エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: エスパルス

 札幌には勝てたけれど、この日の勝利の喜びよりも、以前の試合についての後悔の方が大きい、そんなミッドウィークの夜になってしまった。何で甲府に勝てなかったのか、何でアウェー磐田戦でせめて引き分けられなかったかと、今さらながらに悔やまれる。

 札幌戦については、チームとしての力の入れ具合と、選手のモチベの差がはっきり表れたということに尽きる。いつものリーグ戦と違って、先方が、スペースも、時間も、自由も、ずいぶん与えてくれるなあと思いながら観ていた。清水の方がターンオーバーをしながらも本気度は高かったから、今回に限っては勝って当然でしょう。でもミスも相当多かったよ、相変わらず。

 カップ戦が終わってしまい、これから、Bチームのモチベやコンディション、試合勘が失われるようなことがなければいいのだが。

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 お読みになった方も多いかもしれないが、先日、「砂浜ダッシュ、補食…細部まで拘った取り組みの成果。清水ジュニアユースが全日本U-15大会3連覇!」という記事が配信された。そしたら、この記事をめぐり、「試合直後の補食という取り組みは理解できるが、行き先がすき屋というのはいかがなものか?」と、各方面で物議を醸したようだ。

 それを受け、「『牛丼論争』の火付け役、林舞輝コーチが考える『最強の吉野家メニュー』」という記事が配信された。若干ネタっぽいが、アスリートと食事というテーマについて貴重な情報も含んでいるので、よかったらご一読ください。

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 清水はPK2本の恩恵で湘南に勝てたわけだけど、実は湘南は前節のホーム仙台戦でも2本のPKを献上していた。ちなみに、湘南のGK秋元は、仙台戦、清水戦と、すべてのPKでほぼシュートのコースに反応しており、仙台戦では2本のうちの1本を見事止めていた。他方、仙台戦で湘南は1点をとり追い上げたのだけど、その1得点もPKによるものだった。というわけで、湘南はこの2試合で、4本ものPKを課せられ、逆に1本を与えられたのだけれど、はっきり言ってその5本とも、ファウルにとってもとらなくてもどうでもいいようなプレーだった。むろんペナ内ではもっと慎重に振る舞うべきとも言えるが、どちらかというと、湘南にとってはこの2試合は災難続きだったという気がする。

 ただ、それと同時に思ったのは、最近のJリーグ、妙にPKが多い気がする。もしかしたら、ワールドカップに備えて、ペナ内のファウルをより厳格にとるように審判団に通達が行っているとか、そんな背景があるのかもしれない。

 清水の選手たちも、本当に気を付けた方がいい。特に最近は、手を使って相手を押したり、相手のユニを引っ張る行為は、厳しく罰せられるからね。清水の選手、疲れてくると、守備の対応が後手に回って、手で相手を押しがち。松原の2枚目のイエローは、ユニを引っ張ったことが決め手になってしまった。逆に、ショルダーチャージであれば、結構激しく行っても許容される傾向があるから、とにかく手を出すのは我慢して体で激しく寄せることが肝心だ。

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 なんか、最近当ブログはネガティブなことばかり書いていて申し訳ないのだけれど、もちろん湘南戦に勝ったことは大きかったし、良いこともいくつかあった。中でも、ずっと得点から遠ざかっていたクリスランが、PKとはいえ、得点を決めたことは大きい。率直に言って、最近のクリスを見ていると、どんな風に受けてどんな形でフィニッシュに持っていきたいのか、全然「形」のようなものが見えないなあと感じていた。ポストプレーの負担が大きいとはいえ、彼のところから得点が生まれるというイメージがさっぱり浮かばなかった。シュートに時間をかけすぎてブロックされてしまう悪い癖も目立った。

