エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > 戦評・分析

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 今季、すでに何度も敗戦に直面してきたが、今回の横浜FC戦は一番ショッキングな負けかもしれない。横浜FCが良いチームだということは知っているつもりだった。だが、それにしても、J2から上がってきたチームに、戦術・プレー精度・試合運び、あらゆる面で圧倒された事実は重い。結果的には1点差だったが、内容は完敗である。

 ほとんど先発メンバーを入れ替えなかったピーター清水。マリノス戦がハイテンポになり過ぎて、ついていけなかった反省からか、妙にスローテンポに入ろうとしているような印象を受けた。まあ、それ自体は分からないでもない。

 しかし、横浜FCはいったん攻撃のスイッチが入ると非常に効率よくシュートまでもって行くチームであり、清水はそこに対応ができなかった。しかも、後半、2点差をつけられた後は、相手の間に入ってトライアングルを作りリズム良くパスを回す横浜FCのペースに完全にはまり、清水はボールに触れない、追いかけてもかわされるという屈辱的な時間帯が長く続いた。

 後半の試合中には、近所で花火大会が始まったりして、もうカオスというような印象だった。「優秀なブラジル人が揃えば勝てる」という清水が、この試合では、最後は主力ブラジル人が全員いなくなるということとなった(途中投入のドゥトラは期待感を抱かせたとはいえ)。5戦連続負けなしの頃の楽観論は、完全に吹き飛んだ。

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76

 真夏の連戦、マリノス戦を落としたことで、星勘定から言えば、本日の横浜FC戦は勝ち点3がノルマになった。ここで勝ち点がとれないと、また最下位争いに逆戻りであろう。

 ただ、それは横浜FCが勝てそうな相手だということではない。いやむしろ、かなりの難敵である。勝ったり負けたりの成績ではあり、強豪相手には完敗することもあるが、独特の勝負強さがある。戦力は小粒だが、下平監督が上手く力を引き出しており、パス回しからの崩しなどは秀逸である。完成度はかなり高く、「J2上がり」だから勝てそうなどと舐めてかかったら、酷い目にあうだろう。

 心配なのは、レギュラーが固定されている清水の、選手たちの疲労。マリノス戦も後半は足が動いていなかったが、そこから中2日、完全な回復は望めまい。このあたりで救世主が出てこないか?

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 コロナの影響で過密日程になった今季の中でも、8月、9月は特に厳しい。ほぼ毎週、ミッドウィークに試合がある。集客にとって有利な夏休み時期に多く試合を入れようということだったかと思うが、この猛暑と、そもそも当面は入場制限があることを考えれば、10月、11月に試合を詰め込んだ方がまだマシだったのではないかという気もする。

 最近の清水、ベストメンバーが固まってきた。右SBは入れ替えが続いているが、これはエウシーニョのコンディション不良によるものだろうし、それ以外はほぼ固定だ。

 逆に言うと、途中から出て良い方向に試合の流れを変えられる選手が、中村慶太くらいしか見当たらない。その慶太もやや怪我が多く、マリノス戦のメンバー表には名前がなかった。自分のところの選手を悪く言いたくはないが、途中出場で出てくるボランチが、マリノスは扇原で、うちは六平となると、不利は否めない。

 鈴木唯人、川本梨誉の2人は、期待感は大きいが、まだプレーで大きな仕事を成し遂げていない。彼らが出てきて、我々も最初は、「高卒で即J1デビューなんてスゲー」と感心していたわけだが、実は他のJ1チームでも若手が積極的に起用されており、すでに得点など目に見える結果を出しているプレーヤーもいる。

 マリノス戦はタイ・マッチとされていたのに、敵のメンバー表にティーラトンの名前はなし。清水側では、かろうじてティーラシンが最後の数分だけプレーした。期待感から送り出したというよりも、「大人の事情」で起用したという印象も、なきにしもあらず。ああいう試合終盤のどうしても点が欲しいという状況で、これといった駒がないのはキツい。金欠だろうし、この夏の移籍市場で動くとは思えないが、手当てが必要なのは事実だろう(もちろん、ティーラシンにも引き続き期待したいとは思うが)。

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73

 今季は今のところ結果が出ていないとはいえ、実際に戦ってみて、マリノスはやはり特別な力をもったチームだなと感じた。結果的には3:4まで食い下がったし、最後の方は押せ押せだったので、スタジアムでは「いや~、面白い試合だったね」などと口にする人が多かった。しかし、先方も万全ではなかったと思うが、やはり清水との力の差は歴然だった。

