エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > オレンジ戦士

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 北川と南野。南北コンビ。そんな言葉ないか。でもこの2人、同世代のバケモノFW同士で、数年前までは、横一線だったと思うんだよね。

 それが、今や南野は世界に名の売れたアタッカーとなり、日本代表でも主力となっている。方や北川は、J2で戦う清水で、しばらく得点から見放されている。

 北川と南野で、テクニック自体にそんなに差があるわけではないだろう。北川だって、冴えている時のプレーは、南野と遜色ない。

 恐らく南野は、持ち前のふてぶてしさゆえに、自分の色やテクニックを安定的に発揮しやすいのだろう。それに対し、北川はキャリアに色んな紆余曲折があった分、自分が今置かれている状況で、ムラが出やすい。

 誰もが思っていることだろうが、最近の北川は、シュートに力みが目立ち、ミートしなかったり枠を超えたりということが続いている。先日の中国戦で南野がゴールにパスするような得点を立て続けに決めていたのとは、対照的だ。

 北川も代表戦を観ているだろうか? かつてのライバル、南野の活躍に焦りを募らせるのではなく、良い意味で力の抜けた南野のプレーを見習ってほしいものである。


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GD

 次節に向けた視察とばかりに、鹿児島と千葉の試合を観ていたら、我々にもなじみの深い藤本憲明が大活躍で、千葉から計4点もとって激勝したものだから、驚いた。

 鹿児島の1点目、2点目はどちらも、ワントップの藤本が良いタイミングで裏に飛び出し、勝負ありという得点だった。千葉のディフェンスラインはその点で弱点を抱えているように見えた。

 だとすると、我々も次節、鹿児島にあやかり、北川の裏抜けで得点を重ねたいところである。では、藤本と北川、裏抜けはどっちが速いだろうか?

 日本復帰後の北川のプレーを観ていると、体が重くなり、加速にちょっと時間がかかるようになった印象である。スピードに乗ってしまえば速いが、初速が遅くなった感じだ。前節・大分戦の宮本が出した絶妙なスルーパスなんて、以前の身軽な北川だったら、追い付けたのではないだろうか。

 まあ、北川も悪いことばかりではなく、ヨーロッパに行って、プレー強度は高まった気はするし、若い頃より落としも上手くなったとは思う。本人もまだ新しいプレースタイルを模索中というところなのかもしれない。


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GD

 今季の清水と言えば、J2では贅沢なほどの分厚い選手層と、チマタでもてはやされることが多かったが、リーグ戦2試合を戦ってみて、むしろ「人手不足なのか?」と心配になった。選手交代がやたら遅いし、愛媛戦でも西澤を主戦場とは言いがたいFW起用するなど、監督が人繰りに苦心している様子が伺える。

 「怪我人が多くて、使える選手が少ないのか? もしかしたら高橋祐治や白崎は離脱中なのか?」とか思ったが、4日の名古屋とのTMで2人とも長い時間出場したようであり、怪我というわけではなさそうだ。

 ということは、秋葉監督にとっては、現状でスタメンで送り出している11人がとにかくベストメンバーで、その11人をスタメン表に書き込んだらほぼほぼもう仕事は終わりという感じなのか。はたまた、現状でメンバーから漏れている選手たちは、そんなに監督の信頼が低いのか?

 ベストメンバーの11人で本当に間違いなしというのなら結構だが、愛媛戦では先制した後の時間帯で、だいぶ気の抜けたようなプレーが目立った。昨年あれだけ、勝ち点1の価値、ゴール1つの価値を思い知ったはずなのにな。だからこそ、そうした時間帯でメンバー交代をしてハイテンションを保つのが定石のはずなのだが、なぜか監督は動かず。チーム内はどうなっているのか、気になる。


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GD

 チアゴ・サンタナ、いなくなったか。まあ、頼もしい時と頼りない時の落差が大きい選手だったかな。ドウグラスのような「常になんとかしてくれる」という感じとは違って。噂されている新たな南米アタッカーの獲得が実現すれば、それほどの戦力ダウンでもないかもしれない。

