エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: Jリーグ

 へえ、川崎の攻撃力って、大したことないんだね。湘南相手に5点しかとれないのか(笑)。

 なんて軽口をたたいて、浦和戦敗戦の憂さを晴らす今日この頃。皆さんはいかがお過ごしですか。

 湘南のチョウキジェ監督のパワハラ騒動、去就問題を、外野から眺めていて、所長なりに、色々思うところはある。まず、Jリーグによる調査が長引きすぎて、湘南のチームにとっては気の毒だったということだ。調査の時間がかかっているうちに、湘南はみるみる成績を落とし、完全に残留争いに巻き込まれてしまった。どんな結論にせよ、Jリーグがなるべく早く結論を出し、湘南が宙ぶらりんの状況から抜け出せるようにしてあげるべきだっただろう。もし今季、湘南が降格することになったら、残留争いがJリーグによるパワハラ裁定のさじ加減で決まってしまったという意味で、公平さを欠くことになろう(むろん、今の清水にとっては結果的に助かるが、そのことは別問題)。

 その一方で、伝えられているようなパワハラが事実だったとするなら、チョウキジェ監督はアウトだろう。昨日、同監督の退任がようやく発表されたが、続投などということになったら(一時はそういう雰囲気もあった)、非常識な判断だったろうと思う。

 当S研でも、チョウ監督の作り上げた湘南イズムを称賛したりしたことがあったが、それが人権侵害の上に成り立っていたのだとしたら、謹んで評価を撤回したい。湘南のような予算規模の小さなクラブをJ1で戦えるチームにするためには、監督が多少強権的に選手・スタッフを叱咤激励することは必須だろうが、当然越えてはいけない一線があり、それを越えた事実が明らかになったわけだから、退陣は当然だろう。

 さて、今回、この問題に触れたのは、戸田和幸氏のブログで「見て見ぬふりをしない」という記事を読んだからである。当S研では、何度か戸田氏に言及し、清水の監督就任待望論を唱えたりもしたが、今回のブログを読んで、改めて日本サッカー界にとって大切な人だと感じた。こんなOBを、ぜひクラブにとっての資産として活用したいものである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 現時点でJ1首位のFC東京。アウェー連戦で苦しいかと思いきや、追う立場の鹿島に怪我人が続出しており、もしかしたらこのまま初優勝を遂げるかもしれない。このまま行けば、オリ10の我々としては、新参者(?)にまた先を越されることになってしまうが、これが現実だ。

 さて、そのFC東京、最大のストロングポイントは、相手にボールを奪われた時に、全員が自陣に戻って守備の陣形を整え直す、その素早さだろう。そもそも、変な奪われ方をしないことを意識しながらボールを回していると思うが、常にリスクをヘッジし、仮に奪われても相手のチャンスの芽を膨らませないことに最大の主眼を置いた戦い方である。リーグ最少失点の東京と、最多失点の清水で、決定的に異なる点と言える。

 それで、全員がハードワークをする東京のサッカーを見ていると、「さぞかしキツいトレーニングを長時間やってるんだろうな」と想像してしまうが、実はそうでもないらしい。「健太トーキョーのフィジカル革命――躍進を陰で支えるふたりのキーマン」という記事によれば、東京の練習時間は非常に短いらしく、しかもすべてがボールを使った練習であり、単なるランニングのようなメニューはないらしい。清水サポが、「長谷川健太と言えば砂浜ダッシュ」などというイメージを抱いているとしたら、どうやら認識のアップデートが必要なようである。

 言うまでもなく、現代の科学的なサッカー・トレーニング論においては、ボールを使わないランニング等の単なるフィジカルなトレーニングは、時代遅れとされている。したがって、FC東京が常にボールを使った練習をしており、しかも短時間で練習を終えるという話自体は(ケンタについての我々の先入観はさておき)、驚くに値しない。

 しかし、我々清水サポは、どうも合点が行かないのである。ゴトビ監督時代に、そうした先端的とされる練習法を取り入れながら、現実には選手のフィジカルは低下していき、成績は下降線を辿った。ゴトビ監督が解任されて、選手がまず取り組んだのはランニングであり、2014年はそれによってギリギリの残留を果たした。

 また、ヨンソン前監督もまた時短主義者で、負荷の高い練習を長時間するようなことは忌避していた。しかし、それによって出来上がったのは、後半足の止まるチームであり、ヨンソン監督解任時にある選手は、「練習量が足りない。昨年はどうにかなったが、今年はもう誤魔化しが効かなくなった」と証言していた。

 つまり、世界の常識では常にボールを使い短い集中した練習をやることが正しいとされており、今年のFC東京の躍進もそれを証明しているものの、清水がそうした現代科学トレーニング法に挑戦すると必ず失敗し、どちらかというと根性論で立て直すという繰り返しなのである。

 何が正しいのか、清水はどうすればいいのか、正直言って所長にはもう良く分からない。一つだけ確かなのは、ケンタが清水時代の失敗を踏み台のようにしてFC東京で成功するとしたら、非常にシャクに触るということだ。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

88

 名古屋の風間監督が解任された関係で、「もはや解任ブーストは効かないのか?J1で6クラブ目の監督交代。状況が悪化するクラブも…」という記事が出た。この中で、交代劇の前と後の監督の戦績を比較した数字が出ていたので、今季J1のリリーフ監督の成績を、上の表のように整理してみた。