 試合後のピーター監督のコメントを読むと、良い試合だった、チャンスは数多く作れていたといったことを述べているが、この人はいつも同じようなポジティブなことしか言わないので、参考にならない。むしろ、金子が言っている「横浜FMの方が、自分たちより走っていたし、パススピードが速かった。昨季のチャンピオンだなと肌で感じた。今までに無いくらい呼吸が乱れていたし、今日戦った選手は全員そう感じたと思う。今までに無い高強度のゲームになったので、学ぶことの方が多かった」ということの方が、真相に近いだろう。

 ゲームを通して一番印象に残ったのは、清水は敵にファーストディフェンダーがはがされると、そこからずるずると30メートルくらい一気に運ばれてピンチを招く、ということだった。ハイラインでコンパクトにしているはずなのに、全然プレッシャーがかからない。もちろん、マリノスのボールの運び方の上手さもあるし、清水の選手たちが疲れていたという要因もあるだろう。まあ、もう一度DAZNでチェックしてみたいと思う。

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 以前から注目していた試合が、いよいよ本日開催される。元々は3月18日(水)に組まれていた試合が、本日8月19日(水)と、約5ヵ月遅れで実現することになった。

 独特の戦術で2019年のJを席巻したポステコ・マリノスは、今季は他チームから研究・対策され、弱点を突かれて崩れる試合が目立っている。開幕戦で当たったガンバもそうだし、鹿島もマリノスの浅いラインの裏を徹底的に突いて大量点を奪った。前節の大分も、サイドからのクロスとカウンターでマリノスを苦しめ、勝利をもぎっとった。

 なので、清水の場合も、相手の弱点を突くという戦い方に徹すれば、勝機がないわけではない。前節は、立田が金子に絶妙のロングボールを送り裏に抜け出した場面があったが、ああいうGK朴が出られないサイドへのロングボールは有効なマリノス攻略法であろう。

 しかし、ピーターがこの試合にどのような考え方で臨むのかは、分からない。相手の弱点云々よりも、意地になって、アタッキングフットボールの完成度を競い合うような戦いを挑むかもしれないし。

 上の図に見るように、先方はなかなか波に乗れないでいるが、マリノスの哲学からすれば、1失点くらいは想定内で、要はそれを大きく上回るような強力な攻撃力を発揮できれば、何の問題もないというチームなのだろう。問題は、最近の試合ではだいたい1点くらいしかとれていないことであり、やはり戦術的に完成されたチームでも、MVP男・仲川の離脱や、遠藤の移籍が痛かったのであろう。ブラジル人依存の清水についても言えることだが、やはり違いを作り出すのは人である。そういう観点から言うと、前節、マリノスのDFの柱チアゴマルチンスが復帰したのは(本調子には見えなかったが)、清水にとって厄介な条件である。

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 クラモフスキー監督はプロの監督をやるのは初めてだから、自分が目指すサッカーの構築にどれくらい時間がかかるかという感覚も分からないままチーム作りを続けているのだろう。目標はチャンピオンであることを公言しているが、今季はすでにカップ戦は敗退、リーグ戦では首位川崎に実に19もの勝ち点差をつけられており、現実的に今年タイトルを獲れる可能性はゼロに近い。

 ピーターの選手起用を見ていると、2年後くらいに開花期を迎えることをイメージしてチーム作りをしているのかな、なんて思うことがある。その表れが、若手の積極起用であり、テセや河井といったベテランの消極起用なのかな、と。

 ただし、若手の中でも、まだ未完の度合いが強いプレーヤーたちは、放牧に出されることになった。エリックが町田へ、ジュニアが沼津へと旅立って行った。これらは、もちろん、将来的な期待を込めて送り出したものだろう。他方、若手の中でも平墳や伊藤などは、清水での出場機会は乏しく、他チームから「ぜひうちに」という声もかからないのかレンタルの話もなく、今後について案じてしまう。

 テセなどは、本人によれば、今は体がすごくキレているということである。ただ、現実にはリーグ戦でベンチ入りすることはほぼないし、これまで出場した場面では強いインパクトを残せていない。若手の武者修行とはまったく異なる意味合いだが、本人が現役最後の輝きを放ちたいと思っているのなら、J2、J3のチームで即戦力FWが欲しいところがあれば、レンタルに出してあげることも一つの考え方かな、などと思ったりもする。もちろん第一希望は彼が清水で大活躍してくれることだが、今のところそういう雰囲気ではないので。

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 仙台戦、清水の決定機は非常に少なかった。入りそうだった、惜しいと思ったのは、金井のクロスをカルリーニョスがヘッドで合わせたシュートくらいだったか。あと、形として惜しかったのは、右サイドの金子から、ペナ中央に侵入してきた後藤に絶妙のパスが渡った場面だったが、残念ながらトラップが大きくなり、シュートまで行けなかった。ダイレクトでもよかったかもしれないなとは思うものの、後悔先に立たずというやつだろう。

