エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

カテゴリ: エスパルス

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 今回の柏戦の前半、清水はいつになく、ビルドアップが比較的上手く行き、ミドルサードくらいまでは簡単にボールが運べるので、見ていてそれほどストレスを感じなかった。結局、清水の前半のボール支配率は56%だったようである。これまでの試合で、清水は支配率が50%を超えて勝った試合が一つもないわけだが、「もしかしたら、その壁を、初めて超えられるか? 支配しながら勝つというロティーナサッカーの完成形を、初めて拝めるのか?」などと思いながら観ていた。

 しかし、そういう試合展開は、古狸ネルシーニョの思う壺だったのだろう。そもそも、清水はGKに2CBに2ボランチと、5人でビルドアップしており、対する柏はFWの2人がにらみを利かせる程度だったので、いかに清水と言えども、ミドルサードまでボールを運べるのは、当たり前である。

 なので、柏側としては、ある程度相手を引き込みながら、ボールを奪って、そこからクリスティアーノの機動力を中心に一気に攻め切って得点を奪うというのが、この試合の戦略だったのではないか。清水の側は、いつもと違ってある程度ボールが持て、何度かシュートまで行けたので、勘違いして、まんまと敵の策にはまったのかもしれない。

 もちろん、清水にしても、ボールを持って、ゴールを奪い切る力があればいいのだが、ロティーナサッカーに特有の「余計な一手間」によって、この試合でも攻撃が常にワンテンポ遅れる印象があった。実際には長短のカウンターで一気に攻め切った時の方が点がとれているのに、たまにこの日の試合のようにボールが持ててしまうと、逆に攻撃が停滞するのが清水だ。敵将は、そのあたりも見透かして、ハイプレスではなく、引き込み作戦を発動したのだろう。

 柏の虎の子の1点は、ワンタッチプレーが3つくらい続いた見事なものだった。清水だったら、ボールを持って迷ったり、トラップをして相手に寄せられたりしそうなところを、素早く完結し切った攻撃だった。いくらボールを持っても、ここぞという場面ではあれくらい決断およびプレーのスピードを上げないと、J1では点はとれないのだということを、見せ付けられた。

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 それにしても、思うのである。柏レイソルというのは、つくづく波の大きいチームである、と。J1でリーグ優勝したこともあるし、2020年のオルンガ台風のように、旋風を巻き起こすこともある。そうかと思うと、チームが崩壊し、J2に落ちたことも、実に3度にわたる。

 近年の清水は、J1の下位で低迷を続けているが、J2に落ちたことは、今のところ1度しかない。柏のような波の大きさは、清水には無い。

 興味深いことに、今シーズンの中でも、柏は非常に波が大きい。上の表に見るように、連勝とか連敗が非常に多いチームだ。それとは対照的なのが清水であり、今季の清水は連勝が無いが、大型連敗も一度もない(連敗は最大で2まで)。ずっと同じような調子で、くすぶり続けているのが今季の清水だ。また、柏は勝ち負けがはっきり出るチームなので引き分けが少ないが、対する清水は引き分けがリーグ最多レベルで多い。現時点で、清水と柏の勝ち点が接近していても、勝ち点の内容は全然違うのである。

 というわけで、本日の柏戦、もちろん清水の側に大いに奮起してほしいのだが、大前提として、今日の柏は、良い柏なのか、悪い柏なのか、それによって試合結果が大きく違ってくるはずである。清水の方のメンバーや戦い方はなんとなく想像がつくのだけど、柏はシステムも変えてくるし、瀬川などの怪我人情報もありメンバーも流動的だし、ホント、今日の対戦相手がどんな相手なのか、良く分からないんだよね。

 清水がJ1で生き残っていくために、本日の柏戦がどれだけ大事かなんてことは、当たり前のことなので、ここでは繰り返さない。結果あるのみである。

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 上のグラフは、今季の清水のリーグ戦における得点者を示したもの。まあ、そもそも31試合で31得点しか取れていないということが大問題なわけだが、その内訳にも大いに問題がある。ご覧のとおり、まとまった点が取れているのはサンタナ一人だけであり、あとは2点が最高なのである。

 個人的に思うのは、やはり昨年のチーム得点王であるカルリーニョスが、今季怪我がちなのが痛いなということだ。センターフォワードのポジションはサンタナに譲ったものの、カルリもずっと出ていれば、5ゴール以上は取れたのではないかと思うのだが、その彼がここまで2得点というのがとにかく誤算だった。

