言ってはなんだが、一昨日の試合、攻撃力のない仙台だからこそ1失点で済んだだけであって、上位相手では普通に3失点くらいしそうな守備の出来だった。

 思うに、ロティーナは確かに名将かもしれないが、それは優等生相手に東大進学を指南する教師のような能力に長けているということなのではないだろうか。今の清水のように、学級崩壊した駄目クラスを立て直せるかどうかというのは、どうも別ではないかという気がしてきた。

 仙台戦の失点シーン、今季何度もあった清水の失点パターンなのに、原輝綺がシュートブロックに行かなかったのには、思わず我が目を疑った。そして、ヴァウドも相変わらずひょいと足を出すだけで、結果的にシュートのコースを変え、逆にGK権田の邪魔をする始末である。

 恐らく、権田が信頼しているセンターバックは、鈴木義宜一人だけだと思う(権田本人もそれに近いようなコメントをしている)。だからこそ、義宜の復帰が待たれるわけだが、残念ながら、仙台戦のメンバー表にも、その名前はなかった。

 これは、怪我を負った頭の状態が、また悪化したのか? そんな心配もしてしまった。

 しかし、昨日19日、清水は甲府と練習試合を行い、その試合に義宜はフル出場したということである。ということは、別に怪我の後遺症ということではなく、単にまだ公式戦に出場するだけのキレ、試合勘、ゲーム体力を取り戻せていないというだけのことか? 今回、練習試合とはいえ、90分プレーしたことで、ここで改めてパフォーマンスやデータなどを確認し、次節以降で完全復活ということになるのかな?

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 今季開幕前、権田が流ちょうなポルトガル語で(?)、サンタナに対し、「昨年のJ1得点王はこれくらの成績だったから、お前もねらえ」みたいなことをけしかけたらしい。

 サンタナは、清水というしがない下位チームでプレーしており、爆発的に活躍しているわけではない。しかし、上の表に見るように、結果的に現時点で得点ランキング8位に着けている。

 しかも、サンタナの上にいる7選手のうち、4人はもういなくなってしまった。もしもレアンドロダミアンが長めの離脱でもすれば、これからだって、サンタナが本当に得点王になる可能性も、全く無いわけではない。

 でも、その割には、やっぱりサンタナって、決定機を外してるイメージの方が強いんだよね。鳥栖戦の前半に、GKと一対一になったシーンでも、鳥栖のディフェンダーが超ファインプレーでクリアしたということになっているけど、あのシュート、良く見ると枠内に行っていないと思う。左足で蹴ったから、ゴールから逸れていく軌道で、たぶんポスト直撃くらいだったはずである。だから、鳥栖の選手がオウンゴールでもしてくれないと、入らないシュートだったんじゃないかな。

 サンタナが、ああいう形でGKと一対一になって、決めてくれたケースは、これまでほとんど無かったのではないか。GKとの駆け引きで、フワっと浮かすとか、股を抜くとか、コースを狙うとか、そういうセンスが無い。だいたい、GKに当ててしまうか、枠外に逸れるかのどちらかである。肝心な場面のパスもずれることが多いし、どうも不器用な選手と言わざるを得ない。

 それよりもむしろ、GKと距離がある時のシュートの方が、期待感がある。典型的なのは、アウェー仙台戦の決勝ゴールであり、あれは痛快だった。そして、鳥栖戦の同点ゴールも、相手に当たったとは言え、豪快なシュートだった。

 J1のエースストライカーは、2桁ゴールをとれば、まあまあ合格点とは言えるだろう。しかし、今季は試合数が多いので、単に2桁でOKといわず、もうちょっと上積みをお願いしたいところである。

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 清水に関して、「次節、誰それが欠場の見通し」とか、「誰それがスタメン濃厚」とか、非常に確度の高い情報が事前にマスコミに出ることが多い印象がある。「そんなに正直にチームの予定とか事情を表に出して、相手に対策の余地を与えなくてもいいんじゃないか」と思うこともある。

 なので、鳥栖戦を前に、「鈴木義宜が先発復帰へ」という報道が出たものだから、これはもう、完全にそうなのだろうと、個人的には信じ込んだ。ところが、鳥栖戦のメンバー表には義宜の名前が一切なく、代わりに(ポジションは違うが)学生の山原怜音君のサプライズ抜擢があったりして、非常に面食らったわけである。

 はて、これはどういうことだったのだろうか? 義宜は、直前のエリートリーグで、まあまあ普通にプレーしており、状態さえ戻れば、清水のセンターバックの中で序列は一番上のはずである。清水に限って、敵を混乱させるためにフェイク情報を流したなどということは、無いはずだが(それに、センターバックのメンツを変えたくらいでは、相手を混乱させることなどできない)。

 義宜がいたら、白崎に競り勝てたかどうかは分からないが、何にしても、次節こそは、義宜完全復活の朗報を聞きたいものである。

 もう一つ、鳥栖戦では、カルリーニョスも復帰してくれるはずだと、個人的に信じて疑わなかった。最近の三保での様子を断片的に見る限り、もう普通にトレーニングしているように思えたからだ。ところが、実際には、カルリの復帰もお預け。右カルリ、左コロリだったら、ちょっと漫才コンビのようではあるが、かなりの推進力が出て、相手の脅威になると思うのだが。