 後藤の様子を見ていると、移籍してきて、前線で使われ続けているのに、いまだにノーゴールであることに、焦りを感じ始めているように見える。焦ってしまうと、瞬時の判断を誤ったり、力んだりして、それによってさらに結果が悪くなる。

 むしろ、後藤の場合は、「たとえゴールがなくても、自分はチームに充分貢献している」と、自信を持ってプレーしてほしい。その方が、かえって、ゴールにも近道だろう。

 前にも書いたが、スタジアムで間近に試合を観ると、後藤の貢献度がとても大きいということを実感する。動いてパスを引き出したり、危ない場面で率先して戻ってスペースを埋めたり。札幌戦で、サイドで敵のルーカス・フェルナンデスに突破されそうな場面で、カード覚悟でファウルで止めた場面など、とても良かった(結果的にカードは出なかったが)。もちろん、そのようにチームプレーに徹した上で、最終的に点もたくさん取ってくれれば最高だが、そう何もかも求めるのは酷だろう。

 遠からず後藤のゴールも生まれるはずだし、1つとれれば気分が楽になってさらに期待できるだろう。

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585

 アウェー仙台戦。事前に、「結果的に勝ち点1でも悪くはないのではないか」というようなことを書いたが、実際にそういう結果になった。5試合連続負け無しで、勝ち点を積み上げていることに、今は安堵はしている。しかし、清水が今後、ガチでタイトル争いするようなチームになるためには、今回の仙台さんくらいの相手は、アウェーであろうと余裕で勝ち切るくらいの力がなければ、厳しいだろう。

 結局、ここ数年の清水は、ヨンソン氏であろうと、篠田さんであろうと、ピーターであろうと、優秀なブラジル人が良いコンディションで揃った時には勝てる、そうでなければ勝てないという法則で動いており、ここ数試合ピーターのチームが上向いてきたとはいえ、チーム戦術の成熟というよりも、ブラジル人助っ人の属人的能力に助けられている部分が大きい。

 そして仙台戦では、ブラジル人多神教のうち一神を欠くことになった。詳細は不明ながら、エウシーニョがベンチ入りもしなかった。左SBが奥井からソッコに代わって、オーソドックスなSB像に近付いたのに続いて、右SBも金井という(神出鬼没の癖もあるとはいえ)、比較的普通のプレースタイルのSBになった。その結果、仙台戦の清水は、J1の中か下くらいの、割と良く見るような感じのチームという印象だった。それゆえの、初のクリーンシートであり、その代償としての久々の無得点ということにもなった。

 杉山茂樹氏にDisられたこともあったが、元々清水がJ1でまったくやっていけないほどの悲惨なメンバーとは思わないし、ピーターが変に革新的な戦術にこだわらなければ、こうやって地味に勝ち点を拾っていくこと自体は可能なのだろう。序盤の連敗でつまずいたので、今はこうやって現実的に勝ち点を積み上げて、チームを立て直す時期ということでいいのではないだろうか。

 ただし、アウェーの勝ち点1を良しとするのは、ホームで3を狙うからこそとも言える。次節のマリノス戦でその難しいミッションに挑戦することになる。

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51

 アウェーで引き分け、ホームで勝利というのを2度繰り返し、この4試合のリーグ戦だけとれば、まるで優勝争いするチームのような戦いぶりの、我が清水。本日のアウェー仙台戦、もちろん勝ち点3がとれれば最高だが、1だとしても、勢いを継続するという意味では悪くないかもしれない。ただ、ピーターがそんな消極的な戦い方を意図的に選択するとも思えず、あくまでも「結果的に1になっても、流れとしては、悪くないんじゃないの」という意味だが。

 さて、対する仙台だが、勝ったり負けたりで、中位という成績である。上に見るように、オルンガ・パワーに屈して大敗した柏戦を除けば、すべての試合が1点差以内というのが特徴。勝っても負けても大差が多い清水とはかなり異なる。

 清水とも縁がある木山監督、J2時代は非常に手堅い指揮で、引き分けが多い監督というイメージが強かった。しかし、山形最終年だった昨年あたりからアグレッシブに変貌した。そして、今季仙台の監督に就任し、前から強くプレスに行くスタイルに挑戦しているようである。思うに、従来の守備的なイメージは、戦力が不足する中でのやむをえない選択であり、J1の戦力を任されれば、それなりに攻撃的サッカーもやりたい人なのだろう。

 一応、前節の神戸VS仙台もチェックしてみたけど、どうしても神戸の方に目が行って、仙台のプレーはあまり良く憶えていない。支配して勝ったわけじゃないけど、奪った後が速いんだよね。

