エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > 新スタジアム・ホームタウン

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 こちらのサイトで、人口100万人あたりの都道府県別感染者数というのを調べられる。デフォルトでは、東京都、大阪府、愛知県、北海道、福岡県といった感染者数の多いところだけが表示されており、それに自分の操作で任意の都道府県を追加できるようになっている。上の図は、静岡県を追加で示したものだが(一番下の薄い青が静岡県)、静岡だけ追加したので、あたかも感染多発地域に次ぐ多さみたいに見えてしまうが、実際は全然そんなことはない。静岡は人口100万人あたり15.92人であり、全国的に見て低い部類である。東京・神奈川と愛知に挟まれている割には、持ち堪えている方だろう。

 それにしても、コロナってやつはなあ。ある人は、「インフルエンザよりもはるかに致死率が低い。現に、死者もそんなに出ていない」と主張する。実際、統計的に言えば、そうなのかもしれない。しかし、志村けんさんに岡江久美子さん、こんな国民的人気者が、たとえばインフルエンザで1年に2人も亡くなったなんてことが、これまであっただろうか? たまたま、今回は偶然にも国民的スターが2人犠牲になったということにすぎず、一部の人が主張するように、自粛路線はやめて集団免疫戦略に切り替えていくべきなのか?

 とにかく、良く分からない、先が見えない。ただ、これからJリーグが手探りで再開の道筋を探っていく中で、もしかしたら全国一律ではなく、感染者数の少ない地域から順次再開なんて方向になっていくかもしれない。上のデータから見ても、静岡県は被害が軽い地域という位置付けになるだろう。チームとしてできることは、暗中模索にはなるが、再開のその日に向けて万全の準備をすることに尽きるのだろう。


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 アイスタは、山の上にあるから、スタジアム自体の周りに飲食店がないのは、やむをえない。しかし、山から下りて、麓の街、市民病院通りの界隈を散策しても、飲食店は非常に限定的である。

 スタジアムから比較的近くて、行こうという気になれるのは、マルキン・ラーメンさんくらいかな。こってりした食べ応えのあるラーメンが楽しめる。

 どことは言わないけど、この間、市民病院通りで、チト酷い店に当たってしまった。外観は良さげだったのだけど、「レストラン」と掲げていながら、ランチの食べ物が1種類しかない。まあ、「牛肉の和風パスタ」というメニュー名からして、ちょっと美味そうな感じがしたので、それをオーダーしてみたところ、出てきたのは、どう見ても、茹でパスタに、レトルトの牛丼をぶっかけただけの代物。味もそのまんまであり、うーむ、あれは酷かった。

 あと、アイスタ周辺の食べ物にまつわることで、最近の悲劇と言えば、食鮮館タイヨー日立店さんの近くにあった「からあげ大ちゃん清水・日立店」がなくなってしまったことだ。調べてみたところ、今年の2月に閉店し、だいぶ離れた月見町1-17というところでリニューアルオープンしたらしい。スタジアムの徒歩圏内という感じではなくなっちゃったなあ。ていうか、ここチェーン店だったのか、知らなかった。

 スタジアムで試合だけ見て帰る人(食べるにしてもスタグルだけという人)にはあんまり関係ないかもしれないけど、こんな具合に、どうもアイスタの周辺は、食べ物に恵まれていないのだ。

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 今般の報道によると、田辺市長は2日の市議会で、昨年4月の市長選で公約に掲げていた新サッカースタジアムの整備について、2022年度までに構想づくりに着手し、2023年度からの第4次総合計画の中で方向性を示す考えを示したという。市長は、「人口活力の維持という観点から地域資源である『サッカー』を磨き上げるのは有力な選択肢」とスタジアム建設に意欲を示し、当面は先進事例の調査や施設の在り方の検討を進めるとした、ということである。

 「意欲」という表現から、色めき立ったサポさんもいらっしゃったようだが、甘言には騙されない方がいいだろう。だいたい、「2022年度までに構想づくりに着手し、2023年度からの第4次総合計画の中で方向性を示す」という曖昧な表現は、一体何なのか? いつまでに建てるというような具体的な目途は、一切示していない。検討したはいいが、第4次総合計画とやらの中で、「引き続き検討していく」なんて方向性が示されることも、充分に考えられる。政治家がこういうものの言い方をするというのは、一切やる気がない、絶対に言質をとられないという姿勢だと理解すべきだろう。