 これを見れば一目瞭然のように、今季数人いたリリーフ監督の中で、最多の勝ち点を稼いでいるのは清水の篠田監督であり、1試合平均でも篠田さんがトップである。当然保有戦力や対戦相手によっても左右されるわけで、単純には言えないものの、今季のJ1の中では、監督の交代策が(今のところ)最も上手く行っているのが清水だと結論付けていいだろう。そもそも、勝ち越しているリリーフ監督は、うちの篠田さんと、神戸のフィンク氏しかいない。

 まあね。篠田エスパルスの場合は、勝った試合も「どさくさに紛れて勝った」ような試合が多いし、逆に負けた試合では完膚なきまでに叩きのめされるパターンだから、「強くなった」という実感はまったくないのだけれど、どうにかこうにか、勝ち点は稼げているということは、数字が物語っている。

 それにしても、揶揄するわけではないが、リリーフ監督成績表のビリとブービーを独占している磐田、そりゃ苦しいわな。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

23

 前々から憤りを感じており、今朝もまた憤りを感じたので、声を大にして、異議を申し立てておきたい。朝日新聞のデジタル版の見出しの件である。

 上に、今朝の見出しを抜き出してみる。「岡崎慎司フル出場」は、まあいいだろう。人気者だし、まだ代表に絡む可能性もなくはないから、情報価値がある。しかし、「CSKAモスクワ西村、出番なし」や、「豊川は途中出場」などという、一文の価値もない事柄を見出しに掲げて、どうしようというのか?

 日本人選手が欧州4大リーグやCLに出場して、守備で大奮闘したとか、得点を挙げたというなら、まあ大きく扱うのも許そう。しかし、朝日新聞ネット版の見出しの付け方を見ていると、いわゆる欧州組の動きは、無条件に見出しにするという愚かな方針をとっているように見える。それゆえ、「出番なし」や「途中出場」といったマヌケな見出しが躍ることになるのである。

 豊川なんて、つい最近まで普通にJ2でプレーしてたのに、じゃあ朝日新聞は豊川がJ2でプレーしていた時に、その一挙手一投足を報道していたのか? ベルギーに移籍しただけで、なぜ急にVIP扱いに変わり、「途中出場」なんてことまで律儀に伝えるのか? 所長が思い付く答えは一つしかない。朝日新聞デジタルのスポーツ欄の見出しを付けている人間が、愚かだということに尽きる。

 このような見出しの付け方は、非常に悪いすり込みを与える。こういう見出しを日常的に目にしていれば、どうしてもJリーグよりも欧州サッカーの方が価値が上だと思い込んでしまうだろう。選手だって、日本の時と同じプレーでも、欧州に渡っただけで急に新聞の見出しになれるわけだから、ますます欧州に憧れ、日本のサッカーは空洞化していく。

 朝日新聞は、Jリーグの百年構想パートナーではなかったのか? 見出し付けで、なぜJリーグを無視し、海外組のどうでもいい「出番なし」や「途中出場」の類ばかり載せるのか? 確かにこの週末はJ1はないが、J2の昇格争いは佳境で、充分に報じる価値があるはずだ。日本の地域の誇りを背負って戦っているJクラブを無視し、やたらと個人レベルの海外組ばかりクローズアップしようとする朝日新聞の姿勢を、所長は断固糾弾する。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 名古屋の風間八宏監督が解任されたということである。まあ、清水目線で言わせてもらえば、風間監督がいるうちに名古屋に2つ勝っておいて、本当に良かったということだ。名古屋戦の直後にも申し上げたが、確かに名古屋はツボにはまった時の攻撃力には見上げたものがあるが、清水にとっては一番やりやすいタイプだ。名古屋は代わりに守備の鬼として知られるフィッカデンティ氏を監督に招聘するなどとも言われており、そうなったら清水が勝てたかは疑問だ。

 風間監督というと、「名将」というイメージがあるけど、Jでタイトルをとったわけでもないし、名古屋でも補強をしまくったわりにはまったく結果が出なかった。

 風間監督の哲学として、「ミスをしなければ、守備をする必要すらない」という考え方があるとされる。しかし、イニエスタ・クラスを11人揃えでもしない限り、ミスは必ず起こる。新体操だったら、5人のメンバーがノーミスで演技を終えることも、可能かもしれない。しかし、サッカーでは相手が邪魔をしてくるわけだし、予期せぬことが連続で起こるわけだから、ミスはどうしても起こるのである。ミスを前提にリスクをヘッジしながら戦うのが普通である。どうも、風間監督のやり方を見るていると、根本的な前提が間違っているのではないかと考えざるをえない。まあ、ただし、あの人も清水出身なわけだし、ああいう奇人変人監督がいなくなることには、一抹の寂しさも覚えるが。

 清水のサッカーは逆で、「どうせ自分たちはミスをする」という前提に立っている。パスを繋いで前線まで運ぶなんて無理だから、ドウグラス目がけて大きく蹴る。自陣ゴール前で下手に繋ごうとすると相手に奪われて大ピンチになるのがオチだから、とにかく大きくクリアする、というのが今のうちのサッカーだろう。

 風間監督のような「ミスをしない」という非現実的な前提も考え物だけど、今の清水みたいにリスクを恐れてまったくチャレンジしないというのも、どうかと思う。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

sakkaku

 それにしても、名古屋戦を終えた時点で、暫定とはいえ、清水が9位に躍り出たのは、嬉しいというよりも、思わず笑っちゃったよね。あのボロボロなサッカーと、悲惨な得失点差で、一桁順位かよ、ってね。

 もちろん、暫定9位は一晩だけのもので、全チームが26試合を終了した順位表を見れば、清水は10位に下がった。それでも、もしも神戸が松本に対して負けか引き分けだったら、清水は現実に、第26節終了時点で、一桁の9位だったわけだ。

 昨年のJ1の順位表も奇妙なものだったけど、今年も同じく奇妙だ。清水のJ2降格の危険はまだまだ現実のものだと思うが、これまでのJの歴史で、第26節終了時点で一桁順位に着けていたチームが降格した実例なんて、あるのかねえ?

