エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: 日本代表

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 このところ、個人的に多忙な上に、清水絡みでこれといったネタもなく、当S研ブログ、滞っている。何年か毎日更新を続けてきたが、一昨日はついに休んでしまった。

 今日も、特に何もないのだけれど、一言でも発信した方がいいかなと思い、無内容を承知の上で、更新する次第。

 さて、先日の対戦相手の湘南ベルマーレ、何となく我々は、清水の方がJ1在籍歴が長いので、湘南を格下に見てしまうところがある。実際には、近年独自のスタイルでJ1に新風を吹き込んでいるのは湘南の方だし、それが結実してルヴァン戴冠をしたりもしている。それはもちろん承知しつつも、やはり「格上・格下意識」というのは、どうしても染み付いてしまっているものである。

 でも、今般発表された日本代表のメンバーを見ると、清水はGK権田1人だけであるのに対し、湘南はGK谷、FW町野と2人もいるんだね。しかも、清水の場合は、出来合いの代表GKを買ってきたという側面が強いのに対し、湘南の谷、町野は生え抜きでこそないものの、湘南でしっかり成長を遂げたというパターンであり、「我がクラブから代表を送り出す」と誇れる度合いが、より強いように思われる。

 まあ、我が軍も、DF山原を選ばないとは森保の目は節穴か、とか、FW鈴木唯人こそ次世代の日本のエースとか、MF松岡もとか、言いたいことは色々あるが。何にせよ、早く残留を確定させて、我々も未来に目を向けたいものである。


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 AFC U23アジアカップに臨んでいるU21日本代表は、一昨日15日、地元ウズベキスタンに敗れて、決勝進出を逃した。後半途中までは、シュート数は相手の方が多いものの、ウズベキスタンにも決定機があったわけではなく、そんなに劣勢という感じでもなかった。しかし、後半途中から、日本側に守備陣形の乱れや危ないパスミスが多くなり、そこをウズベキスタンに突かれて2失点、駄目な時の清水みたいな感じで0:2で敗れた。

 この試合、鈴木唯人も、松岡も、先発出場。当然、決勝まで行ってほしいと思いながら観ていたが、負けた時には、「ああ、残念だけど、これで唯人も松岡も清水に帰れる。新たなチーム作りを進めている最中なので、早目にリカルド清水に合流できることになったのは、悪くないだろう」と受け止めた。

 しかし、この大会での日本の戦いはまだ終わっておらず、18日(土)にオーストラリアとの三位決定戦があるというじゃありませんか。ワールドカップですら、「三位決定戦は罰ゲーム。あんなものは不要だ」という議論がある。増してや、AFC U23アジアカップで三決があるというのは、限りなく罰ゲーム感が強い。唯人や松岡がどう思っているかは知らないが、個人的には、もうクラブに返してくれないかという気持ちを禁じ得ない。

 松岡はこの大会で出たり出なかったりのようだが、唯人はほぼ出ずっぱりのはず。中2日の三決でも酷使されるようなことがなければいいのだが。いずれにしても、2人が清水で出場可能な状態になるのは、来週末だろう。


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 先日の日本VSブラジル代表戦のあと、一悶着があった。観客席に、ブラジル代表のユニを着た日本人観客がかなりいたようで、それについて代表戦士たちから不満の声が漏れたのである。手っ取り早く、権田がインスタに書き込んだコメントを引用させていただく。

 次がいつかは分からないけど、また日本でブラジルと試合する時までにもっと日本サッカーを発展させてスタジアム中の日本人が日本を応援するのが当たり前な環境にしたい。

 もっと露骨に態度に出したのが原口であり、上掲動画に見るように、ブラジルユニ姿の観客に、露骨に不満を示していた。

 さて、これについて所長は個人的にどう考えるか。まあ、基本的には、権田や原口の考え方に賛成である。日本代表が他国代表と試合をして、日本人が相手国のユニを着て、相手国に歓声を送るというのは、相当に異常な、恥ずべき行為である。

 ただ、同時に思うのである。権田にしても、原口にしても、外国のクラブチームのユニを着て、プレーしてるじゃないか(権田は今でこそ国内だが)。そのことは、日本人としてどうなのか。国への帰属・忠誠を絶対視するならば、所属クラブも当然、自国クラブであって然るべきではないか? 選手はいくらでも外国のクラブチームを選択してもいいが、代表チームだけは特別で、日本人選手も観客も自国代表チームに絶対的な忠誠心を示さなければいけないということか?

