エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > 戦評・分析

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 それにしても、勝った試合のあとは、ブログがはかどるねえ。いつまでFC東京戦のことを語り続けるのやら。

 実を言うと、FC東京戦の後半途中まで、ずっと「早くカルリーニョスを下げろ。北川を入れろ」と思いながら観ていた。カルリは前半イエローカードをもらっていたし、プレーもちぐはぐなように見えたからだ。試合に上手く入れていないカルリが、2枚目のカードをもらって退場という悪夢がちらついていた。

 実際、リカルド監督は55分くらいにカルリ→北川の交代を準備していたはずである。それが、交代前のラストプレーとなるかもしれなかったヘディングシュートが決まり、清水が先制したわけである。いや、ホントすいませんでした。

 当S研ブログでは以前から何度か、清水の攻撃は遠目のクロスばかりであり、現代サッカーではロングクロスからの得点の可能性は低く、もっとポケットをえぐるような攻撃をしなけりゃダメだということを主張していた。ところが、FC東京戦の2得点は、まさに遠目のクロスからのものだった。

 まあ、原の鋭い弾道のクロス、山原の絶妙な球筋のクロスと、左右SBのクロスがうちにとっては完全なストロングである。しかも、真ん中にはサンタナという決める人がいる。ならば、現代の潮流には反するが、ロングクロスごり押し攻撃でいいのかもしれない。

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 先日のFC東京戦、勝ったからよかったものの、主審の笠原寛貴氏のお裁き振りには納得できなかった。清水にとっていつも泣かされるレフリーというのはこれまでも色々といたが、笠原氏もその仲間入りを遂げつつある。

 前半にカルリーニョスが東にファウルを受けた場面。あれは、東がカルリのモモあたりをめがけて飛び蹴りをしたラフプレーであり、一発レッドが相当だろう。

 後半、後藤がレアンドロともつれながら、相手にビンタされたシーンも、やはり一発レッド案件のはずである。あれを見逃すのなら、何のためのVARか?

 あと、うろ覚えだが、終盤、北川がターンしようとして敵DFに倒された場面は、なぜイエローでなかったのか? 解説の水沼氏も、疑問を口にしていた。前半、カルリが敵のカウンターを止めるためにファウルをしてイエローが出ていたのだから、この場面もイエローでなければ釣り合わない。

 とまあ、笠原主審にもVARの運用にも全く納得はできないのだが、前半のアダイウトンのゴールがオフサイドで取り消されたシーン、試合を左右する一番重要なあのシーンでジャッジが清水を救ってくれたので、まあ今回は勘弁してやる(笑)。以後、気を付けるように。

 また、後半開始前にピッチに登場する時に、GK権田が笠原主審と長く話をしていた。恐らく、前半いくつかあったジャッジに関する疑問を、確認していたのだろう。我々サポは「笠原引っ込め」とか言っていればいいが、ピッチ上で戦う選手はそういうわけには行かず、権田の対応は流石だと感じた。

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fz

 FC東京戦が始まる2時間前、例によってツイッターで回ってくる先発メンバーをチェック。先発メンバーに関しては、清水の公式HPやヤフーのサイトなどよりも、清水の公式ツイッターが一番早いのではないか。

 それで、権田・義宜・立田の名が先発メンバーにあるのを見て、安堵した。ただ、それと同時に、清水のメンバー表を見て、「これ、良いメンバーだよな。絶対」と、しみじみ思ったわけである。

 我々には、負け犬根性が染み付いてしまったので、イマイチ実感が沸かない。でも、J1の他のクラブやそのサポが、上掲のメンバー表を見たら、普通にビビると思う。

 特に、アタッカーに関しては、唯人、西澤、中山が長期離脱中で、神谷も直前に足を痛めたらしく、彼らが欠場したにもかかわらず、FC東京戦ではそれなりの厚みを見せ付けた。近年、川崎やマリノスとやると、交代メンバーの質の差でねじ伏せられることが多く、悔しい思いをしてきたが、今の清水もアタッカーの質・量だけからすればその域に近付いている感じがする。