 しかし、不思議なもので、湘南戦でPKで得点を決めた後は、プレーに余裕が生まれ、後半立て続けに、北川と金子の得点をアシストした。特に金子のゴールシーンは、クリスがディフェンダーと入れ替わって裏に抜け出すのが見事だったし、最後は自分で強引に行ってもよさそうなところを、より確率の高い金子にラストパスを送ったのは、点をとっているという余裕のなせる業だっただろう。

 本人は、母の日の前日の試合で、来日中のお母さんに良いところを見せたいと意気込んでいたようだが、これからも毎日が母の日だと思って継続してほしい。

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 それにしても変な試合だった。逆説的にも、勝因は、最初のハンド、あれを見逃されたことにあったのかもしれない。クリスのセンタリングがペナ内の相手の手に当たったのは、審判にも見えただろうし、客観的に見てPKが妥当だったが、主審はとっさに笛を吹けなかったのだろう。その後ろめたさがあったから、「ペナ内で湘南側のファウル気味のプレーがあったら、今度はすぐに吹くようにしよう」という意識になり、その意識付けが強かったので、勢い余って、2つもPKをもらえたのだと思う。フレイレがユニをちょっと引っ張られたのも、クリスが相手と接触したのも事実なので、誤審とは言えないまでも、普段であればPKにとってもらえたかどうか。で、清水というのは、とれない時はからっきしとれないが、1点とれると2点目、2点とれると3点目と追加点はとれるチームなので、実に4つものゴールを積み重ねたわけである。正直、今の清水の守備は、ザルの中でも、だいぶ目の粗いザルの部類であり、内心、「3点くらいとらないと勝てないな」とは思っていたが、退場者が出たこともあり実際2点を返され、最後はまったく勝った気がしないゲームになってしまった。

 1年に一度あるかないかという幸運により、4:0というアドバンテージを得ながら、退場者を出し、ほうほうの体で逃げ切ることしかできない清水。勝ち点3とは裏腹に、不安ばかりが募る試合だった。

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 読んだ方も多いと思うが、こちらのサイトに、「エスパルス新たな挑戦 外部のアイデアをクラブ運営に活用」という記事が掲載されている。一部を引用させていただくと、

 サッカーJリーグ1部の清水エスパルス(静岡市清水区)は4月から日本IBM(東京)と協力し、ベンチャー企業など外部のアイデアを同クラブのビジネスに活用する新事業「清水エスパルス・イノベーション・ラボ」を始めた。「新規ファン拡大」など5つのテーマでアイデアを公募し、実証実験などを経て、実際のクラブ運営に取り入れる。こうした取り組みはJクラブ単独では初という。今回の試みを地域を巻き込んだクラブ経営戦略の一つと位置づけ、担当者は「リーディングクラブとして取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

 募集分野は、試合観戦の魅力創出や飲食などの周辺サービスといった「スタジアムでの観戦体験」や、スポンサーの地域貢献活動を支援し地域経済の発展を進める「パートナーシップ」など5つ。具体例としては、「スタジアムでの観戦体験」の場合、スタジアムでの盛り上がりの状況を人工知能(AI)が察知して座席が振動する仕組みであったり、「パートナーシップ」の場合は、地域の店舗で利用できるポイント制度の活用などが挙げられる。アイデアは、ベンチャー企業など同一企業内で5人以上のチームを組んで応募。書類選考を経て各分野1チームが選抜され、選ばれた5チームのアイデアに関しては、約4カ月、ワークショップを開催したり、IAIスタジアム日本平(静岡市清水区)などで実証実験を行った上で、最終的に採用の可否を判断する。各チームにはエスパルスや日本IBMのサポート担当がつき、実務的視点からアドバイス。クラブが持つさまざまなデータが提供されるほか、日本IBMが提供している新規事業を開発するベンチャー企業向けの起業支援プログラムも受けられる。

 率直に所長の第一印象を申し上げれば、「迷走の予感しかしない」と言わざるをえない。いや、何事も挑戦するのは良いことだし、クラブの経営努力をくさすようなことはなるべく言いたくはないのだが、このクラブのやることは常にちょっとピント外れなところがあり、今回も???という感じがしてしまうのだ。

