エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: エスパルス

20170421stats

 川崎の選手たちのコメントによると、試合前に川崎側は「今日はハーフコートゲームをやろう」と申し合わせていたそうである。まあ、ハーフコートゲームをやろうと言われて、実際にやられちゃうというのも、考えてみれば情けないが、ただ全体として試合の様相は大方の想定どおりだったのではないか。

 ただし、清水の側は、予想以上に敵の支配を受けたものの、前半の形勢はむしろ好都合なものだった。川崎がボールを握って圧力をかけてきたとはいえ、ボールはディフェンスラインで回っていることが多く、清水の攻撃陣が前でひっかけてカウンターのチャンスになりかけたこともあったからだ。実際、鎌田のボール奪取からだったが、上手くカウンターがはまり、先制点も奪えた。前半の大ピンチは、崩されての形というよりも、むしろ犬飼や枝村が変なパスミスをやらかした時に発生していたような。清水の考え方として、前半は少なくともスコアレスでしのぐというベースがあったはずだが、前半を無失点で切り抜けた上、1点リードで折り返せたことは、望外だった。

 1試合を通して、清水守備陣の集中力は素晴らしかった。所長が事前の予習で挙げていた、川崎最大の武器である選手の「飛び出し」に対し、一度も裏を取られることなく、必ずディフェンダーがついていった。まあ、小林悠あたりは、それでも強引にシュートまで持ち込む力があるが、飛び出した選手を決してフリーにしなかったことにより、この日の清水は途中までは決壊を免れていた。

 後半、流れを変えたのは、やはり2016年のMVPだった。前節の札幌戦でもそうだったが、中村憲剛は前半は中盤の底でバランスをとることを重視しているものの、後半の勝負所になると攻め上がってきて、決定的な仕事をする。清水側は前半までは集中力と運動量で川崎の攻撃を最後のところで押しとどめていたものの、憲剛が積極的に攻撃参加をするとバイタルを自由に使われ始め、あっさりと逆転を許してしまった。同じハーフコートゲームでも、前半と後半で、川崎がボールを握っている位置が全然違っていた。

 さて、笑っちゃうくらい一方的にボールを握られて回された清水が、なぜ同点に追い付けたのか。それは、川崎が最後まで「サッカー」を続けたからだろう。鹿島だったら、リードした試合の最後の5分、10分は試合を「殺し」、敵コーナー付近でキープしたり、痛くもないのに倒れたりして時間を使う。先日のルヴァンカップの札幌でさえ、リードした終盤はまともにプレーしようとしなかった。それに対し、川崎はわりと普通にサッカーを続け、「何なら3点目とっちゃいましょうか」という色気まで見せた。実に見ていて楽しい、好感のもてるチームではあるが、それゆえにいまだ無冠である。我々としては、川崎の詰めの甘さに救われた。

 川崎戦の談義はまだまだ続く。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

o0320024013191480728

 「ルパン三世 カリオストロの城」で、幽閉されたクラリスを訪ねたルパンが、ちょっとした手品を見せ、クラリスをほっこりさせて、「今はこれが精一杯」って言うだろ。あれと同じだよ。清水にとっても、今はこれが精一杯。試合内容が云々とか、確かに言いたい気持ちもあるけど、そんなこと言ってる場合じゃないって。

 続く。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 今季、川崎が優勝することは100%ありえないと所長は思っているけれど、それでもボールを握り遅攻で決め切る力がリーグ随一であることは間違いない。たぶん、その点だけをとれば、鹿島や浦和より上だと思う。

 とにかくクセがすごいチームなので、フロンターレに関しては、システムがどうこう、メンバーがどうこうということは論じにくい。ポジションも関係なし、FWもDFすらも関係なしで、アメーバーのように流動的に動いては、敵の隙を突いてくる。

 ただ、川崎の決定機は、必ずと言っていいほど、左右の45度あたりから選手がペナ内に走り込み、スルーパスやワンツーでそこにボールが渡ることによって生まれる。あれ、不思議なんだよね~。テレビや観客席で俯瞰で見ている我々は、「あ、今、1人走り込んでるな。あそこにスルーパスを出すんだろうな」と分かるんだけど、なぜか守備側はボールウォッチャーになったり自分の位置取りを気にするあまり、走り込んだ選手への対応が遅れてしまう。前節の札幌VS川崎戦でも、それまであまり攻撃参加を見せていなかった中村憲剛が、ここぞという場面でペナ内にワンツーで切り込み、札幌の守備は人数が揃っていたにもかかわらず、後手を踏んでファウルで止めてしまい、川崎がPKで先制した。ほんと、テレビで見ていると、ミエミエのワンツーだったんだけど、飛び出しのタイミングやキレが良いのか、なぜか効くんだよなあ。逆に言うと、なぜ清水あたりもああいう飛び出しを真似しないんだろうと思ってしまう。