 あとは、鈴木唯人、中山あたりはもっとチャンスはあったし、ここには名前がないが、西澤、ディサロ、指宿、後藤などは、少なくとも3点くらいは欲しかったところである。

 案外、サンタナに次いで「3点の壁」を突破するのは、藤本になったりするかもしれない。

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 「Jリーグにおける勝率と集客率の関係」という記事が目に留まった。この中で、J1各クラブの勝率に着目し、過去3シーズン(2017〜2019年シーズン)平均と2020年シーズンでどのような変化があったのかという図が掲載されていたので、上掲のとおり紹介したい。横軸にアウェイ勝率、縦軸にホーム勝率を設定し、分析対象期間中に一貫してJ1に所属していた13クラブを対象にプロットしたものということである。

 「過去3シーズン平均(2017〜2019年シーズン)」を見ると、ホームでの勝率が最も低いのが清水だという現実があり、涙を誘う。2020年は単年度なので、データの信頼性がやや落ちるが、この年も清水はホーム勝率が下から3番目に低かったようだ。もっとも、2020年にはむしろアウェー勝率が対象13クラブの中で最も低いことが目を引くが。

 結論として、過去数年の清水はホームで滅法弱かったという現実が、可視化されたと言えるのではないか。そんな気はしていたが、やっぱりそうだったんだ。


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sn

 FC東京は、ルヴァンの準決勝敗退で今季の無冠が確定し、契約最終年の長谷川健太監督と延長しない可能性があるらしい。そして、日本代表が本日のオーストラリア戦で勝てなかった場合、森保監督は解任となり、健太が日本代表監督に就任するという観測が、一部で唱えられている。

 実は、個人的に、健太は代表監督に向いているのではないか、いやむしろ代表監督にこそ向いているのではないかと感じていた。

 一番は、やはりモティベーターとしての能力だろう。メモばかりとっている森保監督と違って、健太は選手とともに戦い、やる気を引き出すのに長けている。代表チームというのは、もともと能力が高い選手が集まってくるわけで、監督の一番大事な役割は、戦術云々もさることながら、選手たちを団結させ能力をMAXで発揮させることである。そうした観点で、健太は適任だ。

 逆に言うと、健太はそれほど豊富な戦術的引き出しがあるわけではないので、じっくり作り上げるクラブチームの指揮官としては、一定の限界がある。ガンバの時のように、豊富な戦力や攻撃文化を引き継いだ時には、いきなり結果を出せるが、3年くらいするとマンネリになってくる。清水でも、FC東京でも、突き抜け切れなかった。

 健太は、割り切った、シンプルな戦術をとる指揮官であり、その意味でも、準備期間の短い代表チームには向いていると思う。

 健太は、代表監督としては、あまり「カリスマ性」のようなものは感じられない。しかし、FC東京に復帰した長友が、早くも健太の人柄に心酔していると伝えられるように、ベテラン・若手を問わず、選手には慕われる。

 最近の若手、海外組にとっては、「ドーハ組」の年代の指導者は、古臭いものと感じられるかもしれない。しかし、日本代表で攻撃のキーマンとなる久保建英をFC東京で、堂安律をガンバ大阪で、健太は指導した経験がある。その点も、今の日本代表監督に適しているかもしれないと考える根拠だ。


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penetrate

 J1が休止中なので、土曜日はJ2の磐田VS北九州をDAZNで観てみた。ご存知の方も多いと思うが、磐田が4:1と大勝した。

 ところで、現時点でのロティーナ清水と磐田、どちらが強いだろうか?

 その大前提として、所長の持論を一つ申し上げると、J1を残留するのと、J2で2位以内に入って自動昇格を勝ち取るのとでは、全く違うチーム力が必要になると考えている。

 J1で残留するために大事なのは、「崩壊」しないことである。チームが迷走したり、バラバラになったり、大型連敗を喫しないことだ。だから、ロースコア、引き分けベースの試合を多くして、上手く行った時に時々勝つというだけでも、一応はJ1で生き残れる。

 それに対して、J2で2位以内に入って自動昇格を勝ち取るためには、「爆発力」が求められる。勝って勝って勝ちまくらないと、自動昇格はできない。

 たとえば、ヴァンフォーレ甲府さんのことを考えれば、良く分かる。甲府というのは低予算で地味ながら、伝統的に良く組織された好チームである。ああいうチームは、崩壊はしないので、いったんJ1に上がりさえすれば、しぶとく生き残り、何年も連続で残留できる。しかし、一度J2に落ちてしまうと、勝ちまくる爆発力はないので、なかなかJ1に復帰できない。J2の上の下くらいが定位置になり、プレーオフでの昇格に期待をかけるしかなくなる。