 だが、言うまでもなく、順位表をよくよく見てみれば、勝ち点31~32に7チームもがひしめいており、1節で状況は大きく変わる。そして、これも言うまでもなく、得失点差がワーストの清水は、「並ばれたらアウト」なのである。「一桁順位か。これで一安心」などと油断したら、とんでもない落とし穴が待っている。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 勝利した名古屋戦でも、しっかり2失点。1失点目は、不運な感じもしたが、吉田のクロスに対するエウシーニョの寄せの甘さ、二見がバランスを崩してしっかりクリアできなかったこと、そしてGK大久保が一歩目を躊躇して相手に競り負けたこと、入ってきた敵SBを誰も見ていなかったことと、いくつものミスが重なったものであり、やはり必然の失点である。

 2失点目は、誰が見ても明らかなように、ミドルシュートに対する寄せの甘さ(というか欠如)から生まれたものだった。正面にいたのはヘナトであり、清水の中では称賛されているヘナトも、所長の見る限り、実は時々守備のミスを犯しており、今回もその印象が残った。長谷川のアクロバティックなシュートに目が行きがちだが、ペナ前に侵入していた彼を誰もマークしていなかったことも問題であろう。

 それで、今節は個人的に他のチームの試合も結構観ているのだが、たとえば鹿島VS東京戦。やはり、優勝争いをするチームというのは、最低限の必要条件として、こういう守備のタイトさを備えているものなのだなと改めて痛感した。何度も言うように、所長は今季開幕に当たって、清水のJ1リーグ優勝という目標を掲げていたわけで、まったくのお門違いだったなと、恥ずかしくなった。

 いや、上位チームだけじゃない。札幌VS仙台の試合も観たが、我々が8点とられた札幌相手に堅守を徹底し、1点に抑えて完勝した仙台の戦い振りは、感動的ですらあった。「なるほど、こんな風に守備を徹底すれば、札幌だって最少失点に抑えることができるんだなあ」と、つくづく感心させられた。

 こういう本物の堅守を見せ付けられると、はて、彼らは清水と同じカテゴリーなのか? いやもっと言えば、清水がやっているのは彼らと同じ競技なのか?とすら疑いたくなってくる。これは、選手のポテンシャルの問題ではない。現に、清水では頼りなかった犬飼やブエノが東京戦で奮闘していたし、仙台などは清水よりもずっと低予算なのに、ハードワークと創意工夫でチームを構築している(とてもJ2降格の可能性があるチームには思えなかった)。すべては、ここ何年か清水に蔓延していた守備の文化の欠如、意識の低さ、ぬるま湯体質の問題である。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 今はたまたま台風やら、猛暑のぶり返しがあるけれど、本来なら9月は気持ちの良い季節であり、祝日もあるわけで、Jリーグファンとしてはもっとこの時期にリーグ戦をやってほしいものだと思う。しかし、9月の清水のリーグ戦は、3試合だけ。それも、本来8月31日だった試合が鹿島の都合で9月1日にずれて、結果的に2試合から3試合に増えた形だった。あとは、天皇杯が1試合あるだけ。4冠を見据える鹿島などは逆に過密日程に直面し、FC東京あたりは代表にも選手をとられている。それに比べると、清水は、チームもサポも、「ヒマだなあ」というところだろう。代表は立田が東京五輪チームにぎりぎり引っかかっているだけ。これで「北川大活躍」の話題が海の向こうから聞こえてくれば、まだしも退屈がまぎれるが、そういった情報もなし。

 チームが「ヒマ」ということは、コンディションを整えたり、戦術やコンビネーションを練り上げたりする時間がふんだんにあるということでもあるが、だいたい中断明けの試合は、「こいつら、時間あったのに、一体何してたんだ?」と憤りたくなるようなことが多い。まさか、相手に押し込まれたらすべて力一杯クリアして一切繋がない練習とか、前線で敵3人くらいに囲まれて孤立しているドウグラスめがけてロングボールを蹴り込んで、「あとはお任せ」という戦術の徹底とか、そういう練習でもしてるんだろうか? いや、実際の試合を見せられると、ホントにそういう練習をしてるんじゃないかと、疑いたくなるのだが。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 鹿島戦の惨敗を受け、色んなことを書いてきたが、なんだかんだで、結論としては、清水よりは鹿島の方がずっと上のクラブだということを認めざるをえない、ということである。

 個人的に忘れられないのは、3年ほど前に出た「FKの名手中村俊輔が語る、Jで一番“壁”がうまいクラブは……『気合いが違う、伝わってくる』」という記事である。この中で俊輔は次のように証言している。

 「壁の作り方が伝統的にうまいチームってありますか?」と聞かれたフリーキックの名手・中村は「鹿島アントラーズです」と明かし、「全員が頭で止めてやろうという気合いが違う、伝わってくる。一瞬でもそういうのが見えたら気になります」と説明した。