 エスパルスの運営に、外部のアイディアや人材を取り入れようという方向性自体は、結構なことである。しかし、思い出すのは、清水が何年か前にホームページ上で、「皆さんのアイディア募集」みたいな試みをやった時のことだ。所長自身、無い知恵を絞って、何本かのアイディアを投稿したものだった。しかし、投稿した際には、「確かに受け取りました」という返答はあったものの、その後クラブが、それらアイディアの検討・採用状況などにつき、情報を開示したことがあっただろうか? むろん、所長をはじめ、サポのアイディアなど、しょせんは素人の思い付きであり、現実味が乏しいものがほとんどなのだと思う。しかし、サポたちは、少しでもクラブが良くなってほしいという思いを込めて、それぞれに提案を寄せているのである。であるならば、提案を受け取ったクラブ側は、「貴方のアイディアは、委員会で検討させていただきました。確かに魅力的なご意見ですが、予算や人員の都合から、すぐに実行に移すのは難しいという結論に至りました。今回は残念でしたが、今後ともエスパルスの運営にぜひご意見をお寄せください!」といった事後報告をする程度の対応はとるべきである。そうした対応ができないのなら、そもそもサポからアイディアを募る資格があるかどうか、疑わしいと言わざるをえない。今回の「新たな挑戦」は、素人ではなくプロが提案を行うという違いがあるが、以前のことがあるだけに、仮に素晴らしい提案が寄せられたとしても、清水というクラブにそれを消化する能力があるのか、そのことを、所長などはつい疑問視してしまうのである。

 もう一つ、所長が懸念してしまうのは、「具体例としては、『スタジアムでの観戦体験』の場合、スタジアムでの盛り上がりの状況を人工知能(AI)が察知して座席が振動する仕組みであったり」というくだりだ。サポたちは、そんなエッジの効いた斬新なサービスを求めているのだろうか? 我々が願っているのは、シャトルバス地獄を何とかしてほしい、せめて洋式トイレを増やしてほしい、屋根付きの座席が増えてほしいといった、ごく初歩的な事柄である。そして、それらの抜本的な解決のためには、究極的には、新スタジアムを作るしかない。そうした根本的な課題に向き合わず、やれAIだやれプロジェクションマッピングだと、奇抜な試みにクラブが走るようなことは、決してあってはならない。しかし、中途半端な「プロ」がアイディアを競うと、必ずそういうあさっての方向に議論が行きがちである。そうじゃないんだ。そんなことじゃないんだよ。

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 今回の磐田戦では、清水の秘技2発が、炸裂した。

 1つは、愚かにも、自分たちのコーナーキックからカウンターを浴びて失点するパターン。せっかくコーナーを奪いながら、それを活かして得点する確率よりも、その流れで失点する確率の方が高いプロサッカーチームは、おそらく世界中探しても清水だけだと思う。磐田戦の失点シーンを見ても、大人数が同じようにゴール前に殺到するなどバランスが悪すぎ、ゆえにセカンドボールを拾えず、相手GKのフィードを誰も邪魔するわけでもなく、カウンターを途中でファウルで止めることもせず、失点するべくして失点している。この点、主力組のセットプレーカウンターの対処は、昨年よりはマシになったかなと感じていたが、カップ戦のBチームは昨年までの主力が多いだけに、悪い癖を引きずっている。

 もう1つは、これまた愚かにも、せっかく得点を奪っても、その直後に失点するパターン。今回も、Youの同点ゴールから、わずか3分後に敵に勝ち越しゴールを許した。当S研では昨年から、「得点を奪ったあと、5分間は、攻撃禁止。5分間は、全員自陣に戻って守備ブロックを作り、ボールを奪ってもまずはポゼションを重視して試合を落ち着けるようにし、リスクのあるプレーは避ける」ということを提言しているのだが、ナイーブなオレンジ戦士たちはたまに点がとれるとすっかり舞い上がってしまい、なぜか得点後にかえってバランスを崩して失点する悲劇を繰り返しているのだ。