 さて、今季のJ2戦線ももう佳境であり、磐田は間違いなく2位以内に入って自動昇格を決めるだろう。今季の出だしこそもたついたが、完全に勝ち方を覚え、現在はまさに爆発的に勝っている。以前はウノゼロ勝利も多かったが、最近ではコンスタントに複数得点を挙げている。北九州戦を観ても、点をとるツボみたいなものを全員で共有できている。

 来季、磐田がJ1に上がってきても、J2時代に体得した勝ち方、点の取り方は、ある程度通用するはずである。今の磐田のチームの意識として、J1に上がってどれだけできるかを、すでにかなり意識しているようである。ベテラン依存が若干気になるが、来季J1でも中位くらいは狙える力があるかもしれない。

 一方、今のロティーナ清水は、とにかく爆発力が無い、複数得点がなかなかとれない、連勝ができないというのが特徴である。こういうチームは、J1でぎりぎり残留するくらいはできるかもしれないが、J2で2位以内に入るのは絶対に無理である。サポさんの中には、「たとえJ2に落ちてでもロティーナ体制の継続を」とおっしゃる方もいるが、たぶんロティーナのサッカーではJ2の2位以内は無理であり、実際ヴェルディの時もプレーオフ止まりだった。その意味でも、清水は今季、絶対に落ちては駄目である。というわけで、J2の中で自動昇格の2位以内に入るという能力からすれば、今の清水よりも磐田の方が上であろう。

 では、J1の中で清水と磐田がしのぎを削ったら、どうなるか。まあ、良く分からんが、今のロティーナ清水の低い完成度を前提とすると、順位は磐田が上になりそうな気がする。J1の中でも、勝ち点3をとる能力は、磐田の方が高そうだから。直接対決したら、どうかなあ? 1:1の引き分けくらいか?

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 昨日に引き続き、2021年清水エスパルスの出場ポイント選手権の後半をお届けする。昨日のAクラスに続いて、本日はBクラスである。それが上表となる。

 一口にBクラスと言っても、状況は人それぞれである。井林、松岡、ホナウド、コロリはこの夏に加入したのでまだポイントが低いのは当然であり、むしろ先発出場を続け急激に追い上げている。

 一方、Bクラスの中には、(レンタルも含め)清水を去った人々もおり、彼らのポイントが伸びないのは当然だ。福森、金子、マテウス、石毛がそれに当たる。

 そして、ここには長期離脱者の名前もある。エウシーニョ、ヘナトがそれであり、果たして今シーズン中に彼らの勇姿を再び見ることはできるのだろうか?

 そして、指宿、滝などは、別に長期離脱をしているわけではないが、リーグ戦の先発に割って入るのには力不足といった位置付けであろう。ただ、滝は最近、途中投入するアタッカーの一番手みたいな位置付けに変わってきている。滝の出場機会が増えたのは、あの岩手の地でのスーパーゴール以降であり、たぶんあの一発は彼のキャリアにとって非常に大きなものだったはずだ(何色のユニを着るか、何年ユニを着るかが変わってくるはず)。

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 今季のお楽しみ企画としてお届けしている「出場ポイント選手権」。リーグ戦が小休止しているところなので、また更新してみた。

 改めて説明すれば、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし、×がベンチ入りせず。カップ戦よりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にしている。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、×が0pt、ルヴァン・天皇杯は◎が3pt、〇が2pt、△が1pt、×が0ポイントとし、ポイントを集計して順位付けしている。ただし、ルヴァンのプレーオフは重要度が高かったので、今回プレーオフの2試合はポイントを1.5倍にし、◎が4.5pt、〇が3pt、△が1.5pt、×が0ptとしている。

 というわけで、J1第31節までの出場ポイントランキングをお届けしたいのだが、この表もだいぶ大きくなってきたので、上下に分けてお届けしたい。今季の公式戦(エリートリーグは含まないが)に出場した清水の選手は今のところ38人なので、本日はAクラスの18人をまとめた表をお目にかける。Bクラスの18人は明日お見せすることにする。

 先頭集団を形成するのは、ヴァウド、サンタナ、権田であり、リーグ戦でほぼ必ず先発出場を続けている3人である。カップ戦に絡んだ回数が多い分、ヴァウドがトップとなっている。ただ、鈴木義宜が完全復活した場合には、センターバックの序列がどうなるかは不透明であり、このままヴァウドがトップでフィニッシュするかは分からない。