 新加入選手の中で、DF高木践の愛されキャラは別として、個人的に一番強い印象を受けたのが、GK沖悠哉の立ち振る舞いだった。

 特に、新加入会見時に、秋葉監督が「権田と沖のレギュラー争い」と口にしたのに対し、沖が監督の発言をあえて否定するように、「5人のGKによる厳しいレギュラー争い」と訂正したのが、高い意識、強い決意、同僚全員へのリスペクトを感じさせ、立派だと思った。

 鹿島から来た選手ということで、ちょっと異物感はあるわけだが、この選手をぜひ応援していきたいと、心の底から思えた。


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 2024年初めての更新なんで、一応、明けましておめでとうございます。

 遅れ気味だったチームの編成も、ようやく形が見えてきたような、こないような。

 去就が決まった選手の中では、ホナウドの満了というのが、一番大きな話題かもな。彼は評価がわかれるプレーヤーだったと思う。個人的には、正直言うと、あまり信頼を置いていなかった。

 確かに、一対一でボールを狩り獲ったりするのには、無類の強さを発揮した。しかし、彼が無理にボールキープをしたり、曲芸的に相手をかわそうとして、逆に奪われて大ピンチになったことが、何度あったか。

 たとえば、ワンタッチでボールがスムーズに流れている時に、相手が体をぶつけて倒されたら、ファウルをとってもらえ、フリーキックを獲得できる。しかし、ホナウドは無理なボールキープが目立つので印象が悪く、同じ接触でもファウルをとってもらえない。本人もそれが不満なので、すぐに守備に切り替えずに、しばらくその場で怒ったりしている。

 昨今の清水で、「それほどピンチが多くないのに、奪われ方が悪くて、一気に失点まで持って行かれる」という現象の、起点になることが多かったのが、ホナウドだった。

 秋葉清水は、個人戦術のパッチワークなので、ある意味でホナウドはそれに合ったボランチだった。しかし、いくらなんでも、2024年は少しは組織的な要素も取り入れないと、勝ち抜くのは無理であり、2023年のボランチの軸だったプレーヤーを失うのは確かに影響が大きいが、清水としてはそれを良い方向に持って行くしかないだろう。


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 長いことJリーグと清水の試合を観てきたが、Jの公式戦で、6:0で勝ったチームが、次の試合で0:6で負けるなどというのは、おそらく初めての珍事だろう。それくらい、直近で我が軍が直面している状況は特殊ということではないか。

 ついでに言えば、むろん勝って欲しかった気持ちはあるにせよ、清水が惨敗しても仕方がないと思える試合は、初めてだったかもしれない。いや、2011年に東日本大震災直後にオランダに遠征して、アヤックスとチャリティーマッチを戦い、惨敗した、あの時以来か。そのくらい、今回の川崎戦は、特殊な位置付けの試合だった。