 この夏にアタッカーを3人も獲得した時には、「攻撃陣ばっかりそんなに増やして…」と疑問も感じたが、今回のFC東京戦を見ると、やはり必要な補強だったのだろうと納得する。

 まあ、以前も申し上げたとおり、最終ラインの選手層が薄いという不安があるが、それは上位クラブでも実は同じなのかもしれない。

 怪我による長期離脱やコロナ感染の不安は残るものの、このままリカルド監督の下でハードワークを続ければ、必ずやチームは浮上していくと信じたいものである。

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1216

 今季前半戦、ホームでFC東京と戦った時には、清水が自壊して敵に快勝を許し、FC東京側にとっては「清水戦が今季ベストゲーム」ということになっていた。

 それが、今回、アウェー東京の地で、倍返しとは行かないまでも、ほぼやり返したと言っていいのではないか。今季ベストゲームだったと言っていいと思う。もちろん、湘南戦、福岡戦、名古屋戦と、他にも気持ち良く勝った試合はあったが、指揮官がやろうとしていることがある程度表現できて、ゲームコントロールも上手く行き、今後にも期待したくなるという意味で、これが今季ベストゲームという位置付けでいいのではないだろうか。もちろん、今季これからもっと凄い勝ち方をしてベストゲームが更新されるなら、その方が良いが。

 結局、権田・義宜・立田・宮本らは、コロナ陽性判定にはなってしまったけれど、軽症もしくは無症状で、個別には普通にトレーニングを続けられたということか。鳥栖戦の先発メンバーには申し訳ないが、やはりレギュラーの権田・義宜・立田が先発すれば、鳥栖戦とはまったく別のチームである。

 今回のFC東京戦、スムーズにビルドアップができたわけではないが、かといって引っ掛けられてショートカウンターを受けたケースもほぼなかった。実はFC東京相手にはその部分が一番怖かったわけだが、東京があまり前から来なかったこともあり、どうにか破綻なくゲームを運べた。

 所長は今回、スタジアムでの現地観戦はやめておいた。それは主に、サッカー専用でなく、陸上競技場での観戦は見づらいので避けたいという理由による。しかし、今回リカルド清水は何やら興味深いシステムに挑戦しており、DAZNの中継ではその点が分かりにくかったので、勝ったから言うわけではないが(勝ったから言うが)、現地に行けば良かったかなと感じた。あれは4-1-4-1なの?

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1215

 今季は個人的に多忙で、本日の対戦相手のFC東京に関しては、例によってダイジェストを眺めた程度である。先方のリーグ戦戦績が上表のとおり。

 わりと、連勝も連敗も多いチームなのかな。ということは、先方が2連勝で来ているのが不気味だ。

 今季のFC東京、勝ててはいるけれど、アルベル監督がやろうしているサッカーが開花して勝っているのかは、イマイチよく分からない。得点シーンを見ると、結局、ブラジル人アタッカーをはじめ、個の力をシンプルに活かして戦っているような印象もある。

 我々清水サポにとっては、対戦相手のFC東京よりも、自軍・清水の方が、読みにくい。前回の鳥栖戦のメンバーだと、厳しそうである。FC東京はハイプレスを発動することもあるようなので、ビルドアップを引っ掛けられて、失点を重ねる様子が目に浮かぶ。

 清水公式HPのプレビューを見ると、権田の画像が載せられているが、ということは、権田・義宜・立田らは復帰すると見ていいのだろうか? 身も蓋もない話だが、それ次第なのかな、という気がする。

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co

 当S研ブログでは時々やることだが、2022年もお約束どおり監督交代があったということで、過去数年の監督別の成績表をまとめてみた。

 で、こうやってみると、ゼ・リカルド監督になってから、得点・失点はともに14で、イーブンであることが分かった。しかしながら2勝・2分・3敗と負け越しているわけで、相変わらず勝負強くはないことがうかがえる。浦和戦を引き分けにできなかったこと、鳥栖戦を勝ちにできなかったことが、重くのしかかる。

