エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ:エスパルス > 新スタジアム・ホームタウン

 静岡市の新サッカースタジアム構想をめぐり、難波市長は26日、候補地となっている清水駅東口近くの製油所跡地の土地利用について、調査結果を発表したということである。上掲動画のとおりだ。

 新スタジアム消極派だった田辺前市長から、難波現市長に代わって、市の建設姿勢が多少積極的になるかと期待したが、難波という人も、田辺氏と同じ穴のムジナだった。田辺氏も、難波氏も、「市が引き受けるのは調査と利害調整だけ。実際のスタジアム建設には、公的資金はビタ一文出さない。これはあくまでも民間の建設プロジェクト」という立場である。

 日本のあちこちでJクラブのスタジアム建設プロジェクトが進められているが、地元行政がここまで冷淡なところは珍しい。これがまったくカネがないというのなら仕方がないが、水族館だの駿府城だのアリーナだのといった箱モノには公的資金を投入するのに、サッカースタジアムになると途端に出し渋るという点で、田辺氏と難波氏はまったく同じである。仮にも日本一のサッカーどころを自任する静岡市の市長が、なぜ2代も続いて反サッカー派なのだろうか。

 難波市長よ、カネは出さないのに、スタジアム推進派のような面をするな。「市はビタ一文出さない」と正直に言え。


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 個人的に、千葉のフクアリでの観戦は、たぶん3回目かな。自分はゴール裏の住人ではないので、メインの中央付近ややアウェイ寄りが第一希望なのだけど、今回は、エスパサポの出足が良く、そのあたりが早々に売り切れたので、バックのややアウェイ寄りでの観戦となった(周りは8割方オレンジだったが)。

 フクアリ、良いとこだよね。駅から徒歩圏。専用スタジアムでピッチから近い。選手が脇のあたりから出てくるのはマヌケっぽくて嫌だけど(笑)。今回初めてフクアリのバック2階で観戦して、アイスタと違って傾斜が急であり、見やすさという観点では、J屈指だろう。まあ、高齢化した清水サポには急傾斜はチト辛いという説もあるが。

 他方、今回は満員に近かったので、ハーフタイムのトイレ混雑が酷く、個人的に早めにトイレ列に並んだつもりだったのに、後半の頭を見逃すハメになった。また、試合後に狭い出口に人が殺到するのも、非常に危険だなと感じた。あと、屋根に覆われている座席が多いようでいて、横の方の壁が開いていることもあり、実際には雨にさらされる座席はかなり多いだろう。

 清水の新スタは、こうしたあらゆる既存スタジアムの問題点を総ざらいした上で、完璧なものを作りたい。

 フクアリの収容人員は、19,781人か。清水の新スタは、当初山室社長が駅近で4万人と言っていたので、それなら国際Aマッチもできると楽しみにしていたのだが、いつの間にか2万人規模というようなスケールの小さい話になってしまった。ということは、清水の新スタは、今のアイスタやフクアリと同じくらいの規模感になってしまうということだろうか。清水は、アクセスが最悪のアイスタでも1.5万くらいは動員できているわけで、駅前新スタができアクセスが劇的に改善し、しかもこれから清水がJ1で躍進する(?)ことを考えれば、需要は2万では収まらないはずだ。少なくとも広島新スタクラスの2.9万くらいないと、新スタの意味がないと思う。


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 鹿児島キャンプ絶賛実施中だけど、以前「秋春制移行は静岡県にとってチャンス」で書いたとおり、個人的にはシーズン移行したら清水エスパルスの鹿児島キャンプはなくなるんじゃないか、いやそうすべきだと思っている。

 前回書いたことの繰り返しになるが、秋春制になれば、まず夏にチーム作りのためのキャンプが必要となる。これは季節柄、本州では無理なので、清水に限らず、北海道の中でも特に涼しい地域でキャンプを張るチームが多くなるのではないか。

 で、清水エスパルスはシーズン移行後、冬季中断中にもミニキャンプを張るとは思うが、年に2回、清水から遠く離れた地でキャンプを張る財政的余裕はないだろう。したがって、冬季中断は地元・清水で過ごすと予想する。これが、新潟とか山形といった北国クラブになると、夏も冬も地元以外で過ごさねばならず、これがかなりの負担になるはずである。その点、冬でも絶対に雪が降らない静岡は、鹿児島などよりむしろ冬季キャンプに向いている。

 現に、今現在、甲府は清水のJステップでキャンプを張っている。また、山本海人のいる福島ユナイテッドFCは、現在、御前崎でキャンプを張っているそうである。探せば、他にもまだ、静岡県でキャンプを張っているJクラブがあるかもしれない。静岡県が冬のキャンプのメッカとなれば、練習試合の相手にも事欠かないし、前にも言ったとおり、静岡県のJクラブで「富士山カップ」のようなミニ大会を開催してもいい。