 昨晩の川崎戦は、チームの勝敗云々よりも、個々のプレーヤーに注目しながら観た。チェックポイントと、その答え合わせは以下のとおり。

  • やはりビッグニュースはヘナトの戦列復帰。正直、個人的には完全に計算外の存在だったが、このまま復調すれば、ボランチの3番手くらいになり、ホナウドの交代要員くらいにはなるかもしれない。
  • 成岡への期待は個人的に大きく、J2リーグ戦にも絡んでほしいと思っていた。白崎はともかく、ホナウドは攻撃で違いを見せるようなボランチではないので、ならば展開力のある成岡という選択肢もあるのではないかと思っていた。しかし、川崎戦では苦しいチームを救うようなプレーは見せられず、しかもバツが出ての負傷交代は気になる。
  • 監物は体格もあり希少な左利きのセンターバックとして期待感が大きいが、攻撃を受け止めるところまではいいとして、そのあとのパスセンスがいただけない。だいたい中央の危険な場所に変なパスを出して、大ピンチを招く。あれを直さないと、リーグ戦出場は無理だろう。
  • 山口戦の途中出場に続いて、左サイドバックとして先発した高木践は大きな収穫。プレー振りも安定しており、意識も高そう。気が早いようだが、ポスト山原の有力候補であろう。
  • 森重はプロのレベルに達していない。シュートシーンはなかったし、ポストプレーもほぼ印象にない。味方がお膳立てしてくれたチャンスを中央で決めるだけでよかった高校時代と異なり、プロでやるためには、覚えることがまだまだ多そう。
  • 清水の話ではないが、やはり川崎のポケット攻略は一級品。遅攻でもああやれば点がとれるんだなという良い見本を、じっくりと見せてもらった。清水は、恥も外聞もなく、全部真似すればいい。

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 このところ、個人的に多忙な上に、清水絡みでこれといったネタもなく、当S研ブログ、滞っている。何年か毎日更新を続けてきたが、一昨日はついに休んでしまった。

 今日も、特に何もないのだけれど、一言でも発信した方がいいかなと思い、無内容を承知の上で、更新する次第。

 さて、先日の対戦相手の湘南ベルマーレ、何となく我々は、清水の方がJ1在籍歴が長いので、湘南を格下に見てしまうところがある。実際には、近年独自のスタイルでJ1に新風を吹き込んでいるのは湘南の方だし、それが結実してルヴァン戴冠をしたりもしている。それはもちろん承知しつつも、やはり「格上・格下意識」というのは、どうしても染み付いてしまっているものである。

 でも、今般発表された日本代表のメンバーを見ると、清水はGK権田1人だけであるのに対し、湘南はGK谷、FW町野と2人もいるんだね。しかも、清水の場合は、出来合いの代表GKを買ってきたという側面が強いのに対し、湘南の谷、町野は生え抜きでこそないものの、湘南でしっかり成長を遂げたというパターンであり、「我がクラブから代表を送り出す」と誇れる度合いが、より強いように思われる。

 まあ、我が軍も、DF山原を選ばないとは森保の目は節穴か、とか、FW鈴木唯人こそ次世代の日本のエースとか、MF松岡もとか、言いたいことは色々あるが。何にせよ、早く残留を確定させて、我々も未来に目を向けたいものである。


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 大した話もないのだけれど。

 清水VS湘南戦のキックオフ前、サンタナが湘南ベンチに駆け寄り、控えだったウェリントンと1分くらい話し込み、抱擁したりしたりする光景があった(写真ブレブレでスマヌ)。サッカーでは、試合終了後に旧交を温め合うような場面はよくあるが、試合開始直前に相手ベンチに行って1分近くも話し込むというのは、あまり見ない光景かなという気がした。

 もしかしてサンタナとウェリントンは同郷とか、以前一緒にプレーしたことがあるとか、深い繋がりがあるのかと思って軽く調べてみたが、そうでもなさそうである。

 サンタナとウェリントンは、年齢が5つも離れている。サンタナはバイーア州出身、ウェリントンはサンパウロ州出身、お隣の州っちゃあ州だけど、ブラジルのスケールなので、距離はだいぶ遠い。

 サンタナとウェリントンでは、ナウチコ、フィゲイレンセと、同じクラブでプレーした経験こそあるものの(両者ともローンだったようだ)、在籍時期は全然ずれている。

 というわけで、大きな接点こそないものの、日本で、何かのきっかけで打ち解けた2人だったのだろう。

 で、結局この2人が点をとったんだよな。

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 清水の公式YouTubeに「THE REAL」という試合当日の舞台裏シリーズがある。先日の対戦相手である広島にも、「INSIDE」という同じようなシリーズがあるようだ。DAZN主導の昨年のドキュメントもの以来、こういうのがトレンドになっているのだろうか?