 そもそも、以前も当S研で指摘したとおり、静岡市は、平成30年度までに静岡市スポーツ推進計画『サッカースタジアム整備事業』として、スタジアム整備方針を決定することになっていたのである。しかし、実際にはそんな計画は一切作られなかったし、この間、新スタは1ミリも前進しなかったのである。そのことが静岡市政で問題化したこともなければ、清水エスパルス側が「整備計画はどうなったのでしょうか?」と照会した形跡もない。要するに、誰も事後的に検証していないのである。

 田辺市長は、節目節目で「やっている感」さえ出しておけば、球団もサポも簡単に騙せるし、のらりくらりと時間を稼いで、逃げ切れると思っているのだろう。そのことがまたしても明白になった。それが、今回のニュースの正しい読み方だ。

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 昨日、清水文化会館マリナートで開催されたシンポジウム「新サッカー場が欲しい」に参加してきた。小ホールだったが、かなりの盛会で、満席に近かった。「こんな風に、いつもアイスタもお客さんで溢れればいいのに」と、思ったとか、思わなかったとか。

 4名のパネリスト(司会者は「パネラー」という見苦しい和製英語を使っていたが)は、それぞれに清水サッカーにゆかりがある人物であるものの、本来であれば最大の主役であるエスパルスの関係者が含まれていないため、あくまでも有志による自由闊達な議論という体になっており、やや具体論に乏しいシンポジウムになった。正直言えば、前半披露された清水昔話は、もういいよという気もしたし。一番最後に披露された、Jリーグが製作したと思われる海外スタジアム紹介動画が、一番勉強になった気がしたりして。まあ、行政は動かない、エスパルスは今のところJ1で生き残るのに四苦八苦という中で、まずは市民の有志が声を上げる、その第一歩と位置付けられたイベントだったので、その役割は果たしたということなのだろう。関係者の皆さんは手弁当で尽力されたようなので、労を多としたい。

 ただ、何となく、清水の新スタの方向性は、ビジネスモデルとしてはガンバの吹田スタジアム型、立地としては北九州の駅近・海沿いミクスタ型、複合施設のありようとしては韓国のソウル型と、その3つを折衷する感じなのかなと、そんなメッセージとも受け取れるシンポジウムであった。

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 昨日、静岡市内で開かれた「2020ファンミーティング」に参加してきた。社長、GMによる目ぼしい発言をチェックしておけば、以下のとおり。

 社長は、田辺市長と面談した際に新スタジアムの課題を提起した件を、自ら切り出した。社長いわく、必勝祈願の時に挨拶はしていたが、初めて公式に市長を表敬訪問するにあたって、やや失礼かなとは思ったが、マスコミの皆さんもいるので、自分たちの思いを再確認するため、あえてその問題をぶつけてみた。社長に就任して、SWOT分析をしてみる中で、清水の最大の弱みは、アクセスやアメニティが弱いスタジアムの問題であることは実感している。なので、この問題は何とかしなければならず、もちろんまだ場所も何も決まっていないが、自分の在任中にぜひ道筋をつけたい、とのことであった。

 「やはり田辺市長側はのらりくらりと逃げようとしていたのか?」とか、誰か質問すればいいのにと思ったが、そういう質問は特に出ず、新スタ問題についてはこれ以上の突っ込んだ議論にはならなかった。

 大熊GMの発言の中では、まだ今季の編成を終えたわけではなく、ウインドウは空いているので、引き続き新戦力の獲得を進めている(ただ、手続き等の問題がありまだ具体的なことは言えない)という話だった。ただ、「クラモフスキー監督と相談をして、水を運べるような選手が必要ということで、そういう選手の獲得を試みている」ということであり、ストライカーというよりは、中盤の汗かき役をとろうとしているような、そんなニュアンスだった。となると、スイスリーグのカルリーニョスとは違う、別の誰かなのかという気もするが、もちろん具体的な名前などは出せないので、謎として残った。

 参加者からGMに、新しいサッカーを目指すのは良いが、もし仮に上手くいかなかった場合、どこまで我慢する覚悟があるのかという趣旨の質問があった。それに対しGMは、「クラブの利益を重視する」というような表現で答えていた。これは、むろんクラモフスキー監督を信じ全力でバックアップするが、万が一上手く行かなかった場合には、クラモフスキー氏と心中するのではなく、クラブとしての生き残りを優先せざるをえないということであり、ある程度のところで判断することになる、という意味のようである。

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 前の左伴社長のことは個人的に尊敬しており、色々新機軸も導入してくれたとは思うのだが、なぜあの人があそこまで新スタに消極的なのかだけは、理解に苦しんだ。いや、もちろん、左伴さんも新スタが望ましいと考え、静岡市にも働きかけていたとは思うのだが、その熱量みたいなものが、我々にはまったく伝わってこなかった。しかも、サポに変な期待感を抱かせない方がいいと考えていたのか、サポのエネルギーを巻き込んで新スタに突き進むような雰囲気が、まったく感じられなかったのである。