 「全員が頭で止めてやろうという気合い」が、今回の三竿のように、なんだったら手を使ってでも止めてやろうというプレーになって表れたのだろう。むろん、それは完全な不正だが、審判に見付からなければセーフだし、実際今回は完全に見逃されたわけだから、結果的に鹿島の勝ちである。そういうところも含めて、鹿島の勝利への執念であり、翻って、我が軍に最も欠けている部分なのだと考えざるをえない。

 たとえば、先日の札幌戦で福森に決められたフリーキック。あんなものは、壁さえしっかり作っていたら、物理的に、あんな軌道でゴールネットに突き刺さるなんてことはありえないのである。「頭で止めてやろうという気合い」どころか、「当たって痛い思いをするくらいなら、シュートコースを空けた方がマシ」くらいに思っている証拠である。確かに、すでに大差がついており、試合の大勢には影響しなかったが、日頃のそうした心がけが、勝負所にも出るものなのだ。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

366

 鹿島戦は言い訳の余地のない完敗だったので、審判のせいで負けたとまで言うつもりはない。しかし、映像、スローで確認すれば、西澤の蹴ったフリーキックに対して、鹿島の三竿健斗がハンドで止めたことは明らかである。所長の見るところ、これは新旧競技規則などとはまったく関係ない問題であり、意図的に手を広げて止めたものなので、PKが与えられるべきであったことは、間違いのないところである。FIFAレフリー100人に映像を見せたら、100人全員が「ハンドでPK」と言うくらいの、疑問の余地のないシーンだった。

 ちなみに、西澤のシュート自体は、枠には行っていなかったように見えたが。。。

 普通、こういう場面については、テレビの実況や解説は、「微妙ですね」などとコメントするものである。しかし、今回に限っては皆さんこぞって、「これはハンドでPKすね」と明言している。DAZNの「ジャッジリプレー」を見てみたが、同番組でもその点で意見が一致していた。

 ただし、所長はDAZNの「ジャッジリプレー」に不満が残った。個人的に意見を聞きたかったのは、PKは当然として、三竿健斗は一発退場になるべきだったのではないかということなのだが、「ジャッジリプレー」ではその点にまったく言及がなかったからである。もしも、あれがPKになり、スコアが1:2になっても、その後清水が同点ないしは逆転に持って行けたかと言うと、心許ない。しかし、攻守の要・三竿が退場になり鹿島が1人少なくなれば、話は全然別である。その場合は、さすがに残りの時間ずっと清水が押し込んだはずだし、同点くらいにはできたかもしれず、少なくとも大敗はなかったと考えたくなる。

 西村雄一氏についての所長の評価は、「この人、確かに『目』は良い」というものである。普通だったら見逃してしまいがちな細かい接触とか不正を見付ける能力は凄い。ただ、なまじ「見えて」しまうので、ファウル・PK・カードなどが増え、しかもそれが試合の流れを決めたりどちらか一方に有利に働いてしまうので、かえってサッカーをつまらなくしてしまうという悪い癖があった。ただ、近年は、なるべく接触プレーを流すように心がけており、出すカードの数なども低下していたので、所長なども、そんなに悪い印象は持っていなかったのである。

 今回、西村氏が三竿のハンドを見逃したのは、立ち位置が原因で角度的に見づらかった、などとも言われているが。それにしても、「西村氏は、少なくとも『目』は良い」という評価が崩れる、お粗末な誤審であった。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 磐田は昨日も敗戦を喫し、ダントツで最下位の様相を呈している。昨日の試合をDAZNで観たが、さすがに城福監督の下で鍛え上げられてきた広島と、今季4人目の指導者の下で再建を模索している磐田とでは成熟度がまるで異なり、勝負にならなかった。まあ、うちにもありがちなことだが、前半は一見良さげでも、得点は奪えず、そうこうするうちに相手がちょっとギアやモードを変えると対応できずに先制され、そうなるともうなすすべはない、といった感じの試合だった。

 清水サポの間では、磐田の凋落を喜ぶ人々と、「いや、やはりダービーも観たいし、磐田とはJ1の高いレベルでのライバル関係でいたい」と考える人々に、二分される。価値観は個人の自由であり、別に前者の皆さんを批判するつもりはないが、所長の考えは後者に近い。確かに、今季、磐田の試合を観る時は、負けてほしいと思いながら観ていたが、それはあくまでも先方が残留ライバルだからであって、磐田そのものの不幸を願っていたわけではない。今の情勢では、清水と磐田は勝ち点の差がある程度ついたので、むしろ磐田が他のチームを倒してくれた方が、清水のためにもなる。

 11月2日に磐田とのダービーがアイスタであり、その頃には磐田は相当に追い詰められている可能性がある。清水がその試合に勝てたとしても、我々は「ザマーミロ」的な態度は慎みたいものである。それがクラブの品格というものである。

 因果応報という言葉がある。2013年に磐田がJ2降格を余儀なくされた時、我々のとった振る舞いが、その後の我が軍の没落や、応援体制の劣化に繋がったことを、ゆめゆめ忘れてはならないと思う。磐田の苦しみを目の当たりにして、清水がすべきことは、それを他山の石として、自分たち自身を鍛え上げることだけである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 湘南ベルマーレの曹貴裁監督がパワハラ問題で退任濃厚という報道には驚いた。一般的には湘南は名将に率いられた好チームという印象を持たれているし、当S研でも湘南イムズを称賛するエントリーを書いたこともある。