 リカルド政権下でリーグ戦を7試合やって、得点・失点ともに14ということは、得点・失点がともに1試合平均2.00ということである。まあ、マリノスと、鳥栖相手に、馬鹿試合を2試合もやってしまったので、その結果として出入りの激しい数字になっている。

 2019年、2020年、2021年と、リリーフ監督は、いずれも前任者よりも良い数字を出している。それは2022年のリカルドも同じなのだが、ただ今のところ1試合平均勝ち点は1.14であり、このペースでは残留は無理であろう。どこかで大きな波に乗らないとな。

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2022

 毎度お馴染み、清水のJ1リーグ戦における節ごとの勝ち点推移折れ線グラフを、しげしげと眺めてみる。

 23試合で、勝ち点21か。一般に残留の目安とされる試合数と同じだけの勝ち点を、下回ってしまっている。鳥栖戦で勝ち切れればとか、浦和なんか負ける相手じゃなかったよなとか、色んな後悔が頭を巡る。

 今季の日程をざっと眺めると、最後の3試合にとりわけ厳しい対戦が並んでいる。32節でアウェー川崎、33節でホーム鹿島、最終34節がアウェー札幌だ。川崎と鹿島は優勝争いが佳境である可能性もあるし、札幌もホームでは強い。

 ということは、8月、9月に勝ち点を荒稼ぎしておかないと、終盤は絶望的な状況になってしまう。より具体的に言えば、どうにか勝ち点をとれそうな相手は、10月1日の第31節でホームで対戦する磐田くらいまでなので、その頃までに残留の道筋はつけておかないとヤバい。

 ワールドカップにより異例の前倒しのシーズンだが、特に清水にとっては、10月1日までにはほぼ運命が決まってしまう感じではないかと思う。

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169

 鳥栖戦の話を続けると、おそらく先方が4バックで来たのは清水にとって想定外で、それで前半に後手を踏んだ部分があったと思う。ハーフタイムに監督が修正して、ようやくある程度対応できるようになったのではないか。

 これは「もしも」の話になるが、もしも清水が奇策に出て、それが鳥栖側にとって予想外でも、鳥栖の選手たちは相手の出方を見てピッチ上で自力で修正できるのではないかと思う。仮にフィールドプレーヤーができなくても、GK朴一圭が指示を出して解決するのではないか。

 現地観戦するたびに思うが、パクは本当にすごいGKだと思う。ディフェンスラインを統率するGKはザラにいるが、パクは攻撃の組立まで取り仕切っている感じである。どこからどうボールを運んだら相手ゴールに迫れるのかを瞬時に判断し、フィールドプレーヤーたちを動かしている。我が軍の権田も総合力に優れた良いGKだと思うが、パクは付加価値をふんだんに持っているGKである。彼がいるといないとでは、鳥栖というチームが全然違ってくるのではないか。まさにピッチ上の監督だ。

 それに比べると、残念ながら、現状の清水は、「監督の指示待ち」という色合いの濃いチームである。相手が予想外の布陣をとってきたような時に、自分の判断で立ち位置を変えたりということが、なかなかできない。なので、劣勢の試合で、飲水タイムやハーフタイムを待たないと修正できないという傾向がある。

 ただ、鳥栖戦では、自分の判断で動ける男が、一人現れた。MF竹内涼である。エスパルスアプリの情報によると、この試合、DF片山瑛一がオーバーワークで終盤足がつり、ディフェンスラインに戻れなくなった。そこで手薄になった右SBのポジションを、阿吽の呼吸で、途中出場の竹内が埋めたということである。ベンチの指示も、片山との会話もなく、自然にそれをやったらしい。

 確かに、所長も試合を見ていて、片山が前線に残っているのは恐らく動けなくなったから負担の軽い前に残そうという意図なのだろうなとは思ったが、「では右SBのポジションは誰が入っているんだ? まさかカルリ?」などと思いながら見ていた。なるほど、竹内が気を利かせていたのか。