 で、上掲動画を拝見して、まあだいたいどのチームも試合前・後のルーティーン的なものは同じなんだなと、当たり前のことを再確認した。試合直前には、監督とキャプテンが檄を飛ばして、チームを鼓舞する。

 それで、清水と広島の舞台裏を比較すると、どちらかというと広島の方が理知的で、清水の方が情熱的という違いを感じる。ドイツ人監督とブラジル人監督のカラーの違いだろうか。

 それと、今回観た広島の動画と比べても、うちらのキャプテン権田のスピーチ力は、やはり際立っている。はっきり言って、この人がチームを鼓舞するのを聞くたびに、毎回泣きそうになる。前にも言ったが、この人が政治家になったらヒトラー並みの弁舌家になる恐れがあるので、それだけはやめた方がいいと感じるくらいである。

 逆に言うと、過去にはキャプテン竹内とか副キャプテン河井とかが、こういう檄を飛ばす役割をやっていたかと思うと、大人しい口下手兄ちゃんには荷が重かったかと、ちょっとかわいそうになる。

 ある意味で試合以上に感動する権田のスピーチ、清水は「THE REAL」のフルバージョンを有料にし、一部の課金者しか観れないようにしているわけだが、惜しすぎる。今の清水にとって最も強いコンテンツは、権田のスピーチである。

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 広島戦の2失点目、あれはまあしょうがないだろう。ああいう試合展開になってしまったことが問題なのであって。1点差のままでも、たぶん清水は追い付けなかったと思う。

 清水は、ああいう超ロングシュートを、決めることも、決められることも、あんまりないのかなという印象である。

 唯一確実に覚えているのは、2012年9月29日のホーム仙台戦で、後半アディショナルタイムに金賢聖が超ロングシュートを決め、ダメ押し点を奪ったシーンである。ゴール後のパフォーマンスとあわせ、印象に残っている。この年、仙台は優勝を争っていて、この清水戦の敗戦は相当痛かったようだ。だから、金のあのゴールを、優勝が遠ざかった一撃として忘れられない仙台サポもいるのではないかと想像する。

 それと、2011年9月17日のホーム浦和戦(@エコパ)で、鍋田亜人夢がセンターサークル付近からロングシュートを狙い、それが惜しくも外れたことがあったはずである。あれが入っていれば、彼のプロキャリアも、もうちょっと違うものになったのではないかと、今でも思う。

 金、鍋田と、2つのシュートとも、わずか10年ほど前の出来事なのに、探してみたけど動画が全然残ってないのが意外だった。チームのシーズンDVDとか見れば、出てくるかな。

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 京都戦の話題の一つとして、久し振りに鈴木唯人がメンバー入りしたことがあった。結局、出番がなく、残念だったが。

 たぶん、あの試合で唯人が使われるとしたら、ピカチュウが疲労した時の交代要員か、あるいは終盤にどうしても得点がとりたい時に右サイドハーフ起用だったのだろう。しかし、終盤リードしていたので、ピカチュウの代わりにヴァウドを入れて、守備を固めた。結果、唯人の出番はなくなった。

 それにしても思うのは、サンタナが絶対的エースとして、その相棒は誰が一番良いのかという点だ。カルリーニョス、北川、唯人、神谷などで1枠を争う形であり、随分贅沢な悩みである。

 ただ、現状では、カルリーニョスがトップ下でサンタナと組むことが、あまりにはまり過ぎていて、それ以外の選択肢が思い浮かばない。最近の試合でのカルリ、2得点も光るが、とにかく得点に直結するラストパス、スルーパスの質が、えげつない。ほとんどの得点が彼のひらめきから生まれていると言ってもいいくらいだ。

 カルリーニョスを獲得した時に、大熊GMは「水を運べる選手」と表現していた。2020年などは、むしろワントップで孤軍奮闘して、チームのトップスコアラーだったが、あれが本来の姿というわけではなく、今のようにゴールの1つ、2つ前の場面でお膳立てするのが、カルリ本来の持ち味なのかもしれない。

