エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > 戦評・分析

total

 1993年のJリーグ発足以来の、清水の通算成績をまとめると、上表のようになる。通算の数字には、J2だった2016年の数字は入れていない。

 清水は、現時点で、一応通算で勝ち越してはいる。414勝・155分・387敗というのが、通算成績となる。

 しかし、過去10年ほどの得失点での赤字垂れ流しがたたり、通算の得失点差では、マイナス34という不名誉な数字を記録している。

 清水はすでに、今季開幕時点での通算得失点差が-17で、赤字生活に突入していた。大熊GMが、「得失点差プラス10くらいを常に意識する」と公約していたので、通算得失点差の-17をどこまで減らしてくれるかと期待していたのだが、蓋を開けてみれば、なんと2021年だけで得失点差は17のマイナスとなり、合計34ものマイナスを抱え込んでしまったわけである。

 なにしろ、長谷川健太氏が去り低迷期に入った2011年以降、J2を除くと、得失点差がプラスだった年は、2018年の1年しかないからね。頼みのロティーナも、得失点差-20を残してチームを去ったという(平岡監督でどうにか-17まで挽回)。

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20202021

 昨日の話の続きである。上に見るとおり、2020シーズンと2021シーズンの点差別の勝敗を、グラフにまとめてみた。なお、昨日の図はリーグ戦だけだったが、今日の図はルヴァンも含んでいるので、ご注意いただきたい。2020年が34+3=37試合、2021年が38+8=46試合である。

 まあとにかく、2020年も、2021年も、クセがあり過ぎる。

 何しろ、クラモフスキーが作った2020年のチームは、1点差勝利が一度もなかった。恐らく、Jの長い歴史の中でも、全チームを通じて、初の珍事ではないか。1点差敗戦は結果的に多くなったが、大差で負けている試合で、失点覚悟で捨て身の反撃に出て、試合終了間際に焼け石に水ゴールを奪って、結果的に1点差で敗れるというパターンが多かったためであり、完敗に変わりはなかった。つまり、2020年の清水は、勝てば大勝(回数は多くなかったが)、負ければ大敗というチームだったわけである。引き分けを含め1点差以内の試合を「僅差の試合」と呼ぶならば、その割合は51%という低いものだった。

 それに対し、2021年には、僅差の試合が全体の74%に上った。ロティーナのイメージ通り、馬鹿試合はほとんどなくなり、ロースコア、僅差の試合は、確かに増えた。言うまでも無く、問題は、そうした僅差の試合をものにできず、勝ち点1だったはずの試合が0に、3だったはずの試合が1になることが、余りにも多かったことである。

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2021mat

 大好評(自分で言うな)の、2021シーズンを振り返る図表シリーズだが、さすがにネタが尽きてきたような。。。

 いや、まだあったぞ。出していない図が。当S研では、試合結果を得点・失点のマトリックス状に示した図を、時々お目にかけており、2021年のデータをまとめたので、上掲のとおりお目にかける。

 なお、クラモフスキー~平岡監督による2020年のグラフは、こちらに見るとおりである。比較してみると、全然違うので、面白い。

 2021年の図をしみじみと眺めてみて、驚くのは、清水が複数得点差で勝った試合は、何と2回しかなかったという、衝撃の事実である。まあ、勝利自体が10個しかないわけだが、2点差以上で勝ったのは、開幕戦でアウェー初勝利を飾った鹿島戦(3:1)、そしてホーム初勝利となったFC東京戦(3:0)の、2回しかなかったのだ。後はすべて、1点差勝利である。実は運良く2点リードした試合はもっとあったのだが、だいたい敵に追い上げ弾を許し、最終的にぎりぎりで逃げ切るのがやっとだった。他方、複数得点差で敗れた試合は8回あり、これでは得失点の数字が厳しくなるのは当然である。たとえ勝ち試合であっても、得失点がほとんど改善しないというのが、2021年の清水であった。

 ロティーナのイメージとして、「渋い試合であっても、ウノゼロでがっちり勝ち切れる監督」というのがあったと思う。2021シーズンの清水のウノゼロ勝利は、3回であった。ただ、そのうち2回は平岡監督が達成したものであり、ロティーナのウノゼロ勝利は1回だけだった。もっと言えば、ロティーナがリーグ戦でクリーンシートを達成したのは、スコアレスドローも含め、わずか4回であった。何度も言うように、ロティーナのことを悪く言うつもりは毛頭(?)ないが、チームのコンセプトはさっぱり機能しなかった。