 ただ、札幌VS川崎戦は、最終的には1:1ドロー。都倉がクロスを頭で決めて、同点に持ち込んだ。この試合では札幌の方が平均身長が5cmくらい高かったらしく、そうしたこともあって、川崎は空中戦で磐石という雰囲気ではなかった。古巣対決のテセに期待がかかる所以である。場合によっては、早めのデューク投入でツインピークス作戦もアリかもしれない。

 川崎は負傷者続出で、今のチーム状態は60%くらいだと思う。今節は出場停止もあるようだ。それでも、所長は清水がアウェーで川崎を完封できるイメージが、なかなか描けない(できたらいいなあとは思うけど)。勝ち点獲得には、少なくとも1得点、場合によっては2得点必要なのではないか。

 所長はバックスタンドの2階席から見守る予定で、たぶん周りは水色だらけ。この試合の先制点は、J1通算2万ゴール目となる可能性があるらしいけど、清水が先制したら、周りが川崎サポばかりでも、飛び上がって喜んじゃうかもしれないな。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 大宮戦では、村田が先発となり、ベンチ入りメンバーにも新外国人が名を連ねるという変化があった。今後のこともあるので、ここで選手交代の流れがどうだったのかを、整理しておく。ただ、DAZNでライブ視聴した時には、当方とても平常心ではなく、かといって大宮戦の動画をもう一度観る気にはなかなかなれないので、ポジショニングがどうだったのかとか、正確なところは未確認。

 63分:金子翔太 → チアゴ・アウベス。ボールを握るも、なかなか効果的な攻めを繰り出せなかったので、違いを生み出せるチアゴを入れた。そのまま金子の位置だったかな? 投入時にはゴール前フリーキックの状況であり、当然蹴ると思われていた野津田から、フリーキッカー役を強奪。まあ、野津田はすんなり譲っていたし、それなりに期待感のあるシュートを打ったから、変な空気にはならなかったかな。まだまだ空回り感が強く、周りとも噛み合っていない印象があったチアゴだったが、アシストも決めたし、もっともっと上向いていってほしいものである。

 72分:野津田岳人 → 枝村匠馬。これもうろ覚えだけどが、枝村はそのままボランチのポジションに入ったんだったかな? 新たな運動量を注入し、何かと気の利く枝村を入れて攻撃に厚みをもたせようとしたのだろう。

 81分:鎌田翔雅 → デューク。確か、鎌田の代わりに、六平を右SBに下げたんだよね。DAZNの画面では良く分からなかったんだけど、1ボランチにした? 前線の並びは、どうだったのかも、正直良く分からない。いずれにしても、高さのあるデュークを入れて、パワープレー気味に押し込もうという意図だったのだろう。まあ、だとしたら、もうちょっと放り込む回数を増やしたかったけれど、後ろでまごつくことが多く、なかなか前線に運べなかった。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20170416

 気分を変えて、走行距離選手権。第7節までが終了し、ちょっと上位集団もバラけてきたかもしれない。東京駅を振り出しに東海道線上を一路西に走る本企画、トップの白崎は7試合合計で85.6kmを走り、早くも小田原駅を通過して早川駅に迫っている。以下、上位選手の顔触れと現在地は、上図のとおりである。

 ところで、第7節でも我が軍は合計で114.984kmを走り、大宮の113.023kmに走り勝った。大宮は元々活動量が少ないチームだから、リーグ屈指の走り屋集団である清水が走行距離で勝つのは当たり前である。問題は、大宮戦では清水の走行距離がこれまでの試合と比べ伸びなかったことであり、白崎の走行距離も7試合で一番少なかった。13:00キックオフの試合であり、初夏のような陽気だったから、体力面で、これまでのようにはいかなかったのだろう。そう考えると、大宮戦は今後を占う試金石だったと言えるかもしれない。これまで豊富な運動量を武器とした戦い方をしてきた清水だが、夏場になるとそれが落ちて失速するのか、それとも相手がそれ以上に落ちて我が軍の優位が強まるのか、はたまた小林清水が成熟し運動量に頼らない別の戦い方を体得していくのか、そのあたりが注目だ。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20170416stats

 当S研の大宮戦予習は、渾身のエントリーだったのだけど、色々と思惑が外れた。まあ、所長の予想のことなど、別にどうでもいいのだが、肝心なことには、結局、大宮に勝てなかった。DAZNで観ていて、残り20分、10分となっていくにつれ、あまりのふがいなさに、だんだん自分の精神状態が壊れていくのを感じた。「J1に簡単な相手、格下のチームなんてないことは百も承知だけど、それにしても、この状況で、このチームに、負ける???」、と。白崎が得点せずにあのまま敗れたら、このワタシ、頭がおかしくなっていたかもしれないです、ハイ。