 今季、開幕直後は、唯人のドリブルだけが攻撃の光明という時期もあったわけで、まったく違うチームに様変わりしている。

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 今季の清水も、ようやくと言うか、メンバーが固まってきた。京都戦では、山原と松岡の不在が、コロナ絡みだった可能性があるが、前線は現状のベストメンバーだろう。

 その前線4人のうち、3人までもがブラジル人プレーヤーだった。サンタナ、カルリーニョス、ピカチュウである。

 で、松岡の代役のような形で先発したのがホナウド、久し振りにベンチ入りし最後に守備を固めたのがヴァウドだった。

 こうして、5名のブラジル人プレーヤーが、この試合に出場した。もちろん、同時にピッチに立ったわけではないけれど。2019年に外国人枠が5に拡大され、当時から多くのブラジル人が在籍していたが、実際に5人もブラジル人が出場した試合は、もしかしたらこれが初めてだったかもしれない(確認しているヒマがないので、違っていたら勘弁)。

 そもそも、うちの場合、監督・コーチ陣も、ブラジル人なわけだし。京都戦こそ、リアル・ブラジルデーだったのかもしれない。

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 それにしても妙だ。ウィキペディアを見ても、立田悠悟の利き足は右足であると、ちゃんと書いてある。しかし、立田はロングキックを左足で蹴ることが結構ある。本人的にこだわっている様子もある。

 京都戦でも、フリーキックを左足で蹴った場面があった。低い位置でのフリーキックであり、それほど緊張感のない場面だったので、別にどっち足でもいいっちゃあいい場面だったのだが、それにしてもそれにしてもフリーキックを利き足でない方の足で蹴るサッカー選手は珍しいのではないか。

 そして、京都戦の虎の子の1点は、立田の左足のロングキックから生まれたのだった。正直言うと、この試合、序盤から立田のロングキックの距離感が上手く合っておらず、「今日は立田の日じゃないのかな」などと思いながら眺めていたのだが、一番の勝負所で距離をきっちりと合わせてきた。

 要するに、左右同じように蹴れて、両利きに近い感じなのかな。相手が詰めてきたような時に、左に持ち替えて蹴れるのは、センターバックにとってかなり強みだろう。

 ちなみに、昨年あたりのデータを見ると、権田から鈴木義宜にパスを出す本数が非常に多く、内心、「やっぱり権田は立田を信用していないんだな」などと思っていた。でも、今年は立田のパス本数が非常に増えており、権田も安心して立田にボールを預けている様子がうかがえる。

 ガンバ戦、京都戦と、立田が起点になって決勝点を奪ったということは、特筆される。

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 柏戦、一連の逸機の中でも、ピカチュウが2つほど派手に外したやつは、とりわけ大きなため息を誘った。はっきり言って、彼が決めていれば、勝てていた。

 これまでの試合で、ピカチュウのシュートが枠に飛んだことがあったっけ? ちょっと思い出せない。ピカチュウが外すパターンには2つある。

 まず、シュートが向かって左側に逸れていくパターン。力一杯シュートを打つとそうなる傾向がある。

 もう一つ、ゴール前のこぼれ球に慌ててしまうパターン。ガンバ戦でサンタナがシュートをバーに当て、その跳ね返りがピカチュウの前にこぼれてきたシーン。確かに角度は無くなってしまったが、トラップして左脚で流し込むくらいの余裕は欲しかった。柏戦でも、相手GKが処理を誤ったボールがこぼれてきたが、ゴールも見ずに慌てて打ってしまい、右に外れた。

 とりあえず、GK正面でいいから、枠内に打つことを意識付けたらどうか。一つ決まれば、ドバドバ決まりそうな気もするのだが。

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 今年のチアゴ・サンタナは、去年よりも頼もしい感じがする。昨シーズンは、チーム内での役割だったのかもしれないが、止まってポストプレーをすることが多かった。ゆえに、敵DFにつぶされたりして、ストレスを抱えながらプレーしていたのかもしれない。それに比べて、今年は動きながらボールを受けることが増え、それで彼のところでチーム全体の矢印が前を向けることが多くなったのではないか。知らんけど。