 そうした中、昨日のニュースで、「清水新社長の山室晋也氏が市長に新スタジアムを直訴」ということが伝えられた。社長と市長は、初対面ではないはずだが(少なくとも先日の必勝祈願の時に顔を合わせているのを所長は目撃した)、社長就任の挨拶で正式に市役所を表敬訪問し、その第一声で新スタを直訴したということは、新社長がこの問題に本気であると理解していいのではないか。

 田辺市政という厄介な岩盤が動くかどうかは別として、こりゃ少なくとも新経営陣は「本気」だと期待していいのではないか。いや、清水サポだったら、そう期待し、機運を盛り立てることが、義務だ。

 (上の画像は合成です。念のため。)

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 すでに申し上げたとおり、土曜日に神社での必勝祈願を見学してみたのである。

 所長のいた場所は、社長・GMをはじめとする関係者、来賓などが事前にたむろしていたところに近かった。まさか田辺市長が来るとは思わなかった。興味がないなら、来なけりゃいいのに。

 そのお歴々たちの様子を観察していたが、清水の新社長がプロ野球界から来たということで、田辺市長はこれ幸いとばかりに、「いや~、実はこの方も高校は野球部で」などと市の名士たちを社長に紹介したりして、野球モード一色。あの~、これは清水エスパルスの必勝祈願でしたよねと、横からツッコミたくなった。

 やり手の新社長が来たということで、サポの間で、新スタの待望論がまたちょっと頭をもたげてきたように感じる。以下のような報道もあった。

 19年度の清水のリーグ戦ホーム試合平均入場者数は1万5043人。IAIスタジアム日本平の収容人数は2万248人だが、販売できる座席数などを考慮すると約1万8千人が満席に近い状態となる。山室社長は入場者数を引き上げることでファンにチケットの枯渇感を与え、人気を高めていく展望を語る。「3年である程度変化を感じられるようにしたい。皆さんを振り向かせる仕掛けができれば」とアイデアマンの顔ものぞかせた。

 う~ん、日本平が満席の状態が何年か続けば、それによって将来的に新スタ建設の雰囲気も醸成されていき、ということなのかもしれないが、現在のアイスタは、満席ではないにせよ、ある種の飽和状態だと思うんだよね。千葉ロッテみたいな、大都市圏のライト層が多いところであれば、イベント等の施策によってファン層を拡大することは可能なものの、清水は条件が違うだろう。抜本的に集客を立て直すとしたら、駅近とか、もっと旧静岡市に寄せるとか、スタジアム自体を変えないと無理。

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 相変わらず、何の進展もない、清水の新スタジアム問題。我々が惰眠をむさぼっている間に、日本各地では新たなサッカー専用スタジアムが、続々と誕生しようとしている。

 まず、皆様ご存知と思うが、こちらのサイトなどに見るとおり、京都の新スタジアムはほぼ完成し、2020シーズンから使用されることになっている。写真などを見る限り、スタジアムそのものは申し分ないが、ただ、京都の中心からはやや離れており、車でのアクセスも道が混んだりして、ちょっと難があるようだ。いずれにしても、京都は新シーズンをJ1で迎えたいだろう。

 それから、ジャパネットの資金力と決断力で、2023年に新スタが誕生することになっているのが、長崎である。こちらのサイトなどが伝えているとおり、大変夢のある話である。

 広島では、2024年までに新スタジアムを建設する計画で、もう建設地も中央公園広場に決まっている。ただ、こちらの記事によると、にぎわいの創出といったことが課題となっているようで、近く欧州に視察に行くのだとか。政治家どもというのは、散々広島の新スタ建設に横槍を入れておきながら、いざ出来ると決まったら、その利権に群がろうとしており、本当に醜い連中だと思う。欧州におけるスタジアムのあり方なんていうのは、日本のサッカーマニアがとっくに知っていることであり、バカな素人の政治家や役人が物見遊山に行ったところで、ロクな結果にはなるまい。

 あとは、こちらの記事などが伝えているように、山形も2025年竣工を目指し新スタ計画を練っている。ただし、こちらは具体的な建設地などが未定で、行政も煮え切らない態度らしい。

 最新の情報として、こちらなどが伝えているように、水戸もサッカー専用新スタジアム建設に向け動き出した。ただし、市は既存スタジアムの拡張でお茶を濁そうとしているようだ。