 そう考えると、鹿児島キャンプは今回含め、あと3回じゃないかなと思うわけである。2026-27シーズンからシーズン移行を実施するということなので、鹿児島キャンプは2024年、25年、26年で終わりではないだろうか。鹿児島との長年の友好関係が途切れてしまうのは残念だが、我々は前に進むしかない。


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 まあ、Jの中で、一番最後まで所属カテゴリーが決まらなかっただけあって、来季に向けた編成は、出遅れるわな。増してや、GMが退任となれば、編成も難航するだろう。

 それにしても、大熊GM、連れてきた選手が悪かったとは決して思わない。クラモフスキーには冷たかったが、ロティーナの引き抜きは見事で、それに合わせた選手獲得もちゃんとやった。しかし、そのロティーナで降格危機に陥ってしまったのが、大誤算だった。あそこで、踏みとどまれていれば、今頃J1でAクラス争いくらいはしていたと思うのだが、意中の監督で失敗し、あとは後手後手の監督起用になってしまった。

 そんなわけで、チームをめぐるモヤモヤは晴れないが、数少ない朗報として、新スタジアムに関しては、ちょっとだけ前進した感がある。こちらによれば、

 静岡市の難波喬司市長は22日、JR清水駅東口の製油所跡地で民間企業と連携して新しいサッカースタジアムや商業施設などを開発する方針を明らかにした。工業専用地域の区分を商業地域に変更するほか、今年度中に民間企業からアイデアを募り、来年度から開発に向けた本格検討に入る。

 しかし、静岡市は、条件整備はするけれど、カネを出すつもりはないということが、ますますはっきりしてきた。この点では、難波市長は田辺前市長と同じ姿勢であり、失望を禁じ得ない。恐らく、鈴与が巨額投資をして、商業的に成り立つ複合開発に踏み切らない限り、スタジアムは動かないだろう。

 ところで、新スタジアムに関連し、個人的にはぜひとも実現してほしいと思っている点がある。静鉄電車の、JR清水駅東口(すなわちスタジアム前)までの延伸である。そのイメージ図が、上の地図だ。

 一部、車と一緒に走る路面電車になってしまうかもしれないが、ぜひやるべきである。ただ、直角に曲がるのは厳しく、ルート上にある区画の再開発や立ち退きなども必要になるかもしれない。そうなれば、まさに行政の出番だろう。静岡市は、スタジアム建設費を出さない、せめてもの罪滅ぼしのために、静鉄と連携して、静鉄電車の延伸をぜひとも実現してほしい。


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 チームがアレなので、気晴らしに、少しポジティブな話をしてみたい。Jリーグの秋春制移行は、静岡のサッカーにとってチャンスになるのではないかという仮説だ。

 Jリーグが春秋制から秋春制に移行すると、シーズン中にも、ウインターブレークが入ると見られる。たぶん、12月後半から2月上旬くらいまでが、冬季中断になるはずだ。そうなると、各チームは、シーズン開幕前の夏にチーム作りのためのキャンプを張るのに加え、冬の中断期間にもチーム状態を落とさないため(あるいはそのタイミングで監督交代となり新たなチーム作りのため)キャンプが必要になる。年に2度キャンプを張ることになって、これがかなりの出費となりチームの財政を圧迫する。

 その際に、夏のキャンプは、本州・四国・九州では無理だから、北海道の涼しい地域が夏のキャンプ特需に沸くのではないかと言われている。

 そう考えると、静岡は、「冬のキャンプ地」に名乗りをあげればいいのではないか。エスパルスは、冬に鹿児島でキャンプを張っているが、良く考えてみれば、あれはどうしても必要というわけではない。自宅から離れ、環境を変え、一緒に生活することによって、チームの一体感が生まれるといった効果はあるだろうが、純粋に気候的観点だけから言えば、冬の静岡だって充分にサッカー適地だ。とにかく、「絶対に雪が降らない」土地なのである。エスパルスは、夏のキャンプは北海道で張り、冬のキャンプは地元で過ごすという形で、出張キャンプは年に一回で済み、経営的な観点から他のJクラブよりも有利な立場に立てる。

 そして、清水エスパルスだけでなく、磐田、藤枝、沼津が申し合わせ、冬には地元でキャンプを張るようにすれば、練習試合の相手にも困らない。ていうか、冬の中断期間中に、「富士山カップ」みたいな大会を毎年開催してもいい。静岡県のサッカーバカたちがこぞって観戦に出かけて、興業的にもおいしいだろう。負担増どころか、プラスに転じられる。

 さらに言えば、県外のJクラブも、静岡県でのキャンプに誘致したい。Jステップや草薙競技場もあるし、何なら県の施策として新たなキャンプ地を整備してもいい。シーズン移行の頃には、清水の駅前スタジアムも完成しているはずなので(?)、アイスタも貸し出せる。県外のクラブにとっても、遠い九州や沖縄でキャンプを張るよりも、静岡の方が安上がりに決まっている。特に山梨や長野のクラブはそうだ。上述の「富士山カップ」に、県外のクラブも2チームくらいゲスト参加してもらうと、中断期間に暇を持て余した県外のサッカーバカさんたちも観戦に来てくれるだろう。

 静岡県にとっての経済効果もサッカー強化効果も期待できるこのプラン。どうだろうか?