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60

 先日の札幌戦、結果的に勝ったから良かったものの、例の鈴木武蔵に決められたフリーキックが、個人的に引っ掛かっている。GK梅田を責める声もあるようだが、所長には、壁の作り方が甘かったとしか思えない。

 というのも、2年くらい前だったか、以前も同じような場面があったからだ。小柄な金子が壁に立ち、その上を越されて、フリーキックを突き刺されたことが。今回もそうだった。金子をはじめ、なぜか身長の低い選手を壁に並べた。これは憶測だが、キッカーが鈴木武蔵に代わったのは、壁が低いのを見て、これは落とすシュートではなく、武蔵の弾丸系のシュートで狙えると、札幌側が判断したからだったのではないか。

 チームによって考え方は色々だと思う。もちろん、敵が中で合わせることを警戒し、長身の選手は壁ではなく相手をマークするというやり方もあるだろう。しかし、今回のように、明らかに壁の高さ不足で、敵に直線的なシュートコースを見せてしまうようなことは、駄目である。たとえば金子の位置に立田が入っていたら、ジャンプ力を含め、壁の高さは40cmくらいアップし、簡単に防げただろうし、そもそも札幌はあのシュートを狙えなかったと思う。反省し、今後の対策に活かしてほしい。

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70

 同じBチームによるルヴァンカップでも、「何も出来なかった」という印象が強かった名古屋戦と比べて、今回の鹿島戦は、まだしも試合になっていた。実際チャンスもそれなりにあり、2得点も奪えた。Bチームにもピーター戦術らしきものが多少は浸透してきたのと、2週続けての試合で試合勘が身に付いてきたのかなと感じた。

 しかし、一時は逆転まで行った試合で、再逆転を食らい負けたことは、残念としか言いようがない。カップ戦の消化試合とはいえ、鹿島に勝てれば、それなりの慶事である。消化試合でも勝つことによって、リーグ戦に勢いも出るだろうし、今度鹿島とやる時も苦手意識を持たなくて済むだろうし、出た選手の自信にもなるだろう。そのせっかくのチャンスを、みすみす手放した印象が強い。

 もちろん清水の監督も選手も勝ちたいと思ってやっていたとは思うが、やはり勝負に対するこだわりの部分で、鹿島の方に一日の長があった。象徴的だったのは、清水の2失点目。清水がリードしている場面だったのに、カウンターを浴びたら、2対4の絶対的な数的不利の形を作り出され、簡単に決められてしまった。いくらピーターのサッカーが追加点を貪欲に取りに行く考え方だとはいえ、後半リードしている場面で、5バックのうち3人もが行方不明になるというのは何事なのか。

 逆の意味で象徴的だったのは、鹿島の試合の締めくくり方。消化試合なのに、最後はいわゆる「鹿島る」、つまり敵陣コーナー付近でボールを延々とキープし、そのまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。どんな試合であっても、きっちりと勝ち切ることが、次の勝利にも繋がるということが、チームの伝統として染み付いているのだ。まあ、はっきり言って、今の鹿島は目を見張るような素晴らしいサッカーをやっているわけではないが、その伝統だけはブレないなと実感した。

 清水の選手たちも、モチベはあったはずである。しかし、何が何でも勝つというよりも、ピーター戦術を浸透させるとか、「自分が点をとってアピールしたい」とか、勝利とはやや違う方向にベクトルが向いていたのかもしれない。特に、ドゥトラ、テセの2人のFWにはそれを感じ、後半2人が揃った時間帯には2人とも攻め残りたがり、結果守備が疎かになって、バランスを崩していたと感じた。

 そんなわけで、今季のルヴァンは、失点禍が止まらず、実に11失点を喫し、3連敗で幕を閉じた。コロナのせいで3試合だけになってしまい、初戦で大敗していた我が軍にとっては、勝ち進むことはいかんともし難かった。若手のアピールという点でも、中途半端に終わってしまったし。3戦目の成岡輝瑠の動きだけは、一筋の光明となったか。

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 今日からしばらくの日程は、次のようになっている。

12日(水)ホーム鹿島戦(ルヴァン)
15日(土)アウェー仙台戦(J1)
19日(水)ホーム・マリノス戦(J1)
22日(土)ホーム横浜FC戦(J1)