 大宮が「吹っ切れた」タイミングで当たったのが、不運だった。前節の大宮VS神戸戦のイメージで、後方から組み立てようとする大宮にハイプレスをかければ、清水が押し込めると信じていたのだが、敵はFWムルジャがオープンスペースに上手く流れてボールを受けることで、上手く前方にボールを運んでいた。むしろ、今回の試合では清水のディフェンスラインが相手のプレッシャーに負けてスムーズに前に運べなかった印象があり、清水がやるべきことを大宮にやられてしまったなという感じだ。

 あまりにもショックで、筆が進まないけど、明日以降、小出しに書いていきたい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 結論から先に言おう。大前問題とか、最下位・大宮が相手とか、我々としては非常に雑念が生じやすい状況である。しかし、ここは今季ホーム初勝利を達成するということに、集中しようではないか。こちらの記事によると(全文読むにはログインが必要だけど、良い記事なのでお勧め)、前節大宮を倒した神戸のネルシーニョ監督は試合前に、「(連敗中という)現状を打破しようとする大宮の意欲を上回る覚悟を持て」と、神戸イレブンに檄を飛ばしたそうだ。まったく同じ言葉を清水の選手たちに送りたい。

 我々のもとを去った大前と、さらっていった大宮に対し、わだかまりがあるのは事実である。個人的には、サポがブーイングするもよし、マッチアップした選手が削りまくるもよし、それなりに手荒い歓迎をしてやればいいと思う。ただ、一番肝心なことは、今季が終了した時に、清水が大宮よりもはるかに上の順位にいるということである。そして、中長期的には、清水が大宮など足元にも及ばないような強豪への道を歩むことである。それこそが最大のリベンジであり、今回の大宮戦に勝つことはその第一歩である。その歩みを確実に進められるように、チームをサポートすることこそ、我々のなすべきことであろう。ブーイングで大前を泣かせたところで、憂さ晴らしにはなっても、我々の真の目標には1ミリも近付けない。

 ただ、大宮戦の予習は、難しい。前節までと同じ戦い方をしてくるのなら、シミュレーションは簡単だが、先方があまりにも上手く行っていないため、ガラリとやり方を変えてくるかもしれないからだ(実際、大宮の直近のルヴァンカップの戦い方は、リーグ戦とはちょっと違っていた)。それに、今の大宮のように、チームが崩壊しかかったり、監督の更迭が秒読みになったりすると、逆に選手が開き直ったり、ものすごく頑張ったりすることもある。清水も、ゴトビ政権の最後の試合は、監督の求心力は完全に失われていたにもかかわらず、選手が奮起して快勝を収めたものだった。

 仮に、大宮が前節と同じような戦い方をしてくるとすれば、清水のタスクは明快だろう。前節大宮は、失点を恐れるあまり、従来以上に後ろ重心になった。ディフェンスラインがおっかなびっくりボールを回しているうちに、神戸の前線からのハイプレスを受け、2度ほどあった右SB奥井諒の致命的なパスミスを突かれ、そこから先制点を奪われた。そして、今の大宮の最大の問題は、家長の移籍により、預け所、守備から攻撃へのリンクマンがいなくなってしまったことである。したがって清水としては、前半スタートから運動量を惜しまず、前から圧力をかけて、大宮に中盤から前にボールを運ばせないようにすることだろう。そうすれば、清水にとってのショートカウンターのチャンスが生まれるし、敵のFWを孤立させられる(なお、大宮のアタッカーは孤立しがちであることを考えると、囲いこめば充分で、手で押したりしてファウルで止めないようにしたい。フリーキックがとれると、敵の10番さんが変なモードに入ってしまいかねないのでね)。そして、敵のチーム事情を考えれば、清水が先制点を奪うことにより、大宮は「今日もダメか」と意気消沈するはずで、そうなれば大量点、圧勝も見えてくるはずだ。

 そこでサポ諸君の任務だが、清水のアタッカーがボールを保持している敵の守備陣に襲い掛かったら、大歓声で盛り立てるように。そうすれば、敵はビビって、必ずミスするから。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 取り上げる順番が前後してしまったが、4月8日(土)に行われた高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグの一戦、清水エスパルスユースvsFC東京U-18。スカパーで放送したのを録画してあったので、それを観てみた。結果は3:2勝利(こちら参照)。個人的に育成年代は不案内で、大会方式も、清水ユースの顔触れも、詳しくないのだけれど、やはりエスパルスのユニを来たチームの公式戦は、血がたぎる。しかも、アディショナルタイムに勝ち越し点を奪うという劇的勝利で、結構熱くなってしまった。

 何と言っても、17分の平墳迅君による先制点が鮮烈だった。センターサークル付近からの、相手GKの位置を冷静に見極めた超ロングシュートであり、プロでもあれを決めるのは難しいだろう。残念ながら、敵のスター、久保建英に直接フリーキックを決められて追い付かれてしまうのだが、28分にはお返しとばかりに清水の滝裕太君がフリーキックを決めて、2:1リードで折り返した。前半は清水側の鋭い出足で、互角の戦いだったが、後半に入り清水側が体力を消耗すると、体格やスピードに勝るFC東京に圧倒され、清水は防戦一方に。66分には敵の平川怜のドリブルにズルズル下がってしまい、そのままドリブルシュートを決められて、2:2同点。最後の方は完全に劣勢であり、逆転弾を浴びるのも時間の問題と思われた。しかし、後半アディショナルタイム、敵ゴール前で混戦となり、最後は鈴木魁人君が抜け出してGKと一対一になり、これを冷静に決めて、劇的な勝利を収めた。