 たとえば、我々清水サポであれば、もし日本代表に権田がおらず、ブラジル代表にヴァウドやらサンタナやらがいたら、ブラジルのユニを着てブラジルを応援するかもしれない。我々にとっては、代表よりも清水というクラブの方が価値が上なので、どうしてもそうなる。

 ことほどさように、代表とクラブの違い、自国への帰属や忠誠といったものは、微妙な問題なのである。絶対的な正解などない。

 ただ、権田が偉いと思うのは、今回日本人がブラジルユニを着ていて感じた悔しさを、「もっと日本サッカーを発展させてスタジアム中の日本人が日本を応援するのが当たり前な環境にしたい」という具合に、自分自身にベクトルを向け、努力のための発奮材料にしようとしていることである。そのあたりが、キレるだけの原口とは人間性が違うというお話でした(笑)。

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 遅れ馳せの話題だが、一昨日6月2日、サッカー日本代表はパラグアイと対戦し完勝した。個人的に生で観るほどの関心度は無かったが、権田が出るかもしれないと思い、一応録画しておいて、翌日観てみた。

 ところが、この日、ゴールマウスを守ったのは、権田ではなく、シュミット・ダニエルだった。これは、森保監督が、権田よりも、シュミットの評価を高め、今後もシュミットを優先して使うことを意味しているのだろうか? それは、まだ分からない。

 しかし、確実に言えるのは、森保監督はワールドカップ最終予選は実績を重視してあまりメンバーを代えなかったのに対し、今は新しいメンバーを積極的に試そうとしているということだろう。長友でなく伊藤洋輝を左SBに起用した点にも、それは表れていた。

 以前から、うるさ型の筋からは、「森保はなぜ、シュミットではなく、権田を使うのだ? シュミットの方が足下が上手く、今の日本代表の課題には必要なタイプのGKだ」という声が多く聞かれていた。

 実際、一昨日のパラグアイ戦を観ていても、実況・解説がシュミットの足元の上手さを称賛する場面が3回くらいあり、そのたびに清水サポの当方としては、居心地の悪い思いをした。シュミットが1回パスミスをしてピンチを迎えた時や、失点した時は、逆にニヤリとしてしまったほどである。

 もし仮に、権田がシュミットに日本代表正守護神の座を奪われると、我が清水にはどのような影響があるか? おそらく、悪い影響しかないだろう。シュミットとの争いで敗れると、権田は弱点が指摘される足下を磨こうとムキになり、清水のピンチの場面でも無理に繋ごうとして、傷口を広げることが増えそうである。変な言い方になるが、清水でも平常心でプレーを続けられるように、代表正守護神の座は是非とも守ってもらいたい。

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 そんなわけで、昨晩のオーストラリア戦に勝利し、日本代表はワールドカップ・カタール大会への出場を決めてくれた。

 それにしても、思うのである。もしも、2002年の自分に、「20年後のW杯アジア最終予選の大一番って、こんな雰囲気だよ」と教えてやったら、20年前の自分は驚愕するだろう。何しろ、20年くらい前までは、W杯本選だけでなく、予選すらも国民的行事だった。日本全体を巻き込む一大イベントだったのである。それが昨今では、コロナ禍ということが大きいとはいえ、ホームゲームでは空席が目立ち、アウェー戦は地上波中継が無いと来た。昨晩あたり、W杯出場を決めても、渋谷に人々が繰り出してハイタッチ、なんてこともなかったみたいだし。かく言う所長も、仕事が忙しすぎ、昨晩オーストラリア戦があることを、当日まで忘れていたくらいだ。世間も、自分も、だいぶ熱量が低下した。

 昨晩の試合に関しては、オーストラリア側で監督が指揮をとれないかも?とか、怪我人続出とか、トラブルが多く、先方のチーム状態が厳しすぎた。あの程度のオーストラリアなら、アウェーとは言え、日本が上回るのが順当だろう。とはいえ、前半は日本も相手のバタバタとしたサッカーに付き合ってしまい、もしも出会いがしら的に(?)デュークに決められでもしたら、難しい試合になっていただろう。後半、より手堅い戦い方にシフトし、最後は三笘という切り札を使い、順当に寄り切った。

 当S研ブログでは半年ほど前に「カタールW杯で清水の権田がピッチに立つ可能性」と題するエントリーをお届けした。その時に申し上げたのは、日本がカタール大会に出られる確率が8割くらい、大会時に権田が日本代表の正守護神である確率が6割くらい、そして清水に在籍している確率が7割くらい、したがってその時点で「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は70%×60%×70%で、つごう30%くらいというのが、所長の見立てであった。

 それが、昨晩勝利したことでカタール大会出場は10割、森保監督は恐らく続投でメンバーはほとんどいじらないから大会時に権田が日本代表の正守護神である確率は8割くらい、そして権田が完全移籍したことで大会時に彼が清水に在籍している確率は9割5分くらいにはなったのではないか。なので、100%×80%×95%=76%ということになり、「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は4分の3くらいにまで高まったことになる。めでたい。

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 昨日開催されたサッカー日本代表のW杯予選中国戦は、2:0で完勝。ただ、日本は相変わらず大量点とは行かず、裏番組でオーストラリアがベトナムに大勝したため、得失点ではオーストラリアにさらに差を広げられた。得失点で決着する事態になると日本は分が悪く、このまま勝ち点で上回り続けないと、2位以内は難しいだろう。 