 一方、SBを務めることの多い片山と原は、戦線離脱していた時期もあったので、トップ集団とは行かないが、最近の試合ではほとんど先発フル出場ということが多い。しかし、稼働率が高すぎるせいか、最近この2人のプレーの質が落ちているように感じるのだが、どうだろうか? そう考えると、やはりバックアッパーとしての奥井の存在は貴重だ。

 松岡とホナウドの加入で、序列が一変したのが、ボランチである。一時はリーグ戦・カップ戦を問わずずっと先発出場を続け、ロティーナサッカーの申し子(?)のような様相を呈していた宮本が、完全にポジションを失った。現時点のロティーナの評価としては、松岡・ホナウドの次は竹内であり(一時期監督の信頼を失っていたと思われる時期があったが、取り戻したのか?)、だいぶ離れて河井、宮本ということになっているのだろう。このままでは河井は来季の契約が微妙かもしれない。ロティーナが中村をどのように評価しているのか(ボランチかアタッカーか)、中村本人のコンディションがどうなのかは、外からは分からない。

 アタッカー系で、ここに来てめっきり出番が減っているのが、その中村と、後藤、中山らである。ロティーナは中山には期待してるっぽいので、中山は最近はコンディション不良で出れなかったのか? 後藤は、前半戦はほぼすべての試合に絡んでいたのに、後半戦は正反対の存在感の無さであり、一体どうなっているのか?

 明日の後半に続く。

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hp

 清水の「反則ポイント」は、上の表に見るとおり、引き続きかなり優秀である。リーグで4番目に反則ポイントが少ない(つまり、クリーンで優秀ということ)。

 しかし、さすがにノンビリ屋の清水も、最近はちょっと残留モードになってきて、ファウル、カードが増えてきた印象がある。

 そして、ついに、清水にもカード累積による出場停止者が出てしまった。福岡戦で松岡が今季4枚目のカードをもらい、柏戦で出場停止となったものである。

 清水で出場停止が出るとしたら、シーズンのかなり早い時期にリーチがかかっていたエウシーニョや、審判に誤解されやすいヴァウドあたりになるかと思っていたが、新加入組の松岡となった。

 もっとも、松岡が溜め込んだ4枚のカードのうち、2枚は鳥栖時代のものだったようである。移籍しても、リセットされないんですねえ。せめて、今回の出場停止に伴う反則ポイントの半分だけでも、鳥栖につけたいような気がするが、どうも釈然としない。

 そんなことはさておき、最近ボランチの軸となっていた松岡を、柏戦では欠くことになる。また、福岡戦の終盤でホナウドももも裏を押さえるしぐさを見せており、多少試合間隔が空くとはいえ、柏戦の出場は微妙かもしれない。となると、柏戦はボランチ2枚を入れ替えざるを得なくなるのか?

 まあ、今季の前半戦は、宮本、竹内、河井、中村あたりでボランチを回していたわけで、人材というか頭数がいないわけではない。最近の起用から言うと、竹内は先発当確だと思うが、相棒がどうなることやら。

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 清水のJ1リーグ戦における節別の勝ち点推移を示した図を、また更新してみた。

 2021シーズンの勝ち点推移(オレンジ色)は、現時点で、青色の2017年とだいたい同じくらいのレベルであることが、お分かりいただけるだろう。2017年と言えば、J2からJ1に復帰したものの、小林伸二監督の下で苦戦が続き、最終節の勝利で、命からがら残留を決めたシーズンだった。最終的な勝ち点は、試合数と同じ34。試合数と同じくらいの勝ち点が残留の目安と言われているのを、地で行くような結果だった。

 2017年の苦戦は、今思えば、単純に力不足・タレント不足・経験不足だったかなという気がしている。コバさんは、魔法のような素晴らしい采配をしたわけではなかったが、諸々考えれば、まあ仕方ない低迷だったかという気がする。戦術が割とシンプルな分、最終的には根性で残留したという印象だ。ちなみに、2017年の清水も、今年と同じように、引き分けの多い年だった。最終成績は8勝・10分・16敗。

