昨日、「ロティーナはスロースターター “産みの苦しみ”経て見えてきた清水のサッカー」という記事を目にした。
8節を終わって2勝2分4敗。勝ち点8。清水のロティーナ新監督への期待が大きかっただけに、少々ガッカリしているサポーターも多いだろう。ただ過去の記録を調べてみると、それは産みの苦しみのようなものだということが理解できるはずだ。
2016年 東京V 2勝1分5敗
2019年 C大阪 2勝1分5敗過去2度の就任直後の8節までの成績と、現在の清水の成績がおもしろいまでに似ている。つまりロティーナ監督は、就任直後にロケットスタートを期待するタイプの監督ではないということだ。その上で手腕は折り紙つきで、結果を残すことに非常に長けている。
なるほど、と思い、実際に2016年のヴェルディの開幕当初の戦績をチェックしてみた。8節までではなく、せっかくなので、第10節までを拝見すると、以下のようになる。なるほど、序盤はあまり勝てていない。
しかし、良く考えてみると、この記事は根本的に間違っている。2016年のヴェルディは冨樫剛一監督である。ロティーナが就任したのは、翌年の2017年だった。失礼ながら、かなりお粗末な単純ミスだ。
それでは、ロティーナが就任した2017年、ヴェルディの開幕から10節までの戦績が実際にどうだったかというと、以下のとおりである。ロティーナ・ヴェルディの船出は、6勝4敗だった。したがって、「ロティーナが常にスロースターターである」というのは、明白な誤りである。
一方、2019年にセレッソに移ったロティーナが、最初苦戦したのはそのとおりである。ロティーナ・セレッソの最初の10試合は、以下のように、3勝2分5敗だった。10試合目くらいからようやくエンジンがかかり、そこから勝率がぐっと上がった。
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