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open

 好評(?)の図表シリーズで、本日は、2021リーグ戦で清水が先制した場合とされた場合の戦績を整理してみたい。

 集計してみたところ、リーグ戦38試合のうち、清水が先制した試合が15試合、先制された試合が21試合だった。他にどちらにも先制点が生まれなかった、つまりスコアレスドローに終わった試合が2つあった。

 比率で言えば、清水の先制試合が39.5%、被先制試合が55.3%ということになる。まあ、弱いチームとしては、そんなものか。

 そして、上表のように、先制した試合は8勝・6分・1敗、先制された試合では2勝・4分・15敗という結果に終わった。

 所長の理解によれば、統計的に言って、サッカーでは先制したチームが勝つ確率がざっくり7割ほど、引き分けに終わるのが2割ほど、逆転負けを食らうのが1割ほどだと思う。

 興味深いことに、2021年に清水が先制された試合では、そのまま負けたのが71.4%、引き分けに持ち込んだのが19.0%、逆転勝ちに持ち込んだのが9.5%であり、ほぼサッカーの常識に沿った結果になっている。その意味では、先制された試合の数字は別に異常なものではないが、ただ、先制されるとズルズルと追加点を許す悪癖があり、それゆえ得失点差で苦しむことになった。

 やはり、問題は、先制しながら勝ち切れない試合が多かったことである。先制15試合のうち、勝ち切ったのはわずか53.3%で、引き分けに持ち込まれたのが40.0%、負けたのが6.7%だった。逆転負けが1回しかないのは意外だったが、とにかく先制しながらドローに終わってしまうことが多過ぎた。2021年に清水が残留争いに巻き込まれたのは、この要因に尽きると言って過言でない。

 ところで、上表に見るように、2021年の逆転勝ちは2試合だったわけだが、それは開幕戦と最終戦だった。ホント、最初と最後だけは良いというシーズンだった。

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homeandaway

 2021年の清水の数字を整理していたら、変なことに気付いてしまった。リーグ戦で、ホーム・アウェーともに、5勝・6分・8敗であり、まったく同じ戦績だったのだ。

 ホーム初勝利が大幅にずれ込み、例年通り「鬼門アイスタ」と呼ばれた割には、最終的には多少盛り返したか。平岡監督に交代して以降、ホームで2勝・1分・0敗だったので、それで最終的に帳尻を合わせたような格好である(厳密に言えば、もちろん帳尻は合っていないわけだが…)。

 ただし、得点・失点を見ると、どちらもアウェーの方が数字がマシになっている。ホーム・サポーターの期待に応えたとはとても言えないわけで、猛省が必要なことに変わりはない。これじゃ福祉基金が泣くぜ。

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2021goals

 皆様お楽しみ、かどうかは知らないが、図解資料で振り返る2021シーズンの清水のシリーズである。今回は、リーグ戦における時間帯別の得点・失点数を整理してお目にかけたい。

 2021年の清水は、トータルで、37得点・54失点だった。結論から言えば、前後半ともに得失点はマイナスだった。整理すると、以下のとおりとなる。

前半:17得点、20失点
後半:20得点、34失点
合計:37得点、54失点

 比較的善戦した前半に対し、後半がすこぶる弱かったことは歴然である。

 こうやって見ると、前半、清水の入りは決して悪くない。しかし、なぜか前半の飲水タイム直前くらいに失点するケースが多かったようだ。

 面白いのは、前半の31~35分、後半の31~35分(通算では76~80分)と、ほとんど得点も失点もない不思議な時間帯があることである。

 後半に滅法弱かった2021年の清水だが、こうやって見ると、後半の半ば頃には、それほど失点はしていない。酷かったのは、後半の開始15分までと、残り10分になってからである。

 残り10分を切ってから16失点も喫していることに関しては、もちろん持ち駒不足ということもあるだろうが、ロティーナの選手交代の遅さや勝負勘の鈍さといった要因があったことは否めない。あの人は、チームの構築が専門であって、試合中の駆け引きや采配といった面では弱さがあったと思う。