 先日の福岡戦、ロティーナ戦術が徹底され花開いたことで勝ったというわけではなかろう。むしろ、球際や精神面を強調した残留モードのサッカーが、勝ち点3をもたらした。でもそういうサッカーをするんなら、ずっとコバさんのままでよかったんじゃないのと、ついそんなことを思ってしまう。高度なはずのロティーナ戦術と、大型補強で、期待感が高かった分、そこから回り道をしての「残留モードのサッカー」には、ちぐはぐな印象を抱いてしまうのだ。もちろん、今はその道しか無いわけだが。

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penetrate

 サッカーでは、危機に陥ったチームが、監督とは関係なしに、選手が奮起したり団結したりして、勝ってしまうことが時々ある。だから、あるチームが勝ったからと言って、その監督の指導が上手く行っている保証にはならない。実際、ここ10年ほどの清水では、ゴトビ監督も、大榎監督も、チームが勝った直後に退任している。

 現在のロティーナ清水の場合は、まだそこまで監督は求心力を失っていないだろう。基本的に、選手たちは監督のサッカーを信じてトレーニングに取り組んでいるのだと想像する。しかし、ロティーナ戦術はあまりに迂遠で、降格の足音が迫ってくる中で、理想は理想として、目の前の試合でなりふり構わず勝ち点を取りに行かなければならないという意識が、選手たちに芽生えてきたのかもしれない。福岡戦での清水イレブンの姿勢は、前節とはちょっと違っていて、泥臭くても絶対に勝ち点を持って帰るのだという雰囲気が感じられた。

 そして、試合後のコメントからも、その点はうかがえた。ロティーナ監督のコメントは、相変わらずテンプレ的でつまらないものだったのに対し、キャプテン権田のそれからは危機感が読み取れた。

 次はリーグで柏戦となるが、その試合で今日のようなアグレッシブな守備だったり、切り替えの早さを失ってしまえば、積み上げが何も無いということになってしまう。ボールをつなぎたいというところもあるが、それだけでは勝てないし、まずは今日のような戦いをベースにしていきたい。

 個人的には、監督の言葉よりも、キャプテン権田の言葉の方に、リアリティを感じる。

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 アウェー福岡戦は2:1勝利。昨日述べたように、福岡は清水より完成された好チームだし、順位も清水よりずっと上だが、福岡が強いのは、ある形にはまった時だけとも言える。つまり、攻撃的な敵が前掛かりになったところをカウンターで仕留めて勝つことに特化したチームである。だから、ボール保持率の低い清水相手にはやりにくいだろう、この試合恐らく保持率の低い方が勝つに違いないと思っていた。そして、実際にそのような結果になった。

 試合終了後、ロティーナ監督は、「相手を動かして自分たちが準備してきたビルドアップができたし、ゴールを決めることもできた」とコメントした。しかし、現実には、「ビルドアップからゴールを決めた」というわけではない。1点目は相手のスローインを奪ったショートカウンターであり、2点目は逆にマイボールのスローインからだったが、敵陣で五分五分のボールになったところを拾って素早く決めたものだから、これも実質ショートカウンターみたいなものだろう。指揮官の意図したような形から得点を奪ったかどうかは微妙である。

 試合内容が指揮官の意図どおりだったかどうかはともかく、2つの得点は今の清水で最も可能性が高い形であり、いずれも素晴らしいものだった。

 普通、こんな風に鮮やかに2得点を奪ったら、チームは勢いが出て、サッカーの内容もどんどん良くなっていくものである。しかし、ロティーナ清水というチームは、得点を奪ってリードした後に、必ず劣化していく。

 今回の福岡戦、後半の最初の方までは、「さすがに今日は気持ち良く勝つことができ、もしかしたら得失点差も稼げるかも」と思っていたのだが、そこからいつもの劣化が始まった。

 まず、前線に可能性の低いパスを送り、ボールを失うことが増えていった。別に、攻めなくてもいいから、ボールを保持して時間を使えばいいものを、そういうコントロールがまったくできていない。

 そして、試合終盤はお決まりのサンドバックコースである。フリーキックのラストプレーなど、フリーのジョンマリに簡単に折り返され、それをこれまたフリーの奈良に合わせられた。今季、何度も痛い目に会ってきた形なのに、修正がまったくできていない。今回勝ち点3をとれたのは、福岡の詰めが甘かったのと、運が良かっただけである。

 残念ながら、個人的にはロティーナ清水が内容的に上向いているとは、思えない。勝ってなお、これだけ絶望的な気持ちになるチームも、珍しい。


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 そんなわけで、本日の対戦相手の福岡なのだが、どうも波の大きいチームのようだ。上に見るように、オリンピック中断前は、5連敗を喫したこともあった。しかし、五輪中断明け以降は、5勝・2分・1敗と、勝ち点を荒稼ぎしている。調べたわけではないが、直近で一番勝率が良いのが福岡なのかもしれない。