 今回は竹内の自主的な判断が光ったが、今後さらに、清水もピッチ上で問題を解決できるようになってなっていってほしいものである。

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169

 当方、スタジアム観戦は一人でやっているので、自分の見方が正しいのかというのが、いつも自信がない。「おや、もしかしたらこんなシステム使ってる?」とか思っても、誰ともその疑問を共有できず、確かめる術がない。

 そんな中、興味深かったのは、「【7/31サガン鳥栖戦】DAZN『スタジアム実況配信サービス』トライアル実施」というやつだった。今回の鳥栖戦では利用しなかったが、もしかしたら今後、使ってみるかもしれない。DAZNの配信は、ライブから若干のタイムラグがあるはずだけど、このスタジアム実況配信サービスは、リアルタイムなのだろうか?

 ただ、昨日DAZNの見逃し配信で清水VS鳥栖戦を観直してみたが、解説の中田氏はシステムや戦術にはほとんど言及しない人なので、特別な気付きはなかったかな。

 当S研ブログでは事前に、鳥栖は田代を中央にした3バックだろうなどと書いてしまったのだが、蓋を開けてみると、4バックだった。そのあたり、ジエゴが出場停止だからシステムを変えたのか、清水対策だったのかは、良く分からない。

 それにしても、鳥栖の場合は、4バックとは言っても、田代とソッコの2バックに近かった。もっと言えば、そこにGKパクが加わった3バックと言おうか……。ボール保持時に、両サイドバックはディフェンスラインでなく非常に高い位置をとり、カメラがディフェンスラインのビルドアップを映している時には、両SBの姿が見えないくらいである。そして、4-2-3-1の3の両端が大きく幅をとり、常に裏を狙っていた。結局、清水の右サイドで裏をとられて、そこから先制点を奪われたし、左サイドも何度か山原が突破されかかってピンチを迎えた。鳥栖がサイドで優位性を保っていたことが、前半清水が大苦戦する要因だったのだろう。

 対する清水は、前半は、右の片山を上がらせ、左の山原は残し、3バック気味の陣形でビルドアップを狙ったようだった。まあ、今までも時折見せた形である。しかし、機能したかは微妙で、前半はボールを運べなかった。はっきり言って、試合開始2~3分くらいで、「今日は井林が致命的なミスをするだろうな」と分かったが、井林のお粗末プレーや大久保の配球のまずさもさることながら、やはりチームとしてボールの逃がしどころが全く整備されていないのが、問題なのだろう。

 その後、試合が展開するにつれ、鳥栖が3バックに変えたり、清水も片山をFW気味にプレーさせたりと、色々と興味深いシステム・配置の変化があったが、やはり中田氏からはその狙いにつき充分な解説は得られなかった。あの程度の薄い解説なら、スタジアム実況配信サービスを利用しない方がマシか。

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169

 何ともやは。曰く言い難い試合だった。守備の絶望に、攻撃の希望。どん底の前半に、アゲアゲの後半。

 コロナ不安は、清水から守備の主力を奪うという、最悪の形となって表れた。ただ、仮に清水がベストメンバーでも、ポゼションやビルドアップの優位性は鳥栖側にあったと思う。相変わらず、安そうなメンバーで(おっと失敬)完成度の高いサッカーを見せ付ける鳥栖に対し、主力離脱と新メンバー加入でまたも振り出しに戻ってしまった感のあった清水。後半途中までは、泣きたい気持ちだった。「コイントスから試合まで、全部負けてるじゃん」と言いたくなった。

 しかし、後半の反撃と、アタッカー3枚変えにより、一気に試合の流れを引き寄せた。あんなに勢いが出るなら、後半頭からでもよかったんじゃないかとか、いっそのことあの3人を先発で使ったら、などと思いたくなるが、そのあたりはコンディション面など事情があったのだろう。

 後半も、清水は整然としたサッカーとは言いがたく、カオスのような試合になった。2点負けている試合で、「この試合は逆転まで行かなければ。引き分けは最低限」と考えたのは、これが初めてだったかもしれない。