 清水の応援では伝統的に、セットプレーのチャンスの時に、「決めろよ決めろよ ゴール! ゴール!」というチャントを送ることになっている。しかし、上述のようなセットプレーカウンターの危険を考慮すると、清水が勝つためにはそれは逆効果であり、むしろ「カウンター警戒! カウンター警戒!」といったチャントに変えるべきである。また、得点した時には「オーレーオレオレオレー」が恒例となっているが、選手たちから平常心を奪う呪文のようになっており、即刻やめるべきである。以上、実現することは絶対にないことを承知の上で、あえて暴言を言ってみました(笑)。

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 倦怠感が漂っていた最近のリーグ戦に比べれば、メンバーに新味があり、それなりに動けてはいたが、クオリティが低いのは、AチームもBチームも同じ。収穫は増田の動きが良かったのと、村田がキレていたことだったが、増田は1失点目の対応が致命的だったし、村田も守備は相変わらずで2失点目に繋がるクロスを簡単に上げさせてしまったから、両者ともプラマイゼロくらいか。Youがゴールを決めたのは収穫だったが、なぜゴールにではなく相手の背中めがけてヘディングシュートを放ったかは謎。オウンゴールと記録されなくてよかったね。

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 2月に行われた「2018清水エスパルスサポーターミーティング」の議事録がこちらで公開された

 質疑応答の部分を読むと、何となく、全体的に、官僚の答弁を聞いているような。。。新しいウェブサイトのデザインに自信を持っているような口ぶりだが、あれだけ出来損ないのサイトで、よく言うよねえ。SNSの活用についても、実質ゼロ回答だし。社員ができないならできないで、外部のコンサルを入れるなり、あるいはITに詳しいサポの力を借りるなり、なんか考えればいいのに。

 過去のサポーターミーティングでは、質疑応答で、新スタジアムの話題が出たこともあったと記憶しているが、今回はそのくだりは見当たらない。

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 つまり、そういうことなのだろう。だからこそ、ホームで勝てない、下位に勝てない(どん底状態の名古屋さんクラスは別)。

 では、なぜ主導権を握って勝つことができないのか? それは、ポゼションとビルドアップがど下手だからだろう。ブロックを作って構えた時にはそれなりに安定感があるし、相手に対してプレッシャーをかけショートカウンターを発動することはできるが、パス成功率がJ1とは思えないほど低いので、自分たちでボールを運んで相手を崩すことはほぼ不可能。ゆえに、こちらが先制して相手が前がかりになってくれれば前からはめて2点目、3点目がとれることもあるが、逆に相手に先行されると1点すらも遠くなる。だからこそ、複数得点で勝てることもあるが、無得点試合も異様に多い。鳥栖戦だって、自分たちで仕留めたわけじゃなく、OGだから、実質完封負けだ。

 逆に言えば、のびしろは無限大である(と日記には書いておこう)。

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 磐田がJ2暮らしをしていた頃、名波監督がある試合の高度な内容に胸を張り、「J1の香り漂う良い試合だった」といったコメントしたことがあった。対戦相手はどこだったか忘れたが、自分たち磐田も、対戦相手も、ともにJ1に昇格するに値すると実感できるような、そんな素晴らしい試合内容だったのだろう。

 今回の鳥栖VS清水戦は、まったく逆。J1同士だけど、J2の香りがプンプン漂っていた。サガン鳥栖様、連敗脱出、おめでとうございます。でも、あまり真に受けない方がいいですよ。対戦相手が酷すぎただけなので。こんな弱い相手、もうJ1には残ってないんでね。お互い頑張らないと、来年はこのカード、完全にJ2の対戦カードになっちゃいますね。

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 広島戦終了後のヨンソン監督のコメントは、次のようなものだった。