 2021清水の唯一の後半アディショナルタイムゴールは、アウェー浦和戦の千金弾である。ただ、それを決めた人は、いなくなるそうだ。

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 ロティーナは、ボールを持ってゲームをコントロールする、ボールを持っている状態が一番良い守備、といったコンセプトを掲げていたはずである。これは決してロティーナをDisるわけではないのだが、そのコンセプトは完全に失敗に終わった。

 以下に見るのは、清水の2021リーグ戦の戦績を、支配率が高かった順に並べたものである。まず、上位19試合。

aa

 次に、下位19試合。

bb

 そもそも、38試合も戦って、清水の支配率が50%を上回った試合は、7試合しかなかった。そして、その結果は0勝・2分・5敗である。近年の清水は、支配率が低い方が良い結果が出る傾向があったが、結局2021年もまったく同じだったのである。運良くカンターやセットプレーで点がとれ、後はずっと相手に殴られながら、どうにか逃げ切った時だけ勝てる。ロティーナをもってしても、そんな体質は改善されず、むしろ極端になったと言わざるを得ない。

 もっとも、セレッソ時代のロティーナ監督の戦績を見ると、セレッソの時も、支配率が低い方が、勝率は良かった。ただし、ロティーナ・セレッソは、支配率が50%を上回る試合も多くあり、そして支配しながら勝つということもできていた。それが、清水の場合は、支配率50%を切らないと勝てないというチームになってしまった。ロティーナはもちろん良い監督だと今でも思うが、つくづく、清水の状況や人材には合っていなかったのだろうなと思わされる。

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gl

 どういうわけか、クラブは奇妙な沈黙を守っているので、当S研ブログではもうちょっとデータ検証というか、趣味のグラフ作りを続けたい。

 先日のエントリーで、「清水のJ1リーグ戦における監督別成績」という表をお見せしたが、改めて、1試合平均の得点・失点を分布図にして表すと、上図のようになる。

 もちろん、2020年も、2021年も、平岡さんは短期リリーフだったので、割り引いて評価する必要はある。それにしても、1試合当たりの得点が一番多かったのは2020年の平岡さんだし、失点が一番少なかったのは2021年の平岡さんである。なぜか平岡さんに代わると急に数字が良くなるのだ。

 平岡さんが、チームを一から構築してシーズンを通して戦い抜く手腕があるのかは、分からない。ただ、既存のチームを引き継ぎ、今いる選手たちの良い部分を引き出して、すぐに結果を出すという点において、きわめて優秀な指揮官であることは、疑いないだろう。

 2021シーズン、ロティーナ体制で船出するに当たって、守備の立て直しが託され、1試合1失点以下という目標が掲げられた。まあ確かに、リーグ最多失点を記録していた2019年、2020年に比べれば、ロティーナ指揮下で失点は減ったことは事実である。しかし、1試合平均失点が1.5では、とても及第点とは行かない。増してや、その代償として、得点が1試合平均0.91では、擁護するのは難しい。

 改めてこうやって見ると、2021ロティーナは、2017小林と似通ったパターンであったことが分かる。実際、引き分けの多さなど、戦績も似た感じになった。

 平岡監督に代わり、わずか4試合ではあったが、近年の清水では初めて、1試合平均失点が実際に1を切った。もちろん、そこにはロティーナが築いたベースがあったわけだが、それを使って短期間で上手く成果を出した手腕は、やはり高く評価されるべきだろう。


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fouls

 まったく冴えなかった2021シーズンの清水だが、一つだけ、リーグで最も優秀な(?)数字があった。上図に見るように、ファウルの数がリーグで最少だったのである。これをどう考えるか。

 結論から言えば、リーグ最少ファウル、それ自体では、まったく誇れるものではないだろう。名古屋のように「少ないファウルでクリーンシートを数多く達成」とか、川崎のように「少ないファウルで勝ちまくった」とかなら、称賛に値する。しかし、清水の場合はファウルが少なく、その結果として大量失点し、順位も下位に沈んだのだから、何の意味も無い。

 恐らく、ロティーナ監督は無駄なファウルをしないよう、指導を徹底したのだろう。しかし、その結果、必要な時にも相手に強く行けない傾向が生じてしまった。

 また、ファウルのTPOにも問題がある。たとえば、相手のカウンターになりかけた時に、早い段階でファウルで潰しておけば、ピンチの芽は摘めるし、ほぼイエローももらわないわけで、そういうファウルはむしろやった方がよかった。また、2021シーズンの試合で、FWが前プレスをかける時に、強く行きすぎた結果としてファウルになっても、ピンチにも警告にもならないのだから、もっと強く行けばいいのに、やたらとお上品にプレスをかける傾向があった。