 しかし、聞くところによると、チョウ監督のパワハラというのは湘南関係者にとっては有名な話らしく、「むしろ、最近はわりと穏便になってきたのに、なぜ今になって表面化したのか?」なんて指摘する声もある。

 まあ、チョウ監督みたいな熱血指導と、パワハラは、紙一重みたいなところがある。むろん、暴力を振るったりしたら論外だが、怠慢プレーを厳しく叱責するとか、やる気のないスタッフに思いっ切り駄目出しするとか、そういうのはグレーゾーンだ。報道によれば、湘南の選手やスタッフの一部は、かなり精神的に追い込まれ、退団・退社を余儀なくされた人もいたみたいだったから、チョウ監督が超えてはいけない一線を超えてしまったことは間違いないのだろう。

 2012年就任のチョウ監督は(当時は左伴繁雄氏が湘南の専務理事だったわけだが)、たぶんJで一番在任歴が長い監督だろう。まだまだ長期政権が続くような雰囲気だったが、こんな形で終止符が打たれるとは思わなかった。

 しかし、J各クラブのサポたちなら、「多少のパワハラは大目に見るから、チョウ監督にうちのチームを強くしてほしい」と思う人が多いだろうね。それは、かつて戸塚ヨットスクールが、過酷なスパルタ教育であることは百も承知で、親たちが自分の子供を同スクールに入れたがった構図と似ている。

 所長だって、ここ数年の清水の球際の弱さ、闘争心の低さ、走力の欠如などを見せられた時には、「チョウ監督のような人にしごいてほしい」と思ったものだった。選手諸君は、スパルタ監督が嫌だったら、自分で努力してほしいものである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 現在のところ、J1の首位をひた走っているFC東京だが、実は初優勝に向けてはもう一つ大きなハードルが待ち受けている。FC東京は、8月24日の第24節から、11月半ばの第31節まで、実に8試合連続でアウェー戦が続くのだ。味の素スタジアムがラグビーワールドカップのメイン会場になっているため、リーグ戦が佳境の秋に、長い放浪生活を余儀なくされるのである。ラグビーワードカップでは、他にも横浜、名古屋、大分の本拠地が会場になるが、連続アウェーはせいぜい2試合くらいのようであり、よりによって初優勝を目指す東京だけが割を食う格好になっているわけだ。逆に言うと、東京はホーム試合をすでに数多くこなしており、ホームが多かったことがこれまで有利に働いて首位に立っている、という見方もできるかもしれない。

 先日の横浜VS清水戦、試合後に横浜のポステコグルー監督が、負けたことを荒れた芝のせいにするような発言をしたそうだが、横浜だけじゃなく、清水の側だって、芝のせいでミスをした場面があった。ドウグラスの決定機が3度ほどあったが、3本ともらしくないミスをしたのは、荒れた芝と無関係ではなかったと思う。

 ちなみに、横浜の芝が相当悪いらしいという情報を、所長は事前にキャッチしていた。サッカーじゃなくて、ラグビー関係者からの情報として(笑)。横浜国際では、スタッフブログで「芝生観察日記」というのがあり、それで芝の養生に相当苦労しているらしいことを知っていた。

 とりとめもない話が続くが、今年がラグビーワールドカップなら、来年は東京オリンピックによって、Jリーグの日程が影響を受ける。五輪開催期間中は、J1からJ3まで、すべて中断するという方針が、すでに決まっている。7月22日頃から、8月9日頃まで、少なくとも3週間は休みだろう。まあ、酷暑だったり台風到来だったりの時期にJがお休みとなり、他の季節に振り分けられるのなら、悪くない話かもしれない。

 何を言いたいのか、良く分からないエントリーになってしまった。所長は以前は、Jリーグの秋春制に反対だった。しかし、これだけ夏に殺人的な暑さが続き、大型台風も連発するとなると、もう7月や8月にJリーグを開催するのは、考え直した方がいいかもしれない。もちろん、豪雪地帯のクラブへの配慮は必要だが、個人的には真夏はもう駄目かなという気がしてきた。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 最初にお断りしておくが、所長は、左伴繁雄社長のことを、こよなく敬愛している。しかし、社長がツイッターに書き込んだ、次のようなセリフは、果たしてどうなのだろうか?

 お金だけの海外移籍は否。選手の夢の後押しが第一。でなければ選手に愛されるクラブにはならない。目先の損益に目が眩み、クラブブランドを汚すのは愚か。少なくとも私はそうしてきた。能活然り、俊輔然り、そして航也然り。航也、メディカルOK出して、先方で結果出して来い!