 内容的には良い試合運びができたと思う。終盤にもいくつかのチャンスが生まれていた。ただ効果的に決められなかったということが残念だった。・・・こちらもチャンスはしっかりできていた。終盤にはパワフルな選手を入れているので、もう少し簡単にクロスを入れていくことが必要だったと思う。良い内容のゲームはできたが、ただ綺麗なサッカーをしてしまうだけでは何もならない。相手より仕留めていかなくてはいけないと感じた。

 監督さん、本当にこのように思っているのだろうか? まさかな。誰が見ても明らかなように、広島とは明白な差があり、かなり必然色の濃い敗戦だった。先制された後は、まるで蟻地獄にはまったかのように、清水はもがいているだけだった。むろん、運良く先制できれば多少は違った展開になったかもしれないし、そうなる確率がゼロだったと言うつもりはないけど、相当な幸運に恵まれた場合だけだろう。サッカーを知っている人ほど、広島と清水の現状の力の差を実感した、そんな試合だったはずである。サッカーを知り尽くしているはずのヨンソン監督が、その歴然たる現実に気付かないはずはない。ただ、チームを預かる現場の指揮官として、「なすすべもなく敗れた絶望的な試合でした」なんてことは立場上言えるはずはないから、「我が方にもチャンスはあった」とコメントしているだけなんでしょ? そうなんだよねえ? もしそうじゃなかったとしたら、今後のことが不安になっちゃうけど。

 そんなこんなで、鳥栖戦である。やりにくいねえ。相手は大型連休ならぬ大型連敗中で、こういう相手に救いの手を差し伸べる伝統が我が軍にはある。前節の鳥栖VS札幌戦を観てみたけど、その試合で鳥栖は敗れはしたものの、久し振りに点がとれ、チームとして戦う形はだいぶできてきた印象だった。自信を回復して清水を迎え撃つのではないか。ちなみに、鳥栖VS札幌戦の解説もコバさんで、どうやら九州エリア担当解説者みたいな位置付けになっているようだが、清水戦はコバさんではないようで(小林違いで別の小林氏)、残念である。本人が清水戦の担当を嫌がったのだろうか?

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 ご存知の方も多いかと思うが、静岡市の観光・町興しプロモーションのバーチャルキャラクターで「さくやちゃん」というのがおり、所長はそのツイッターをフォローしていた。このツイッターの主たる情報発信として、静岡・清水の飲食店の紹介というのがあるのだが、ある日のツイートで、某ラーメン屋さんが紹介され、こってりラーメン定食、鶏のから揚げ付きといった画像に、「エスパルスの選手の色紙もたくさん飾られています」といったコメントが添えられていた。それを見て所長は、「こんなもん食ってるから勝てねえんだよ!」と、心の叫びをつい反射的にリツイートしてしまった。そしたら残念、さくやちゃんにブロックされてしまったようだ(苦笑い)。まあ、さくやちゃん、というかそのアカウントを担当しているオッサンの立場からすれば、ネガティブな内容のリツイートを放置すれば店にも迷惑がかかるから、ブロックせざるをえないのだろう。別に恨むつもりはない。しかし、近年の清水の反省点として、食事・栄養面での自己管理がずさんだったという点は間違いなくあるわけで、純粋に清水を強くする観点から言えば、こってりラーメン屋にオレンジ戦士の色紙がずらっと並んでいることが、喜ばしい光景でないことは間違いないだろう。食事はもちろん飲む水にすらこだわっているという六反の高い意識が、チーム全体に浸透していくことを、強く願う。

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 将棋の羽生名人は、こんなことを言ったらしい。

 ミスをした時は、ミスを重ねないために休憩を取り一服することが大事だと思います。

 なるほどな、広島戦でも、北川がボールを奪われた後、取り返しに行かずに、何もせずにボーっと眺めていたシーンがあったけど、あれは羽生名人の教えを参考にしたものだったのか。それで納得だ・・・。