 逆に、自陣ではなるべく余計なファウルはしたくないのに、そういう場所に限って無駄なファウルをして、苦手なセットプレー守備を強いられ、そこから守備がほころびるという場面が何度もあった。

 2021シーズンのファウルの少なさは、チームのコンセプトが機能しなかった表れの数字としてとらえるべきだろう。


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J1

 我が清水からは、笑っちゃうくらい何の情報もなく、根幹となる監督人事ですら、まだ明らかではない。

 まあ、我々が色々と思いを巡らす際の材料として、こんな表を作ってみた。2017年に清水がJ1に復帰して以降の、監督別戦績表である。

 シーズンを通して見れば、やはり2018年のヨンソンが一番良かった。2019年にそのヨンソンが大コケして、個人的に解任はやむを得なかったと思うが、2018年の勢いで、あのあたりでせめてJ1中堅くらいのポジションを安定してキープできなかったことが、改めて悔やまれる。

 で、この表をしみじみと眺めると、やはり、2020年、2021年と短期リリーフを務めた平岡監督の優秀さが、際立つ。篠田さんの立て直しも及第点だが、平岡監督の数字は素晴らしい。

 もちろん、清水には大躍進をしてほしいので、そのためには監督に高度な戦術家を据えることが必須なのかもしれない。しかし、過去5年間、ほぼ毎年降格危機に直面していることを考えると、とりあえずは平岡監督でJ1中堅くらいの位置を確かなものとして、その上で2年後くらいに新監督で高度な戦術にチャレンジとか、そんな発想があってもいいかも、なんてことも思う。

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scorers

 以前もやったけど、2021年の清水のリーグ戦における得点者を円グラフにしてみた。

 そもそも得点が試合数よりも少ない37しかないのが大問題なわけだが、いびつなのがその内訳である。トップのサンタナは13ゴールを挙げ、これはリーグ全体の中で5位タイであった。しかし、それに次ぐ、まとまった数を稼げるストライカーが、ついぞ現れなかった。最後まで、サンタナを除くと2得点が最高というままだった。

 まあ、2得点を挙げたのが8人いて、1点も6人おり、「満遍なく点がとれてる」なんて、無理やり言えなくもないが、2位が2点というのは、やはり少なすぎる。

 ちなみに、37点のうち23点を、2021年の新規加入選手がとった。2020年の加入選手は7点だった。それに対し、2019年以前から所属している選手の得点は5点しかなく、いかに古株の影が薄いシーズンだったかが、改めて実感される。

 ポジション別では、ロティーナサッカーの特性かもしれないが、案の定、ボランチの得点がゼロに終わった。

 あと、今季はPKによる点が、1点もなかったな(ルヴァンでは1回だけあって金子が決めたけど)。ペナ内で仕掛けたり、えぐって至近距離から鋭いクロスを上げたり(相手のハンドを誘発しがち)、そういう攻撃が全然できていなかったことの表れだろう。

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995

 皆さんの様子を見ていると、もう来シーズンに意識が行っているような気がするが、個人的には、もうちょっと2021シーズンの余韻に浸るというか、この1年の戦いを検証してみたいわけである。

 セレッソ戦は、14:00キックオフだった。良く知られているとおり、アイスタでは、秋~冬の試合で14:00キックオフだと、後半に東サイドスタンド側が酷い逆光になり、それが原因でGKのミスというのも時々起きる。

 しかし、清水は「後半はゴール裏のコアサポに向かって攻める」というならわしに沿って、コイントスに勝ったら前半は西サイド側、後半は東サイド側に陣取るというのが基本だった。

 個人的には、その無意味な因習に、大いに疑問を抱いていた。せっかくホームスタジアムの特性を知り尽くしているのに、なぜそれを活かそうとしないのか? なぜこのチームは、勝つことにストイックになれないのかと、不満だった。「後半サポに向かって攻めるなんて、クソくらえ。勝ってさえくれれば、どっち方向に攻めようが、まったく構わん」というのが個人的な意見だった。

 しかし、勝つことに誰よりも貪欲な権田なら、あるいは古い因習にはとらわれず、プレーの上で有利なエンドを選択することもあるのではないか? 個人的には、そんなことに注目していた。