 これ、もしも上場企業だったら、株主代表訴訟で訴えられるレベルの発言だと思う。会社の利益よりも、一被雇用者(北川航也)の夢を大事にすると受け取られかねないから。まあ、もちろん、サッカークラブはただ単に利益を追求しているわけではなく、チーム成績や地域貢献など様々な要因があるが、そうは言ってもエスパルスも株式会社であることに変わりはなく、株主以外にもスポンサーやサポをはじめ数多いステークホルダーがいる。上掲の発言で社長は、北川の「夢」のために多少の利益は度外視したと示唆しているわけだ。これは賛否が分かれるところであり、株式会社の社長としては、相当大胆な発言であることは間違いない。

 他方で、思い出すのは、岡崎の欧州移籍の際に生じたトラブルのことだ。当時の社長は、「エスパルスは株主をはじめ多くのステークホルダーの皆様に支えられる企業体であり、岡崎選手の契約違反行為に対し経営陣として看過することは許されない」ということを、はっきりと表明していたと記憶する。当時は、浪花節よりビジネスの方が大事だという、企業経営としては当たり前の姿勢が貫かれていた。

 北川がどのような条件で移籍したのか、具体的なことは知らないので、一般論として申し上げる。Jクラブが選手本人の「夢」のために、わずかな(たとえ1億、2億入ったとしても、世界のサッカービジネスのスケールからすれば慎ましい額である)移籍金での欧州移籍を容認する。そのために、国内移籍よりも、海外移籍の移籍金を低く設定することを認める。ヨーロッパクラブは、1億~2億円といった、彼らにとってはお買い得な値段で有望日本人を獲得し、ダメだったらとっとと捨てればいいし(日本の古巣が高値で買い戻してくれることもある!)、成長したらより上のクラブに100億円で売れたりする。日本のクラブやサポが浪花節に浸っている一方で、ヨーロッパの連中は究極のノーリスク・ハイリターンビジネスを享受できるのである。

 こうした理不尽な構図については、こちらの「日本人サッカー選手の前例なき「海外移籍」ブーム、2つの理由」という記事でも改めて論じられているので、よかったらお読みいただきたい。

 そろそろ、日本サッカー協会、Jリーグも、危機感を抱いても良い頃なのではないだろうか。むろん、清水だけが海外移籍をしにくいような契約を結ぼうとしたら、それこそ有望選手が清水に来てくれなくなってしまい、社長の言うとおり、清水のブランド価値が落ちてしまう。それだったら、Jリーグ全体の共通ルールとして、国内移籍と海外移籍の移籍金に差異を設けることを禁止するとか、何だったら、逆に海外移籍の移籍金に2倍くらいの係数を設定することを義務付けるとか、そのくらいのことをしてもいいのではないか。そうでもしなければ、日本のサッカー国益は守れないと思うのだ。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 言うまでもなく、世界のサッカーはヨーロッパを中心に回っている。その表れとして、Jリーグでは8月、具体的には第21節から新競技規則が導入される。ヨーロッパの新シーズンの開幕に合わせて、この夏から世界的に新ルールを、ということなのだろうが、Jリーグはシーズン途中の、半ばをちょっと過ぎた中途半端なタイミングであり、実に迷惑な話だと思う。ことほど左様に、我々は欧州中心主義の迷惑を被っているわけである。

 国際政治の世界では、白人の支配する欧米による帝国主義は、過去の遺物と化した。ところが、ことサッカーの世界においては、欧州のビッグクラブのみが利益を吸い上げるサッカー版の帝国主義、南北問題、東西問題がはびこっている。これは、考えてみれば恐るべき理不尽である。

 まあ、今から述べることについては、人それぞれ価値観が違うと思うので、あくまでも所長の個人的な見解を申し上げる。Jクラブのサポが抱きがちな、「うちの選手が国内の別クラブに移籍することは許せないけど、海外移籍だったら応援したい」という価値観は、ちょっとどうなのだろうか。

 確かに、白崎が鹿島(メルカリ?)に移籍したら、その活躍振りを日常的に見せつけられることになるし、うちと対戦した時に我々の前に立ちはだかるわけで、それは嫌なものである。じゃあ、だからと言って、日本人プレーヤーが欧州に渡ることを、我々が「夢を追いかけることは応援する」のはどうなのだろうか? それは、「Jは欧州よりも下」ということ当然視する、あまりにも卑屈な負け犬根性ではないのか。日本の若手や有望選手が、欧州に渡るのは当たり前だという風潮は、大袈裟なようだが、我々が属しているJリーグという共同体そのものの価値を毀損するものという気がする。「国内はダメ、海外なら応援」というJサポにありがちなメンタリティは、近視眼的なものに思えてならない。

 もちろん、日本人選手がどんなキャリアを追いかけようが、それは本人の自由なので、自分の思うとおりにやればいいだろう。現状では、一定の力があれば欧州に挑戦したくなるのは、やむをえない。ただ、それならば、Jの各クラブはせめてそれをビジネスにしなければ駄目である。今回、こんなエントリーを書いているのは、スポーツ報知に出ていた「【記者の目】“海外移籍ブーム”背景に“夢”のための低い移籍金…選手育てるメリット少ない」という記事を見て、なるほどなと思ったからだった。

 所長は、白崎が鹿島にとられたのは、もちろん悔しい。でも、北川を欧州にとられたことは、より根深い構造的な問題を反映している分、もっと複雑な気持ちになってしまうのである(あくまでも個人的な価値観を吐露しているだけで、賛同してくださらなくて結構です、笑)。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

ana

 当S研をいつもお読みになってくださっている皆様であればご存知のように、当S研では無謀にも2019年清水のリーグ優勝という目標を掲げ、清水1位という前提で2019年の順位予想を発表していた。現実には、清水は上位争いではなく残留争いをするハメになったわけで、不明を恥じるばかりである。そのことについて、逃げも隠れもするつもりはなく、シーズン終了後に改めて懺悔するつもりである。

 ただ、せっかくなので、J1折り返しのこのタイミングで、所長の順位予想(願望)と、実際の順位とを照らし合わせ、暫定的な答え合わせをしておきたい。あくまでも前半終了時点なので、これから小さからぬ変動が生じるだろうし、またACL組は1試合消化が少ないが、予想が全体として的確だったかどうかの評価は可能であろう。