 周知のとおり、ユースの主要メンバーは、こぞってJリーグ2種選手登録してるし、現に平墳君は早速ルヴァンカップ出場も果たした。彼らがトップチームの救世主となる日は、案外遠くないのかもしれない。

 何年か前まで、清水は、ユースからトップに選手が上がってくることこそあったものの、ユースとトップはバラバラに運営されている印象が強かった。ここに来て、両者が一体化する度合いが強まっていることは、ポジティブだと思う。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 しかし、DAZNもスカパー!もそうだけど、スイッチングで画面をごちゃごちゃ切り替えすぎ。サッカーなんてものは、俯瞰でじっくり眺めるのが一番なのだが、サッカー放送を担当する連中は、ワイドの選手が突破してセンタリングを上げようとすると、文字どおり馬鹿の一つ覚えで、その選手のアップ画面に切り替えようとし、観ている側は全体像が分からなくなる。DAZNでは、インプレー中なのに、すでに終わったシーンのリプレーをのん気に流して、そうこうするうちにピッチ上ではゴール前のビッグチャンスになってた、なんてことが非常に多い。臨場感のある放送で視聴者を引き付けようとしているのだろうが、日本の無能なスイッチャーが変にテクを見せようとすると、かえって中継がぶち壊しになるだけである。

 と、ひとしきり不満を述べたところで(笑)、問題の新戦力の評価なのだけど、まあそれなりに収穫はあったかな。ただし、前線の選手は、新顔だけでなく、お馴染みの村田やデュークも含め、自己アピールが前面に出てしまって、チームとして噛み合うところまで行っていなかった。

 チアゴは、確かに、部分的に良いものは見せてくれた。特に、ロングシュートは、Jではまずお目にかかれない異次元の弾道だった。コーナーキックの精度や種類も申し分なく、チアゴがキッカーを務めるだけで、普段のリーグ戦よりもセットプレーの期待感がだいぶ増していた気がする。逸材であることは間違いなく、できれば先発で起用したいが、本人のコンディションと、使い所、守備意識などが問われてくるだろう。普通の監督ならすぐに使うんだろうけど、石橋を叩いて引き返すとまで言われる慎重派のコバさんは、さてどうするのか。

 カヌは、あまり目立たなかったので、能力のほどは良く分からなかったというのが本音。高さ・強さで敵の攻撃を跳ね返すタイプと思われ、ボランチとしての展開力は未知数のままだった。だとすると、フレイレとキャラがかぶってしまうが、果たしてどう使うのか。

 思わぬ収穫は、ユースの平墳迅君だったかな。トップチームでも違和感なくやれており、特にポストプレーに頑張る姿が印象的で、意外に今のトップチームにはいないタイプかもしれない。現在は180cmらしいけど、まだ伸びるかな?

 ただ、予想外の驚きは、新戦力というよりも、旧戦力の杉山浩太だったりして。最近、フリーキックで清水サポをざわつかせることが多い彼だけど、今回もゴール前の角田に合わせたFKは見事だった(みそぎで決めろや、隊長!)。

 ミッドウィークに角田をフル出場させたということは、週末のリーグ戦はまた二見なのかな?

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 いや~、札幌のBチーム相手に負けるとは、ガッカリだなあ。まあ、想定したよりも札幌の本気度は高く、当S研で「都倉帯同はないだろう」なんて予想したのに、実際には連れてきたし(出場までした)、Bチームとはいえ、それほど寄せ集め感のない、良くまとまったチームだったことは事実である。

 ただ、スカパー!の実況・解説は、しきりに「札幌の強固な守備」と強調していたけど、別にそれほどでもなかっただろう。浦和の主力なら普通に3~4点はとれる相手だった。こじ開けられなかったのは、清水側の決定力と工夫の欠如に尽きる。シュートはそれなりの数打ったものの、クロスやセットプレーからのヘディングシュート、または無理矢理打ったようなシュートが多く、連携で崩したビッグチャンスは多くなかった。

 そして、敵のコーナーキック1発に泣くという、お決まりのパターン。それにしても、札幌のサッカーは特に魅力的とも思わなかったが、点をとってから試合を「殺す」のは、上手かったねえ。最後の10分、5分なんて、ほとんどアクチュアルプレイングタイムがなかったんじゃないの。全部、流れをぶつ切りにされて。清水だったら、自陣に釘づけにされて、集中砲火を浴びそうなところ、札幌は最後の10分くらいをのらりくらりとやり過ごして、大きなピンチも招かずに逃げ切った。ああいう試合の締め括り方、今の清水ができていないことの一つなので、謙虚に学ばないといけないと思う。