 違うっつーの。将棋とサッカーは違う。サッカーにミスは付き物だけど、ミスそのものよりも、ミスをした後にどれだけ素早く立て直せるか、そのことこそが勝負を分けるのだ。今回の広島戦で、先方と決定的な差があったのも、切り替えの素早さ、ルーズボールへの反応、寄せの厳しさ、そういった部分だった。広島のパトリックは攻撃力がクローズアップされるけど、水曜日の試合でも、彼がボールを失った後に鬼気迫る表情で清水の選手を追いかけ回していた場面があったではないか。

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 広島戦は我々にとって内容的に見るべきものがあまりにも乏しかったので、選手起用についてコメントすると、やはり注目すべきは両サイドバックの人選であろう。

 所長は事前の予習で、「パトリック対策で右SBは立田で行くべきでは?」などと述べていたが、実際に起用されたのは飯田で、それに関してはまあまあ理解できる。元々今季開幕前は、飯田が右SBの一番手と考えられており、単に飯田が怪我で出遅れて立田が代役になっていた形なので、飯田が回復したら彼が元のポジションに収まるということは、不思議でない。飯田は今のところ、攻め上がりのタイミングとか周りとのコンビネーションがイマイチだが、クロスの球筋自体は一連の右SB候補者の中で一番良さそうなので、彼を使うことにはそれなりの納得感がある。

 問題は、左SBだろう。柏戦で二見が先発した時には「ターンオーバーかな?」と思ったが、2試合連続で二見が先発ということは、左SBの一番手が松原から二見に代わったということなのだろうか? それとも、松原に軽い怪我や体調不良でもあったか? 確かに、名古屋戦までの松原のパフォーマンスは低調で、あれでは序列を下げられたとしてもやむをえない。しかし、松原は2016年の途中からフィールドプレーヤーでは唯一と言っていいくらいの不動の存在だったわけで、仮にその選手が控えに回るのだとしたら、我が軍にとって非常に大きな転機である。ただ、二見が本当に松原に取って代わるほど好調ならいいのだが、存在感を示した柏戦と打って変わって、今回の広島戦では失点の起点になってしまうなど、やや精彩を欠いた。

 いずれにしても、どのポジションも、高いレベルで競い合ってくれるなら、大歓迎だ。「レギュラーが不調、代役もパッとせず」というのだけは勘弁してもらいたい。

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 1失点目の起点は、左SBの二見が雨のせいか、軸足が滑って、パスミスしたことだったか。コケた二見の対応が遅れた分、そのスペースに走り込まれて、中央に折り返された。しかし、GK六反のあのプレーは、ガッカリだったなあ。前半どれだけ集中力を発揮して無失点の状態を続けられるかがキモだったのに、あんな間抜けなプレーで均衡が破れてしまっては、ゲームプランが台無しだ。失点後は、一見すると清水が攻め込んでいるようで、実は広島の手のひらの上で踊ってるだけだった。完成度の高い広島、未熟な清水と、その差がはっきり出た試合だったと言わざるをえない。しょうがない、出直しだ。

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 現在のJ2順位表を見ると、昨シーズンのJ1組では、大宮13位、新潟14位、甲府16位。千葉などはすっかりJ2に居着いてしまい、現在も18位である。言い古されたことではあるが、改めてJ2の戦いには特有の難しさがあり、「1年でのJ1復帰」というミッションが口で言うほど簡単じゃないことが実感される。それを成し遂げてくれた小林監督には、一生感謝し続けたいと思う。

 それで、そのコバさんだが、ひょっとしたら長崎に住んでいるのか?、V・ファーレンのホームゲーム専属の解説者みたいな感じになっている。先日の長崎VS広島戦も、コバさんが解説者を務めていた。せっかくなら、アイスタでやった清水VS長崎戦も、コバさんが解説してくれたら、前監督が今の清水をどう思っているかが明らかになって、面白かったと思うんだけどね。長崎ホームの清水戦で、実現するかな。