 そんなわけで、上の図にみるとおり、所長予想と実際の順位を比べてみた。清水の1位、神戸の18位は、どちらかというと、個人的な願望だということは、事前にお断りしておいたが、それも含め、裁きは受けるつもりである。所長予想は、だいぶ派手に外しているが、意外にも順位が完全的中しているところも4つほどあった。的中個数を競うスカパー!方式なら優勝できたかもしれないが、当S研の「評論家リーグ」の方式では、大きく外したところがあるとマイナス点がつき、しかも上位や下位を外すと莫大な負債が発生するので、今のところ所長予想は惨敗の状況だ。予想外に駄目だったのが清水、浦和、ガンバで、逆に予想外に良かったのが横浜、大分である。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 今季開幕前、当S研ではマリノスにつき、「横浜は、チームとして負のスパイラルの途上にあるとしか思えず、降格危機に巻き込まれるのでは」との見通しを示した。ところが、現実には、現在のところ横浜は、8勝3敗3分で堂々3位につけている。ビリサポの分際で、横浜さんに失礼な予測をしてしまったことを、まずは素直にお詫び申し上げたい。

 ただし、ちょっと釈明しておきたい。今季所長は、横浜の試合を1試合しか観ていない。磐田相手に4:0で圧勝した試合だ。だから、わずかその1試合だけの感想なのだけど、ポステコグルー監督の哲学が結実して今の横浜の躍進があるとは、とても思えなかった。むしろ、外国人、とりわけマルコス・ジュニオールが大当たりして、それによってチームが変わっただけではないかというのが、偽らざる印象である。

 ポステコグルー監督は、Jリーグにマンチェスター・シティ流のポジショナルプレー、ハイライン、「偽サイドバック」などを持ち込んだ革新的な戦術の持ち主というイメージが一般的である。しかし、ある人に言わせれば、しょせんそれは「シティの劣化コピー」にすぎず、完成度は相当低いようだ。実際、昨シーズンの横浜の試合を思い出してみても、あのやり方を継続して、上位争いをするなどとは、とても想像できなかった。その意味で、所長は今でも、今シーズン開幕前の横浜についての予想が的外れだったとは思わない。

 昨シーズンと今シーズンの横浜の違いは、外国人の当たり外れだけではないのだろうか。マルコス・ジュニオールという、一人でなんでもやってしまう、清水の歴史で言えばオリバみたいなスーパーな助っ人が加わったことで、横浜というチームの手詰まりが一気に解消されたのだろう。そして、元々、横浜には一定のタレントが揃っていたわけだから、マルコス・ジュニオールの作り出すリズムに突き動かされるように、周りも生き生きとプレーし始めたと、そんなところではないかというのが、所長の見立てである。その意味では、昨シーズン途中に清水にドウグラスが加わって、急に勝てるチームになったのとも、一脈通じる。

 色々書いたが、結果として、横浜が非常に攻撃力溢れる恐ろしい敵になってしまったということに、変わりはない。何とか失点を最小限に抑え、勝ち点を拾いたいものである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 それにしても、今季開幕前に、当S研が披露した様々な予想のうち、今のところ的中しているのは、「神戸が崩壊する」というやつだけだったな(笑)。

 その神戸だが、バルサ化は諦め、ドイツ人監督を招聘して、バイエルン化に切り替えたようだ。共通しているのは、「バ」の字だけ? 「バ」化=馬鹿?

 まあ、昨シーズンのホーム最終戦の遺恨はあるにせよ、その試合で神戸のサポさんたちは最後まで残って兵働の引退セレモニーを見守ってくれたりもしたので、先方のサポさんたちに悪いイメージはない。むしろ、これだけオーナーの気まぐれに振り回され、チームがオモチャにされていることについて、サポさんたちには気の毒に思う。

 ただ、ミキティの名誉のために言っておくと、海外のビッグクラブのオーナーというのは、だいたいあんな感じらしいんだよね。スペインあたりでは、オーナーが白馬に乗ってサポたちの前にやってきて、「ビッグネームの誰それを獲得する」と宣言し、それで群衆が狂喜乱舞するといった、そんな風景があるらしい。だから、ミキティもそういう王侯キャラのオーナーの系譜に属すと考えれば、まあ世界的には珍しいわけじゃない。

 問題は、これまで護送船団方式でやってきたJリーグに、そういう王侯系のオーナーが闖入し、カネに糸目をつけずなりふり構わないビッグネーム獲得経営を始め、リーグの中で思いっ切り浮いてしまっていることだろう。しかも、サッカーを知らない素人が陣頭指揮をとるものだから、監督および選手のネームバリューやブランドイメージばかりが先行して、全然チームの強化には繋がっていないという。

 清水の場合は、神戸みたいな補強は逆立ちしてもできない。甘いと言われるかもしれないが、ユース育ち、生え抜き、愛着ある選手らが継続的に出場してくれる我がチームの方が、応援する甲斐はある気がする。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 例の浦和VS湘南戦の大誤審問題の波紋が広がっているが、あの試合は単に誤審の度合いが甚だしかっただけでなく、その苦難を乗り越えて湘南が劇的な逆転勝ちをしたということで、Jの歴史に刻まれることになった。

 この試合についての論評記事が色々と出ている中で、決定版とも言うべき記事が、こちらだろう。読んでいて目頭が熱くなるほどである。この中でも、とりわけ印象的であり、また我々清水が見習わなければならないのが、次のくだりだ。