 そう考えると、3月24日に予定されているアウェーのオーストラリア戦が、ますます大一番ということになりそうである。仮に日本が2月1日のホームでのサウジアラビア戦に勝利し、勝ち点で上回った状態でオーストラリア戦を迎えられれば、その試合は引き分けでもOKということになり、ハードルが下がる。日本は最終節は最下位のベトナム戦で、オーストラリアは一番難しいアウェーのサウジ戦を残していることを考えれば、日本の予選突破はほぼ確実となる。

 何にしても、来週埼玉でサウジを倒すことだ。あれ、そう言えば、協会がゴネたとおり、決戦の舞台は結局、埼玉スタジアム2002になったんだねえ。昨晩の中国戦くらい、スカスカだったら、別にアイスタでやってもいいような気もするが。

 清水目線で言えば、昨晩の試合は、ずっと日本が支配していたので、GK権田の見せ場はほとんどなかった。ただ、後半に2つあった危ない場面は、最初はフリーキックの際に壁の作りが甘く直接ゴールを脅かされ、次はこぼれ球に誰も詰めずバイタルから自由にミドルを打たれるという、どちらも「清水っぽい」場面だった。GKの責任ではないような、いやGKがちゃんとコーチングしろよというような、微妙なところである。

 あと、後半、相手が多少、前からのプレッシャーを強めると、それほどキツくない場面でも、GK権田が繋がずに大きく蹴ってしまった場面が2~3度あった。あのあたりが、権田が玄人筋にウケが悪い理由だろう。まあ、結果がすべてのW杯予選で、リードしている場面でリスクを犯さないのは正解のような気もするし、そこも評価が分かれるだろう。

 それから、今回の予選は、清水から松岡と鈴木唯人が代表のトレーニングに呼ばれたので、もし彼らがいたら通用したかということも、やはり考えてしまう。恐らく、松岡に関しては、運動量やボール奪取能力は問題ないが、代表の中核を担うのには、奪った後の展開力が不足しているという評価になるだろう。唯人に関しては、今のところ、「時々鮮烈なプレーで魅せる」という位置付けなので、代表に食い込むためには、良いプレーの頻度を多くして、ゴールに迫るようなプレーを1試合に何度かは演出できるようになる、そんな成長が必要だろう。

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 今オフの清水の編成は順調そのもので、昨日には鈴木義宜とコロリの更新も発表された。そんな中、さらなる吉報として、鈴木唯人と松岡のA代表招集というニュースも飛び込んできた。春から縁起が良いとはこのことだろう。

 むろん、今回は国内組だけのトレーニングマッチ向け招集で、しかも代役という位置付けである。限りなく「B代表」に近いチームに、追加で呼ばれた格好ではある。しかし、今回の招集は、代表を目指す選手たちにとって、新たなルートの可能性を示したものと言えるのではないか。

 と言うのも、昨今は日本代表がほぼ欧州組だけで編成され、「代表に入るためには欧州移籍が必須」という風潮があった。しかし、アジアでの戦いをする上で、いちいち欧州組を呼んでいたら本人たちに大きな負担になるし、それよりは国内組の選抜や強化に活用した方がいい。従来もそういう場面はあったが、コロナ禍により国境を越えた移動が困難になり、ますます「国内組だけの代表選出」という状況が増えていきそうだ。もちろん、コロナの先行きは不透明だが、清水の選手たちにも、「この場所で頑張れば代表への道も開かれる」という意識をもってほしいものである。

 もう一つ、今回の唯人と松岡の招集には、「パリ世代に経験を積ませ、次世代の日本代表への橋渡しをさせたい」という意図もあるだろう。ゆえに、即戦力として期待されているわけではなく、ウズベキスタン戦の出場も微妙かもしれない。それでも、仮に1分でもピッチに立てば、その時点からA代表経験者となるわけで、本人たちの意識もさらに高まるはずなので、期待して見守りたい。

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sn

 遅れ馳せながら、日本代表のオマーン戦に関する雑感など。

 まあ、何はともあれ、オマーンに勝利し、オーストラリアを抜いて2位に浮上したことで、本大会出場の可能性がぐっと高まり、何よりだった。

 オマーン戦で、幸か不幸か、我らがGK権田修一には、これといった見せ場は無し。もう無事に帰国しただろうか? そして、土曜日のJ1リーグ戦への出場はどうか? 個人的に、能力的にはGK永井でも充分行けると思っているのだが、シーズン最終盤に来てJ1リーグ戦初出場というのは、さすがに浮足立つ恐れもあり、まあ無難に権田で行くのかな。時差とかはあるにせよ、フィールドプレーヤーみたいに消耗はしていないはずだから。

 恐らく、オマーン戦が引き分け以下だったら、森保監督は解任だったのではないか。そういう観点からすると、微妙な結果になった。勝ちはしたが、監督の選手起用が硬直的で、勝つための戦術も授けられていないことが、改めて浮き彫りとなったので。一部で噂されている長谷川健太氏の去就と合わせ、気になるところである。