 で、サンタナは最近コンスタントに得点を挙げているので、上表に見るとおり、得点ランキングで3位まで上がってきた。上田はもういないので無視するとして、トップのレオ・セアラとは1点差であり、充分射程圏内だろう。

 当S研で何度か述べたように、これまで清水からはJ1得点王が一回も出たことがない(J2ではテセがなったが)。それどころか、清水のストライカーが得点ランキングのベスト3に入ることすら、長らくなかったのである。そのジンクスを破ってくれたのがドウグラスであり、2019年にドウグラスは得点ランキングで3位に入った。

 清水の歴史も、もう30年近くになるのに、得点王が一人も出ていないとは、どういうことか。今年のサンタナはチャンスだ。

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 乾貴士が合流したことを伝えるこちらの記事だけど、我々としてはどうしても、動画の中で「誰が全体練習に参加できているのか」ということが気になってしまうよな。外国人に関して言えば、サンタナ、カルリーニョス、コロリは確認できるけど。日本人はどうなんだろうか。

 さて、賛否両論あった乾の獲得だが、プレーだけでなく、チームの意識という点で、良い効果を期待していいんじゃないだろうか。

 清水の選手たちについては、おとなしすぎるということが前々から言われてたが、昨年加入した権田はズバリ、「とにかくみんな良い子」と指摘していた。この場合の良い子というのは、褒め言葉とは限らない。仲良し集団で、和気あいあいとやってはいるけれど、危機感や野心が足りておらず、言われたことをそのまま素直にやるだけというニュアンスが強いだろう。

 試合中に交代を告げられた時に、不満をあらわにするような選手は、清水ではもう何年も見ていない気がする。強いて言えば、2016年に徳島でJ1復帰を決めた試合で、金子との交代を命じられた大前がちょっと不満な態度を示したくらいか。でも、それほど露骨ではなかったし、本人もすぐ反省を口にしていた。

 もちろん、自分が交代を告げられて、あからさまに不満を示すような態度は良くはないが、それだけギラついた「熱」のようなものが清水の選手にずっと欠けていたことも確かである。そうした熱い思いや、海外・代表の経験をもった乾が、やや劇薬かもしれないが、「良い子清水」に化学反応を起こしてくれることを、ちょっとばかり期待している。

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 大熊GMのブレーキが、またまたぶっ壊れたのか? この夏の移籍市場で清水は、すでに北川、ピカチュウというアタッカーを獲得済みだが、セレッソとの契約を解除されフリーとなっていた乾の獲得が、昨日になって発表された。それに加え、ブラジル1部パルメイラス所属のブラジル人FWブレーノ・ロペス(26)の獲得にも動いているという情報もある。

 ピカチュウはサイドプレーヤーで、サイドバック起用案もあるようだ。ただ、攻撃的な選手であることは間違いなさそう。すでにサイドハーフ候補者は飽和状態であり、この上さらに乾、ロペスとなると、ちょっと力の入れ所がどうなのかという疑問は感じる。以前も、センターバックの実力者がもう一人いれば…ということを申し上げたが、この夏の補強、明らかにアタッカーに偏り過ぎである。

 ついでに言えば、昨シーズンの清水の低迷は、シーズン前とシーズン途中に新戦力を乱獲し過ぎたことが原因と指摘された。現時点でも、新戦力というよりは、既存戦力で戦術を浸透させることの優先度が高いのではないかとも思える。

 ただ、クラブが必要と判断して獲得した新戦力ならば、我々はそれを信じ、応援するのみである。特に、乾に関しては、セレッソ退団に至った素行面の騒動があっただけに、世間は色眼鏡で見る向きもあるだろう。ただ、セレッソでのトラブルは、不運な行き違いであったという情報もある。この状況で、降格危機の清水に加入するのだから、相当な覚悟を持っているはずである。