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 ちょっと個人的に今は余裕がないので、ブログ更新は試合の翌日だけにさせていただいているが、新スタジアム建設を旗印にしている当S研ブログだけに、新スタの話題が出た時には、反応せざるをえない。

 皆様ご存知のとおり、静岡市の新市長、難波喬司氏は、当選直後は、清水区の新庁舎と新スタジアムを一体型として整備するといった前向きな発言でサポたちを色めき立たせておきながら、その直後、そんなことを言った覚えはない、庁舎とスタジアムはまったくの別問題だなどと、手のひらを返している。

 一体、この新市長は、清水駅前の新スタ構想にとって味方なのか、敵なのか、何だかよく分からないと、困惑しているサポも多いことだろう。しかも、一体型整備案も、その否定発言も、同じ静岡新聞から出たものであり、ますます訳が分からない。

 それで、昨日になり、「難波市長、新スタジアム『土壌調査はENEOSと協議』」と題して、日経に新たな記事が出た。

 静岡市の難波喬司市長は25日、静岡市の新サッカースタジアム構想についてスタジアムの検討委員会が最有力候補地としたJR清水駅(静岡市)東口のENEOSの清水製油所跡地について土壌汚染の調査などのためENEOS側と協議する必要性を示した。実現可能性を精査し、施設計画案を市が先行して示さない意向も述べた。(以下省略)

 それで、この記事の中で最も気になるのは、新スタは「誘致案件で、市の費用で作るわけではないので市が先行して(施設計画案を)書くべきではない。なるべく自由な形で絵を描いてもらう方がよい」という市長発言である。これを見る限り、「市がやるのは、構想作りだけ。建設費用はビタ一文ださない」という点で、田辺前市長と難波新市長はまったく同じ立場と判断せざるをえない。

 想像するに、当初、難波市長は、実際に清水区新庁舎とスタジアムを駅前に一体型で建設することに前向きだったものの、そうした考えを述べたとたん、事務方から「いや、市長、そんな財源はありません。撤回してください」などとレクが入り、市長も慌てて火消しに回った、といったところではないか。


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 9月10日湘南戦では、ホームタウン静岡市内の高校生と連携した高校コラボデーイベントが実施された。その目玉として、選手入場時に、清水桜が丘高校吹奏楽部が「雷神」を演奏してくれた。

 イマドキの高校生が、たとえ地元であっても、エスパルスのことをどれだけ応援してくれているのかは、分からない。ただ、自分たちがコラボし、入場曲を演奏したりした試合で、エスパルスが勝ったら、よりチームを身近なものと感じ、親近感を持ってくれることは間違いないだろう。これ以上ないくらいの新規ファン獲得のチャンスである。

 そういう試合でこそ、勝たんかい。若人たちにトラウマを残して、どうすんだよ。何やってんだか。


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 当S研ブログでは、これまで再三にわたって、田辺信宏市長はエスパルスの新スタジアム建設にきわめて否定的であり、市の検討委員会と称するものも、単なる目くらましにすぎないことを指摘してきた。

田辺市長は「検討」しかしないので前向きなことが言える

懲りない男・田辺信宏 市はカネを出すつもりは無い

田辺信宏氏が市長である限り新スタは出来ない

カネを賭けてもいいが田辺市長は絶対に新スタを建てない

甘言に騙されるな

こりゃ新スタは永久にできないな

 このように、何度も手厳しいことを書いてきたのは、あえて厳しいことを述べることによって、新スタの建設という課題から目をそらすようなことがゆめゆめないよう、プレッシャーをかけるためであった。それくらい、田辺信宏氏というのはとにかく口先だけの男で、新スタに関しては、選挙の時に適当なリップサービスをしておけば、間抜けな清水サポなど簡単に騙せるくらいに思っているわけである。

 ところが、今般ついに、田辺氏は新スタの建設に市が公的資金を出すつもりは一切ないことを、上掲の8月29日の記者会見の中で、明言するに至った(スタジアム問題に触れているのは動画の一番最後の部分)。個人的に、もっともらしい「検討」だけして、結局資金負担は逃げるだろうとは思っていたが、ここまでしゃあしゃあと開き直るとは、見上げた根性である。我々も舐められたものだ。