 ところで、最終予選のアウェー戦はDAZNのみの中継となっているわけだが、今回のオマーン戦、極めてお粗末な放送だった。これは所長の持論なのだが、大事な試合だからと言って、解説者およびゲストを2名以上呼ぶのは、完全にNGである。試合の中継ではなく、試合そっちのけのトークショーになってしまうのである。特に、今回のオマーン戦のように、解説者ではない、元日本代表監督のようなVIPを呼ぶと、その人物をやたら持ち上げて見たり、その人物が武勇伝を披露したりと、どうしても試合から乖離していってしまう。実況アナも、プレーから離れ、トークを回す司会者に変質してしまう。現にオマーン戦では、佐藤寿人が岡田氏に、「FWに求めるものは何ですか?」などという下らない質問を問い、岡田氏が「ゴール」と答えるという、実に馬鹿馬鹿しいやりとりをして、その間に肝心の試合がほったらかしになるというお粗末な場面があった。これなら、たとえ話の内容が居酒屋レベルであろうが、徹底的に試合に寄り添う松木安太郎氏の方が、はるかにマシである。

 どうして日本のスポーツ中継というのは、大事な試合になればなるほど、しゃべる人数を増やして、トークショーに堕してしまうのだろうか? 日本のスポーツファンは、試合の臨場感がぶち壊されていることに、もっと怒るべきだと思う。

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sn

 クラブチームでも、代表チームでも、どう見ても監督が限界を迎えている時に、「この試合で負けて、その結果、監督が代わるなら、それも悪くないか」と、我々観戦者側が感じる時がある。今回の日本代表のオーストラリア戦がまさにそうで、多くの人が、「森保監督のラストマッチかな、それも当然の報いか」という目線で観ていたと思う。しかも、サッカーファンの多くは、田嶋会長による協会私物化を承服できず、森保監督に固執するのはその弊害の最たるもので、「日本代表の敗戦により、田嶋体制の弊害があぶり出されるなら、敗戦も致し方無い代償か」といった、複雑な思いを抱いていたのではないか。

 他方で、日本代表が今回オーストラリアに勝てないと、W杯出場権を自動で勝ち取る2位以内はおろか、プレーオフに回る3位以内も限りなく厳しくなる。そういう意味では、絶対に勝たなければならない試合だった。

 なので、個人的に一番良いのは、日本はオーストラリアに勝つが、森保監督が自らの限界を悟って、試合後に自ら辞任するというシナリオだと思っていた。実際、試合前に君が代が流れている時に、森保監督が目を潤ませているのを見て、「この人は、勝っても負けても、これがラストマッチと覚悟を決めているから、感極まって泣いているのかな?」なんて勘ぐった。

 ところが、試合後の会見などから判断する限り、森保監督はまだまだやる気満々のようだ。試合後の円陣の時も、無茶苦茶ハイテンションだったし(テレ朝の中継では、実況・解説が余計な無駄話をして、森保監督が何を言っているのか聞き取れなかったのが残念だったが)。要するに、日本代表が逆境に陥り、風当たりが強まったことで、森保監督はだいぶ情緒が不安定になっただけで、本人の決意に変わりはないということのようだ。

 個人的に、森保氏は人物として嫌いではない。もしかしたら、彼が監督を続けても、奇跡的にW杯に出場することはできるのかもしれない。しかし、代表監督がどうしても彼である必然性は無いし、W杯出場の可能性を高めてくれる監督候補は絶対にいるはずだ。確かに、オーストラリア戦で森保監督はシステムやメンバーをいじり、勝利にはプラスだったとは思うが、他の監督でもそうしたとか、もっと早くやるべきだったという声もあるだろうし、それよりも崖っぷちに立った選手たちが奮起したという要因の方が大きかっただろう。

 森保氏が代表監督を務めているのは、ただ単に、田嶋会長のお気に入りだからであろう。オーストラリアに勝ったことで、W杯を目指す日本代表は首の皮が繋がったが、森保監督の首の皮も繋がってしまい、恐らくこの体制が続くことになるのだろう。日本代表の最大の敵が、日本サッカー協会の会長であるという歪んだ状態が、続くことになるのか。うんざりだな。

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sn

 FC東京は、ルヴァンの準決勝敗退で今季の無冠が確定し、契約最終年の長谷川健太監督と延長しない可能性があるらしい。そして、日本代表が本日のオーストラリア戦で勝てなかった場合、森保監督は解任となり、健太が日本代表監督に就任するという観測が、一部で唱えられている。

 実は、個人的に、健太は代表監督に向いているのではないか、いやむしろ代表監督にこそ向いているのではないかと感じていた。

 一番は、やはりモティベーターとしての能力だろう。メモばかりとっている森保監督と違って、健太は選手とともに戦い、やる気を引き出すのに長けている。代表チームというのは、もともと能力が高い選手が集まってくるわけで、監督の一番大事な役割は、戦術云々もさることながら、選手たちを団結させ能力をMAXで発揮させることである。そうした観点で、健太は適任だ。

 逆に言うと、健太はそれほど豊富な戦術的引き出しがあるわけではないので、じっくり作り上げるクラブチームの指揮官としては、一定の限界がある。ガンバの時のように、豊富な戦力や攻撃文化を引き継いだ時には、いきなり結果を出せるが、3年くらいするとマンネリになってくる。清水でも、FC東京でも、突き抜け切れなかった。