 それから、つい先日、「Jリーグ、スタジアム整備補助金を4クラブに交付…理想的なスタジアム整備の促進が目的」という情報が伝えられた。ここに清水の名前が出ていないということは、我がクラブは現時点で新スタ実現に向けた働きかけを一切行っていないということなのだろう。

 かくして、静岡県には、アイスタとヤマハスタジアムという、サッカー専用でそれなりに趣きはあるが、老朽化しスペック的に見劣りするスタジアムと、エコパという場所が不便な陸上競技場しかないという、嘆かわしい状況である。まかり間違って清水がACLに出場したら、遠隔の山奥のエコパまで行って試合をしなければならない。清水、磐田の凋落に加え、スタジアム面でも後進地域と化しつつある。というか、両者は関連し合った現象であろう。


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 当S研では、新スタジアム建設を一つの旗印にしているが、久し振りにその話題である。以前、「勝手に妄想! 清水駅前新スタジアムのコンセプト」というエントリーを書いて、上のような妄想図を示したことがある。その際に、1階部分は地震時に津波の到来も予想されるから、思い切って駐車場にしたらいいんじゃないかと書いたが、同時に、いかんせん素人の妄想なので、技術的に可能かとかコストのこととかは分からないと認めておいた。

 そうした中、今般所長が注目したのが、「日本8強の裏で2000人が日産スタジアム復旧尽力」という記事である。

 会場周辺の多目的遊水地も一役買った。近くの鶴見川は過去にたびたび氾濫した「暴れ川」と呼ばれる。12日午後には水位が6・58メートル(通常0・8メートル)まで上がり、普段は陸上競技場などで使われるエリアが遊水地として機能した。鶴見川の流水を一時的にためて、洪水被害も防いだ。会場は1000本以上の柱に支えられた「高床式」で、1階駐車場は80センチの浸水があったが、迅速に管理スタッフが水吸引などの対応を施した。仮に駐車場が水没しても、開催できる体制も整えていた。2階の選手控室や3階のグラウンドの被害はなかった。

 どうだろうか? もちろん、洪水と津波は別物だとは思うが、1階を駐車場にする高床式のスタジアムという実例が横浜にあり、しかも現にそれが防災に役立っているわけで、所長が以前示した「妄想」も案外良い線を行ってたのではという気がしてきた。

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 自分の書いた古いブログを読み返していたら、こちらのエントリー「煮え切らない新スタ議論」が目に留まった。「2017 サポーターミーティング」で、新スタ問題について質問が出たところ、森田本部長より、次のような答弁があったということである。

 今後も、しっかりと静岡市と向き合って参りますが、静岡市としましては、静岡市スポーツ推進計画『サッカースタジアム整備事業』として、平成30年度までに整備方針を決定することとしています。

 その平成30年度は、本年3月末に完了したはずである。さて、その『サッカースタジアム整備事業』なるものは、静岡市、またはエスパルスから、発表されただろうか? 個人的には記憶にないし、ネット検索をしてもそんな情報はヒットしない。むろん、静岡市長選があったという事情は斟酌すべきだろうが、市長選においても一応各候補は新スタにつき発言していたわけだし、結果的にも田辺市長の続投が決まったわけだから、行政の空白や断絶は生じなかったはずである。

 2017年に、「平成30年度までに整備方針を決定する」と聞いた時には、個人的に、「方針を決定するだけで、2年もかかるのか?」と、絶望的なまでのスピード感のなさに、呆れ返ったものである。それが、もしも2年もかけて、方針すら決まらなかったとしたら、恐るべき怠慢である。

 答えてくれ、静岡市。『サッカースタジアム整備事業』なるものは、どうなったのか? いや、エスパルスでもいい、答えてくれ。貴方たちは、いつまでそうやって、重い腰を上げないのか?

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 珍しく日経にエスパルスの話が出ていた。こちらにある「エスパルス、デジタル技術で挑む経営革新」という記事である。

 まあ、話自体は我々サポには周知の事柄であり、清水が日本IBMと提携しデジタル技術を活用して顧客満足を高めようと試みているということが紹介されている。ただ、これを読んでいて、やはりどうもクラブの方向性に?マークが付くなということを、改めて感じさせられた。

 念のためにお断りしておけば、所長は、現清水経営陣の経営努力は素晴らしいと思っているし、それについては敬意を表したい。引っかかるのは、その中身があさっての方向を向いていないですか?という点だ。今回の日経の記事の中には、次のようなくだりが見られる。