 希望を感じたのは確かだけど、権田、義宜、立田が復帰しない限り、勝てるチームにはなれないだろうねえ。

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168

 結局、清水のチーム状態が謎に包まれたまま、本日、ホーム鳥栖戦にてリーグ戦再開を迎えることとなった。

 本日16:00は、なかなかドキドキな瞬間だ。今日のメンバー表を見れば、清水の誰がコロナ陽性判定を受けてしまったのか、だいたい判明するだろう。

 対戦相手の鳥栖については良く知らないが、とりあえずリーグ戦の戦績が上表のとおりだ。鳥栖は前節まで4試合続けてホームゲームであり、なぜこんなにホームが続くんだ?と疑問に思っていたが、途中で7月6日に予定されていたアウェー川崎戦がコロナの影響で延期になったんだなあ。

 さて、よくチーム事情を存じ上げない鳥栖だが、今季開幕前にマリノスにエドゥアルドを強奪され、守備の柱を失ったことが、いまだに尾を引いているのではないか。田代を中央に据えた3バックを採用しているようだけど、安定感は感じられない。田代がマークを見失って背中をとられ失点するシーンを何度か見かけた。しばらく前にファンソッコが復帰し、そこは先方にとってプラス材料だとは思うが、今節はDFジエゴが出場停止であり、おそらくディフェンスラインは苦しいやりくりになるはずである。

 ディフェンスラインの強度からすれば、もっと失点してもおかしくないが、前線からのハイプレスで攻撃を受ける回数を減らし、最後はGKパクイルギュが防ぐことによって、かろうじて失点を減らしている状態ではないか。昨年あたりはリーグ最少の失点を誇った時期もあったが、あの頃の鳥栖ではあるまい。先制点をとれば、複数得点も狙えるはずなので、そんな展開に期待したいものである。

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 乾貴士が合流したことを伝えるこちらの記事だけど、我々としてはどうしても、動画の中で「誰が全体練習に参加できているのか」ということが気になってしまうよな。外国人に関して言えば、サンタナ、カルリーニョス、コロリは確認できるけど。日本人はどうなんだろうか。

 さて、賛否両論あった乾の獲得だが、プレーだけでなく、チームの意識という点で、良い効果を期待していいんじゃないだろうか。

 清水の選手たちについては、おとなしすぎるということが前々から言われてたが、昨年加入した権田はズバリ、「とにかくみんな良い子」と指摘していた。この場合の良い子というのは、褒め言葉とは限らない。仲良し集団で、和気あいあいとやってはいるけれど、危機感や野心が足りておらず、言われたことをそのまま素直にやるだけというニュアンスが強いだろう。

 試合中に交代を告げられた時に、不満をあらわにするような選手は、清水ではもう何年も見ていない気がする。強いて言えば、2016年に徳島でJ1復帰を決めた試合で、金子との交代を命じられた大前がちょっと不満な態度を示したくらいか。でも、それほど露骨ではなかったし、本人もすぐ反省を口にしていた。

 もちろん、自分が交代を告げられて、あからさまに不満を示すような態度は良くはないが、それだけギラついた「熱」のようなものが清水の選手にずっと欠けていたことも確かである。そうした熱い思いや、海外・代表の経験をもった乾が、やや劇薬かもしれないが、「良い子清水」に化学反応を起こしてくれることを、ちょっとばかり期待している。

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 当S研ブログで時々お目にかける定番の図表として、時間帯別の得点・失点というものがある。第22節浦和戦までの結果を反映した最新版が、上掲のとおりである。

 前回この図をお目にかけたのは5月11日で、第12節川崎戦までを反映していた。その後、平岡体制で4試合、ゼ・リカルド体制で6試合が消化された。上図では、リカルド体制になってからの得点・失点を、赤色のボールで示している。