 健太は、割り切った、シンプルな戦術をとる指揮官であり、その意味でも、準備期間の短い代表チームには向いていると思う。

 健太は、代表監督としては、あまり「カリスマ性」のようなものは感じられない。しかし、FC東京に復帰した長友が、早くも健太の人柄に心酔していると伝えられるように、ベテラン・若手を問わず、選手には慕われる。

 最近の若手、海外組にとっては、「ドーハ組」の年代の指導者は、古臭いものと感じられるかもしれない。しかし、日本代表で攻撃のキーマンとなる久保建英をFC東京で、堂安律をガンバ大阪で、健太は指導した経験がある。その点も、今の日本代表監督に適しているかもしれないと考える根拠だ。


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sn

 個人的に、午前2時キックオフの日本代表の試合をリアルタイムで観る根性は無く、サウジアラビア戦は今朝見逃し配信で視聴した。ただ、もしも清水がACLとかクラブワールドカップにでも出場して、未明に試合があったら、どんなことをしてでもリアルタイムで観るのではないかと思う。自分にとってのプライオリティは、まあそんなところだ。

 ただ、今回のW杯予選がいつもと違うのは、清水の守護神・権田が日本代表のゴールマウスを守っていることである。W杯の予選や本選に清水の選手が出るのは、岡崎が清水に在籍していた時以来だと思うので、10年以上無かった、日本代表の試合を自分のものとして観戦することができているわけで、有難いことだ。

 サウジ戦、コンディションの問題もあり苦しい戦いではあったが、権田のビッグセーブもあり、内容的にはスコアレスドローが妥当という感じだった。柴崎の有り得ないようなバックパスのミスさえ無ければ、恐らくゼロゼロで終わっていたのではないか。

 これで、オーストラリアに勝てなかったら、さすがに森保監督は解任かもしれない。キャプテン吉田は、「協会、監督、選手は皆、責任を取る覚悟ができている」なんて凄い発言もしており、監督だけでなく田嶋会長の引責などという話になるかもしれない。そうなれば、代表のメンバーも大幅な入れ替えがある可能性がある。

 有名なLeo the footballという人が、以前発表したこちらの動画で、柴崎についてかなり激しい駄目出しをして、GK権田についても足元に不安があるので、シュミットや中村航輔を起用すべきだと主張しており、個人的には「やっぱそうかなあ…」としょんぼりしていた。今回、柴崎の致命的ミスで失点を喫したことで、柴崎に加え権田も批判の矢面にさらされたりしないかと、その点を不安視している。もし、代表監督が交代となったら、権田の地位も安泰ではなくなりそうである。

 ちなみに、若い人はご存知ないだろうが、1998年フランスW杯に向けた最終予選も、今回と同じような大苦戦だった。なので、個人的には、「ああ、昔もこんなヒリヒリした感覚があったよな」と、懐かしく思い出す。ただ、あの時は国民の熱量が今とは全然違って、Kingカズが暴徒化したサポーターと衝突したり、良くも悪くも国民的関心事だった。今は、地上波中継がないくらいだし、その点が決定的に欠落している。

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 所長は根性無しなので、昨晩の代表戦は生ではなく、早起きして朝に観た。皆さんはどうだったでしょうか。

 それにしても、代表、清水を通して、GK権田が完封する試合というのを、久し振りに見た。恐らく、今回の中国戦の前に、権田が完封したのは、7月4日のJ1第21節ホーム大分戦が最後だったはずだ。約2ヵ月振りのクリーンシートということになる。まあ、中国が放った枠内シュートはほぼゼロだったとは思うが。

 GKというのは、点をとられそうにないオーラというのが大事であり、仮に自分に責任がないとしても、失点を重ねているGKは頼りなく思えるものである。そう考えると、堅守からは程遠い清水から日本代表の正守護神が起用されているというのは、本当にレアケースという気がする。

 我々としては、このまま清水の権田が、W杯でもゴールを守ってくれたら、世界に清水が発信され、非常に誇らしいことになる。ただ、そのためには、いくつかのハードルがある。

 まず、単純な話として、日本代表がカタールW杯に出なければならない。オマーンに負けた時には、その確率は7割くらいかなと思ってしまったが、昨晩中国に勝ったことで、まあ8割方行ってくれるのではないかという気がしている。

 次に、森保氏になるかどうかは分からないが、代表監督が権田を起用し続けてくれないといけない。森保氏であれば、主軸選手をあまり動かさないタイプであり、これまでの流れで、権田が正守護神であり続ける確率は、かなり高そうである。一方、代表監督が交代したりすると、もしかしたらGKの入れ替えがあるかもしれない。来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率は、6割ほどといったところか。

 最後に、権田がW杯に出場できたとしても、清水に在籍してくれていないと、困る。恐らく、権田はレンタル期間終了後に清水が買い取るというのが既定路線なのではないだろうか。ただし、清水がJ2に落ちたら、話は変わってくる。権田はJ2にはオーバースペックだろうし、本人も男気は無くも無いだろうが、たぶん高いカテゴリーでのプレーを希望すると見る。すると、権田が来季も清水でプレーする確率は、諸々込みで、7割くらいといったところか。