 こちらに見るように、田辺氏は先日、2023年の次期市長選挙に4戦出馬することを、早々と表明したということである。この人物の再選を許してしまえば、2023年から少なくとも4年間、我々の夢である新スタは、1ミリも前進しないことになる。田辺氏が我々の敵であることがはっきりした。

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 サッカーに関してはネタ切れなので、新スタ問題についてでも書くか。こちらの記事が伝えているとおり、

 エスパルスの本拠地となる新たなスタジアムの建設をめぐる会議が8月2日、静岡県静岡市で開かれました。スタジアム建設には、どの程度の広さが必要なのか、話し合いが行われました。

 この検討委員会は、静岡市内に新たなサッカースタジアムを建設することで街づくりにつなげることを目的に開かれていて、新スタジアムは清水エスパルスのホームゲームで使われることが想定されています。

 2日は、新たなスタジアムを静岡市内で建設するにあたって、収容人数が2万人規模の京都にあるサンガスタジアムを参考にして、静岡市内にある3.5ヘクタール以上の土地であることや公共交通機関からのアクセスの良さを考慮したうえで候補地を選定することがおおむね了承されました。静岡市側は、次回の検討委員会までに条件に合った土地を数カ所選定したい考えです。

 そんなわけで、誰が考えても清水駅前のあの土地に建てること一択なのに、そんな自明なことを延々と議論しているというわけである。静岡市内の交通の便の良い場所で、3.5ヘクタール以上の遊休地が他にあるなら、今すぐ見せてみろと言いたい。

 まあ、形式的に、こういう議論の手続きは必要なのだろう。不可欠なステップの一つというなら、我慢して引き続き見守ることにするか。

 なお、議論の中で気になったのは、いつの間にか「2万人」という規模感が一人歩きしてしまっていることである。2万じゃ足りないだろ。できれば国際Aマッチもできる4万クラスだったら素晴らしいが(以前山室社長はそのくらいの勢いの発言をしていた)、せめて3万規模は死守してほしい。

 それで、関連して、こちらの記事によれば、

 石油元売り大手のENEOS(エネオス)は4日、静岡市清水区袖師地区の清水製油所跡地に大型太陽光パネルや蓄電池、水素ステーションなどを設置する計画について、2023年度初頭に着工すると明らかにした。地産地消のエネルギーを周辺公共施設などに届け、災害時の電力供給も手掛ける。

 清水港近くにある遊休地内の用地4・2ヘクタールに3千キロワット級の太陽光発電設備を整え、24年4月に稼働させる。発電した電力をJR清水駅東口に独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)が建設予定の「清水さくら病院(仮称)」や静岡市清水文化会館マリナートなどの公共施設に供給するほか、併設する水素ステーションの水電解装置で用いる。再生可能エネルギー由来で二酸化炭素(CO2)を排出せずに生産する「グリーン水素」を燃料電池バスなどで活用する。

 同跡地の利活用を巡っては、エネオスが20年7月に県と、21年7月に市とそれぞれ基本合意書を交わし、次世代型エネルギー供給プラットフォームの構築を進めてきた。エネオスは4日の発表で、同跡地内南側で清水駅東口に近い空タンクがある場所一帯を「再エネの利用を促進するエリア」と位置付けた。

 念のために申し上げると、この記事は、エネオスが駅前の土地をエネルギー基地に使うから、新スタが建てられなくなるという意味ではない。くだんの土地は広大な面積があり、エネルギー基地を整備してもなお、スタジアムを建てるために充分な広さがあるということは、以前から伝えられている。

 もちろん、土地の活用は、地権者のエネオスが決めることであり、ぜひとも有効活用してほしいと思う。ただ、願わくば、エネルギー施設が、富士山や駿河湾を臨む眺望の邪魔をせず、港町清水の景観に美しく調和するものであってほしいものだ。

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 清水の新スタ構想、誰が考えても駅前のあの場所一択なのに、一向に具体化しない。

 そうした中、こちらの記事によれば、静岡市の田辺市長は、清水の成績が低迷し、監督が交代したことについて、「チームの立て直しと巻き返しを図ってもらいたい」と期待を述べた上で、新しいスタジアムの建設構想については、「成績にかかわらず検討を進める」と述べたということである。

 「行政の立場からするとエスパルスの成績にかかわらず首尾一貫して検討を進める。市民のこれからの世論の動向を見守っていきたい。(今のスタジアムが屋根のカバー率でJリーグの基準を満たしていないことについて)このことを理由に、エスパルスの降格やライセンスはく奪にはならないと理解しているが、基準を満たしていない以上、新しいスタジアムの検討は必要だ」と述べたということである。

 一見すると、田辺市長が建設積極派で、今のチームの低迷も関係なく推進するということで、めでたしめでたしと思いたいところだが、市長がコミットしているのは「検討」することだけだという点に注意する必要がある。検討するも何も、誰が考えてももうあの場所しかないわけで、そんな周知の事実をじっくり時間をかけてさらに「検討」したところで、何も前進しない。必要なのはむしろスピード感であり、また決断力のはず。