 そしたら、セレッソ戦のコイントスの結果、エンドが入れ替わることになった。キックオフはセレッソだったということは、清水がエンドを選んだということであり、つまり権田がそれを選択したということだったのだろう。

 西日の要因が、セレッソ戦の結果を左右したかどうかは分からない。西澤のシュートは、西日があろうがなかろうが、入ったとは思う。

 しかし、勝つために万全の準備をして、理詰めの選択をする。結局はそういうチームに、勝利の女神は微笑むのではないか。試合前のエンド選択、今後もそうあってほしいものである。

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2021

 シーズンは終わっちゃったし、個人的に情報弱者だしで、大したネタもないのだが。

 清水の節ごとの勝ち点推移を示したこのグラフは、時々更新してお目にかけているものなので、2021年の最終バージョンを掲載する。

 2021シーズンの場合は、何と言っても、20チームで戦われ、いつもの34節よりも多い38節だったというのが特徴である。J1は20チームで固定してほしいものである。今後はJ3とJFLでの入れ替えもあり、Jの拡大路線には終止符が打たれると言われているが、だったらJ1が20、J2も20、J3は18(もしくは20)にした方がスッキリすると思うのだけど、どうだろうか。

 それはさて置き、グラフを見ても分かるとおり、2021年のロティーナ清水は連勝がなく、大型連敗もなく、ずっと生煮えの状態が続いた。しかし、最後は3連敗で終焉。対照的に、平岡監督に移行してからは、1引き分けを挟んで、3連勝でフィニッシュしたので、極めて対照的な結果になった。

 グラフを見ていただくと、近年の清水では、ポンポンポーンと気持ち良く勝ち点が伸びる3連勝は、ヨンソン体制の2018年には2度あったが、それだけだった。平岡清水の3連勝はそれ以来ということになる。あの勢いなら、あと5節くらいあったら、一桁順位くらいまで行けたんじゃないだろうか、などと妄想したくなるが、まあ世の中そこまで都合良くはないわな。

 清水は、2014年以降、最終節には負けておらず、今年もその伝統を保った。

 他方、清水が開幕節と最終節の両方に勝利したのは、2006年以来のことで、実に久し振りだった。

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995

 それにしても、セレッソ戦におけるサンタナの「フリーキック・コント」には、参ったぜ。直接フリーキックを、ゴールに突き刺すのではなく、壁に入っていた味方の頭に当て、鈴木唯人が悶絶したという、アレ。あんな、5年に一度あるかないかという珍プレーを、今季の清水は、アウェー札幌戦の指宿に加えて、二度も演じてしまったわけだからなあ。

 セレッソ戦、終わってしまえば、必然の勝利のように思ってしまいがちだけど、冷静に考えると、かなり危うかったと思う。というのも、あの日はエースのサンタナが、明らかに不調だったからだ。フリーキック・コントは別としても、緊張していたのか、全般的にプレーの精度が低かった。そして、今季の清水は、サンタナ以外に点をとれる選手が見当たらないというチームである。

 本来であれば、前節でヒーローになった中村慶太に期待したいところだった。個人的に、セレッソ戦の前には、「慶太は先発なのか、あるいは、敢えてスーパーサブとしてベンチスタートなのかっ!?」という点に注目していた。ところが、コンディション不良なのか、セレッソ戦ではベンチにも慶太の名前はない。当S研ブログでは先日、「慶太は出れば活躍するが、なぜか継続的に起用されない」という指摘をしたが、それが現実になってしまった。そんなわけでセレッソ戦、ますます、サンタナが決めないと点はとれないぞ、こりゃという雰囲気になってしまったのである。

 そこに現れたヒーローが、西澤健太だったわけである。本当に、お世辞抜きで、あのパフォーマンスを常時続けていたら代表ものだろうと思わせる活躍だった。

 ところで、最終節に右サイドから左足でミドルを突き刺し、残留を確定させるということで言えば、我々には2019年にドウグラスが鳥栖戦で決めた一撃が忘れられない。西澤のゴールは、ドウグラスよりは角度が厳しくなかったが、それでも2年前のあのシーンと重なったというサポも多かったことだろう。実は西澤自身、ドウグラスのあの決勝ゴールの映像を何度も観て、それをイメージしながら試合に入ったということを、試合後に証言している。