 義宜にしても、カルリにしても、念には念を入れて、遠征は見送り、仙台戦からフル稼働ということにした、ということであってほしいものである。

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738

 残念ながら、鳥栖戦は権田のせいで勝ち点1を失ったと言わざるを得ない。まあ、ホーム鳥栖戦では権田のお陰で勝ち点1を獲得し、アウェー鳥栖戦では権田のミスで逆に勝ち点1を失ったわけだから、プラマイゼロみたいなものか。

 もちろん、エドゥアルドのあのシュートを止めるべきだったと言っているのではない。エドゥアルドは前節、同じような角度からキャノン砲をたたきこんでおり、当然その情報は清水イレブンに共有されていただろう。キャノン砲で直接ゴールを狙われるのが一番の脅威なわけだから、あのシュートコースにもっと壁を立たせるべきだった。権田は、あのコースに打たれたら自分が止めるという自信があったので、あそこに1人しか立たせなかったのだろう。結局、それで浴びたシュートに触ることもできなかったのだから、GKのミスだと思う。つまり、ホームでの横浜FC戦と同じ過ちを犯した。

 エリートリーグで永井が粘り強くGKからのビルドアップをトライしていたのとは対照的に、鳥栖戦で権田はほとんどロングキックを選択していた。非常に気になったのは、一度ビルドアップをやりかけた時に、周りの反応が悪く、結局ロングキックに切り替え、その際に権田があきれ果てたように手を広げるポーズをしていたことである。これまで、権田がビルドアップをやろうとして周りが思うように動いてくれない時、苛立ちが表情やしぐさに出ることはあったが、今回のポーズが一番露骨だった。

 確かに権田は能力も意識も高い。だが、意識が高すぎるがゆえに、周りとぎくしゃくしてしまうことがあるというのは、以前本人も認めていた。本人によれば、海外を含む色んな経験をして、だいぶ丸くなってきたという話ではあるのだが…。

 これから残留争いという中で、チームがバラバラになる事態だけは避けたいものである。

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20171110225025

 所長は根性無しなので、昨晩の代表戦は生ではなく、早起きして朝に観た。皆さんはどうだったでしょうか。

 それにしても、代表、清水を通して、GK権田が完封する試合というのを、久し振りに見た。恐らく、今回の中国戦の前に、権田が完封したのは、7月4日のJ1第21節ホーム大分戦が最後だったはずだ。約2ヵ月振りのクリーンシートということになる。まあ、中国が放った枠内シュートはほぼゼロだったとは思うが。

 GKというのは、点をとられそうにないオーラというのが大事であり、仮に自分に責任がないとしても、失点を重ねているGKは頼りなく思えるものである。そう考えると、堅守からは程遠い清水から日本代表の正守護神が起用されているというのは、本当にレアケースという気がする。

 我々としては、このまま清水の権田が、W杯でもゴールを守ってくれたら、世界に清水が発信され、非常に誇らしいことになる。ただ、そのためには、いくつかのハードルがある。

 まず、単純な話として、日本代表がカタールW杯に出なければならない。オマーンに負けた時には、その確率は7割くらいかなと思ってしまったが、昨晩中国に勝ったことで、まあ8割方行ってくれるのではないかという気がしている。

 次に、森保氏になるかどうかは分からないが、代表監督が権田を起用し続けてくれないといけない。森保氏であれば、主軸選手をあまり動かさないタイプであり、これまでの流れで、権田が正守護神であり続ける確率は、かなり高そうである。一方、代表監督が交代したりすると、もしかしたらGKの入れ替えがあるかもしれない。来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率は、6割ほどといったところか。

 最後に、権田がW杯に出場できたとしても、清水に在籍してくれていないと、困る。恐らく、権田はレンタル期間終了後に清水が買い取るというのが既定路線なのではないだろうか。ただし、清水がJ2に落ちたら、話は変わってくる。権田はJ2にはオーバースペックだろうし、本人も男気は無くも無いだろうが、たぶん高いカテゴリーでのプレーを希望すると見る。すると、権田が来季も清水でプレーする確率は、諸々込みで、7割くらいといったところか。

 したがって、現時点で、「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は、70%×60%×70%で、つごう30%くらいというのが、所長の見立てである。

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 エリートリーグのマリノス戦で鈴木義宜が復帰したのは、嬉しい驚きだった。「もうヘディングの練習とかもやっている」などと断片的に伝わってはいたが、実戦復帰となると、まだまだ先のようなイメージだったので。

 はっきり言って、6月に怪我をして、「全治不明」と伝えられた時には、「今季絶望」だけでなく、「再起不能」という最悪の事態すら、個人的には頭をよぎった。3ヵ月で、またプレーをしている姿を見られるとは、本当に嬉しい誤算である。

 もしも鈴木義宜が万全の状態に戻るとすると、ロティーナの中でのCBの序列は、義宜→井林→ヴァウド→立田、ということになるのだろう。秋以降は過密日程ではなくなるので、義宜&井林のコンビがずっと続くのかもしれない。

 一方、ボランチの序列は、松岡→ホナウド→竹内→河井→宮本(中村はボランチまたはサイドハーフの控え)といった感じか。まあ、運動量の要求されるボランチは、3番手、4番手くらいまでは途中交代による出場機会もあるだろう。なお、昨日、リクリエーション的に行われたフットバレーで、松岡が元気な姿を見せていたようなので、U-20代表辞退で気を揉んだが、松岡が大きな怪我ということはないはずである。