 したがって、現時点で、「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は、70%×60%×70%で、つごう30%くらいというのが、所長の見立てである。

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penetrate

 当S研ブログでは、「東京五輪はどうせ中止だ」という前提で綴ってきたのだが、ここに来て、あれ?本当にやるんですね(笑)という雰囲気になってきた。現時点では、開催は前提として、観客の有無・制限についての議論が前面に出ている。

 あくまでも個人的な価値観ということで申し上げれば、もちろんアスリートの皆さんはそれぞれの競技人生を思う存分全うしてほしいと思うが、個人的にオリンピックにはまったく興味がない。サッカー以外にも、野球とか、観るのが好きなスポーツ種目はあるが、五輪というフォーマットに乗っかって楽しむ気には、まったくなれない。いわんや、開会式などまったく観たいと思わず、たとえ10万円もらっても、スタジアムで開会式に立ち会う気になどなれない。さすがにサッカーファンなので、サッカーの試合は観ようと思うけれど、私にとって五輪とはU-24サッカー世界大会(+なでしこちゃん)と同義である。

 以上は、あくまでも私の個人的価値観を申し上げただけであり、他の人に共感してほしいということではない。と同時に、他人の価値観や国家の方針を私に押し付けられても、困る。

 今、私が東京五輪について思っているのは、「決行でも中止でもいいから、とにかくこの夏で終わりにしてくれ。来年への延期だけは勘弁」ということである。来年は、サッカー・ワールドカップがあり、それでなくてもJリーグの日程にしわ寄せが生じるのである。万が一、五輪までもが来年になったら、W杯と五輪のダブルパンチで、Jリーグのカレンダーは、滅茶苦茶になる。それだけはやめてもらいたいというのが、個人的な願いである。

 さて、そんなわけで、「一応サッカーだけは観る」というのが私の五輪スタンスなのだが、U-24サッカー日本代表のメンバーは、本日14:00から発表されるということである。

 かつては滝などもこの年代の代表に絡んだし、昨年在籍した岡崎も候補だったが、それは過去の話。常連だった立田は、今年に入って招集が途絶えた。唯一、原輝綺に可能性があったわけだが、非常にタイミングの悪い負傷により、五輪本番でのメンバーりの可能性は、大きく遠のいた。本来なら、本日、ドキドキしながらメンバー発表を待っていたはずだが、今やすっかり他人事である。

 まあ、ただ、最近招集されていた守備系のプレーヤーの顔触れを見ても、原のユーティリティ性は、一番際立ってるんだけどね。センターバック、左右サイドバック、ボランチを同じレベルでソツなくこなせる選手なんて、原の他には見当たらない。そのユーティリティ性が買われて、最後の最後で大逆転、サプライズ選出なんてことにはならないのだろうか。


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penetrate

 やっぱり、個人的に、日本代表の試合に興味を持つかどうかは、清水の選手がかかわっているかどうかにかかっている。だから、先日のU-24のガーナ戦は、観なかった。まあ、清水の選手がいなくても、五輪出場をかけた最終予選とか、五輪本番だったら観るとは思うのだが(あと、先日のフル代表対U-24代表も、物珍しさから拝見はした)、親善試合にまでは付き合い切れない。

 それにしても、五輪チーム、やっぱり最終的には清水関係者は誰もいなくなっちゃったね。意識は高いけど成長速度が追い付かなかった立田に、いつの間にかいなくなってしまった滝。昨年FC東京から借りた岡崎慎を成長させることもできなかったし。五輪選手を自ら輩出するというよりも、五輪選手を買い取ったような形となった原テルも、不運にも怪我に見舞われて選外に。果たして、あの神戸戦のアクシデントがなければ、原は生き残っていただろうか?

 清水は、2000年代の半ば以降、フル代表選手を送り出すことがほぼなくなってしまったが、それでも五輪代表には1人くらいは入っていたものである。その伝統も、風前の灯火だ。

 でもって、フル代表の方は、やはり権田のことが気になるので、昨日のタジキスタン戦は観てみた。まあ、何と言っても、一応ワールドカップ予選でもあるし。この試合で、権田がGKを務めたということは、やはり森保監督の中では権田が日本の守護神という位置付けなのだろう。

 しかし、タジキスタン相手に、まさかの失点。「19年9月5日のパラグアイ戦から歴代最長の出場9試合連続無失点を継続していたが、10試合目となったこの日、1―0の前半9分に失点を喫した」ということである。いつも清水の試合で失点するシーンを見慣れているとはいえ(笑)、代表で彼が失点する姿は、さすがにショッキングだった。

 タジキスタンは、サッカーの面では弱小国だろうが、一応ソビエトの伝統的な要素を感じさせるのと、国を挙げて強化に取り組んでいるそうで、プレー強度はあり、モンゴルやミャンマーに比べれば骨のある相手だった。