 飲食店のキャッシュレス化を進め、アプリで注文しておけば、ハーフタイムに長い列に並ばずに飲み物や食べ物を受け取れるようにする。さらに、ハーフタイムのトイレの待ち時間や、試合後にJR静岡駅や清水駅に向かうバスの行列の待ち時間がわかる仕組みの導入も検討する。Jリーグでは試合の入場料はすべてホームチームの収入になる。2万人を収容できるIAIスタジアムの利便性を高め、現在1万5000人前後にとどまる平均入場者数を増やす。スマホアプリを導入した人にIDを発行したうえで、顧客のデータを収集する。個々の顧客の購買動向や嗜好を分析して、新たな売れ筋商品の開発につなげる。開催試合の同じ対戦カードの過去のチケットの売れ行きや天気予報によって販売価格を変える「ダイナミック・プライシング」を試験的に実施し、導入を検討中だ。空席を減らし、入場料収入を最大化する狙いがある。

 なんだか、これを読んでいると、清水の新スタジアムなんか今後10年、20年とずっとできないから、せめて今の日本平の利便性の低さを、デジタル使って多少目先をごまかしましょうという程度の発想にしか思えない。

 たとえば、シャトルバスの問題。勝利の喜びを半減させ、敗戦のイライラを倍加する行列地獄。素朴な疑問として、行列の長さがスマホアプリで可視化されたからと言って、少しでもイライラが改善するのか? 記事を読んでいると、一事が万事、「そんな問題じゃない!」と叫びたくなるような、そんな的外れ感を感じずにはいられないのである。

 繰り返すが、創意工夫は評価したい。しかし、清水のデジタル革命が、新スタを作れないことの目先をごまかすものにすぎないなら、そんなものは遠慮申し上げたい。

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 こちらに、長崎の高田社長の対談が出ていて、結構エスパルスの話が出てくるので、シェアさせていただく。

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 当S研では、エスパルスの新スタジアム建設ということを、旗印に掲げている。しかし、困ったことに、こういう問題について、なるべく白けた態度をとった方が、冷静で大人らしい振る舞いだと考えている人もいる。そういう人が言いがちなこととして、「一部のファンが楽しむだけのスタジアムより、病院の建設の方が大事だ」といったセリフがある。

 一見もっともらしい言い分だが、ちょっと一面的すぎると思う。まあ、確かに、市民が病気になった時に、世話になる病院は必要である。しかし、市民がそもそも病気にかかりにくくなるとしたら、もっと素晴らしいことだ。大袈裟なようだが、サッカースタジアムは、健康に効くのである。

 スポーツ観戦は、健康寿命の増進に効く。そうした情報は、ネット検索すれば、山のようにヒットする。考えてみてほしい。スタジアムが山奥にあり、しかもスペックが低く、観戦の快適性が低い。その結果、市民の足がスタジアムから遠のき、その分、市民の活動が低下する。それに対し、アクセスが良好な場所にアメニティの高いスタジアムができれば、隔週ではあっても、定期的にスタジアムに足を運ぶ市民は増えるだろう。そうした習慣が、生活に張りを与えて、様々な波及効果をもたらし、市民の健康と社会の活発性が増進される。その結果、病院にかかる患者が減少する効果だって、間接的にではあれ、期待できるはずだ。

 もちろん、こうした効果を数値化したりするのは困難だ。しかし、いずれにしても、「市民の健康のためには、病院こそが最優先。新スタなどは贅沢」という貧困な発想には陥りたくないものである。

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 何度も申し上げていることだが、サッカーと政治を絡めて語るのを嫌がる人もいるけれど、ホームタウンのあり方、ひいては新スタジアムの行方が、政治によって大きく左右される以上、サッカーという観点からも政治に無関心ではいられない。我々が新スタジアムを待ち望んでいる以上、市民としての権利意識をもって、政治というものを大いに利用すべきだ。

 さて、残念ながら、田辺現市長は時々リップサービス的にエスパルスを持ち上げてみせたりはするものの、彼のプライオリティの中では、エスパルスの新スタジアムの建設というのは、だいぶ低い順位なのだろう。彼が執心しているものとして、有名なのは、駿府城の天守の復元というプロジェクトがある。

 駿府城の天守閣を復元する、その価値を否定するつもりはない。でも、清水サポ諸君、こうは思わないか? 現代において、地域のシンボルとなり、その威容を全国に発信できるのは、サッカースタジアムではないのか。言ってみれば、サッカースタジアムは、現代の天守閣のようなものだと、そんな風には考えられないだろうか? 過去の天守閣を復元することも、まあそれなりに重要かもしれないが、一番大事なのは、これから我々がこの街をどうやって形作っていくかだろう。その象徴として、街の誇りとなるような現代の天守閣こと新スタジアムを建設することを、優先してもいいのではないか?