 前回は、清水は終盤に全く得点がないことに着目し、「70分を過ぎたら相手に殴られるだけの清水」と題してお伝えした。

 それに対し、リカルド体制になり、終盤に点がとれるチームに変貌してきたことが、上図からも分かる。

 ただし、終盤の失点も、相変わらず多い。71分以降に関して言えば、リカルド清水は、4得点、5失点であり、収支はマイナスである。

 もう一つ気付くのは、リカルド体制になって、割と早い時間に試合が動くことが増えたことだ。15分までに先制点を奪った試合が2回あったが、奪われた試合も2回あった。清水は先制されると、ほぼノーチャンスのチームなので、もうちょっと固く入った方がいいか。

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 清水VS浦和戦の後半の真ん中くらいの試合展開を示したのが、上図である。はっきり言って、選手交代の面で浦和の方がずっと上手く行ったと言わざるをえない。

 確か、60分くらいに清水の選手3人が傷み、とりわけ西澤が深刻な様子だったのだが、ゼ・リカルド監督はなぜか西澤をすぐに下げず、62分に、まだ充分動けていた神谷を下げてしまった。これが大失敗だったと言わざるをえない。

 その後も、西澤は明らかに足が痛そうだったのだが、結局77分までプレーすることになった。昨日発表されたところによれば、西澤は右膝蓋骨骨折で全治3ヵ月ということである。骨折した選手を15分もプレーさせてしまったことになる。その間のパフォーマンスは悪かっただろうし、もしかしたらその15分で怪我がさらに悪化したかもしれない。

 対する浦和は、72分の選手交代でパワーアップし、直後に追加点がとれたのだから、この試合は選手交代で負けたという側面が否定できないのではないか。

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 昨日発表されたところによると、7月25日(月)11:00キックオフで、エリートリーグの横浜FC戦が開催されるということである。

 それで、会場がアイスタになっていたので、「もしかしたら、有観客なのか?」と色めき立ったところ、実際にメインスタンド自由席を1500円で有料開放するらしい。これは画期的だ。スタジアム使用料の一部なりとも稼げるといいんだけどな。

 それで、「どうせなら土日にしてくれたら多くの人が行けるのに」と思ったのだが、考えてみれば、横浜FCは今季J2なので前日の日曜日にヴェルディ戦があるのだそうだ。だから、月曜日は、横浜FC側は二軍確定だけど、清水はベストメンバーに近いのではないだろうか。

 残念ながら、個人的には、都合がつかず行けそうもない。ちなみに、清水側の案内には明記されていないが、横浜FC側のHPを見たら、「清水エスパルス公式YoutubeチャンネルにてLIVE配信予定」と書いてあった。

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 こちらのサイトによれば、今季の清水のリーグ戦得点パターンは上図のとおりとなっている。

 だが、これを見ても、清水というチームの特徴は分かりづらい。清水の悪い特徴は、ゴールの確率が高まるポケットをえぐるような攻撃がまったくできていないことだと思う。

 確認までに、ポケットというのは、下図のとおり、ペナルティーエリアの両脇の部分ですな。うちらがマリノス、川崎あたりとやるときは、この部分に好きなように潜入されて、そこからの至近距離の折り返しをやすやすと決められることが毎度ある。

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 それに対し、清水がそういう攻撃を仕掛けることは、ほぼない。遅攻になり、敵にブロックを固められると、遠いクロスかミドルシュートくらいしかなくなり、必然的にほぼ得点できなくなる。今季はセットプレーも強くないので、速攻くらいでしか点がとれない。清水というチームは伝統的にそういう傾向があるが、今年は特にそうである。

 今季の清水の全得点を思い出しても、ポケットをえぐって折り返しを決めたような点は見当たらない。強いて言えば、マリノス戦で神谷がポケットに侵入して中央のサンタナに合わせて決めたゴールがあったが、あれは速攻だったので、ここで指摘しているような遅攻の手詰まりを打開するためのポケット攻略とは違った。

 アタッカーの補強もいいけど、ポケットを使う意識がないと、また可能性の低いクロス攻撃に終始してしまいそうである。

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 山原怜音、プロ初ゴール、おめでとう! 世界中で、あのシュートを止められるGKは一人もいないだろうというくらい、凄まじいゴールだった。