 中心選手をオーバーエイジとして五輪代表に送り込んでいるため、この日の日本代表は、1.5軍というくらいの感じだった。結果的には、4:1で日本が勝利。所長のイメージでは、タジキスタン代表は今現在のロティーナ清水と同じくらいの強さかな?と感じた。今の清水が、ちょっとメンバーの落ちる代表とやったら、こんな感じの試合になるのかな、と。

 まあ、そんな空想の中ではなく、清水の選手が代表メンバーとしてナショナルチームに絡むようになってほしいものである。


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 昨日、日本代表の韓国戦に出場した権田修一は、3:0勝利に貢献。日本代表の試合で出場し、8試合連続で無失点となり、すでに7試合のタイで並んでいた楢崎正剛を抜き去り、連続無失点の新記録を打ち立てた。

 その新記録を、清水の所属選手として達成してくれたというのが、嬉しいではないか。実を言うと所長は、「さすがに韓国相手に無失点でしのげるかどうかは分からない。韓国戦は別のGKで行って、権田にはもっと楽なモンゴル戦で確実に8試合連続無失点記録を達成してほしい」なんて思っていたのだが、そんな考えは日本代表にも権田にも失礼だったようだ。

 それにしても、権田がこうやって日本代表のGKとしてファーストチョイスになっているということは、権田は現時点で日本一のGKということなのだろう。改めて、彼のどこがすごいのか、考えてみたい。

 身長は、187cmであり、日本人のトップクラスのGKとしては突出して高いわけではなく、割と標準的である。清水では大久保の190cmの方がデカい。

 権田のシュートストップは素晴らしく、すでに清水は何度も助けられている。しかし、個人的には、単純にシュートストップだけをとったら、ガンバの東口が日本で一番強いのではないかと考えている。

 足下やフィードはどうだろうか? もちろん、これも一流である。ただ、パントキックの正確性では、浦和の西川の方がおそらく上だろう。また、権田は普段はフィードではリスクを避け、「ここぞ」という場面でしか攻撃的なフィードはしないという印象を受けている。

 このように、個々のスペックをとったら、権田よりも優れたGKは他にもいる気がするのだ。それでは、なにゆえに、権田が日本のGKの中で頂点に君臨しているかと言えば、それはGKとしてのバランスのとれた能力に加えて、チーム全体を統率する力であり、また試合の流れを読んでそれを統御する力ではないかと思うのだ。

 たとえば、最近知った話で驚いたのは、セレッソ戦の試合終了間際、1:2でビハインドだった上に、PKをとられる絶体絶命の場面があった。その時、権田が考えていたのは、PKを止めた上で、ボールを素早くフィードし、同点に追いつくことだったという。それゆえ、自ら進んで素早くボールをスポットに運び、主審には、「自分もハンドでPKだと思います。ただ、僕はPKを止めて、そのあとうちが同点に追いつきますので、VARの間もちゃんと時計を止めておいてくださいよ」と声をかけたというのである。一体、何という落ち着きだろうか。状況の中で、常に冷静に、ベストの選択をとろうとしているのである。

 というわけで、くどいようだが、清水には現在、日本一のGKがいるのである。諸君は、それを有難いと思ったら、四の五の言わずに、徳島戦、浦和戦のチケットを買うことだ。


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 言うまでもなく、オリンピックの男子サッカーは、オーバーエージを除いて、23歳以下の選手に出場資格がある。東京オリンピックの場合、具体的には、1997年1月1日以降に生まれた選手ということになる。

 素朴な疑問だが、もしもコロナ問題で東京五輪が延期されたら、その年齢制限はどうなるのだろうか? たとえば、2021年開催になったら、23歳以下という縛りを優先して、1998年1月1日以降の生まれということになるのだろうか。それとも、この1年で年齢オーバーしてしまう選手を排除してしまうのは忍びないから、今回だけは特例で24歳以下、1997年1月1日以降生まれで変わらず、ということになるのだろうか。

 また、仮に延期されるにしても、半年とか、1年とか、2年とか、色んな説があるので、それによっても違ってきそうである。

 ちなみに、仮に1年延期になり、「1998年1月1日以降生まれ」という縛りに変わったとしても、立田悠悟は1998年6月21日生まれだから、問題ないはずである。同様に、岡崎慎も1998年10月10日生まれだから、問題ないはずである。ただし、五輪が延期されれば時間的余裕が生じて森保監督は更迭なんて話もあるし、そうなれば選手選考も振り出しに戻り、立田やマコが選ばれるかどうかは不明であるが(マコの場合はその時点で清水に在籍しているかも微妙)。

 一方、たとえばマリノスの遠藤渓太なんかは1997年11月22日生まれだから、仮に五輪が1年延びて「1998年1月1日以降の生まれ」というルールに変わってしまったら、出場できなくなる。

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 先日書いたように、コロンビアと戦ったU22日本代表が最近の清水の生き写しのようだったという話があった。それと同じように、一昨日のベネズエラ戦の日本フル代表も、清水っぽかったようだ。毎度おなじみ、杉山茂樹氏の「森保Jが救いなき大敗。際立っていた 中島翔哉、柴崎岳の問題点」の中にあった次のようなくだりは、完全に清水の話としか思えなかった。