 上手くターンオーバー、ローテーションしないと、チームが疲弊して、総崩れなどということにもなりかねない。

 本日のルヴァンは正式な消化試合なので、ここはBチームで行くとして、その後をどうするか? B・A・B・Aという並びで行けば消耗は最小限になるが、ピーターは古巣のマリノスにはAチームで真っ向勝負を挑みたいだろうな。もちろん、仙台戦、横浜FC戦も絶対に勝ち点の欲しい試合。そうすると、ルヴァンは別として、J1の3連戦は、ベストメンバーを先発させつつ、交代枠を上手く使いながら主力をできるだけ休ませるといったところかな。

 ただ、そのためには、レギュラー以外の控えの奮起が必要になる。そのセレクションの意味もあり、本日のルヴァンの位置付けは決して侮れない。

 清水は天皇杯の出場はたぶんないので、カップ戦は今日の試合が今年最後である。現在トップチームの試合に絡んでない選手たちにとっては、今年最後のアピールの場とも言える。いや、もっと言えば、何人かの選手にとっては、オレンジのユニフォームで公式戦を戦う、最後の機会になるかもしれない。

 前向きなことを言えば、この試合で、あんな選手や、こんな選手の、プロ入り初ゴールを目撃できるかもしれない。サポ諸君、ぜひスタジアムで盛り立てようではないか。

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 札幌戦の解説で、戸田和幸氏が来てくれることを事前に知り、色めき立った。個人的には、たとえ清水が負けたとしても、下田さんの実況や戸田さんの解説であれば、それ自体に価値があるので、負けたなりに得るものがある。今回は残念ながら実況は下田さんではなかったが、担当した蓮見さんは地方アナウンサーとしては力量がある方であり、このコンビなら放送自体にストレスはないだろうと安心できた。

 その一方で、個人的にはこんな思いもあった。まだまだモフサッカーが未完成のこの段階で、戸田さんに見てもらうのは恥ずかしいな、と。前の晩、戸田さんはCLのシティVSレアルを解説していたのだ。どうあがいたって、CLよりは見劣りするだろうから、うちのサッカーが相当お粗末に見え、Disられるのが関の山だろうかと、そんな心配をしていたのである。

 いや、もっと言えば、もしも札幌戦にまたも惨敗するようなことがあったら、解説席の戸田さんのところに直訴に行って、「もうアカン、ピーターは今シーズンいっぱい持たない。戸田さん、貴方やってくださいよ」と訴えてみようかと、そんな妄想までしていたのである(あくまでも妄想)。

 しかし、スタジアムの生観戦後に、改めて戸田解説でDAZNを観てみたが、結局そんなに戸田さんに苦言を呈されることもなかった。清水の調子が上向きで、結果的にも勝ったこともあって、酷いダメ出しはなかった。「開幕当初のように、バランスを崩して無理に攻めに行かなくなった。それによって大きく崩れることがなくなった」というのが、トータルな評価だったようである。その上で、立田のボールに食いつきすぎるクセとか、自陣ゴール近くで不用意なファウルを犯す傾向とか、そういう問題を部分的に指摘するような解説ぶりであった。

 ただ、戸田さんは観戦後に、試合の特筆すべきポイントにつきYouTube動画を配信したりするのだが、今のところ清水VS札幌戦に関してはそれが出ておらず、そんなに戦術的に特筆すべき点はなかったということだろうか?

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 今季のJ1リーグ戦におけるWボランチの先発を整理すると、以下のようになる。

第1節FC東京戦●:中村、西村
第2節名古屋戦●:竹内、岡崎
第3節セレッソ戦●:竹内、岡崎
第4節ガンバ戦●:竹内、中村
第5節神戸戦●:竹内、中村
第6節鳥栖戦△:中村、ヘナト
第7節大分戦〇:竹内、ヘナト
第8節浦和戦△:竹内、ヘナト
第9節札幌戦〇:竹内、ヘナト

 ポイントは、中村慶太の起用法だろう。ちなみに、第3節は中村は怪我で不在だったようなので関係ない。

 第1節が象徴的だったように、ボランチ起用された中村は攻守で非常に効いていたが、70分くらいに彼が疲弊してからチーム全体が失速するという弊害が見られた。それでも、5、6節くらいまでは、中村がボランチのファーストチョイスだった。

 しかし、ヘナトが復帰したことで、ボランチの人材に余裕ができ、結果的に中村は控えに回った。ただ、力が劣るから控えというのではなく、むしろ野球のピッチャーで言うクローザー的な役割になっているのではないかという気がする。たとえば札幌戦を見ても、竹内と中村のキープ力やパスセンスを比べれば、中村の方がはるかに上であり、序盤から試合を支配しようとすれば、中村を先発起用したい。しかし、70分くらいの、これからが一番の勝負所という時間帯に、(トップ下の後藤またはボランチの竹内に代えて)中村を投入することで、チームとしての失速を防ぎ、試合全体で上手く勢いを保てているのではないか、結果的にもそれで勝ち点がとれているのではないかと、そんな気がするのである。