 そして、突き詰めて言えば、本件は、「結局のところ、誰が資金を負担するのか」というのが核心的な争点である。その点で、市長には市が財政負担するつもりが一切なく、コンセプトの「検討」だけして、あとは民間に丸投げしようとしているわけである。

 成績に関係なく検討を進めるなんてのは、当たり前のことだ。今回の市長発言、報道振りに、騙されてはいけない。田辺市長を信用すると、たぶん永遠に新スタはできない。

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 今回の京都戦、個人的に現地観戦したが、その動機は、相手がJ2上がりなので勝てそう(おっと失敬)ということに加えて、やはり京都の新スタジアムを見てみたいということがあった。清水の新スタジアムの建設を旗印に掲げる当S研ブログなだけに、やはり他チームの新スタが出来た時には、視察しておくべきだろう。

 実際に京都の新スタにお邪魔して、所長は「勝った」と思ったのである。試合ではなく、スタジアムに関して。

 確かに、京都の新スタは良い箱だった。規模感、スペックなど、申し分ないだろう。

 問題は、スタジアムにとって最重要な要因である立地である。サンガスタジアムは、駅前にあるという点では、合格。駅からの距離は、たぶんJ屈指の近さだ。

 しかし、京都の中心部から遠い。いや、距離は20kmくらいらしいので、頑張ったら走っても行けるくらいなのだが、京都の中心から見ると、山の向こうにあり、電車だとトンネルをくぐっていくので、京都とは別物感が強い。京都の有名な自然アドベンチャーに「保津峡下り」というのがあるが、そのアドベンチャースポットよりさらに遠くにある。自治体という観点からしても、京都市ではなく亀岡市になるので、あれでは亀岡サンガになってしまう。

 その点、清水は違う。我々の新スタができるのは、ホームタウンの名前を冠したJR駅の目の前だ。同じ駅前でも、正真正銘の、ホームタウンの駅前である。静岡駅の方から清水駅に移動しても、ずっと街が続いているので、連続性が感じられ、京都のような異空間を潜り抜けて別世界のスタジアムに移動するという感覚はないはずである。

 勝ったな、うちらが。本当に清水駅前に新スタが近年中に出来るという条件付きだが。

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 時々、思い出したように、新スタ問題を取り上げる当S研ブログでございます。

 しばらく前までは、「不確かなスクープ」といったニュアンスで伝えられることの多かった清水駅前の新スタ構想だけど、ここに来て大メディアが、かなり確度の高い構想として報道するようになっている。

 4月23日付の静岡新聞の社説では、以下のように報じられている(抜粋)。

 JR清水駅近くの清水港内に石油タンクが並ぶ油槽所を所有する石油元売り最大手のENEOS(エネオス)は、同社遊休地を活用したまちづくりの議論に協力すると明らかにした。大田勝幸社長が田辺信宏静岡市長を訪ね、意向を伝えた。川勝平太知事は津波防災対策の観点から関与が必要との認識を示し、費用負担を含め協力を検討する構え。新スタジアム構想が動きだす可能性が出てきた。スタジアムの建設構想は緒に就いたばかりだが、既に清水港を舞台にした構想やプロジェクトは乱立気味だ。エネオスはスタジアム事業に協力姿勢を示す前に、当該遊休地を念頭に静岡県、静岡市とそれぞれ、水素を軸とした次世代型エネルギーの供給拠点整備の基本合意書を取り交わした。エネルギー関連企業として低炭素・循環型社会への貢献を打ちだしており、スタジアムはこの企業理念に配慮する必要があろう。国土交通省は昨年末、清水港を脱炭素のカーボンニュートラルポート(CNP)とする官民の協議会を発足させた。中部地方整備局は「水素やアンモニアの供給拠点としても港湾地区が有利」と説明し、港湾作業での温室効果ガス排出ゼロを目指す意向だ。一方、静岡県内の自民党国会議員は議員連盟を設立し、駿河湾の特性を生かした世界的海洋研究拠点の構築を打ち出した。会長に就いた上川陽子衆院議員(静岡1区)は地球深部探査船「ちきゅう」の寄港や県の「マリンオープンイノベーション(MaOI)プロジェクト」、海洋関連の研究教育機関の集積を挙げ、日本初の「海洋版デジタル田園都市」を目指すと表明した。こうしたプロジェクトや構想で、理念や狙いに重複が目立つ背景に、国際貿易港の管理運営と周辺整備で国と県、政令市の権限が絡み合う縦割り行政がある。

 つまり、清水駅前での新スタ建設はかなり有力になりつつあるものの、様々な構想が交錯し、また多くのステークホルダーが入り乱れることによって、決定に時間がかかる恐れがあるといったところか。