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 もうご覧になった方も多いと思うが、今季の清水の挑戦に関し、DAZNでエスパルスとJリーグが制作したドキュメンタリーが配信されている。昨日6日にepisode1が公開され、2以降はこれから出るようである。上のYouTube動画は、ドキュメンタリーそのものではなく、その予告編。

 なお、そもそもなぜこのようなコンテンツが作られたかについては、こちらのコラムを参照していただきたい。

 個人的にも、とりあえずepisode1を観たところである。夏の五輪中断くらいまでの時期が取り上げられている。もがき苦しみながらも、まだロティーナ清水は浮上できると信じられていた頃のストーリーである。

 今回のドキュメンタリーを観ても、ロティーナにビジョンがあることは間違いないし、それを必死にチームに落とし込もうとしていたことは、痛いほど伝わってくる。それが開花した可能性も、確かにあったと思うのである。ホームの福岡戦でも、横浜FC戦でも、湘南戦でも、一つでもいいから、いずれかの試合で勝利を挙げられていたら…。成功体験が次の成功を呼び、良い循環に入っていけたのではないかと、今も思う。失ったものの大きさが、改めて痛感される。

 だが、個人的には、だからと言って、ロティーナと心中すべきだったとは思わない。確かにロティーナサッカーが開花したらどんなに良かっただろうとは思うが、それは死児の齢を数えるというやつで、我々には監督交代で生き残るしか道が無かったのである。ロティーナサッカーという大きな可能性を断念しなければならないような、そういう状況に陥ってしまったことこそが問題なのであって、ロティーナの更迭自体はやむを得なかった。

993
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117

 当S研ブログでは、事前に楽観的なことを述べて、それが裏目に出るのが嫌なので、清水のJ1残留の見通しに関しては、慎重な語り口に終始していた。しかし、終わってみれば、最終節のセレッソ戦に堂々と勝ち切って、3連勝フィニッシュ。

 はっきり言って、他会場で徳島が2点リードされたくらいの時点で、残留に関しては、まあ大丈夫だろうという感覚があった。あとは清水が勝って終えられるかということだけだったが、そのミッションも見事クリアし、他会場で柏が敗れたため、最終的には14位まで順位を上げて、今季の戦いを終えた(まだエリートリーグをすべて消化していないように思うのだが、それはどうなるのか……)。

 これも、ジンクスが崩れるのが怖いので、事前には言わなかったが、近年の清水は、最終節には負けないという現象がずっと続いている。なので、薄氷の残留でも、最終的には意外に悪くない順位で終わったりするが、今季もそのパターンだった。今季の最終成績、38試合で勝ち点42、14位なら、まあまあ普通の成績だろう。もちろん、目指していたところには、はるかに及ばないが。

 セレッソ戦、スタッツを見れば、シュートは清水の15本に対し、セレッソは3本である。印象としても、危ない場面は少なかった。優位に試合を進め、不運な失点はあったが力強く盛り返して逆転し、終盤は押し込まれても慌てず対応する。平岡エスパルス、目を見張るような斬新な戦術とかがあるわけではないが、普通のことを普通にでき、ハードワークやチームワークが光る、好チームになった。最後の最後に、すべてがかみ合ったという印象である。

 平岡監督については、「短期リリーフは良いかもしれないが、長期間チームを委ねるほどの手腕はどうなのか」という意見がある。それは確かにそうなのかもしれない。野球で言えば、大魔神・佐々木が凄いリリーフだからといって、先発させて上手く行くとは限らないというのと同じだろう(いちいち例えが古い)。

 しかし、仮に短期リリーフ型にしても、4試合で勝ち点10というのは、とんでもないパフォーマンスである。それこそ9回裏ノーアウト満塁で「お前、行ってこい」とマウンドに登らされて、無事無失点で帰ってきたようなものである。来季の監督人事はおそらくまだ白紙だと思うが、平岡監督にはどでかい特別ボーナスくらい支給してほしいものである。

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116

 今季のJ1の日程が発表された時に、最終節がホームでのセレッソ戦というのを見て、一体どんな状況で最終節を迎えているのだろうかと、色々と思いを巡らせたものだった。それが、まさかJ1残留を賭けたヤバイ試合になるとは思わなかったし、増してやベンチにロティーナがいないなどということは想像もできなかった。「最終節は新旧ロティーナ・ダービーか。楽しみだな」なんて思っていたのに、もう我々の意識にはロティーナの残像もあまり残っていない。