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 昨日申し上げたように、個人的には「今年の目標」に掲げていたほど、とにかく札幌に勝ってほしいという思いだった。そのミッションを成し遂げてくれたピーター監督には、感謝しかない。しかも、ドン引きしてカウンターで1点とって勝つとかではなく、攻撃的サッカーで渡り合って勝ち切ったわけだから。これからピーター監督と清水に、どんな運命が待ち受けているかは分からないけれど、ピーター、この勝利だけでも、貴方は我々の永遠のヒーローです。

 ちなみに、所長は昨日はバックのSS席で観ていたのだが、後ろの席に、お一人様札幌サポが座っていた。清水の聖地のど真ん中の席に、アウェーサポが堂々と座り、しかも結構ヤジを飛ばしていたのは、なかなか良い度胸だ。まあ、北海道から来たGoTo野郎なのか、それともたまたま静岡在住の札幌サポなのかは知らないが。その男が、カルリーニョスに3点目を決められた後、席を蹴って帰っていく様子を眺めるのは、なかなか痛快だった。またアウェーでの虐殺劇を見れるとでも思ってたのかね、ご愁傷。

 さて、試合自体を振り返ると、やはり札幌はそれなりに手応えのある相手だったし、結果はどっちに転んでもおかしくなかったと思う。相変わらず、清水の戦い方やプレーの精度には、首をかしげる場面も多かった。一言でいえば、幸運を味方につけたといったところか。この試合、主審の東城氏が、最近のJでは珍しいくらいファウルをとりまくり、その笛のニュアンスをどちらが味方につけるかという要因が大きかったと思う。敵は最近の試合でディフェンスラインを固定できず苦労していたと思うが、後半から入ったDFの田中が早い時間にイエロー2枚で退場になり、これで試合の流れは完全に清水優位の構図となった。

 数的優位になったチームのあるあるで、清水も一人一人の動きが鈍くなり、下手をしたらこのまま同点でタイムアップかという嫌な雰囲気が漂ったのだが。そこを、ヘナトとカルリーニョスの個の力でこじ開けてくれた。このブログで再三指摘していた、セットプレーとショートカウンター以外では点がとれないという問題を、ようやく打破してくれた形である。ただ、相手が数的不利だったのと、結局はブラジル人の属人的能力が頼りだったということで、クラモフスキー清水が本当に開眼したのかという点については、保留しておきたい。

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 個人的に、ルヴァン名古屋戦はメインスタンドのSS席で観た。しかも、前から2列目で、ピーター監督の挙動が良く分かって、それはそれで面白かった。

 ピーター監督を間近に観察して、非常に良く分かったのは、監督は戦術的な指示とかはほとんど出さないが、判定についてのクレームは連発するということだった。第4の審判に、何度も文句を言っていた。

 清水と名古屋を比べると、コーチングの分量がまったく異なる。名古屋は経験豊かな選手たちに、一部若手も混じるといった感じの編成だったから、非常に良く指示が出ていた。それに比べると、清水はリーダーシップのある選手が見当たらないので、声が少ない。

 まあ、とかなんとか言っているうちに、もう本日はリーグ戦の札幌戦である。誰も覚えていないと思うが、当S研ブログでは本年元旦のエントリーで、今年の目標は札幌に勝つことだと明言した。

 (今年の)「目標」。これに関しては、順位ではない。2020年の目標は、北海道コンサドーレ札幌に勝つことである(笑)。リアル倍返し社長が来たので、できれば16対0くらいで勝ちたいが、贅沢は言わん、とにかく勝って、2019年の屈辱を晴らしてくれ。

 ということを申し上げたわけである。

 だが、しかし、今のピーターのチームで、札幌にかなうかどうか。札幌は怪我人が大量に出ているようだけど、最近の調子はすこぶる良好だ。ピーターが言った「誰が出ても同じサッカーができる」というのは嘘だということがルヴァンカップで分かってしまったけれど、こと札幌に限っては実際に誰が出ても同じサッカーができている感じがする。

 前節の札幌VS神戸戦を一応チェックしてみたが、神戸の老獪さに屈して敗れはしたものの、札幌のアグレッシブなサッカーは非常に印象的なものだった。ロングボールを織り交ぜて札幌のペースを乱した神戸のような戦い方を、ピーターが選ぶとは思えないなあ。今の清水に、札幌を上回れる要素を見付けることは難しいが、強いて言えば、コンディションかな。出足だけは負けないようにしたい。

 それにしても、「タイ・ダービー」というのは、Jリーグ公式認定の行事なのかな? ネガティブなことばかり言って申し訳ないが、こっちのタイよりもあっちのタイの方が活躍するイメージしか湧かないな。