 SBについては、左は片山がメイン、奥井がサブということでいいだろう。コロリ加入、カルリ復帰でサイドハーフの層が厚くなり、片山のサイドハーフ起用は少なくなるのではないか。気になるのは右であり、原の安否が不明(練習の様子を伝える断片的な映像では原と立田が金髪被りで区別しにくい)。エリートリーグでエリックが右SB起用されたのは、エウシーニョも原も状態が悪く、バックアップの準備のため、でなければいいのだが。

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penetrate

 本来はもっと危機感を持たなければいけないのだが、名古屋戦の「勝ち点1」により、何となく、一定の安堵感を抱きながら、プチ中断に突入した。新戦力もまずまず無難にチームに溶け込み、これで中断期間を利用して一層の成熟を図れば、リーグ戦終盤の準備が整うのではないか、と。

 そうした中、昨日になって、「本日(8/30)よりトレーニングキャンプ(8/30~9/5 @高円宮記念JFA夢フィールド)を行うU-20日本代表候補において、松岡大起選手が怪我のため不参加となりました」と、チームから発表があった。

 名古屋戦で松岡は、最後まで普通にプレーしていたと記憶している。88分にボランチの1枚を代えた時も、ホナウド→竹内だったし、交代枠は1枚余っていた(いや、ヴァウドが脳震盪扱いだったら2枚余っていたことになるのかな? 分からん)。ボランチの適役がもうベンチにいなかったのは事実にしても、もしも松岡が動けないほどだったら、交代させていたはずだ。

 そもそも、松岡が加入して以降、リーグ戦では出ずっぱりで、酷使し過ぎの感があった。いくら本人が野心的でエネルギーが満ち溢れていても、新加入の二十歳に頼りすぎだろうという気はしていた。

 終盤戦に向けて、チームを成熟させていく上で、この中断はぜひ有効活用したく、その時に松岡が代表活動でチームにいないのは痛いな、とは思っていた。まさか、清水でのトレーニングを優先し、仮病を使ったということは無いと思うが……。願わくば、「無理はしたくないのでU-20は辞退するが、それほど重大な怪我ではない」という、良い塩梅の怪我(?)であることを祈るばかりである。

 気になると言えば、名古屋戦で原輝綺がベンチにもいなかったことが、気になり過ぎる。清水加入以来、怪我以外で、リーグ戦を欠場したことは無かったはずだが。その結果、まだ大学生の山原怜音君がベンチ入りするという楽しみな要素もあったが、緊急事態ゆえの学徒出陣の感は否めなかった。エウシーニョ不在の上に、原までもが大きな怪我などということになったら、痛手は計り知れない。

 リーグ戦再開初戦は、9月11日のアウェー鳥栖戦になるわけだが、松岡、原と、2人揃って古巣対決に臨めると、信じたいものである。


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 終わってみれば、圧倒的な力の差を見せつけられた天皇杯・川崎戦。ただ、期待の新戦力が初出場を果たし、悪くないプレー振りを見せてくれ、今後への期待感は抱かせてくれた。

 ボランチの一画として先発したホナウド。ヘナトが好調時に見せるような「超人的」という印象はなかったけど、むしろいぶし銀という感じのプレー振りだった。やはり寄せやボール奪取には鋭さがある。そして、奪ったボールをちょっと持ち出したり、味方に良い角度でサポートに入ったりして、上手く局面を打開した場面が何度かあった。これまで清水の中盤がパスが詰まりがちであったことを考えると、ホナウドのところで上手くはがしてくれると、チームとしては非常に助かる。ホナウドのコンディションさえ上がれば、秋からは松岡+ホナウドがダブルボランチのファーストチョイスになっていくのだろうか? そうなれば、今までの清水とは、ずいぶん違うチームになりそうだ。

 コロリは、左サイドハーフとして後半頭から出場。川崎戦を見る限り、デュークのような猪突猛進型でも、カルリーニョスのような推進力が持ち味でもなく、ドリブルはあまりせずに、周りとのパスワークで前進していくプレイスタイルなのかなと感じた。ただ、まだ本調子ではないだろうし、川崎戦では攻撃機会があまりに少なかったため、あれが本来の姿かどうかは全く分からない。いきなりセットプレーのキッカーになったのは意外で、ヴァウドの得点未遂をアシストしかけた。清水での適正ポジションがどこかも含めて、所長の拙い眼力では、まだ全然分からないというのが、正直なところである。

 先日トップ昇格が発表されたユースの菊地脩太君が、65分に実際に投入されたのには驚いた。CBとしてはそれほど大柄ではないが、川崎の怖いアタッカー相手にも堂々と渡り合っており、抜擢も納得という気がした。

 菊地君のデビューは嬉しい出来事としても、ただ、エリックは2個下のユースの後輩に抜かれてしまったということになるのだろうか? うかうかしてると、立…(以下自粛)。

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30

 今季、清水リーグ戦の得点者を整理すると。

チアゴサンタナ:7
片山瑛一:2
原輝綺:2
ヴァウド:2
中山克広:2
エウシーニョ:1
後藤優介:1
西沢健太:1
ディサロ燦シルヴァーノ:1
カルリーニョスジュニオ:1
鈴木義宜:1
鈴木唯人:1