 今季のセレッソは、ロティーナからクルピへの監督交代が案の定失敗し、第27節ガンバ大阪戦から小菊昭雄監督が指揮を執っている。そこで、それ以降のリーグ戦の戦い振りを上表のとおり整理してみたのだが、なかなか特徴的な戦績だ。6勝・6敗の五分の星であり、なんと引き分けが一度もないのである。個人的に最近のセレッソの試合はほとんど観ていないのだが、想像するに、アグレッシブに戦って、勝つか負けるか、勝負がはっきりつく戦い方なのだろう。

 「中位のチームは、上位争いも降格も関係なく、リーグ戦終盤でモチベを失う」とはよく言われることだが、どうも最近のセレッソは本気度が高いようだ。それというのも、チームのレジェンドである大久保嘉人に、最後に点をとらせて、良い形でスパイクを脱がせてあげたいという雰囲気が強いからだろう。

 ならば、本日の清水VSセレッソ戦、大久保嘉人の得点と、清水の勝ち点をバーターしないか、などとフラチな取引を持ち掛けたくなるが、まあそんなわけにもいかんだろうし、難しい試合になるだろう。

 他方、セレッソに関しもう一つの要因は、まだ天皇杯で勝ち残っており、12月12日(日)に準決勝・浦和戦を残していることだ。リーグ戦で大久保嘉人に最後のゴールをとらせてあげたいというモチベとともに、「嘉人さんを国内タイトル無冠のまま引退させるわけにはいかない」という思いもあるようで、もしかしたら先方の優先順位は天皇杯準決勝の方にあるのかもしれない。仮にそうだとすると、1週間空くとはいえ、今日の清水戦では、主力はフル出場させないとか、嘉人は温存するとか、何らかの影響があるかもしれない。

 本来であれば、清水自身の戦いにフォーカスし、「対戦相手も、他会場も関係無い」などと言い切りたいところだが……。なかなかそこまでの気持ちにはなれないので、謙虚な気持ちで最終節を見守ろうと思う。

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989

 最終節で、残留を争う3チーム、それぞれはどんな心理状態になるだろうか?

 まず、現時点での順位では一番不利な徳島は、「絶対に勝たなければならない」という意識だろうから、ある意味で一番シンプルである。しかも、徳島は最近、自分たちのサッカーを貫いて調子も良いので、自信を持って戦うだろう。ただ、他会場で湘南が大差で負けているという情報が入ったりすると、試合の最後の方では、無理せず引き分けでもOKという判断になるかもしれない。

 それに比べると、湘南は他会場、具体的には徳島の途中経過を気にする度合いが大きいかもしれない。現時点で湘南の方が得失点差で上回っているとはいえ、最終節で自分たちは同点なのに徳島はリード、または自分たちは負けているのに徳島が同点というシチュエーションになったら、大変なことになるのでね。現状では半歩リードしているとはいえ、逆に追われる立場ゆえに、他会場が気になって仕方がなく、心理的には一番厳しいかもしれない。

 さて、我が清水は、どうだろうか? 清水は、他会場がどうあろうと、勝ち点3、最低でも1を目指す戦いであり、他会場のことを気にしたって仕方がない。ただ、徳島と違って、「1でも残留確定」というところが、微妙な心理的作用を及ぼす恐れもある。同点の状況が長く続いて、勝ち点1でOKと思っていたところに、試合終盤に敵に勝ち越しゴールでも奪われたりしたら、目も当てられない。

 そこで提言なのだが、残留というよりも、「14位の柏をとらえる」ということを意識したらどうか。上の表に見るとおり、清水は14位の柏とは勝ち点が2つ離れており、最終節で勝たなければ柏には追い付けない。清水が最終節で勝った上で、柏が大分相手に敗戦か引き分けてくれれば、清水は柏を抜いて14位まで順位を上げられる。

 下ではなく、上を見るのである。まあ、結果的に、柏が勝ったりして、14位に手が届かなかったら、それはそれで仕方がない。

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987

 浦和戦勝利の立役者となった中村慶太。ただ、彼はなかなか不思議なプレーヤーであり、出れば活躍しインパクトを残すものの、なぜか継続的に起用されない傾向がある。

 思い起こせば、クラモフスキー体制で迎えた2020年の開幕戦、慶太と西村がダブルボランチを組み、FC東京に敗れはしたが、ダブルボランチの活躍は鮮烈だった。「ああ、今季は慶太がボランチの軸になっていくんだろうな」と思ったものだったが、その後はチームの低迷もあり、慶太の存在感も尻すぼみになっていった。リーグ戦は25試合出場1得点に終わった。