 その上で、誤解を恐れず敢えて申し上げれば、清水としてはあのスーパーゴールを喜ぶわけにはいかないと思う。攻撃が機能せず、ああいう個人のスーパープレーでも飛び出さない限り、得点ができない。それが浦和戦での清水だった。

 浦和側の2得点は、チームとしての狙いがあり、選手たちが共通理解をしており、ゴールに直結するプレーを選択した結果として生まれた(オウンゴールも含め)。一つ一つのプレーはスーパーではなく地味なものかもしれないが、チャンスと見るや複数の選手が同じ意識で献身的・積極的にプレーにかかわるからこそ、必然性や再現性が高い得点が生まれるのではないか。今の清水にはそれがまだない。


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25

 やはり先制点が大きい。序盤の山原のミドルがもうちょっと良いところに飛んだり、カルリのこぼれ球シュートがサンタナの足に当たる角度がもうちょっと絶妙だったりすれば、先制点はとれたわけである。そうなれば、勝てる可能性は充分にあったと思う。

 それが、逆に、紙一重のところで、敵がオフサイドを免れ、先制点を奪ってしまった。当S研ブログでは、名古屋に勝った後、「一年分の運を使い切った!?」なんてコメントしたが、逆に今回の浦和戦ではことごとく不運に見舞われた印象である。浦和を勝たせる気満々だった主審のお裁き振りといい、なんともやりきれない。

 まあ、見方を変えれば、まだリカルド清水はどっちに転ぶか分からないきわどい状態にあり、試合展開にかかわらず確実に勝利を手繰り寄せるような本物の強さはないということなのだろう。だからこそ、本当に先制点が大きいのだろうな。リカルド体制になって以降は、先制した試合は2勝・1分、先制された試合は3敗になっているわけだしな。

 先制されても、逆境を跳ね返すようなチームになるための取り組みを、中断期間中に期待したいものである。

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1203

 というわけで、本日はホームの浦和戦ですな。

 今シーズン、個人的に多忙で、対戦相手の試合をフルで観て予習をしたりする余裕がまったくないのだけど、とりあえず浦和のリーグ戦の戦績を上掲のとおり貼っておく。

 先方は、第18節の神戸戦でユンカーが負傷を負い、それ以降、センターフォワードらしいFWがいないまま戦っている模様である。それでも、一時期の得点欠乏症からは解放され、最近の試合では点がとれている。

 ロドリゲス監督はポゼション志向だと思うが、現実主義も持ち合わせていると言われる。最近の試合のダイジェストをざっと観た限り、ポゼションサッカーが完成されて勝っているというよりも、堅固な守備をベースに、攻撃は松尾の突破力など、個の力をシンプルに活かした現実的な戦い方ではないかという印象だった。それで結果も出ているので、チームに勢いがある感じなのではないか。

 清水側に関しては、目指すサッカーはここ数試合と変わらないと思うが、そろそろ鈴木唯人が復帰可能か?とか、北川もこの試合から出場が可能ということで、アタッカーが質量ともに充実するという期待はある。

 あとは、雨が激しくなることが考えられるので、地の利を生かして、冷静に試合運びをしたいところである。

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1200

 今季の清水のリーグ戦戦績を、ボール支配率の高かった順に並べると、上表のようになる。清水の支配率が50%を超えたのがそもそも4試合しかないが、その中で勝利したのは、今回の名古屋戦が初だった。

 なお、昨年の清水は、支配率が50%を超えて勝った試合が一度もなかった(!)ので、こういう勝ち方は実に2年振りくらいだったということになる。

 もっとも、今回の試合で清水がボールを持てたのは、むしろ名古屋側のスタイルゆえという面が大きかった。上表を見れば分かるとおり、清水が56.2%と今季最もボールを持ったのも名古屋戦であり、その時は敗れたわけだが、要するに名古屋というのは相手に持たせるチームということなのだろう。

 だから、まだ太鼓判は押せないのだが、断片的に伝わってくる情報によると、ゼ・リカルド監督は選手たちに、「良い守備のためにもボールを持とう」ということを強調しているようである。そういう意識付けがある程度形になってきたという見方もできるかな?


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