 色んな人が点をとっているという意味では、ポジティブかもしれない。しかし、サンタナを除くと、まとまった数のゴールを挙げている人がいないのが、チームの得点が伸びない一因かも。特に、昨年の稼ぎ頭だったカルリーニョスが、怪我がちということもあり、伸び悩んでいるのが痛い。

 ところで、皆さん、お気づきにならないか? ボランチの得点がゼロだということに。河井ゼロ、竹内ゼロ、宮本ゼロ、中村ゼロ、ヘナトゼロ、全員ゼロである。

 ちなみに、夏に加入した松岡、彼はあれだけ高く評価されている選手でありながら、実はプロ入りしてまだ1点もとっていない。

 ついでに言うと、ホナウドも、プロ入りして6年間ほどで52試合プレーしながら、1点しかとっていない。点のとれるボランチというわけではなさそうだ。

 というわけで、今年はシーズン終了まで、結局ボランチの得点がゼロで終わる可能性がある。

 ボランチの得点が無いのは、ロティーナの考え方も反映されているかもしれない。彼は選手の(特にボランチの)立ち位置を重視し、ボランチがフラフラと攻め上がるようなことはあまり好まないはずである。実際、セレッソでは攻撃大好きボランチのソウザと対立し、ほとんど攻撃参加しないデサバトを重用した。また、長身のディフェンダーはセットプレーで攻撃に参加するので、得点の機会があるが、ボランチはセットプレーの際にカウンター警戒で後ろにいることが多いので、それもボランチの得点が無い要因だろう。


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 マンボーの関係で、サッカーの試合のようなイベントは21:00までに終了する必要があり、ガンバ戦終了後にはすみやかにスタジアムから退場するようにと言われていたので、所長は試合終了のホイッスルと同時に出口に向かった。だから知らなかったのだが、試合終了後に松岡が悔しさから涙を流していたらしい。

 こう言ってはなんだが、松岡が清水にいるのは、長くても2~3年だろう。本人が海外、プレミア、CLといった夢をはっきりと語っているわけだから、順調に行けば、パリ五輪の前後くらいには、欧州に渡るはずである。言ってみれば、彼にとって清水は、文字通りの通過点に過ぎないはず。その選手が、これだけ目の前の一戦に賭け、負けたことが悔しくて仕方がないのである。清水に何年もいる選手、ユース&地元選手たちは、泣くほど悔しがっているのか? 負けることに、慣れてはいないか? きつい言い方になるが、松岡が腐ったミカンの色に染まり、劣化したり志を下げたりしないことを願うばかりである。

 ガンバ戦は、清水の側にセットプレーのチャンスの多い試合だった。しかし、肝心の西澤のキックの精度が、この日は良くなかったように思う。弾道が低すぎて山を越えない場面が目立った。だったら、鈴木唯人が「健太さんは今日は駄目。オレに蹴らせてください」と、自ら名乗り出てもよかったのではないか。本田圭佑ならそうしただろう。

 何だか八つ当たりっぽくなってしまったが、とにかくチーム内でそういう競争、突き上げ、厳しさが、圧倒的に足りてない気がする。

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 写真は、マリノス戦の後半開始前、何やら話し込む鳥栖3人衆(+井林)。

 そんなわけで、ロティーナ監督は、合流してわずか数日の松岡を、先発起用した。これについて監督本人は、「大起の移籍は、実力のある選手という意味でも、将来の可能性という意味でも、素晴らしい契約だったと思う。それは今日、フィールドでも見せていたと思うし、我々が重要視しているビルドアップやゾーンディフェンスの部分で、多くの貢献をしてくれたと思う」とコメントしている。

 個人的に、松岡の存在は鳥栖時代から当然知ってはいたし、「金監督はシステムやメンバーをいじることはあっても、必ず松岡だけはピッチ上に残す」といった話も聞いていた。だが、いかんせん、我々のチームに加入するとは思ってもみなかったので、自分のことと意識してじっくりプレーを観たことはなかった。なので、このマリノス戦では、松岡にフォーカスしながら観戦しようか、などと思っていたのだが……。ダメだった。マリノスの攻撃の圧力にさらされ過ぎて、それでころではなくなり、松岡のプレーに集中するということはできなかった。

 ただ、松岡が、味方がパスコースがなくて困っている時に、鬼気迫る表情でサポートに駆け付けたり、あるいは、敵をプレスではめてボールを奪おうとする時に、大きな声で味方に、「そっちを切れ」とか、「このコースに入れ」といった感じの指示を出している様子がうかがえた。

 これって、まさに今までの清水のボランチに欠けていたものかもしれない。日本人ボランチは、宮本・河井は淡々とバランス役をこなす感じで、竹内は背中で引っ張るタイプであり、中村は個人技やひらめきに持ち味がある。ヘナトはボール奪取能力はあるが、一人で黙々と狩る感じ。なので、松岡のように、味方を動かしながら共同作業でボールを奪うようなタイプは、少なくともこれまでの清水にはいなかったのではないか。

 積極的に動いてパスコースを作るのも、味方と声を掛け合って連動してボールを奪うのも、テクニックというよりは、意識・取り組みの問題であろう。清水の既存の選手にそれができていなくて、20歳の新規加入選手にできているのなら、ポジションを奪われるのも道理である。