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 ルヴァン名古屋戦、序盤からドゥトラが孤軍奮闘し、何かやってくれそうなのは彼だけという感じだった。この日の清水の中では、唯一J1クラスの選手という雰囲気を漂わせていた。外国人枠の問題もあるので、リーグ戦のメンバー入りは簡単ではないが、ピーターへのアピールには成功か。

 あと、後半頭からの出場だったけど、違いを見せたのが、河井。止めて蹴るのはやはり一番上手く、独特の落ち着きもある。ただ、彼の場合は試合を決める決定的な仕事を毎度するようなタイプではなく、今回も当たり前のプレーに終始していた印象はあった。そもそも、最近の試合に出ていなかったのは、怪我が長引いていたからなのか、それともピーター監督の評価が低いからなのかというのは、良く分からない。

 それ以外の選手に関しては、残念ながら、リーグ戦にほとんど絡めていないのも無理はないと、変に納得させられるパフォーマンスだった。たとえば福森とか、「どうして試合に出ないのだろう」と日頃から疑問に思っていたが、今回の試合で「蹴ればパスミス」という様子を見せられて、なるほどなと納得してしまった。

 ネト・ヴォルピなあ。少なくともこの試合を見る限り、我々が思い描いたようなスーパーな助っ人の姿は、そこにはなかった。彼も、腰痛ゆえに欠場が続いていたのか、それともシンプルに梅田とのポジション争いに敗れたのかは分からないが、後者の疑いが濃くなってきた。

 若手に関しては、システムが急造だし、適材適所かどうかが怪しいし、選手交代・配置転換が激しすぎて、何だか良く分からなかったというのが、正直な感想である。右ウイングバックをやらされた平墳迅が、「心ここにあらず」といった虚ろな表情をしていたのを見るのは、辛かった。まだこれからの川本、鈴木らと違って、平墳はもう後がないだろうし。

 どこかのメディアに、この試合、清水にとっての光明は成岡輝瑠のデビュー、とか書いてあったけど、そういうのは活躍した時に言うものだよね。今回は、単に出場しただけだから、そういうのを光明と言うかどうか。

 結論として、リーグ戦の主力メンバーには、下からの突き上げは一切なく、序列は安泰ということになった。悲しいかな。

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 ルヴァンカップ名古屋戦。事前に想像していたのは、「リーグ戦の谷間のミッドウィーク・カップ戦なのだから、お互いにターンオーバーになるだろうな」ということだった。そして、詳しくは知らないが、名古屋はコロナ感染者が出て、特に若手に離脱者が出たり、満足に練習ができなかったりといったことがありそうだったので、勝機があるとすればその部分かと注目していた。

 しかし、蓋を開けてみたら、名古屋はほぼほぼ、ベストメンバーではないか。おそらく、ルヴァン初戦の鹿島戦に大勝しているので、「この大会はチャンス! 多少リーグ戦へのしわ寄せがあっても、ここで清水をしっかりたたいて、決勝T進出を手繰り寄せよう」といった判断だったのだろう。今年のルヴァンは清水にとって、つくづく不運な巡り合わせになったものである。

 そして、ゲームが始まってみると、清水は、おそらくクラモフスキー政権で初めて3バック、3-4-3の布陣だった。しかし、所長は今回はメインスタンドで観戦していたのだが、前半、手前側の清水の右サイドでは、右ウイングバックの宮本が一人で、敵の相馬と太田を両方見るような場面が何度も発生しており(反対側は遠いのでイマイチ分からなかったが)、システム的に上手くかみ合っているようにはとても思えなかった。

 今回の名古屋は強かった。清水のベストメンバーでも、まず勝てたとは思えない。増してや、清水のBチーム、若手主体、急造システムとなると…。

 はっきり言って、すべての面で名古屋が上だった。特に彼我の格差が大きかったのは、ポゼションとビルドアップの質。名古屋は、距離感や位置取りが良く、ボールホルダーに対して隣のレーンの選手が顔を出し、上手くトライアングルを作って、パス回しで簡単に清水のプレスをはがす。そして、マテウスや相馬の速さ、山崎の高さといった明確な武器をシンプルに使い、あっさりと局面を打開していく。ゴール前でも、斜めに走り込むといったアイディアが豊富だ。同じレーン内の窮屈なパスがカットされてばかりの清水とは、大きな差がある。