 世間が何と言おうと、我々は清水のエンブレムを背負って戦う選手たちを応援するのみである。

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 湘南のFW町野修斗が、代表初招集で、格下の香港相手とはいえ、いきなり2得点か。

 町野と言えば、J2で躍進した2020年ギラヴァンツ北九州での姿が印象深い。コバさんが監督で、高橋大悟もレンタルで行っていたので、当時の北九州のことは個人的に気にかけていた。

 ただ、こう言っては失礼ながら、北九州における町野は、完全にディサロの子分格であり、上図に見るとおり、点を取りまくったのはディサロだった。最も輝きを放ったのは高橋大悟で、ついでに言えば、GK永井堅梧がほぼフル出場していた。

 個人的に、町野が湘南に行った時には、「清水がエースのディサロをとり、湘南が残り物の町野をとった」と思ったものである。いや、失礼なのは承知だが、ホントに当時はそう思われたんだってば。

 それなのに、ああそれなのに、なぜ清水からは、B代表にすら、一人も選ばれないの? なぜ外れくじだったはずの町野が、J1でも代表でも大活躍するの? なぜディサロは清水で活躍できず、みちのく一人旅に出かけてしまったの? なぜ大悟はずーと怪我で、永井は大久保にも勝てないの?

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 先日、河治良幸さんの「J1リーグ「上位&下位クラブ」夏の補強ポイント 王者・川崎の“理想の強化”、札幌&磐田に潜む“穴”は?」という記事の中で、清水に関し以下のような指摘があった。

 戦力的に下位チームの中では充実している。ただ、個の質と強度の部分では決して安定しているとは言えないディフェンス力を改善しうる、主力クラスのセンターバックが欲しいところではある。

 そうだよねえ。北川とか、ピカチュウとか、アタッカーもいいけど、清水の最優先補強ポイントは、センターバックではあるまいか。

 鈴木義宜が二人いてくれたら、清水の守備はどれだけ安定するだろうかと、いつも思う。義宜は、別にスーパープレーをするわけじゃないが、常に80点くらいの無難なプレーを、淡々と続けるタイプ。センターバックには最も必要な安定感を備えている。

 ヴァウドは、それなりに強力な戦力ではあるが、波があるし、ビルドアップのセンスがイマイチ。立田は、個人的に一番期待しているし、時々120点くらいのプレーで大向こうをうならせたりもするが、凡ミスを犯すケースもあり、全幅の信頼とは行かない。原輝樹は、このところのセンターバック起用で期待に応えてくれているが、時々クロスにかぶることがあるのが、不安材料。井林は、ロティーナの秘蔵っ子として獲得したものの、ロティーナ時代を含めあまり良いプレーの印象がなく、先日のマリノス戦も低調だった。

 やっぱり、鈴木義宜が二人欲しいよね。

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 西澤健太と言えば、ルーキーイヤーだった2019年に、特に名古屋、マリノスという自動車メーカー系のクラブから点を取りまくり、ついでにBMWがスポンサーの湘南からもとり、「自動車メーカー・キラー」と言われたもんだった。西澤に点を決められ、ランゲラックが憮然とした表情で立ち尽くすシーンが印象にある。

 今回の名古屋戦で、西澤にゴールが生まれ、久し振りに「自動車メーカー・キラー」の異名を思い出した。

 自動車メーカー云々は偶然だろうが、西澤はカウンターから良く点を決めるアタッカーである。相手にブロックを固められると違いを作りにくいが、スペースがふんだんにある状況、オープンな展開になると、妙に力を発揮する。

 今回の名古屋戦の得点も、西澤のそうした特徴が良く出たゴールだったと思う。ランゲラックは、「またこいつか」と、相当嫌な印象を抱いただろう。

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