 だいたい、清水の既存選手たちは、ロティーナ体制の立ち上げから半年以上経って、ようやくそのサッカーに慣れたかどうかといったレベルである。松岡がいかに金監督の下でポジショナルプレーを叩き込まれていたからといって、加入数日の選手に先発の座を奪われるというのは、情けないことだ。

 宮本などは、リーグ戦・カップ戦合わせて、何と23試合連続先発出場を続けていたが、このマリノス戦ではついに出番がなかった。ロティーナ監督、ここであっさりと切るあたり、宮本を重用はしていたが、決して全幅の信頼を置いていたわけではないんだなということが、良く分かった。これは、ボランチだけじゃなく、あらゆるポジションについて言えて、今の清水は弱いと思われるポジションにはどんどん新戦力を入れていくという方針なのだろう。

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 世間は五輪一色で、サッカーファンも主に五輪代表に注目しているところだと思うが、個人的には録り貯めた今季の清水の試合を第1節からもう一回全部観るというチャレンジを続けている。

 もっとも、今回観た湘南戦は、五輪とも重なり合うところがあった。敵のGKが、現在大ブレーク中の谷晃生だったからだ。もともと有望株ではあったが、五輪代表の正守護神にまで登り詰めたのは、今季の活躍によるものであり、この清水戦もその一つだったはずである。

 周知のとおり、谷はガンバからのレンタルである。しかし、ガンバもうらやましいね。あと2~3年は東口で行けるだろうし、東口が衰えたら谷が跡を継ぎばいいしで、これから15年はGKが安泰だろう。GKは欧州に流出するリスクもそれほど高くないからね。

 今回の五輪サッカーにおける日本代表の活躍、もちろん嬉しくは感じているけれど、冷静に考えると、「これってフロンターレ祭りじぇね?」と、複雑な思いもする。残念ながら、メンバーには、清水ユース出身者も、清水在籍経験者も、一人もいない。

 そんなモヤモヤした思いを抱いていたところ、鳥栖の松岡大起(20)を獲得へというニュースが飛び込んできて、驚いた。次回のパリ五輪チームの中心になると目されている選手である。権田や原の獲得もそうだったが、代表クラスの選手を輩出できないのなら、獲ってしまえという発想か?

 近年の清水で唯一と言っていいプチ躍進は、ヨンソン政権下の2018年だった。ユース上がり・地元っ子・生え抜き選手である北川、松原、河井、竹内、石毛、金子らが中心として活躍した年である。我々にとっては、そうした「うちの子」がそのまま成長を続けて清水を強豪に変え、自らも代表レベルになってくれれば、ベストだった。しかし、そうならなかった以上、外の血を入れ、競争を激しくするしかない。ホナウドと松岡の加入で、ボランチは急にポジション争いが激しくなりそうだが、個人的には歓迎という思いしかない。

 さて、前置きが長くなったが、第11節ホーム湘南戦。結果的には3試合連続で引き分けに終わってしまった。ただ、3試合のニュアンスはそれぞれ異なり、神戸戦は勝ちたかった試合、ガンバ戦は勝てたかもしれない試合、湘南戦は絶対に勝たなければいけない試合だったと思う。

 湘南戦、ちゃんと攻撃を組み立てて相手ゴールに迫っていたのは、圧倒的に清水だった。決定機の数は、10対1、いや、ウェリントンのあの同点ゴールは決定機ですらなかったから、10対0くらいか。本当に、ラストパスとフィニッシュの精度さえあれば、3点くらいとって楽に勝てたはずである。特に、鈴木唯人の「華麗にかわすところまではいいが、シュートが虚しく逸れていく」という残念シーンが、この試合にもあった。

 まあ、そんなことはありつつも、どう考えても、勝ち試合だったはずだ。なんで、よりによって、ウェリントンがこの試合に間に合い、あんな奇跡的なシュートが決まってしまったのやら。


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Aigle

 報道によれば、ブラジル人ボランチのホナウドに続いて、コソボ代表コロリの獲得も本決まりのようだ。

 コロリは、国籍(?)およびナショナルチームはコソボだけど、生まれはスイスである。プレーヤーとしての期待は当然だが、個人的にはヨーロッパ事情的な観点からも、興味がある。

 コロリのように、ルーツはコソボ(民族的にはアルバニア人)だが、スイス生まれで、西ヨーロッパでプレーしたりしていると、ナショナルチームに関して数種類の選択肢があり、どれを選ぶかというのが、かなり本人の選択次第ということになる。彼は、両親の祖国をナショナルチームに選んだわけだが、スイス代表よりも入りやすいという考慮があったのかもしれない。

 もう一つ気になるのは、コロリは何語を話す人なのか?ということだ。調べてみたら、彼が生まれたのはスイスの中でも西寄りでフランス国境に近いAigle(アイグル?)といいう村であり、我々が思い描くようなアルプスの少女ハイジの世界だったようである(上掲写真参照)。このAigleという村は、フランス語圏である。たぶんコロリは、家庭内ではアルバニア語、外ではフランス語といった育ち方をしたのではないか。ちなみに、彼のツイッターを見ると、フランス語のつぶやきがちらほらと見られ、第一言語はフランス語ではないかという気がする。