 また、4月24日付の朝日新聞のこちらの記事は、新スタをめぐるこれまでの経緯を整理した上で、以下のように課題を指摘している(抜粋)。やはり、財源問題ということになるのだろう。

 JR清水駅前の新スタジアム構想だが、エネオス側が土地を提供してくれるかや、その際の提供費用など決まっていないことも多い。コロナ禍で自治体、企業ともに財政事情が厳しいなか、そもそも建設費用を誰が負担するのかという課題ものしかかる。現在のアイスタは市が建設・改修で総額65億円の費用を負担したが、建設資材などが高騰していることから費用は増えることが予想される。エスパルスの山室社長は「ざっと200億円はかかるのではないか」と見通しを示す。新スタジアムを検討する静岡市の田辺市長は、市だけで建設するのは難しいとして、「公民連携の形でのぞみたい」と民間企業の協力に期待する。参考の例として田辺氏が挙げるのが、ガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」だ。ただ、企業から寄付が集まるかは不透明な面も多い。山室社長は「地元自治体や国、財界に働きかけるなど、やれることはやっていきたい」と話した。

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 「清水エスパルス 30周年記念ユニフォーム」というものが発表された。

 30周年という節目の年であり、クラブ側からはクラウドファンディングや今回の記念ユニをはじめ、様々な「仕掛け」が用意されているようだ。

 しかし、どうも高ぶらない。まあ、記念ユニは「お布施」として買うかもしれないが、気持ちの高まりが弱い。個人的に、仕事が忙しくてサッカーにあまりかかわれていないということもあるが、やはり何と言っても、清水の成績が一向に向上しないことが原因だと思う。このままでは、間違いなく、30周年に降格危機という不名誉な状況に陥る。夏に予定されているマリノスとの記念マッチにしても、相手が悪すぎ、今の清水では惨敗する気しかしないというのが本音だ。

 最近、個人的に思っているのは、「いつになるのかは知らないが、新スタジアムができるまでは、何としてもJ1にしがみつかなければ」ということだ。今季の目標も、タイトル争いや、上位進出という夢も見たいが、現実的にはやはり残留死守という心境になってきた。

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 こちらの記事が伝えているように、静岡市の田辺信宏市長はこのほど、清水エスパルスの本拠地となる新たなスタジアムの建設構想について、「経済界とも対話して整備の方向で検討していきたい」と述べたということだ。また、29日の定例会見では、「市の財政規律は堅持しなくてはならない。経済界とも対話して整備する方向で検討していきたい」と発言したということである。

 これを分かりやすい言葉に翻訳すると。静岡市は新スタジアムの建設に財政負担をするつもりはなく、あくまでも田辺市長肝いりのプロジェクトである水族館建設を優先し、それが完成したあかつきに、もしもお金が余っていたら、市としても少しくらいは出してやるかという話である。そして、市としては本格負担するつもりはないので、どうしてもやりたかったら、民間がカネを出せばいいと言っているわけである。財政規律を言うなら、水族館も凍結したらいいのではないか。

 さらに、こちらの記事によれば、30日午後、土地を所有するエネオスの幹部が市役所で田辺市長と面会したということである。本来なら、その直接対面で、市長から協力の言質を得て、スタジアム建設決定に向け大いに弾みがつくところだろうが、市長が反対派である現実を目の当たりにし、エネオス側がどう思うか。これでは進むものも進まない。

 それでいて田辺氏は、「何万人も集まれば、サッカー観戦プラスアルファの付加価値があるのが魅力だと思う。地域経済の活性化を期待したい」と期待を表明しているそうである。つまり、市はカネは出さないが、民間が作ったスタジアムで市が活性化すれば、それは私の業績として誇れるので、あなたたち頑張りなさいと言っているわけである。この男はどこまで面の皮が厚いのか。

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 当S研ブログでは、静岡市の田辺信宏市長には清水エスパルスの新スタジアムを建設するつもりが一切なく、市が「調査費」などを計上したところで、それは時間を稼ぎ、自分の在任中は何としてでも建設を回避するための見せかけ調査に過ぎないと論じてきた。

 ただ、今年に入り、清水駅前に2026年頃にも新スタジアムが完成する見通しとの情報が伝えられ、さすがの反対派の田辺氏も、新スタ待望論に抗えなくなり、建設を容認したのかな、などという雰囲気になった。

 しかし、田辺氏はあくまでも田辺氏だったようだ。煮ても焼いても食えない男というのは、この市長のことだろうか。こちらこちらの記事が伝えているとおり、田辺氏が優先するのは「もちろん」海洋文化施設であり、スタジアムの優先度は低いのだそうだ。「スタジアム完成は当初想定された2026年度より後になりそうだ」ということである。

