エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: 海外サッカー

 ワールドカップ、決勝トーナメントの2試合を観たけど、その勝者のウルグアイとフランス、どちらも日本がやったら絶対倒せないだろうという恐ろしいチームだった。ベルギーは世界ランキング3位だけど、戦術的に未整理な部分があるらしく、まだしも付け入る隙があるかもしれない(ちょっと希望的観測)。

 ウルグアイがポルトガルを退けた試合を観て、そういえば自分が(清水という絶対的な存在を除けば)世界で一番好きなチームはこのチームだったなということを思い出した。まあ、ユニの色が磐田っぽいのが玉に瑕だが(笑)、国としては大国でもないのに、ワールドカップに出てくるとしぶとい戦いで世界のトップ相手にも堂々と渡り合う姿は、感動的ですらある。

 スアレス、カヴァーニというFWの2枚看板こそいるけれど、とにかくウルグアイと言えば堅守だよね。守勢に回って、9~10人くらいがペナ内に入って守りを固めるというのは、清水でも良くある場面だけど、その際の安定感が全然違う。ウルグアイの場合、全員の連動、個々のプレーヤーの集中力、責任感などが、きわめて高いレベルだ。清水あれば、ちょっとカットインされただけでシュートコースを開けてしまいそうなところ、ウルグアイ守備陣はクリロナにどれだけ揺さぶられても、彼のシュートをほとんどブロックしていた。ゴール前の混戦になっても、這ってでも止める、顔でもいいからシュートをブロックするという気迫が感じられる。むろん、サッカー選手としての基本的な技量やフィジカル的な違いはあるのだろうが、集中力や責任感などは清水のプレーヤーも見習えるはずである。

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 親愛なる清水サポーターの皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 所長も人並みにワールドカップ中継をテレビ観戦しているけど、今大会の中継につき、個人的に感じていることがある。

 所長が近年のサッカー中継について感じている3大イライラ原因を挙げると、1.プレーが止まるたびに、やたらとリプレー映像を流しすぎ、もうプレーが始まってるのに延々とリプレーを流したりする、2.ピッチではなく、観客席とか、ベンチの様子とか、余計な映像を挟みすぎ、3.攻撃側がサイドに切れ込んでクロスを入れようとすると、なぜかその選手の背中をとらえた画面に切り替わり、全体像が分からなくなる(その方が臨場感溢れる迫力ある映像だと思い込んでいる)、という3点がある。当S研ブログで何度も主張しているように、サッカーなんてものは、画面をガチャガチャ切り替えずに、俯瞰のカメラで全体像をずっと映しているのが一番いいに決まっているのに、とにかく近年のサッカー中継というのはカメラワークやその切り替えに凝りすぎて、かえって観る側のストレスになってしまっているのである。むろん、クリロナのスーパーなフリーキックが決まったら、そのシーンをあらゆる角度からの再生で存分に楽しむ、といったことは大いにやればいいが、そういうことはハーフタイムとか試合後とかを中心にしてもらって、インプレーの時はピッチ上の流れを最優先してほしいのだ。

 それで、所長の印象では、前回2014年のワールドカップで、上述のような落ち着きのないカメラワークは頂点に達したと思う。そして問題は、現在Jリーグを中継しているDAZNが、技術もないのに、そういう上辺だけのトレンドに乗っかって、とにかくカメラの台数を増やしてそれを頻繁に切り替えれば視聴者が喜ぶかのような大勘違いをしていることである。皆さんも、DAZNを観れば、お感じになるだろう。どんなつまらないファウルでも、プレーが止まるたびに必ずリプレー再生するので、画面がライブ映像に戻った時には、もうプレーが2つ、3つ先に進んでしまっている。特に清水の場合は、リプレー再生している間に、いつの間にかゴール前まで運ばれて大ピンチ、なんてことがよくある(笑)。

 ところが、今回のワールドカップの国際映像は、前回大会と比べて、そのあたりがだいぶマシになった。少なくとも、ピッチ上でプレーが進んでいる時には、リプレー映像ではなくて、ライブ映像を優先しようという姿勢が見える。想像だが、さすがにプレーそのものではなく観客席の様子を優先するような中継姿勢には批判があり、サッカー中継の潮目が変わってきたのではないか。いや、ぜひともそうであってほしい。そして、頼むから、DAZNには、そうした潮流変化を感じ取り、下らないカメラワークで視聴者をもてあそぶようなことはやめてほしい。

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 ワールドカップ欧州予選のイタリアVSスウェーデンは、個人的に、「イタリアがいないW杯はさすがにつまらないから、イタリアでも応援するか」という気持ちで観ていた。ただし、「こんなところでオレの運を使いたくもないな。清水にとっておきたい」ということで、そんなに入れ込んで応援するということもなかった。結果は、2試合合計1:0で、スウェーデンに軍配。W杯は2022年大会から出場枠が拡大するはずで、そうすればイタリアはほぼ永久的に出場を続けられただろうから、ここで連続出場が途切れたのはお気の毒という他ない。

 所長がDAZNで観戦したのはイタリア・ホームの2レグだけだったが、この試合ではイタリアのボール支配率が七十数パーセント、スウェーデンのそれが二十数パーセントという極端な数字が出た。まるで、川崎と清水が対戦した時のような支配割合である。ただ、その割には、スウェーデンはそれほど危なげなく、イタリアの攻撃をやりすごしていた。ちなみに、スウェーデンのフォーメーションは清水と同じ442である。

 まあ、比べること自体がナンセンスかもしれないが、スウェーデンと清水では、どこで守備の強度が違うのだろうか? 解説の水沼氏は、「スウェーデンの2CBがつり出されることがほとんどなく、中央でどっしり構えていた」といったことをコメントしていた。言い換えれば、その周りのボランチやSBがデュエルで負けるということがほとんどなく、全体的に守備の対応に余裕があるのだろう。清水の場合は、ディフェンスラインがズルズルと下がると、バイタル辺りにぽっかりとスペースが空いてそこを使われたり、敵のサイドプレーヤーに自由にクロスを上げられたりするのに対し、スウェーデンはリトリートしてもバランスが良いので、危険なスペースはほとんど与えないし、ボールも人もしっかり見れている。守備の間合いが近く、敵の攻撃陣にほとんど自由を与えない。まあ、何の分析にもなっていないが、とにかく全然違うなと思った次第である。

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