 ただ、彼が最近までプレーしていたチューリッヒは、スイスの中でも北東部で、ドイツ語圏である。ドイツ語も簡単な会話くらいはできるかと想像する。

 まあ、なんだかんだで、清水での意思疎通は、英語になるのかな。アルバニア語はもちろん、フランス語やドイツ語の通訳をわざわざつけることはないような気がする。

 カルリーニョスもスイスリーグのFCルガーノでプレーしていたから、対戦したこともあるだろうし、その点ではコロリと話が合うかな? ちなみにルガーノはイタリア語圏のようだが。


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 昨日の続き。今季これまでの「出場ポイント」で、残念ながら今のところBクラスとなっている選手たちのデータだ。

 と言っても、選手ごとの境遇は、大きく異なる。片山、原がBクラスになっているのは、誰が見ても明らかなとおり、能力の問題ではなく、負傷で離脱していた時期があったからである。はっきり言って、現段階のロティーナ清水は、片山とはらてるのチームと言っても過言でない。そのくらい、今季新加入の2人は、なくてはならない存在になっており、戦術理解度の高さがその鍵だろう。

 上表を見ると、中村、エウシーニョが同じタイミングで離脱してしまったことが確認できるが、怪我ばっかりはしょうがない。中村は攻守のリンクマン、エウシーニョは鬼キープに定評があり、両者が同時に欠けることで、それでなくても低い清水のボール支配率がますます低下したことは、間違いない。まあ、両者の全治期間からすれば、8月には合流してくれるのではないか。

 その一方、怪我とは関係なく、急激に出場機会を減らしているのが、後藤である。開幕戦のセンセーショナルな逆転弾もあり、上表の通り、ルヴァン第5節ホーム仙台戦まではむしろロティーナに重用されていたのだが、最近は完全にカップ戦要員と化してしまった。まあ、確かに開幕戦を除くと大活躍したという印象はないが、それにしてもある時点からパッタリ使われなくなり、サポとしては戸惑いを覚えるところである。

 これまでの清水には、後半途中に投入して期待できるアタッカーが見当たらなかったが、最近、指宿、滝がそうした役回りを果たし、期待感を高めているのは、結構なことである。早く2人のリーグ戦ゴールが見たい。

 今季一度もベンチ入りがなく、ゆえにこの表にも登場しない成岡は、J2相模原への育成型期限付き移籍が発表された。ロティーナのちびっこ冷遇疑惑(?)もあり、清水でまったく出番がない以上、外に出て出場機会を積むのは良いことだ。その一方、「レンタル先も見付からないのかな」などと考えてしまい、不憫に思える選手もいるような…。

 井林も清水で第一歩を刻んだし、新外国人も来日するみたいだし、そのあたりの新戦力にも期待だな。

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 今季、清水の公式戦における選手の出場状況に、勝手に「出場ポイント」というのを設定して、ランキングをお届けしている。現在、リーグ戦は休止中なので、ここで改めてここまでの出場ポイントを整理しておくことにする。

 以前もご説明申し上げたとおり、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし、×がベンチ入りせず。カップ戦よりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にしている。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、×が0pt、ルヴァン・天皇杯は◎が3pt、〇が2pt、△が1pt、×が0ポイントとし、ポイントを集計して順位付けしている。ただし、ルヴァンのプレーオフは重要度が高かったので、今回プレーオフの2試合はポイントを1.5倍にし、◎が4.5pt、〇が3pt、△が1.5pt、×が0ptとしている。

 この表も、だんだんデカくなり、手に負えなくなってきた。そこで、今回は上位の選手だけ発表し、残りは明日にする。現在までのところ、公式戦に出場した選手が30名おり、上の表はその上位15名をまとめたものである。これらが、コンスタントに試合に絡んでいるプレーヤーたちと言っていいだろう。

 前回このデータをお届けしたのは、天皇杯福山戦の後だったが、それからずいぶんと勢力図が変わった。前回発表時点では、鈴木義則がトップだったのだが、長期の離脱により、出場ポイントは足踏み。

 現在は、ヴァウドがトップで、サンタナがそれを追う格好となっている。ヴァウドは、怪我による長期離脱がなく(フェイスガードをつけていた時期もあったが)、またリーグ戦だけでなくカップ戦にも出ていることから、ポイントをがっつり稼いでいる。

 そして、カップ戦も含めた驚異の連続先発記録を伸ばしているのが、宮本。開幕直後は出遅れたが、このまま行けば、今季最終的に、このランキングを1位でフィニッシュするのではなかろうか。

 ダブルボランチの宮本の相棒候補は、中村、河井、竹内のいずれかということになる。一頃までは河井がファーストチョイスだった感があるが、中村が存在感を高めたところで、中村は無念の負傷離脱。そして、その後は竹内が河井からポジションを奪い返した。専門家の河治良幸さんが最近、「ロティーナ監督は1年目でのインアウトが激しくなりやすい。でも個人的に開幕当初、アウトの可能性が高いかなと思っていた一人が最近フィットして清水を助けていたりするのが興味深い」というのは、竹内のことじゃないかと、勝手に想像している。

 ちなみに、西澤って、最近出場した試合でパフォーマンスが良かったというサポ評価も聞かれたけど、こうやって見ると、リーグ戦で先発出場したのは、第13節横浜FC戦が最後だったんだなあ。あとはベンチ要員およびカップ戦要員ということで...。

 明日の後半に続く。

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 個人的な印象では、ロティーナ監督の試合終了後のコメントは、通り一遍の話が多く、あまり面白くないというイメージがある。しかし、川崎戦後のコメントでは、珍しく具体的な話をしていて、おや?と思った。