 市長選絡みでは、天野進吾氏が、次のようなメッセージを発信している。

 Jリーグのスタジアム要件を満たすには、新スタジアムを建設する以外にはありません。どうせ建てるのであれば、思い切ってACL基準をクリアするスタジアムを建てたいと考えてます。
 リーグ3位以内に入ってACL出場となっても、開催がECOPAだとサッカー「王国」としては不甲斐ないではありませんか。
 清水駅東口袖師ふ頭に、世界に誇れる3万人規模のスタジアムを建て、豪華客船をはじめ清水港に入るすべての船のランドマークとしてはどうでしょうか。

 ここで所長が言いたいのは、だから天野候補を支持しましょう、ということでは必ずしもない。それでも、天野氏が新スタの問題を争点にしてくれたということが重要なのだ。対抗馬の天野氏がこういうメッセージを発信すれば、田辺氏にしても新スタ問題についてまったく沈黙というわけにはいかないだろう。我々サポとしては、しっかりとした権利意識をもって、候補者同士の論戦を見守り、また新スタの問題が埋没しないように仕向けていくことだと思う。

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 皆様ご存知のとおり、今日の日本のプロスポーツ界で最も成功しているチームとして、プロ野球の広島カープが挙げられるだろう。こちらの記事などで伝えられているとおり、チケットは常に争奪戦の状態である。以前テレビで、他県の出身ながら、カープが好きすぎて、広島に移住してしまった女性がいるなんて話もやっていた。そして、今日のカープの隆盛は、新しいマツダスタジアムの誕生と密接にリンクした現象であろう。

 翻って、我が清水エスパルスである。最初にお断りしておくが、所長は左伴社長のことを、この世で一番尊敬している。しかし、先日のサポーターミーティングにおける社長の新スタ問題についての発言には、心底落胆させられた。かいつまんで言うと、この中で社長は、当然クラブとしては新スタを希望しており、行政に要望を伝えたが、そう簡単には行かないし、クラブとしてまずなすべきことは現在のアイスタを観客で満員にすることだ、と述べている。

 なぜ、そんな後ろ向きのことを言うのだろうか? 上に載せたのは、広島カープの観客動員の推移である。かつての広島市民球場は、3万人以上の収容能力があったのだが、上掲の表から試算すると、おそらく1試合平均では1.5~2.0万くらいしか入っていなかったはずである。順位も、低迷していた。にもかかわらず、むろん旧球場の老朽化という背景はあったにせよ、広島は新しいスタジアムの建設に踏み切ったのである。そして、まず新スタジアムができて、観客動員と、チームの成績は、後からついてきた格好なのである。

 左伴社長が、「新スタを実現するためにも、観客動員と、チーム成績の向上を頑張ろう!」と言うのならいい。しかし、社長が、「新スタ云々よりも、まずは今のスタジアムを満員に」などということを言っては、絶対にダメだ。なぜなら、そのようなことを言うと、言質をとられた格好となり、行政などから、「現スタジアムが満員でないから、新スタを要望する資格はない」、「新スタを要望できるのは、優勝してから」などといった具合に、いつの間にかそれが必須条件のようにされてしまう恐れがあるからだ。

 もう一つ、社長の発言で残念だと思ったのは、「2014年にクラブとして正式に静岡市に要望書を提出しております」という部分だ。え?、一回要望して、それで終わりですか? こういうものは、しつこいくらいに、常に言い続け、訴え続けなければ駄目である。現状では、クラブが行政に要望をする熱量や頻度が低すぎるし、サポへの情報発信を通じた機運醸成努力もまったく不十分である。

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 サッカーのブログに政治のことを書くのを嫌がる人もいるけれど、静岡市長選の行方は、ホームタウンの在り方、とりわけ新スタジアムの展望に深く関係してくるわけで、当S研として無関心ではいられない。

 現職の田辺信宏市長の対抗馬として最有力と目されていた静岡県の難波喬司副知事が出馬を見送ったことで、市長選は完全に無風と化しているようだ。難波副知事が出馬を断念した経緯と背景について、こちらの記事がその内幕を伝えている。

 田辺市長は、以前、清水駅前の新スタ建設に前向きな姿勢を示したことがあったが、あれはどう考えても、火力発電所と抱き合わせにして市民に発電所を納得させる手段にすぎなかった。残念ながら、田辺現市長が清水というクラブのことを真剣に考えて新スタを推進しようとしている様子は見て取れない。4月7日の選挙で、田辺市長が無風の再選を果たせば、新スタ問題はさらにあと4年間、一歩も前進しないことになるのだろうか。せめて、田辺氏に働きかけて、公約に新スタ建設推進を加えさせるようにはできないものだろうか。