 まあ、それにしても、相変わらずコバさんの言葉は分かりにくい。はっきり言って、コバさんの日本語よりも、ヨンソン監督の英語の方がまだ分かりやすいくらいだ。あと、お得意の人名間違い! くだんの長崎VS広島戦でも、広島の柏選手のことをずっと「柏木」と呼んでいた(笑)。

 所長が長崎VS広島戦をチェックしたのは、当然、次節で当たる広島を予習するためであった。ご存知のとおり、首位を快走している広島だけど、印象を一言で言うと、「とにかく無駄がない」チームである。派手さはなく、ものすごく高度な戦術をとっているようにも見えないのだけど、シンプルで明快なチームコンセプトを、高い規律とインテンシティで実行していると、そんな印象の戦い方である。

 今の広島は、良い時の川崎や浦和のように、奔放に点をとりまくるというチームではなく、あくまでも強固な守備をベースにしている。しかし、だからと言って攻撃力がないわけではなく、勝負所では確実に点がとれている。その際に、やはり大きいのはパトリックの存在である。で、コバさんいわく、パトリックは常にボールサイドの反対のファーサイドで構えているので、相手ディフェンスはそれを見失わないことが肝心ということである。ちなみに、広島は右攻めが多いので、そうするとパトリックは左サイドに構えるのが基本になり、ということは清水の右SBと競り合うことが多くなるかもしれないので、先発は立田が良いかもしれない。

 昨年までの清水だったら、パトリックのような屈強FWは苦手にしていたが、ソッコとフレイレのコンビにはそういう苦手意識はないだろう。ただ、札幌戦ではジェイにまさにファーサードでヘッドを決められており、そうした苦い経験を活かし、最大限の警戒感をもってパトリックを抑えてほしいものである。

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 柏戦は、「シュート」について色々考えさせられる試合だった。

 テセはやはりヘディングシュートが上手い。たぶん、その能力はJの中でトップだと思う。浦和戦では興梠先生にヘディングシュート技術の高さを見せ付けられたが、テセだって良いクロスが来ればもっと決められるはずだ。今回テセが柏戦で決めたヘッドも、「こう打てば入る」というお手本のようなゴールだった。大きな声では言えないが、D君も見習ってほしいものである。

 最近、うちのクリス(ラン)は鳴かず飛ばずだが、土曜日の先方のクリス(ティアーノ)はエグかった。勝ったから言えることではあるが、あんなとんでもないシュートを目撃できるのはレアであり、ある意味良いものを見せていただいたという気がする。

 しかし、所長がそれと同時に思ったのは、「今年のボールは伸びるし曲がるので、ミドルはどんどん打った方がいい」ということである。今年Jで使っているボールは、ワールドカップ・ロシア大会で使われる「テルスター」というもので、シュートがありえないような軌道を描くということで、世界的にGKから不満の声が上がっているらしい。振り返ってみれば、仙台戦で金子が決めたスーパーミドルも、エコパで石毛が放った未遂弾も、テルスターだからこそ、という面もあったのだと思う。ここ数年の清水はミドルシュートによる得点の少ないチームだったが、今年のボールは、意識変革のチャンスかもしれない。

 ところで、シュートの話とは関係ないが、柏戦の試合運び、せっかく1点先制しながら、すぐに追い付かれたのは、いただけない。昨年も、点をとったすぐ後にとられるという悪い癖があったが、それが治っていない。柏のクリス弾で追い付かれた場面は、金子の判断ミスが発端だった。相手に攻め込まれ、奪い返したところで、ボールを繋ぐ中で、金子がスルーをして飯田に渡そうとし、それを相手にカットされ、バタついた中でクリスティアーノに決められたものだった。スルーのような、決まれば効果的だが失敗すればピンチに直結するプレーは、自陣ではすべきではない。増してや、とった後にすぐとられる悪い癖がある清水は、得点のあと少なくとも5分くらいはポゼション重視で試合を落ち着けることを心掛けるべきだ。得点する → スタジアムのテンションが異様に高まる → 選手もイケイケになる → そこで失って失点する という悪弊も、清水がアイスタで勝てない重大な要因であり、選手もサポも点をとった時こそ冷静になるべきである。