 「中盤をダイヤモンドにして、さらに攻撃の枚数が増えたことで、攻撃の距離感が近くてボールを動かしやすかった。中盤で数的優位を作っていけた。2点目のクロスも(ゴール前に)入るフリをして止まって、そこからマイナスの折り返しを受けるイメージ。練習通りだった」

 野田が口にした「練習通りだった」。この言葉の持つ意味は重い。

 不利を受けたり、不安定な状況でこそ、勝利のためにすべてを出し切れるメンタリティーがあるかが重要になる。それを練習でやっているか否か――そういう意味で、ピッチには日常が出るのだ。

 (中略)浦和戦で、リバプールがやったことを、湘南がやってみせた。チョウ監督がクロップに見えた瞬間だった。浦和戦後、チョウ監督はこう話している。

 「上手くなりたい、勝ちたい、諦めないという気持ち。日々の練習で、ピッチの中と外で彼らと一緒に向き合っていく。それがピッチに出る。今日、僕が選手に言った『金言』はなくて、普段のピッチ(でやっていること)が後半に出た。これは自慢でも、驕りでも何でもなくて、ただ日常が出た。ひとつひとつ向き合ってやってきたことで、今日のようなプレゼントがあった。たまたまかもしれないが、たまたまという言葉ではすませない彼らの強い思いがあった」

 所長は、清水の過去の監督のことを、事後的に批判するようなことは避けたいと思っている。そんなことをしても、何の意味もないからだ。だから、これは批判ではなく、直近の失敗を糧に、これから立ち直っていくための、教訓と受け取ってほしい。言うまでもなく、ヨンソン前監督のことだ。

 むろん、チーム内部の本当のところは、我々部外者には分からない。しかし、ヨンソン監督のイメージとして、メンバー表にベストメンバーを書き込めば、あとは自ずと選手たちがベストプレーをしてくれるはずだといった、大雑把さがなかっただろうか? 果たして、湘南のチョウ監督のように、対戦相手の緻密なスカウティングを踏まえて、具体的な攻略法を練り、それを練習で選手たちに落とし込むという、勝つために必要な手立てを講じていたのだろうか?

 現実には、ヨンソン清水の試合を見ていると、一見すると「内容は良い」ような入りをしながら、試合展開とともになぜか手詰まりになっていき、選手たちが頑張ろうにも、どう頑張っていいのか分からないような、迷子状態になっていた。浦和VS湘南戦が示した「ピッチには日常が出る」ということ、こうした精神で篠田監督を中心に再建を図ってほしいものである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 当S研では、「2019評論家リーグ」の開催に向け、先日、18人のエントリーと、それぞれのJ1順位予想をまとめてお届けした。実はその後、エントリーを2人追加して、全20人とすることにしたので、それについて報告させていただく。

 事情を説明させていただくと、「評論家リーグ」で取り上げている専門家の多くは、『サッカーダイジェスト』誌の開幕特集号に順位予想を寄せている。ただ、その順位予想は、ウェブサイトの記事としても配信されるので、わざわざお金を出してダイジェストを買わなくても、順位予想を知ることはできる。というわけで、当初は所長もダイジェストを買わずに、ネットで各専門家の順位予想をかき集めていたのである。ところが、有名なサッカーライターの後藤健生氏もダイジェストに予想を寄せているらしいのだが、どうもそれについてはネットで無料公開されていないらしいということが分かって、非常に気になったので、本屋で雑誌の現物をチェックしてみたのだ。そしたらビックリ、確かに後藤氏は予想を寄せていたのだが、あろうことか清水を17位と降格候補に挙げていたのである。先日、当S研では、「さすがに清水を自動降格候補に挙げている専門家はいない」などと書いてしまったのだが、よくよく調べてみたら、懲りない輩がまだいたことが発覚したというわけだ。

 実は、清水を自動降格の17位としていた専門家は、もう一人いる。西川結城氏だ。「誰、それ?」と言われそうだが、タブロイド紙『エルゴラッソ』のFC東京の番記者である。ただし、西川氏は「予想はよそう」という主義らしく、本人はこれは予想ではなく、ある法則に当てはめて出したものにすぎないと弁明している。なので、「評論家リーグ」に勝手にエントリーしてしまうのは、本人には不本意かもしれないが、大分が優勝するとか、これだけ破天荒な順位予想も珍しいので、「この人、一体、マイナス何点になるのだろうか?」という怖いもの見たさもあり、勝手に加えることにした。いくら本人が「予想ではない」と弁明していても、清水が17位というのを活字にして日本全国に発信したのだから、その責任はとってもらう。

 というわけで、清水を17位に挙げた専門家2人を、追加エントリーすることにしたわけである。それを反映した新しい一覧表は、下に見るとおり。当初は、J1と同じ18人でリーグ戦をやろうかと思ったが、人数が多い方が面白いし、イングランド・プレミアリーグのように20チームの一流リーグもあるので、20人で構わないだろう(ちなみに2017年評論家リーグも20人だった)。

 後藤健生さん、私は貴方のことをサッカー専門家として一目置いてきたけれども、今年の清水を17位予想など、だいぶモウロクされたのではないですか? 今季終了時、清水が躍進した結果、貴方の勝ち点が大幅なマイナスに終わったあかつきには、謹んで引退を勧告させていただきます。

intai
よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