 (CB井林の評価を訊かれて)全体的なパフォーマンスは良かったと思う。ビルドアップで期待していたように貢献してくれていたし、ディフェンスも良かったと思う。ただ、1失点目は体を使うのが上手い選手に対して、無理にインターセプトに行って入れ替わられた。これは修正していく必要があると思う。私は常にインターセプトを狙うセンターバックは好きではない。というのは、相手に抜くチャンスを与えてしまうから。

 シーズン前から、ロティーナは、ディフェンダーが持ち場を離れてむやみにインターセプトを狙いに行くようなプレーは好まないと、話には聞いていたが、本人の口からはっきりとそのような発言がなされ、なるほど、やっぱりそうだったのかと思ったわけである。

 ただ、問題の川崎戦の1失点目、井林はインターセプトを狙っていたのだろうか? ちょっと前に出たところ、ダミアンに後ろをとられてブロックされ、結果的にダミアンのペナ侵入を許した、といった感じに見えたのだが、どうだろうか? まあ、いずれにしても、そこからほころびが生じて、失点してしまったのは事実だ。ロティーナ戦術を知る男という触れ込みで加入した井林が、監督の意に沿わないプレーをしてしまい、敗因になったのだとしたら、ちぐはぐなことだ。

 センターバックがむやみに敵に食いつくのは正しくないというロティーナ哲学からすれば、徳島戦の2失点目は、どうだったのだろうか? あの場面は、立田が前に食いついた結果として中央の守備が手薄になり、やられてしまった。以前からよく見る光景ではあるけれど。

 今季の清水では、4バックと仮定すると、2人のCBのうち、鈴木義宜が絶対的な軸であり、ヴァウドか立田のどちらかが義宜の相棒を務めるという状態が続いていた。開幕から第8節くらいまではヴァウドが優勢だったが、第10節で立田がレギュラーを奪い返し、第15節で再びヴァウドが先発の座を奪還、しかしルヴァン・プレーオフで義宜が大怪我をしてしまったことで、否応なしにヴァウド・立田のコンビとなっていた。

 そして、ロティーナと相性が良いはずの井林が加入し、CBのレギュラーに割って入る可能性があるだろうなと思っていたが、個人的には井林+ヴァウドになるのかな?と思っていた。言い換えれば、ロティーナ監督の中では、立田よりもヴァウドの信頼度の方が高いのではないかと思っていたわけである。

 しかし、川崎戦で監督が起用したのは、井林と立田のコンビ。ヴァウドより立田のパフォーマンスが現状高いという判断なのか、ヴァウドのコンディションの問題か、井林との相性を考慮したのか、そのあたりは分からない。今後どうなっていくかも、まだ良く分からない。

 川崎戦で井林は、位置取り、サポート、パス出しなどで、良いセンスは見せてくれたと思う。ただ、ロティーナ監督の言うように、1失点目の原因を作ってしまったのだとしたら、もしかしたら信頼が低下してしまったかもしれない。

 原が右SBとしてあまりにも効いているので、原をその位置から動かしたくはないが、もしもヴァウドや立田がピリっとしないようだと、やはり原をCBで使うかということになるかもしれない(特にエウシーニョが復帰したあかつきには)。もちろん、原を含めた3CBも、引き続き有力なオプションだ。

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 さすがに、金子翔太の移籍は精神的にこたえたというサポさんは多いだろう。かく言う所長も、心情的にはそうである。

 昨日、「引退後に備えろ!宅建受験、低酸素ジムの経営、投資、プロサッカー選手・鄭大世の副業術」という記事を目にした。記事自体ももちろん興味深かったが、この中で、テセと大前の最近の2ショット写真が出ており、思わず遠い目になってしまった。連続無失点記録を名古屋に奪われた清水にとって、今や残っているJリーグ記録は、「5試合連続アベック得点記録」くらいではないか。そのアベックの2ショット近影を、久し振りに見たからである。

 あのJ2を戦った2016年、テセと大前の2トップで点をとりまくり、しかし大前が町田戦で大怪我をして、その間に台頭したのが金子だった。結局、最終節でも大前に代わって金子が投入され、その金子がテセのクロスから決勝ゴールを奪って、我々はJ1に戻って来たのである。シーズン終了後、金子に地位を追われたかのように、大前はチームを去って行った。そんな人間模様があったのはつい5年前だが、今やその時のイレブンもほとんどが清水を去った。今や、テセが町田のユニを着て、群馬の大前と2ショット写真を撮る。そして、金子までもが清水の地を後にする。つくづく、サッカーのチームというのは儚いもので、時代は移ろうのだと、しみじみと思う。

 しかし、そんな甘えたことは言っていられない。重要なのは、清水エスパルスが強靭になり、躍進することである。はっきり言って所長は、2020年までの在籍選手は、2年くらいでほとんど全部入れ替わると思っている。清水は上位争いに名乗りを上げることを目標にしているはずであり、2020年までの在籍選手がそれに値するかと言えば、怪しいからだ。2020年オフの大型補強はその第一歩であり、今噂されている新外国人を含め、さらに補強が進んでいくだろう。

 既存の在籍選手は、自分の力を証明しなければ、このチームに残れない。清水は、そういう非情な方向に舵を切ろうとしているように思える。心情的に古株選手への思い入れは大きいが、我々はそんなものをかなぐり捨てて、前に進まなければならないのである。