 残念ながら、ルヴァンカップでは、グループステージを勝ち抜く展望が厳しくなってきたかもしれない。ここは発想を変えて、コーナーからの失点という、きついお灸をすえられたのが、カップ戦でよかったと思うしかない。これを教訓に、チーム全員でセットプレー守備を特訓した結果、その後の清水はセットプレーから一切失点しなくなりましたとさ、めでたしめでたしと、シーズン終了後に笑いたいものである。

 新戦力についての論評は、また明日。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 テセも言ってたけど、上位と下位に二分されつつあるようなJ1ですな。まあ、DAZNマネーというニンジンをぶら下げられて、ビッグクラブが目の色変えて強化を進めたから、ある程度予想されたとはいえ、それにしても、今の上位の顔触れを見ると、あまりにも予定調和的な名前が並んでおり、シャクに触る。

 そうした中で、上位グループに属さないクラブにとっては、ルヴァンカップのグループステージは、従来にも増して、なかなか本気モードでは臨めないものになってしまった。J1生き残りのために、週末のリーグ戦に全力を傾注し、ミッドウィークのカップ戦はせいぜいリーグ戦のためのテスト、調整という位置付けになりがちである。当S研でも書いたように、清水も柏との第1節では、「主力を休ませる」ことに主眼を置いたメンバー編成になったし、負けたことは悔しくはあったが、所長もそれで納得していた。

 ただし、本日の札幌戦に関しては、個人的にちょっと欲が出てきた。ホームだし、リーグ戦の良い流れを継続するためにも、ぜひとも勝利を収めたい。まずは、カップ戦で今季のホーム初勝利だ。対戦相手の札幌も、うち以上にリーグ戦に集中せざるをえないだろうし、静岡への長距離遠征に主力を連れてくるかは微妙だ。特に、土曜日にリーグ戦で得点していた都倉、ジュリーニョは、試合後抜け殻のようになっていたので、帯同することはまずないと予想する(ていうか途中で退いたジュリーニョは肉離れっぽかった)。昨年苦戦した相手とはいえ、こうした状況を考えれば、勝たなければいけない試合だと思う。今回勝つことで、ルヴァンカップ決勝トーナメント進出の可能性も残り、今後同大会を緊張感をもって戦うこともできるはずである。

 それに、今の我々にとっては、「いよいよ期待のブラジル人助っ人が出場か!?」という楽しみがある。フレイレは既出だが、カヌ、チアゴがついにその重いベールを脱ぐ時が来るかもしれない。今後清水がJ1上位グループに食い込んでいくのか、それとも下位に飲み込まれていくのか、新たな助っ人たちの力量にかかっている部分が大きい。それに、先日2種登録が発表されたユース選手のベンチ入り、出場がなるかという点も注目だ。歴史的瞬間を見逃すな! アイスタに集まれ! (とか何とか言いつつ、関東で勤め人をやっている所長が平日の試合に駆けつけるのはムリだが 笑)

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 柏戦で、小林監督が自粛明けの角田ではなく、二見を先発で使ってきたのには、驚いた。コバさんはレギュラーを固定するタイプだと思われ、序列から言えば当然、角田の方が上なので、ベテランを先発に戻すはずだと思っていた。監督のコメントから察するに、せっかく二見がCBで出場する状況が生じたので、続けて起用することで、彼を一本立ちさせたいというニュアンスがあったようである。結果的には、二見起用が上手く行き、完封勝利に貢献したことで自信にもなっただろう(ただ、そうなると、ますます、フレイレやカヌはボランチ起用ということか)。

 以前、当S研で、清水はリードした状況で試合終盤に敵の猛攻を跳ね返すしかできなくなり、パス回しで時間を使ったりカウンターで追加点を狙ったりできなくなるのが問題と、苦言を呈したことがある。そのあたり、徐々に改善はされており、今回もデュークが追加点をとってくれた。ただ、常識的にはタッチライン際でボールキープをして試合を締めくくるべきところ、ピッチ中央でパス回しを始めたのには驚いたが。

 昨年同様、コバさんのチームが、シーズンが進むにつれ尻上がりに完成度を高めていくと信じるならば、現時点で改善点は多いにせよ、ここまで五部の星で来れたのは上々だし、これからもっと良くなると期待していいのではないか。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 にしても、皆さん、DAZNの具合どうすか? 所長の自宅のネット環境はそこそこ良いつもりなのだけど、最近になって、DAZNの画面がフリーズする頻度がやたら高くなってきた(ライブでも、見逃し配信でも)。これほどスポーツ観戦の興が殺がれることはない。こともあろうに、テセがヘディングシュートを打つ直前に画面が固まったりするからね(怒)。こりゃ酷い。今季地元静岡ではエスパルスの試合のパブリックビューイングが何度か開催される予定と聞くけれど、そういう場でDAZNの画面がフリーズしたら、どうなるのかね? DAZNのくるくる画面を、皆でボーっと観てるの?