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 後出しジャンケンのようなことを言って恐縮だが、柏戦を前に所長は、「左SBは二見で行ったらどうか?」と思っていた。そこには、色んな意味合いがある。出ずっぱりだった松原を肉体的に休ませるという意味合い。柏のドリブラー対策として、対人に強いとされる二見を当てるという意味合い。ただ、一番大きな意味合いは、最近精彩を欠き、どちらかと言うと穴になっていた松原をいったん休ませ、精神面でリフレッシュ、リセットさせた方がいいのではないかという点だった。

 そんなことを思っていたので、柏戦のメンバー表を見て、「おお、本当に左SB二見で行ったか!」と色めき立った。それ以外にも、テセの先発起用、石毛に代わって白崎のサイドハーフ先発起用など、いつものベスメンとは異なる点が見られた。連戦が続く中、そういうターンオーバーをしながら、試合に勝てたというのは、大きいと思う。

 2点目の北川の得点は、スローインが得点に直結するという清水としてはレアな形だったが、二見の長く鋭いスローだからこそテセがああいう落としができたということを忘れちゃいけない。もう一つ、柏戦で所長が最も感心したのは、二見が伊東をファウルで倒してイエローをもらった場面である。ああいう、カウンターの卵みたいな状況で、昨年の清水はあまりにも甘い対応をして、簡単に突破を許してしまい、その典型こそホーム柏戦だったのだが、今季は「ファウルしてでも、カードもらってでも止める」という意識が強まっており(『エスパルス・ニュース』でソッコ先輩も力説)、その表れが今回二見が伊東を倒したシーンだったと思う。あれだけでも、二見を使った意味があった。まあ、もちろん、その前のデュエルで伊東に勝ってくれれば、もっと良いのだが(笑)。

 ただ、そんなこんなで二見はイエローを背負ってしまったし、後半のかなり早い時間帯に疲弊の色を隠せなくなっていたので、ベンチのマネジメントとして、もっと早く二見から松原に交代すべきだったと思う。清水は3枚目の交代カードとしてテセ→クリスランを準備しており、クリス投入の直前になって二見が限界になったので、急遽交代カードを差し替えたわけだが、場合によっては交代カードを使い切った後になって二見が動けないなんてことも考えられたわけで、きわめて危うかったと思う。

 清水は、リーグ戦の最初の何試合かは、ほぼ固定メンバーで戦っていたが、だいぶ色んなバリエーションが出てきた。連戦ゆえに、ということもあるけれど、控えメンバーが奮起し、層が厚くなりつつあるのだとしたら、心強いことである。

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 昨年のリーグ戦ホーム初勝利は、確か甲府戦だったよね。あの時も思ったけど、今年のリーグ戦ホーム初勝利も、決して「ホームっぽい」勝ち方じゃなかった。むしろ、押し込まれる苦しい時間が続いて、少ないチャンスを活かし、あとは全員で耐え忍ぶといった勝ち方。もう一つ言えば、昨年のアウェー柏戦の勝利も、こんな感じだった。はっきり言って、柏は、今季ここまで我々がホームに迎えた敵の中では最も強かったと思うのだが、ある意味でそういう相手だからこそ、適度に押し込んでくれて、いわばアウェー的な苦しい試合を演出してくれたので、我が方は少ないチャンスを活かして皆で守り抜くという戦い方ができたのだと思う。

 今はホーム初勝利を素直に喜びたいが、これから降格の危険など気にせずに、上位争いに名乗りを上げようというのなら、こういうサッカーだけでは限界があることも事実である。今は贅沢は言えないにしても、いずれは主導権を握った上でホームで勝つ清水を見てみたい。

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