 田辺市政による「調査」は、時間を稼ぐための調査、批判をかわすための調査、つまりは自分の代では新スタは死んでも建てないための調査であることが、はっきりしてきた。


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 当S研ブログは、2016年に清水がJ2で2位となり、J1自動昇格を決めた、その余韻冷めやらぬ中で立ち上げた。その際に、旗印に掲げたのが、清水エスパルスの躍進に加え、新スタジアムの建設だった。

 しかし、以前は東静岡建設案なんてのが出たこともあったものの、当S研ブログ立ち上げ後は当初、新スタに関する具体的な動きは全くなく、氷河期のような状況が続いた。なので、当ブログでは、なるべく希望の灯を消さないよう、ちょっとでも関連する話題が出た時にはそれを取り上げ、どうにかして気運を繋ぎとめようと、この5年間、及ばずながら努力してきたつもりである。

 ムードが一変したのは、やはり2年前に山室現社長が赴任してきてからだろう。左伴前社長も立派な方で、今でも個人的にこよなく尊敬しているが、ちょうど清水の低迷期でクラブ運営だけでも大変だったこともあり、あの方はこと新スタということに関しては、積極姿勢は見て取れなかった。それに対し、山室社長は、清水の経営分析で最大のネックが現スタの立地であることをすぐに見抜き、市長との面談でいきなり先制パンチを打ち込むなど、機敏だしパフォーマンスが上手かった。内部的な根性論や人情論に傾きがちな前社長と比べ、現社長は対外的な立ち居振る舞いが上手く、それで静岡行政の岩盤に風穴を開けた格好だろう。

 それでもって、昨日、日経に載った新スタに関する記事は、以下のような内容である。

 サッカーJ1・清水エスパルスのホームスタジアムを静岡市内のJR清水駅前に建設する構想が3日、明らかになった。収容人員2万5千人超で完成は2026年ごろを想定。200億円規模となる総事業費は同市や静岡県、地元企業などが共同で拠出する見通し。地域振興につながる集客拠点としても活用する。

 予定地はENEOSの清水製油所跡。ENEOSが太陽光発電による水素製造を柱とした次世代型エネルギー拠点とする計画を進めている土地で、一部を地元の要望が強いサッカー専用スタジアム向けに提供する。

 静岡市は4月に新スタジアムに関する官民の検討会議を立ち上げ、11月に最終案を決定する。現在のエスパルス本拠地で老朽化が課題となっている「IAIスタジアム日本平」の建て替えや他の候補地への移転を含めて協議するが、アクセスなど好条件がそろう今回の構想は「現状では最もすぐれた案」(関係者)だ。

 というような記事の内容である。なぜ大本営・静岡新聞ではなく、まず日経に載ったのかというのが、ちょっとした謎だが。

 あと、山室社長、4万人規模とか言ってなかったっけ? 4万なら、日本代表の試合とか、将来的にまたワールドカップ日本大会が開催された時に会場になれるとも思ってたのだが。。。

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 昨日申し上げたように、個人的には初めて、今回のルヴァン参戦のために、豊田スタジアムに行ってみたんだよね。

 やはり、豊田スタジアムの威容には、圧倒された。あの規模感と、せせり立つ急勾配のスタンドは凄い。日本のサッカースタジアムの中では、スペック的には、最高峰なのではないか。当日、結構風が強かった割には、スタンドで四方を覆われているせいか、スタジアム内にはそれほど風が吹き込まないのはいいなと思った。

 その反面、驚いたのは、豊田スタジアムが、名古屋からクッソ遠いことである。名古屋の中心街からは、電車を乗り継いで、1時間以上かかる。駅から、さらに30分近く歩く。まあ、トヨタのお膝元だけに、車社会で、郊外型のスタジアムの方が駐車場を確保できていいのかもしれないが、とにかく、名古屋の中心からは隔絶された場所にあって、ビックリした。個人的には、名古屋市と豊田市の位置関係、距離感みたいなものも、今まで理解していなかったからねえ。

 いくら、グランパスのスタジアムが、ハコとして素晴らしくても、あの立地では、集客ポテンシャルが2~3割減だろう。今まで、日本平スタジアムが日本で一番アクセスが悲惨だと思っていたが、いやいやどうして、名古屋も相当なものだった(笑)。

 静岡・清水は街の規模は名古屋に劣るとはいえ、我が清水エスパルスは名古屋グランパスに勝ち目があるんじゃないかと思えてきた。清水に駅近スタジアムができさえすれば、立地的には日本屈指となる。

 そうした観点からも、注目されたのが、清水みなとまちづくり公民連携協議会の主催により2月23日に開催された第3回清水みなとまちづくりシンポジウムだった。もちろん所長も参加させていただいたのだが、正直言うと、過去2回のシンポジウムに比べ、今回はお堅い話に終始し、個人的には寝落ちしてしまった。お役人の公式見解をずっと聴かされているような感じで、我々サッカーファンが求める心躍るようなビジョンが感じられなかった。