 さて、事前の柏戦予習で、先方のクリスティアーノが左ワイドで出場してくるかどうかが鍵みたいなことを書いたが、実際には右ワイドで先発してきて、まったく当てが外れた。所長はクリスティアーノが左から切り裂いてくるイメージを抱いて恐れていたのだが、実際には右で使われ(大津を左で使うため?)、しかもかなり低い位置でプレーしてたので、ほとんど脅威になっていなかった。フリーキックを蹴るたびにゴールから遠ざかっていくあたり、クリスティアーノって精神的な波が大きいタイプなのかな? ディエゴ・オリヴェイラも、ほぼ沈黙してたし。途中出場に留まったドゥドゥも含め、柏自慢のブラジル人アタッカー陣に、ほとんど仕事をさせなかった。欠場していたハモン・ロペスを含め、柏のブラジル人アタッカーたちが本調子で揃ってキレキレだったら、J1屈指の破壊力だと思われるが、うちの守備陣が奮闘したのか、相手が不調だったのか、ともかくそこを抑えたのが大きかった。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20170408

 恒例の走行距離選手権。第6節も大きな変化はなく、今回も白崎が12.357kmとチームトップの走行距離を記録した。6試合合計73.735kmを走っており、これを東海道線に当てはめると二宮駅をちょっと越えたところだ。もはや一人箱根駅伝状態である。2位グループは大混戦で、松原、テセ、金子、六平の4人が平塚駅と大磯駅の間を走っている。ただ、柏戦では野津田が12.207kmとチーム2位の走行距離を記録、彼は契約の関係で広島戦に出場できなかったので出遅れているが、今後上位争いに加わってきそうである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20170408stats

 体中から溢れ出る嬉しさホルモンが致死量を超え、死にそうである。我ながら何を言っているかよく分からないが(笑)、とにかくそんな気分だ。この勝ちはでかい。無茶苦茶でかい。仙台相手に7:0で勝った浦和サポより、絶対うちらの方が嬉しいはずだ。むろん、内容はまだまだ改善の余地ありとか、ホームで勝てやとか、なぜその集中力を静岡ダービーで発揮できない?とか(笑)、言いたいことは色々あるが、鹿島戦と磐田戦の嫌な流れを払拭してくれる貴重な勝ち点3である。

 戦前にテセが言っていた「前半45分を0:0で折り返せば勝つチャンスが出てくる」という展望が、そのまま結果になったような試合だった。前半は敵に完全にボールを握られたが、今のうちにとっては適度に相手がボールを持ってくれた方が、ブロックを作って全員守備という意識が徹底されて、かえって好結果が期待できるのかもしれない(現に、ポゼションで上回った磐田戦では、敵の思う壺の試合展開になって敗れた)。

 今季の清水の3勝は、すべて完封勝ちである。降格した2015年には完封勝ちが1つもなかったことを思うと、隔世の感がある。粘り強く相手をゼロに抑えれば、相手は前がかりになってくるし、そこから勝機が見えてくる。確かに敵に押し込まれる時間が続くと、観ているサポもフラストレーションが溜まるが、全員で粘って無失点の時間をどれだけ長くできるかというのが、今の清水にとっての生命線なのだと思う。逆に、順位が下のチーム相手に、勘違いして「格上」意識をもったりすると、そこに落とし穴があるような気がするので、気を緩めないようにしたい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 それにしても、DAZNのクオリティって、驚くほど低いねえ。柏戦の予習をしようとして、前節の広島VS柏戦を観てみたのだけど、10秒流れては10秒止まるという感じの繰り返しで、試合時間の2倍近く時間がかかった。最終的には試合終了10分前くらいに完全にフリーズして、最後まで観れなかった。こんな欠陥商品、販売しちゃいけないレベルだと思う。

 そんなわけで、予習のつもりだった広島VS柏戦を集中して観戦できなかったので、あまり頭に入らなかった(笑)。柏は3連敗していたわけだが、この広島戦に完勝し、連敗に終止符を打った。どちらかと言うと、広島のパフォーマンスの悪さゆえという感じもなきにしもあらずだったが、柏が良い戦いをしたことは間違いないと思う。目を引いたのは、前線からのチェーシングを90分間サボらずにやり続けたことであり、広島得意のディフェンスラインからの落ち着いたビルドアップをまったく許さなかった。清水のポゼション、ビルドアップが広島より上とは思えないので、清水としては必要以上に繋ぎにこだわらず、ある程度ロングボール多用になることはやむをえないかもしれない。他方、柏の守備陣は周知のようにカンテラ育ちの生え抜きが多いわけだけど、能力は高いものの、若さゆえかCBがつり出されたりラインが揃ってない時があるようなので、清水としてはそこを突きたい。ちなみに、清水とのルヴァンカップの試合で出場していた手塚康平(点を決めたボランチ)、小池龍太(右SB)は、その後出場機会を得ているようで、今回のリーグ戦でもまた出てくるかもしれない。それとも、手塚に代えて細貝使ってくるかな?