 実は、今季の清水と福岡は、同じような状況のチーム同士だった。どちらも、メインスポンサーからの手厚い支援を受け、飛躍を期したシーズンだったのである。

 福岡は昨年、他チームからのレンタル選手が活躍し、長谷部監督の優れた手腕もあり、安定した戦いでJ1昇格を果たした。しかし、レンタル選手があらかた元のチームに戻ってしまったため、今季のJ1での福岡の戦いは厳しいものになるという予想が多かった。それでも、クラブは「J1に定着する」という目標を掲げ、それに必要な戦力はある程度の資金を使ってもしっかりと補強するという方針を貫いたため、チーム力はダウンしなかったのである。

 今季の清水も、万年残留争いから脱し、上位争い・タイトル争いができるチームへと変貌すべく、大型補強を敢行した。その意味では、今季にかける意気込みは福岡と清水で同じくらい大きかったわけだが、先方は一桁順位へと躍進、当方は相も変わらぬ残留争いと、完全に明暗が分かれている。

 さて、福岡はボール保持率がリーグで最下位のチームであり、典型的な堅守速攻型である。やはり保持率が低い清水と、似通っていると言えなくもない。しかし、最近の福岡は本物の堅守であり、清水のような「安定しているかのようで、必ずあっさりと失点するチーム」とは大違いである。

 上の表を見ても分かる通り、福岡は最近、攻撃的なチーム相手に良い結果を残している。なかなか点をとれない相手がどんどん前がかりになったところで、ボールを奪って手数少なく一気に相手ゴールに迫るという戦い方が、完全にはまっている。前節の鳥栖戦など、典型的であり、鳥栖が終始攻め立てているようで、実際には福岡が鳥栖をまんまと罠にはめて、3点もとり勝っちゃったという試合だった。清水が、実際にはカウンターでしか点が取れないのに、カウンターに徹しきれないのとは、対照的だ。

 ただ、清水にはボールを握って攻め立てる力が無いので、逆に福岡は得意の勝ちパターンに持って行くのが難しいかもしれない(変な期待感だが)。また、最近の福岡がカウンターを発動する上で、FWファンマの推進力やキープ力に頼る部分が大きかったが、今節は出場停止。その点も、もしかしたら清水に幸いするかもしれない。

 ロティーナのチームが、短期間で急に良くなるとは思えないが、福岡との噛み合わせで、もしかしたら良い結果が出るかもしれないということには、ちょっとだけ期待している。


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 昨日、ロティーナ批判とも受け取られかねないことを書いたが、個人的に、ロティーナを解任すべきだとか、そういうことを言いたいわけではない。今現在、ロティーナ清水が直面している現状を、私なりに考察しているだけである。あれだけ期待感が大きかったチームが、なぜこれほどまでに低空飛行を続けているのか。そして、これから我々はどうなるのか。そうしたことにつき、個人的に思いを巡らせ、もしご興味のある方がいれば共有していただきたいという、それだけのことである。

 それで、ロティーナ論の続きになるが、果たしてロティーナは名将だろうか? それは、名将の定義によるだろう。監督が構築しようとしているサッカーの到達地点が、どれだけレベルの高いものか? そういう尺度であれば、確かに名将なのだろう。ロティーナはセレッソで、栄冠をもたらしたわけではないが、その可能性の片鱗は示した。名将の期待感は、確かにありそうである。

 しかし、最終到達点の高さも大事だが、その高みにどのくらいの速さで連れて行ってくれるのかという時間軸も、大事なはずである。「目指す高みは立派だが、そこに至るのに3年かかる。その過程では、下位カテゴリーに落ちることもある」というのでは、プロの監督として失格である。だいたい、サッカーの監督は3年くらいが賞味期限と言われているわけで、3年でようやく形を成すなどということならば、非常識である。

 ロティーナのサッカーが清水で思うように開花しない原因として、必要なピースが揃っていないことを挙げて、擁護する向きもある。しかし、今ある戦力で、現実的に、勝てるチームを構築するのも、指揮官の手腕ではないか。本当に優れた料理人なら、冷蔵庫にあるありあわせの食材だけでも、美味い飯を作るはずである。目の前に腹をすかせた客が待っているのに、「今日はフォアグラが入ってないから料理できません」では困るのである。