 一番象徴的なのは、2失点目だったか。確かあの場面は、清水が攻めていたのだが、例によってああでもない、こうでもないと時間をかけて敵の穴を探しているうちに、ボールを奪われ、マテウスに一発で裏をとられて(現場ではオフサイドに見えたのだが…)、ヴォルピをあざ笑うかのようなループシュートを決められたものだった。リアリズムに徹し、自分たちの武器をシンプルに活かす名古屋と、迷い道をくねくねとさまよい歩いている清水の差が、残酷なまでに出た場面だった。

 この試合、一つだけ清水が上回っていたとしたら、ホームグロウンの若手を多く送り出したという点だろう。まあ、そのうち一人でも、爪痕を残してくれたら良かったのだが。。。

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 「静岡にトロフィーをもたらす」と公約したピーター監督。前にも書いたとおり、監督が、今年優勝するつもりなのか、それとも来年以降の話なのかは、謎である。

 さらに言えば、とろうとしているタイトルは、あくまでもリーグ優勝なのか、それともカップ戦も含んだ話なのかというのも、明らかではない。

 もしも、ピーターのトロフィー宣言が、今年の話であり、なおかつカップ戦も含んでいるのだとしたら、本日のルヴァン名古屋戦はきわめて重要である。初戦で川崎に大敗している清水が、グループ2位以内に入るためには、本日の勝利は必須であろう。

 J1リーグ戦は、川崎が首位を突っ走っており、エグいまでの強さを見せている。今後の清水の浮上に期待はしたいものの、すでに5敗もしており、現実的にこれから清水が勝ちまくって川崎やその他の上位クラブを追い抜けるかというと、難しいだろう。そして、今季は天皇杯に出場できるのはJ1リーグの上位2チームだけであり、リーグ戦で優勝争いできないということは、必然的に天皇杯も駄目ということになる。つまり、今季タイトルをとる実質最後のチャンスがルヴァンカップであり、今日負けたら今季も無冠になることがほぼ確定すると言っていい。「19年連続でタイトルなし」という現実が、我々に突き付けられることになってしまう。

 ピーター監督の下では、リーグ戦に絡む選手と、まったく絡めない選手が、はっきり色分けされてきている印象が強い。そうした中、本日の試合は、今季の清水にとって初めて、「ターンオーバー」で臨むことになるだろう。ルヴァン初戦の川崎戦はリーグ戦を想定したメンバーだったし、その後のリーグ戦では人は入れ替えても「ローテーション」だったから、谷間の試合でメンバーを落とすという意味での「ターンオーバー」は初めてだ。出場機会に飢えている選手たちにとって、残された数少ないアピールの場となるはず。感染の問題でバタバタしている名古屋に比べ、準備万端の控えは、うちの方に多いのではないか。ぜひ、大いに暴れ、ピーターの序列をかき乱してほしいものである。

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 今シーズン、清水がリーグ戦で挙げた全得点を整理すると、

  • FC東京戦:ティーラシン(ショートカウンター)
  • 名古屋戦:金子(ショートカウンター)
  • ガンバ戦:立田(セットプレー崩れ)
  • 神戸戦:西澤(ショートカウンター)
  • 鳥栖戦:カルリーニョス(セットプレー)
  • 大分戦:ソッコ(セットプレー)、カルリーニョス(セットプレー)、立田(セットプレー)、ヴァウド(セットプレー)
  • 浦和戦:ヴァウド(セットプレー崩れ)

 という具合になる。要するに、ショートカウンターとセットプレーでしか点がとれていないのだ。

 ピーター監督の基本哲学が、パスを数多く回して相手を崩し切って得点を奪うというものであるとしたら、今季のリーグ戦で狙った形ではまだ1点もとれていないという結論になる。唯一の例外は、ルヴァンカップの川崎戦で石毛が決めたヘディングシュートということになろうか。

 最近の清水の試合を観ていると、相手からボールを奪って、明らかにあえてスローダウンさせている場面が目立つ。攻撃の人数が揃い切らないところで無理に攻めて、ボールを奪われることを回避しようとしているのだろうか? でも、現実には、攻撃をスローダウンさせ、横パスとかをしている間に、変な形で奪われ、決定的ピンチを招くことが多いのだが。

 まあ、遅攻に関しても、徐々に惜しい場面は増えてきたかなという気はする。そもそも、遅攻で押し込んでいるからこそ、セットプレーの機会も増えているのだろうし。

 個人的には、ルヴァンの石毛ゴールのように、数多くのパスを繋いで生み出した得点の方が価値があるなどと考えるのは、ナンセンスだと思う(もちろん、今季の清水はパスワークで崩して点をとることもできるという可能性を示したという点では意味があったが)。1点の価値は1点であり、もっと効率的に奪えるなら、その方が良いに決まっている。「遅攻できる」という点が肝心であり、それだけにむやみにこだわる必要はない。

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