 広島との試合で柏は、敵の右ウィングバックが攻め上がった裏を執拗に突いていた。清水戦では反対サイドの松原の裏を狙ってくるかもしれないので、注意すべきだろう。なお、所長は柏の攻撃力とはすなわち左サイドのクリスティアーノの突破力だと思っているのだけれど(フリーキックもある)、広島戦では彼は途中出場であり、清水戦でどう出てくるかが分からない。また、広島戦で右サイドを務めた武富が怪我をしていた。このあたり、特にクリスティアーノがいるといないのとではまったく別のチームなので、何とも予想がしにくい。FWディエゴ・オリヴェイラは、前に張っているというよりも、あちこち動くタイプなので、受け渡しを怠らないように。

 とか何とか、色々見所はあるけれど、何と言っても清水はリーグ戦2連敗中。ここでまた負けたりすると、嫌な雰囲気になってしまう。ありきたりな言い方になってしまうが、何としても勝ち点を持ち帰りたい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 所長は、磐田の川又が大宮戦で、敵CB2枚と競り合いながら強引にシュートまで持ち込んで得点を決めたシーンを見て、「こりゃぁ、うちのディフェンスラインは苦労しそうだな」と、悪い予感がした。昨年のJ2時代から、清水の最終ラインはどうも、相手の屈強なワントップに手を焼く傾向があった。相手がワントップ目がけてアバウトなボールを放り込んでくるような時に、簡単に収めさせてしまったり、不用意にバウンドさせてしまったりして、相手がそれほど高度な攻撃をしているわけでもないのに、そこから押し込まれていくような悪弊があった。札幌の都倉、磐田の川又、そして今後当たるはずの鳥栖の豊田などは、うちにとって苦手なタイプなのだと思う。現に、今回の磐田戦でも、川又に直接決められたわけではないものの、彼がボールを収めることによって、磐田は全体が押し上げて攻撃に転じていた。うちの二見などは、試合途中から、川又と競り合うのをはなから諦めてしまったような様子が見て取れた。そういう意味では、ファイターの角田がいなかったのは、やっぱり痛かった。

 ただ、清水に打つ手がなかったわけではない。アンドレ・フレイレの存在だ。ロングボールや浮き球のヘディングでの競り合い、相手FWとのデュエルという点において、フレイレは傑出した能力を持っているはずである(所長も、実際に凄みのあるフレイレのプレーはまだ見ていないので、「はず」と言っておく)。都倉・川又・豊田系のFWを擁するチーム相手には、フレイレをCBとして起用して相手を封じるという策がとれないものだろうか。むろん、今回フレイレは直前にケガをしてしまったので、磐田戦には出場自体が叶わなかった。しかし、事前の練習試合を見ても、フレイレのセンターバック起用がオプションとして積極的に検討された様子はない。そのあたり、どーなのよ、コバさん。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 昨日の続きの怨み節のようになってしまうが、今回の静岡ダービーの勝敗を分けた最大のポイントが、セットプレーにあったことは、誰が見ても明らかだろう。

 それにつけても、中村俊輔のキックの、豊富さと、精度と、アイディアなあ。上げるかと思えば、グランダーで繋いできたり、もう俊輔がボールの前に立つだけで、我が方はパニックになっていたような感があった。今回の試合で、もしもゴールから至近距離のFKを俊輔に直接叩き込まれたのなら、まだしも諦めはつくが、やや遠目の位置から俊輔がふわりと上げたボールに合わせる形だっただけに、防ぎ切れなかったのかよと、恨めしい思いが募る。

 他方、中村俊輔に比べれば、清水のキッカーの分が悪いことは、やむをえないだろう。しかし、清水のコーナーキックの、あの絶望的なまでの期待感のなさは、どうにかならないだろうか? 磐田戦では、先方のコーナー2本に対して、清水は12本も獲得したんでしょ。村田なんか、仕掛ければ、少なくともコーナーは簡単にとれるという感じがあった。ところが、その12本のコーナーから、まともにたたけたシュートがあっただろうか? ショートコーナーやトリックプレーを使うわけでも、松本のように最初からセカンドボール狙いでデザインしているわけでもなく、単純に放り込んでは跳ね返されるか、カミンスキーに簡単にキャッチされる場面が続いて。うがった見方をすれば、名波監督からは、「清水のコーナーはどうせ入らないから、村田が仕掛けてきたら、全部コーナーに逃げろ」という指示が出ていたかもしれない。

 大前も抜けたことだし、J1で戦う上では、プレースキックの名手をぜひとも獲得して欲しいと思っていたが、オフの動きは、左の野津田を獲得しただけだった。フレイレ、キャノン砲とか、撃てない? チアゴ・アウベス、何かもってないかなあ?