 ロティーナが名将であるにしても、だいぶ「条件付きの名将」なのではないか。個人的には、そんな考えに傾きつつある。

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penetrate

 残念ながら、ロティーナは残留争いに向いていないと思うのである。その理由をいくつか述べてみる。

 第1に、サッカー監督の役割の一つに、モティベーターというものがあるが、ロティーナはその部分があまりにも乏しい。試合前に情熱的なスピーチで選手のやる気を引き出したり、試合中に感情をむき出しにして選手を戦わせたりと、そうした様子はまったく見て取れない。

 第2に、ロティーナの戦術が、これまた残留争いには不向きである。ロティーナ戦術の肝は、繊細なポジション調整にあり、イレブンはいまだにその体得に四苦八苦している。残留を勝ち取るためには、相手とのデュエルで負けないというキワの部分が大事だが、ロティーナのサッカーではベクトルが自分自身のポジション調整に向きがちなので、こういう戦術では「戦う」ということができず、「火事場の馬鹿力」が働きにくい。

 第3に、ロティーナは、どちらかと言うと、ベストメンバーを送り出したらそれで監督の仕事は終わりといったタイプの指揮官である。試合中に、敵将との駆け引きや、選手交代で、勝利を手繰り寄せるといった、勝負師としての手腕には欠ける。選手交代は、勝負手というよりも、先発メンバーが疲れた時に代えるという消極的なものが目立つ(むろん選手層の問題もあるが)。これは、厳しい残留争いの中で、不利な条件だ。

 第4に、昇格・残留争いのような重要な局面では、チームの一体感が肝心である。しかるに、ロティーナはメンバーを固定し、ずっとベンチ外という選手も多いので、試合に絡めていない選手たちのモチベが低下する。一部の選手たちは、すでにチームから心が離れ、来季の就職のことで頭が一杯なのではないだろうか。

 というわけで、ロティーナは組織的なチームを長期的にじっくり作り上げることには向いているかもしれないが、残留争いに向いているとは思えない。もしも清水が「恥も外聞もなく、なりふり構わず、何としてでも今季残留する」ことを目標とするなら、篠田さんでも平岡さんでもいいから、カンフル剤となりうる指揮官にリリーフをお願いするという考え方もあるかもしれない(そうすべきだと主張しているわけではないので、悪しからず)。

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 上の図は、「オフェンスで優位性を作り出す『ポジショナルプレー』とは? /相手のDFラインを攻略するための攻撃戦術」という記事から拝借したものである。ペナルティエリアの両脇「ポケット」のことを取り上げたく、お借りした次第。

 たとえば、川崎やマリノスのような破壊力のあるチームの攻撃パターンを思い起こしてみると、ポケットを多用していることがイメージできるだろう。アタッキングサードに入り、パス交換をしているうちに、ウイングとかSBとかが裏をとってポケットに侵入し、そこからのマイナスの折り返しを中央で合わせるといった形だ。

 サイドから遠目のクロスをいくら放り込んでも、そんなものはだいたい相手のディフェンスラインに弾き返されてしまい、得点の確率はきわめて低い。これは、サッカーの常識だ。

 しかるに、昨今のロティーナ清水の攻撃は、ほとんどそういう可能性の低いサイドからの遠目のクロスに終始してしまっている。原輝樹くらいの速くて鋭いクロスだったら、成功する可能性も一応はあり、実際今季その形でサンタナが決めたゴールもあった。しかし、ポケットに侵入しての至近距離のクロスよりは、確率が低まるのは当然である。今季、清水が得点力不足に苦しんでいる最大の要因と言って過言でない。

 そうかと思うと、ロティーナ清水は、速攻になりそうな時でも、ボールコントロールを優先し、バックパスを挟んだりする。ロティーナは、ボールが行ったり来たりするバタバタした展開を好まないので、ボールを奪ったら、いったん落ち着かせるように指示しているのだろうか? それこそ、川崎やマリノスだったら、遅攻に持ち込んでも、ポケットを攻略して得点に結び付けることが可能である。それに対し、清水の場合は、実際にはカウンターが一番確率が高いのに、それを自ら封印し、下手な遅攻に持ち込んで、結局期待感の低い遠目のクロスで攻撃が終わってしまうことが多い。

 ロティーナと言えば、ポジショナルプレーを標榜する指揮官だと思うのだが、なぜその常套手段であるポケット侵入を使わないのか、あるいはやろうとしているのだが選手に技量が無いのか、謎としか言いようがない。