 そして、ロティーナ体制で迎えた2021年の開幕戦@鹿島でも、慶太はボランチとして先発出場を飾り、勝利に貢献した。ホーム開幕戦の福岡戦でもそれは続き、カルリーニョスの先制点をおしゃれアシストしたことが思い出される。余談ながら、はっきり言って、カルリのあの点が決まったた時には、「ヤバい、これホントに優勝するんじゃないの!?」と思ったものである。

 しかし、不思議なことに、その後のシーズンで慶太は出たり出なかったりを繰り返すようになる。そして6月6日、あの忌まわしいルヴァン鹿島戦で、鈴木義宜と共に大怪我を追い、長期離脱を迫られたのである。

 思うに、ロティーナ監督にしても、ボランチの本来のファーストチョイスは、慶太だったのではないか。それが、公式発表するほどの大怪我はなくとも、色々とコンディション不良があり、慶太を継続的に起用できなかったのではないかと想像する。しかも、6月6日にはついに大怪我となり、2ヵ月半ほどの長期離脱となってしまったわけだ。

 彼がピッチ中央にいるといないとでは、大違いだ。ボールを持って敵をかわしたり、自分で運んだりすることによって、攻守のリンクマンになれる。結局、多くの試合で慶太を欠いたことにより、ロティーナ清水のボランチはほぼ守備専になり、ボール保持率が異様に低いチームになっていったのではないかという気がする。

 ロティーナも、退任する際に、怪我人多発のことを低迷の一因としてほのめかしていたが、中でも慶太のコンディションがなかなか整わず、決定的には6月に大怪我を負ったことが、ロティーナ構想を大いに狂わせたことは間違いないだろう。

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 それにしても、第37節、清水が勝ったのも嬉しい驚きだったけど、まさか湘南がホームで徳島に負けるとは思わなかったなあ。それは大誤算だった。

 個人的には、清水VS浦和戦をDAZNで観終わり、すぐに湘南VS徳島戦に切り替えて残留確定を確認しようとしたのだけれど、そこには歓喜する徳島イレブンの姿があった。

 せっかく平岡監督が3試合で勝ち点7も稼いでいるというのに、徳島との差が全然開かないというのは、なかなか辛いものがある。

 しかも、ここに来て、「残留争いをしながらも、自分たちのサッカーをブレずにやり続ける徳島はエラい!」なんて称賛の声が、高まりつつある。清水の場合は、明らかに、「理想をかなぐり捨て、恥も外聞も無く、残留モードのサッカーに切り替えて勝ち点を拾っている」状態なので、若干肩身が狭い(笑)。

 最終節、清水が降格してしまうシナリオは、清水が負け、湘南と徳島が両方勝つというものに絞られた。普通であれば、そんな確率は10%も無いだろう。

 だが、イヤ~な予感を拭いきれないのは、所長だけではないだろう。湘南も徳島も、火事場の馬鹿力を発揮して、かなりの確率で勝ってくると覚悟しておいた方がいい。2016年に清水が最終節までJ1昇格を争った時も、結局ライバルの松本も勝って、清水は勝つことでようやく昇格をものにしたという歴史もある。最終節だけは、「他力」ほど当てにならないものはない。

 清水イレブンは、もちろん、まだ安心などはしていないし、「最終節に勝って自力で残留を決める」という決意に満ち溢れていることだろう。しかし、人間のやることなので、どこかで、「他会場でライバルが引き分け以下になってくれないか」とか、「うちらが引き分けでもいいんだよな」とか、プレー中に雑念が生じることが無いとは言い切れない。

 最終節のセレッソ戦、清水イレブンの気持ちがはやり過ぎてしまうことも心配だし、逆に「引き分けでも」という心理で変に守りに入ってしまうことも心配だ。その結果として、湘南と徳島に勝ち点で並ばれたら、得失点差で必ず清水が17位に沈んでしまう。第37節の結果として、15位に順位を上げ優位に立った清水だが、それが「壮大な落とし穴」にならないことを祈るばかりである。

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