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 先日の大分戦、「選手応援タオル」が配られた。すでに述べたとおり、所長は背番号30・金子翔太だった。王者の旗の時、それを掲げた。金子へのレクイエムのつもりだった。

 個人的には、ここまでロティーナ清水での出番が少ない以上、この夏の移籍はやむを得ないだろうと、覚悟していたわけである。他方、J2、J3で、きわどい順位にいるチームで、金子を欲しいところはいくらでもあるだろうから、「良い形で話がまとまれば」と思っていた。

 ただ、それにしても、磐田というのは意外だった。磐田自体は好調だが、J2優勝および自動昇格をさらに確実なものにするために、あと一駒欲しいという判断だったのだろうか。対する金子は、他のオファーも色々あったのではないかと想像するのだけど、家族のこともあるので、近場を優先したといったところか。

 俗に言う「禁断の移籍」ということになるわけだが、今回の決定、個人的にはまったくOKである。レアルとバルサのようなビッグクラブじゃあるまいし、清水も磐田も、そしてそこに所属する選手も、皆それぞれに生き残るのに必死である。移籍の最適解が隣のクラブにあったのなら、それを活かせばいい。増してや、現時点ではカテゴリーも違うわけだから。金子の磐田での活躍を、心から願う。

 さて、金子が清水の中で、ここ2~3年、出番を失ってきた原因を考えるに、残念ながら、彼がJ1のスペックに合わなくなってきたという現実があると思う。

 元々、金子は体格で劣り、俊敏ではあるが、実は足も遅い。最近目立つようになっているのは、シュートが相手ディフェンダーに簡単にブロックされるシーンである。比べてはなんだが、オルンガだったら右足から左足に持ち替えただけで、相手を揺さぶることができる。ところが、金子は懐が浅いので、大きく切り返したりしても、全然相手を揺さぶれず、シュートブロックの餌食になる。

 ここ2~3年で、Jリーグはフィジカルなリーグになってきたと思う。外国人枠の拡大で、大柄な選手が増えた。また、昨年からだったか、Jリーグはフットボールコンタクトを積極的に許容し、ちょっとくらいの接触では笛を吹かなくなった。これ自体は非常に結構なことだが、小柄なテクニシャンタイプの金子のような選手には、逆風だっただろう。実際、金子が、「ファウルでしょ」とセルフジャッジして、しかしレフェリーには笛を吹いてもらえず、その流れで清水が失点するような場面も見られた。

 金子は、持久力はある方である。しかし、昨年から5人交代制が取り入れられ、金子のように「90分間走れます」という選手よりも、60分でいいから密度の濃いプレーができる選手の方が優先されるようになった。

 金子にとっては、2年連続で、状況的に不利な面があった。というのも、2020年に清水に来たクラモフスキー監督は、マリノス出身だから、金子の主戦場である右サイドハーフ/ウイングに、MVP男・仲川の役割を期待しただろう。2021年に清水に来たロティーナ監督は、セレッソから移って来たから、右サイドハーフに、大ブレーク男・坂元の役割を期待したはずだ。それぞれ日本代表に登り詰めた仲川や坂元のプレー振りを、金子に期待するのは、酷というものだろう。金子はサイドでデュエルを仕掛けて勝ちまくるというタイプではなく、右サイドで金子にボールが渡っても積極的に行けず、バックパスするような場面が多くなってしまった。

 金子が最も輝き、二桁得点を挙げたのは、2018年のヨンソン体制下で、右サイドハーフを務めた時だった。その時の役割は、幅をとって一対一を仕掛けるというよりも、神出鬼没にゴール前に侵入していくというシャドーストライカーに近い形だった。スピードやフィジカルで劣る金子にとって、そうしたステルス的なプレースタイルが一番合っていたのだろう。

 では、現ロティーナ清水で金子にとっての最適ポジションはどこかと言えば、個人的には、現在、鈴木唯人がやっているサンタナの相棒のFWとして、前線のチェース役ではないかと思う。しかし、ロティーナはそのポジションでは金子を使わず、唯人の代役としてはむしろ後藤を使った。金子ではボールを奪った後の推進力がなさすぎるという判断だったのか。

 そんなこんなで、残念ながらJ1のスペックには合わなくなり、清水というチームの状況からも不利な立場になった金子。上掲のYouTubeでのコメントを拝見すると、清水に在籍した1年1年を噛み締めるような、異色の内容となっている。半年間で、ロティーナ監督の構想には入れなかったわけで、よほどのことがない限り、清水復帰は難しいということを、本人も自覚している様子である。

 「よほどのこと」というのは、磐田で5~6点とったという程度では不充分であり、「後半戦の磐田のMVPは金子だった」というくらいの活躍をしないと駄目だろう。清水としても、金子と同じようなポジションには、北九州の大悟や岡山の川本もいるわけで、将来性込みでより若い選手を選択するはずだ。

 専門家の河治良幸さんは、「(金子は)ロティーナ監督の戦術との相性も少なからずあると思うので。本人は合宿で適応しようと頑張ってたけど。磐田の距離感と連動で崩していくスタイルにはマッチしている」とコメントしている。もちろん、清水の未来と金子の未来がずっと重なり合えば、我々にとっても一番幸せだったが、そうでなくなったとしても、金子の未来にエールを送るだけである。

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