 パスコースが少ないのにパスを回そうとする日本のサッカーは、ベネズエラに比べて汚く、強引に見えた。整理整頓の行き届かないグチャグチャなサッカーと化していた。相手ゴール前までボールを運ぶことができず、中盤で引っかかってしまう。奪われた瞬間、日本の陣形は大きく崩れているので、必然的に相手にはパスコースが多数生まれる。

 うーん、どう考えても、昨今の清水の話としか思えない。サッカーが壊れる時の現象って、代表でも、清水レベルでも、同じなんだね。変な意味で勉強になった。

 それにしても、森保氏が指揮していた時の広島は、しっかりと組織され、とても清水ごときが勝てる相手じゃないと思わされることが多かったけどねえ(2017年にはたまたま勝ったりもしたが)。現在、有識者の間では、森保氏の手腕への駄目出しが飛び交っていて、いつもは世論から浮いてしまう感のある杉山氏の毒舌が、今やメインストリームになった印象である。一体あの強い広島は何だったんだと、謎が深まる。

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 良い戦いを続けてきた日本代表だけど、最後はあっけない幕切れだった。自分たちのコーナーキックからカウンターを浴びて失点するという、清水のお家芸のような形だった。試合を通じて、まあまあ上手く守備の対応はできていたのに、この試合で唯一、オープンスペースを自由に使われるような場面を作られてしまった。劣勢の状況で、本田のフリーキックが相手GKを慌てさせ、そこからのコーナーキックで、「ここで決めるぞ」と前がかったところに、落とし穴があった。

 それにしても、問題のコーナーキックのシーンは、本当に清水で良く見るようなパターンだった。5~6人が同じような深さで突っ込んでいってしまって、相手守備陣と入れ替わってしまう。守備への切り替えが遅く、GKのフィードを邪魔するような機転も利かない。早い段階で、ファウルででも止めるという覚悟がなく、長い距離を運ばれて失点する。。。

 まあ、民族のサッカー偏差値というのは、こういう苦い経験を味わってこそ、高まっていくものなのだろう。たとえば、ドーハの悲劇で、我々は、1点リードしている試合終盤の時間の使い方というものを、学ぶことになった。そして、今回のロストフの悲劇では、セットプレーカウンターの恐ろしさというものを、身に染みて知った。これを、民族の共有財産にしていかなければならない。特に、その形で何度も痛い目に会っている清水こそ、この教訓から学ぶべきだ。

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 いよいよ本日、ワールドカップ・ロシア大会に日本代表が登場する。ところで、日本はサランスク、エカテリンブルグ、ヴォルゴグラードという3都市で試合を行うわけだけど、以下のサイトに、それら3つの街を紹介したコラムが掲載されている。まあ、それだけだったら当S研で取り上げたりしないけど、筆者紹介のところに「清水エスパルスのサポーター」と書いてあったので(笑)、皆様にもお目にかける次第。


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 清水サポの皆さんは薄々感じているのではないかと思うが、日本代表のハリルホジッチ前監督をめぐる問題は、清水のゴトビ騒動と酷似している。

 なお、以前も書いたことがあるが、所長は今さらゴトビ氏を支持するとか、逆に支持しないとか、そんなことを論じるつもりは一切ない。むろん同氏についての個人的な評価というのは持ち合わせているが、もうすでにクラブと関係なくなった指揮官の是非を論じても意味がないし、そんなことをしても清水の団結にヒビが入るだけだからである。所長がここで言いたいのは、我々の体験したことが、現在の日本代表の状況と非常に似ているということにすぎない。

 類似点としては、知将と期待された外国人指揮官を招聘し、当初はそれなりに結果も出ていたが、いつしか閉塞感が生じ、監督と選手の信頼関係が損なわれた。清水はシーズン真っ盛り、代表はW杯直前ではあったが、監督を代えなければにっちもさっちも行かないという状況に陥った。そこで、異例のタイミングで監督解任に踏み切り、半ば喧嘩別れのような気まずい解任劇となり、結果として裁判にまで発展した。後任監督には、危機管理的な意味合いで、内部昇格が選択されたが、状況が状況だけに、苦戦を強いられる。一部のサポは、「それ見たことか。名将をむげに解任するからこんなことになるのだ。前監督のサッカーそのものは正しかったのに、それを実践できなかった選手に責任があるのだ」と論じる。逆に、「いや、前監督の下だったら、座して死を待つのみだった。準備期間の短い後任者を責めるのは酷だよ」と、後任を擁護する向きもある。かくして、1つのチームを応援するという共通の目的を持っていたはずの共同体で、世論が二分され、不毛な神学論争が延々と続く。。。

 まあ、このような最悪の状況を回避するためには、なるべく監督のノルマを明確にすること、交代するにしてもタイミングを間違わないことが肝心なのだろう。我々清水は、その教訓をしかと胸に刻むことにしよう。

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