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 清水の新スタジアムをめぐっては、具体的な動きがまったくない。静岡市長選を前に、県知事が発言したりして、当S研では「政争の具」になってしまうことの危惧を表明したが、その後「政争の具」になっている様子すら見て取れず、単に県知事側が一回「牽制球」を投げただけで終わってしまったと、そんな感じだ。ああ虚しい。

 しかし、新スタ建設を旗印の一つにしている当S研なので、ちょっとでも関連する話題が出たら、なるべく取り上げて、機運を消さないようにしたいと思っているわけである。そんな観点から注目されるのが、こちらの記事。サンフレッチェ広島のサッカー専用新スタジアムの場所が決まったということである。主要部分を引用させていただくと、

 広島県、広島市などは6日、J1・広島の新たな本拠地となるサッカースタジアムの候補地を中央公園広場(同市中区)と決めた。2024年春のオープンを目指す。

 中央公園広場は国有地で市が管理している。敷地面積は約7・9ヘクタールで、スタジアムの収容人数は3万人規模。整備費は約190億円を見込み、市が事業主体となる。

 サンフレッチェのクラブ側やサポは、広島市民球場の跡地を希望していたものの、煮え切らない行政側は広島みなと公園(同市南区)という不便な場所を押し付けようとしていた、という構図だったと理解している。所長も広島みなと公園に行ったことがあるが、何でよりによってあんな不便な場所をと呆れるようなところで、サンフレおよびサポさんには心から同情したものだった。今回、その最悪の案は退けられ、皆が望んでいた第一希望の市民球場跡地こそ逃したものの、中央公園広場であれば、まあまあの立地なのではないか。75点くらいの解決策に落ち着いたという印象である。

 さあ、我々も続こう。交通至便な場所の新スタなくして、クラブの中長期的な発展はありえない。

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 忙しくてなかなかブログを更新できないのだが、当S研は「新スタの建設」を旗印の一つにしているので、知事がそれに関して発言したことを、取り上げないわけにはいかないだろう。川勝知事が、清水駅前の発電所計画が頓挫した土地を念頭に、エスパルスの新スタジアム建設に前向きな発言をしたということである。

 ただ、この問題に限らないが、静岡県知事と静岡市長のソリが合わず、色んな問題が政争の具と化すということが、これまでも続いてきた。今回の県知事発言も、来たる静岡市長選を念頭に、政治的な思惑を込めたものであるように聞こえる。本来であれば、県のトップが前向きな発言をしてくれたのは、諸手を挙げて喜びたいところなのだが、どうも嫌な予感がしてしまうのだ。結果的に、県と市が一本化され、新スタが前進してくれれば嬉しいが、別に静岡市民もエスパルスの新スタ問題だけを判断基準に市長を選ぶこともないだろうし、結局、選挙をにらんだ県と市の足の引っ張り合いのネタにされるだけで終わってしまいそうな予感が。

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 皆様ご存知のとおり、先日クラブから新エンブレム案が発表され、サポの意見を募集している。今般所長は、以下のような意見を送付した。

 まずは、エスパルスというクラブの価値を高めようと努力なさっていること、そして今回のエンブレム改変を独断で進めるのではなくサポーターの声を聞く姿勢を示したことについては、高く評価させていただきます。

 その上で、今回の新エンブレム案につき、結論から言えば、却下です。

 まず、色々ご説明はなさっていますが、変えなければならないという必然性があまり感じられません。エンブレムのようなものは、クラブの伝統そのものであり、よほどのことがない限り、改変には反対です。

 また、申し訳ありませんが、示されている2案は、はっきり言ってダサいです。私は、常々、エスパルスにまつわるアパレルやグッズがあか抜けていないことを残念に思っていますが、その中で現エンブレムは例外的と言ってもいいほど格好良いと感じられるものであり、なぜ今回の案のように劣化させなければならないのか、理解に苦しみます。

 最後に、これはそもそも論ですが、クラブが諸々の改革を検討していること自体は素晴らしいと思うものの、何やら浮世離れした話が多く、本当にそれらが急務なのかという疑問を禁じえません。私は、エスパルスが最優先で取り組むべきは、新スタジアムの建設に道筋をつけることだと思っています。現在進められている諸々の「改革」は、どうも、新スタという真の課題に向き合うことを回避し、新奇な話題を振りまいて、目先をごまかそうとしているような、そのようなニュアンスを感じてしまいます。

 ここ2年ほど、クラブは新スタに関する方針をまったく表明していません。この課題を置き去りにしたまま、新エンブレム案を見せられても、輝く未来を思い描くことはできないのです。