 ただ、恐らくそれは、清水の駅近新スタが、非常に具体的な検討段階に入っているからこそなのではないか。従来の2回のシンポは自由に夢を語るものだったのに対し、その後、候補地も絞られてきて、技術的な詰めの段階に到達しつつあるからこそ、ちょっと素人には難しい話になってしまったのではないかと、個人的には思っている。そういう意味では、喜ばしい現象だったのかもしれない。

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 待ちに待った開幕戦が迫り、本来であればチケットは争奪戦になってほしいものである。クラブ側もあの手この手で販売促進をかけているようなのだが……。

 上掲の画像に見るように、チケットはまだまだ余裕があるようだ。ただ、「2月7日現在」などと表示されており、余計にモヤモヤする。

 参戦をためらわれている皆さんには、それぞれに理由があるのだろう。何と言っても、コロナが収まらず、感染の心配があるし、スタジアムの応援にも制限があること。土曜日の天気予報があまり芳しくないこと。「まだユニが届かないぞ」なんて方もおられるかもしれない。それに加え、近年、清水が勝てていないし、ホームで弱いし、昨年あたりもあまり点が入らないし、ということもあるだろう。

 もちろん、それぞれが判断されることではあるが、もしも最後の要因、「今年もあんまり期待できないんじゃないかな」と思って参戦をためらわれている方がいたら、開幕戦だけでも、騙されたと思って、チケットを買ってみませんか。

 山室社長は、アイスタの満席が続けば、チケットにプレミアム感が出て、新スタジアム建設に弾みがつくと言っている。開幕戦のチケットの出足は、それには遠い。少しでもそれに近付けたいものである。

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 これはツイッターで別の方から教えていただいたのだが、清水の新スタジアム構想は、確実に動き出しているようだ。静岡新聞のこちらの記事に見るとおり、静岡市予算では、2021年度に続き、来たる2022年度予算にも、「サッカースタジアムによるまちづくり検討」費用1,300万円が計上された。そして、「新サッカースタジアム建設は2021年度に続いて調査費を計上し、2022年度中の候補地決定を目指す」と説明されている。

 これは、年頭に山室社長が述べていた「今年中には大きな方向感が出てくると思う」というコメントとも符合する。

 これまで当S研で繰り返し述べていたように、新スタジアムは交通至便な場所でしか、意味がない。他方、静岡市内の交通の便が良いところで、遊休地など、限られてくる。間違いなく、清水駅前のあの場所に、新スタジアムを建設するという方針が、近いうちに決定すると考えていいのではないか。

 まあ、所長に言わせれば、どう考えても建設地はあの場所一択なのだから、いつまでも「調査」などと悠長なことを言わず、早いとこ決定して着手しましょうよという気もするのだが、まあそこは公共事業であり、一定のプロセスは必要なのだろう。

 建設地が決まるとして、残される問題は、コンセプト(街づくり全体の中での位置付けや防災的観点)、規模・スペック、財源、時期といったことになるな。

 それから、言うまでもなく、何としてもチームが躍進し、機運を高めないと。あと、サポは現状のスタジアムを埋めること。

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 11日の社長およびGMの会見の中で、記者から山室社長に、新スタについてクラブとしてはどのように捉えているかという質問があった。それに対し社長は、だいたい以下のように回答した。

 民間としてやれることは限りがあり、私が申し上げられることは少ない。ただ、できれば2022年内に、具体的な、大きな方向感がでてくるのではないか。駅近に。

 社長が公の場でこのような発言をしたことは、一般論として言えば、ポジティブに捉えることができよう。

 しかし、昨年7月に開催された後援会向けの交流イベントでは、社長は次のように述べていたはずである。

 現時点では具体的なことは言えないが、水面下で様々な動きがあり、半年、遅くとも1年以内には、具体的な構想が出てくると思う。

 今回の発言を、昨年7月のそれと比較すると、若干トーンダウンしたように感じてしまうのは、所長だけだろうか?

 まず、時期的に、少し後ろ倒しになった気がする。昨年7月に社長のコメントを聞いた時には、「こりゃ2021年中にも朗報があるかもしれないぞ」なんて期待したものだったが、今回の話だと、今年中に「方向性」が出れば御の字かという雰囲気に変わった。

 また、個人的に、静岡市が逃げ腰であることを考えると、清水の新スタ実現は、どこまで民間(つまりエスパルスおよび鈴与)が本気を出して主体的に取り組むかにかかっていると認識している。ところが、今回社長は、主体は行政であり、民間ができることに限りはあるとの立場を示した。

 もちろん、前回の後援会限定と違って、今回は公開の記者会見だったから、それだけ社長の発言も慎重になったのかもしれない。でも、もし仮に、水面下の調整が難航しているとしたら、良からぬ雲行きである。

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