 もう一つ、例によって素人談義になるが、コーナーキックというものは、攻撃面でも守備面でも、ゴールキーパーコーチがそのチームのやり方を決めると認識している。現状の清水の攻守にわたるセットプレーの欠点は、担当コーチの責任を問うべきレベルなのではないだろうか。選手の補強などよりも、そちらの方がはるかに大きく成績に直結しそうな気がする。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 たとえば、反町康治がエスパルスの監督だったとしよう。ジュビロ磐田とのダービーマッチを控え、主審は村上伸次に決まった。その時、反町は清水の選手たちを集め、こんな訓示を垂れるに違いない。

 主審・村上伸次は、とにかく細かくファウルをとる。箸が転んだだけで笛を吹くような男だ。ジュビロにはFKの名手・中村俊輔がいる。いいか、お前ら、ジュビロ相手に自陣でファウルをしてFKを与えることは、PKを与えるのと同じだと思え。絶対に自陣で余計なファウルはするな。

 まあ、まったくの所長の妄想だが(笑)、昨シーズン反町氏はある試合でPKをもらって勝った時に、「あの審判がああいうシーンで笛を吹きやすい傾向があることはあらかじめスカウティングして、選手に伝えていた」と証言していたので、当たらずしも遠からずではないかと思う。清水のコバさんやコーチングスタッフも、相手チームのスカウティングは徹底的にやっていると思うが、おそらく審判の傾向と対策までは手が回っていないだろう。勝つ可能性を1%でも上げるために、ありとあらゆる方策を講じる反町氏の執念には、本当に恐れ入る。

 所長は、静岡ダービーで村上氏が磐田のえこひいきをしたなどということを言うつもりは、一切ない。村上氏は、磐田に対しても、清水に対しても、同じ基準で笛を吹いたはずである。問題は彼の厳格主義が、磐田に有利に働かざるをえないという点である。なぜなら、清水がセットプレーディフェンスに弱点がある一方、磐田の側には中村俊輔という世界屈指のフリーキッカー、「止まったボール蹴らせたら世界一」とまで言われた男がいるからである。清水イレブンが、気迫で負けない、球際を厳しくという姿勢でダービーに臨んでくれたのに、ファウル→失点と仇になってしまったことが悲しい。

 清水は完敗だった。勝ったのは磐田である。その事実は動かないし、甘んじて受け入れるしかない。でも、もしも主審が村上伸次氏ではなく、接触プレー上等の家本政明氏だったら。。。その悔恨の念だけは、どうしても拭い去ることができない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 当S研では事前に「磐田戦予習」と題するプレビューをお届けしたので、今日はその答え合わせをする形で、磐田戦を振り返ってみたい。

  • 攻撃のアクセントになっているのは、左のアダイウトン、右の太田と、左右のウイング。 → これ、当てが外れた。アダイウトンが戦術なのかコンディションなのか分からないが欠場で、太田が左に回っていたので(ていうか、中村俊輔を右で使うことに主眼があった?)。鎌田、松原も、マッチアップする相手をイメージしてダービーを迎えたはずなのに、出鼻をくじかれたのではないか。
  • 清水のDFラインが時々ロングボールや浮き球の処理に手こずることを考えると、川又相手に若干の不安も感じてしまう。 → 遺憾ながら、この不安は的中したと言わざるをえない。ワントップ川又に手を焼いた結果として押し込まれた印象が強かった。
  • 中村俊輔に良い位置でのフリーキックを与えるのは、我が方にとって命取りになりかねないので、禁物だ。 → こんな、誰もが思い付くような陳腐なプレビューが、そのまま現実になってしまうとは。ただ、所長は俊輔に直接叩き込まれることを恐れていたのだが、合わせる形でやられたのは想定外だった。これに関してはまた後日。
  • MFムサエフは日本にはいないタイプの馬力と推進力を持った選手なので、気を付けたい。 → これもある意味で現実になってしまった。ただ、所長が主として念頭にあったのは、ムサエフが中盤の底から迫力のあるドリブルで持ち上がるような形で、フリーキックの折り返しを決めるとは、思いもしなかった。
  • カミンスキーのゴールはそう簡単には割れないと思うので、金子にはシュートのこぼれ球に詰める作業をしつこく繰り返してほしい。 → カミ様は、そもそもこぼれ球を、敵がシュートを撃てるような場所に弾き返したりはせず、必ず外に出すということが分かった。
  • 清水側がアタッカーの駒不足ということは、選手交代で劣勢をひっくり返すのは難しそうだから、先制点をとり、できれば2点差をつけるくらいの試合展開に持ち込みたいものである。 → 悲しいかな、一番悪い形で的中してしまったのが、この予想だったかもしれない。控えメンバーの頭数を揃えるのがやっとというありさまでは、選手交代で劣勢をひっくり返すというミッションは、限りなく厳しいものだった。

 続きはまた明日。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