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 読んだ方も多いと思うが、こちらのサイトに、「エスパルス新たな挑戦 外部のアイデアをクラブ運営に活用」という記事が掲載されている。一部を引用させていただくと、

 サッカーJリーグ1部の清水エスパルス(静岡市清水区)は4月から日本IBM(東京)と協力し、ベンチャー企業など外部のアイデアを同クラブのビジネスに活用する新事業「清水エスパルス・イノベーション・ラボ」を始めた。「新規ファン拡大」など5つのテーマでアイデアを公募し、実証実験などを経て、実際のクラブ運営に取り入れる。こうした取り組みはJクラブ単独では初という。今回の試みを地域を巻き込んだクラブ経営戦略の一つと位置づけ、担当者は「リーディングクラブとして取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

 募集分野は、試合観戦の魅力創出や飲食などの周辺サービスといった「スタジアムでの観戦体験」や、スポンサーの地域貢献活動を支援し地域経済の発展を進める「パートナーシップ」など5つ。具体例としては、「スタジアムでの観戦体験」の場合、スタジアムでの盛り上がりの状況を人工知能(AI)が察知して座席が振動する仕組みであったり、「パートナーシップ」の場合は、地域の店舗で利用できるポイント制度の活用などが挙げられる。アイデアは、ベンチャー企業など同一企業内で5人以上のチームを組んで応募。書類選考を経て各分野1チームが選抜され、選ばれた5チームのアイデアに関しては、約4カ月、ワークショップを開催したり、IAIスタジアム日本平(静岡市清水区)などで実証実験を行った上で、最終的に採用の可否を判断する。各チームにはエスパルスや日本IBMのサポート担当がつき、実務的視点からアドバイス。クラブが持つさまざまなデータが提供されるほか、日本IBMが提供している新規事業を開発するベンチャー企業向けの起業支援プログラムも受けられる。

 率直に所長の第一印象を申し上げれば、「迷走の予感しかしない」と言わざるをえない。いや、何事も挑戦するのは良いことだし、クラブの経営努力をくさすようなことはなるべく言いたくはないのだが、このクラブのやることは常にちょっとピント外れなところがあり、今回も???という感じがしてしまうのだ。

 エスパルスの運営に、外部のアイディアや人材を取り入れようという方向性自体は、結構なことである。しかし、思い出すのは、清水が何年か前にホームページ上で、「皆さんのアイディア募集」みたいな試みをやった時のことだ。所長自身、無い知恵を絞って、何本かのアイディアを投稿したものだった。しかし、投稿した際には、「確かに受け取りました」という返答はあったものの、その後クラブが、それらアイディアの検討・採用状況などにつき、情報を開示したことがあっただろうか? むろん、所長をはじめ、サポのアイディアなど、しょせんは素人の思い付きであり、現実味が乏しいものがほとんどなのだと思う。しかし、サポたちは、少しでもクラブが良くなってほしいという思いを込めて、それぞれに提案を寄せているのである。であるならば、提案を受け取ったクラブ側は、「貴方のアイディアは、委員会で検討させていただきました。確かに魅力的なご意見ですが、予算や人員の都合から、すぐに実行に移すのは難しいという結論に至りました。今回は残念でしたが、今後ともエスパルスの運営にぜひご意見をお寄せください!」といった事後報告をする程度の対応はとるべきである。そうした対応ができないのなら、そもそもサポからアイディアを募る資格があるかどうか、疑わしいと言わざるをえない。今回の「新たな挑戦」は、素人ではなくプロが提案を行うという違いがあるが、以前のことがあるだけに、仮に素晴らしい提案が寄せられたとしても、清水というクラブにそれを消化する能力があるのか、そのことを、所長などはつい疑問視してしまうのである。

 もう一つ、所長が懸念してしまうのは、「具体例としては、『スタジアムでの観戦体験』の場合、スタジアムでの盛り上がりの状況を人工知能(AI)が察知して座席が振動する仕組みであったり」というくだりだ。サポたちは、そんなエッジの効いた斬新なサービスを求めているのだろうか? 我々が願っているのは、シャトルバス地獄を何とかしてほしい、せめて洋式トイレを増やしてほしい、屋根付きの座席が増えてほしいといった、ごく初歩的な事柄である。そして、それらの抜本的な解決のためには、究極的には、新スタジアムを作るしかない。そうした根本的な課題に向き合わず、やれAIだやれプロジェクションマッピングだと、奇抜な試みにクラブが走るようなことは、決してあってはならない。しかし、中途半端な「プロ」がアイディアを競うと、必ずそういうあさっての方向に議論が行きがちである。そうじゃないんだ。そんなことじゃないんだよ。

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