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penetrate

 誰だったか忘れたけれど、しばらく前に、ある専門家が、こんなことを言っていた。川崎フロンターレは、全員が上手く、チームとしての完成度も高い。だから、川崎に新規に加入した選手も、上手い周りに自分のポテンシャルが引き出され、2割増しくらいで上手くなる。前所属チームの時よりも、2割増しくらいで輝く、と。まあ、そんな話をしていた。

 翻って、我が清水はどうだろうか? 所長の率直な印象を申し上げると、「清水に入ると、どの選手も、3割減くらいで下手になるな」といったところである。

 近年、低迷を続けてきた清水に関しては、「監督が駄目」、「いや、選手が駄目」と、不毛な論争があった。しかし、今季に限っては、ロティーナ監督は他のチームでは実績を残してきた人だから、「監督が駄目」と結論付けるわけにはいかないだろう。

 これで、古株選手を中心に戦っていたら、「選手が駄目」という結論でいいと思うが、現在のロティーナ清水の主力に古株選手など一人も見当たらない。ロティーナ清水の中核を担っているのは、2020年以降に新規に加入した選手たちであり、しかもほとんどが加入時には大きな期待感を持って受け入れた戦力である。だから、「選手が駄目」とも言えない気がするのだ。

 新規の監督と新規の選手、それでガラガラポンをして、古い清水を断ち切り、新しい清水に一気に生まれ変わる。そんな大改革を打ち出したはずが、今のロティーナ清水は、古い清水の駄目なところばかりを変な形で受け継いだような、ひ弱な存在となっている。チーム全体が機能しないものだから、期待された新戦力たちも、皆3割減のパフォーマンスに終始している。

 こんなことを書いて、何かの足しになるとも思えないが、モヤモヤした思いを言葉にしてみた次第。

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106

 あくまでも噂のレベルだが、神戸戦の前くらいに、「清水が、レンタル中の権田を、移籍金2億円でポルティモネンセから買い取ることを検討している」という話が、ソーシャルメディア界隈で飛び交っていた。日本代表の正守護神を完全で獲得できるのは大きいが、いくらなんでも2億というのはどうなのかと、議論になっていたようだ。

 そうした伏線に照らしてみると、神戸戦でのお粗末な2失点目が、ますます皮肉なものに思えてしまう。あんな中学生でもしないようなポロリを、2億円のGKがするのか、と。

 以前も当S研ブログで指摘したことだが、どうも今の清水ではディフェンスラインとGK権田の信頼関係が壊れているのではないかと思う。

 確かに、サッカーには、シュートがディフェンダーに当たってコースが変わり、GKが反応できずに失点するのは、付き物である。ただ、ディフェンダーが必死にブロックに行った結果、コースが変わったからといって、普通GKは怒ったりしない。しかし、今の清水の場合には、ディフェンダーが必死に体を投げ出すのではなく、横着にヒョイと足を出して、絶妙にシュートのコースを変えたりするものだから、あれではGK権田が怒るのも当然である。

 そして、神戸戦の1失点目も、まさに井林のやる気のないシュートブロックが逆にGKを幻惑したものだった。そうした伏線があったので、この試合では、権田はいつも以上にナーバスになっていたのだろう。だからこそ、神戸の大崎の放ったシュートは力の無いものだったし、MF松岡(だったか?)に当たってほんのちょっとコースが変わっただけだったが、それに権田が反応できなかったのだと、推測する。

 当S研ブログでは以前も、チームの悪い流れを変えるためにも、ここでいったんリーグ戦のGKを権田から永井に代えてみる手もあるかもしれないと指摘したことがある。そして、同情すべき点はあるにせよ、神戸戦であのようなあり得ない失点を演じてしまった以上、GKを永井に代えてみることは、ますます正当化できる方策になった。

 永井はカップ戦で期待通りの反応の良さやフィードのセンスを見せていたわけだし、ここらあたりでリーグ戦でチャンスを与えるのがフェアな気がする。翻ってそれは、「日本代表でも外されることがあるのか」と、チーム全体の緊張感・危機感にも繋がるのではないか。

 まあ、ロティーナは保守的なので、実際にはGKを代えることはないと予想するが、そうであるならば、権田が唯一信頼するCBの鈴木義宜を早く先発に戻してあげてほしい。

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104

 神戸戦の敗戦、「悲観すべき内容ではない」といった意見も散見されるが、個人的には、大いに悲観すべき内容としか言いようのない試合だったと思う。いやむしろ、普段どういう練習をしていたら、こういう酷いサッカーができるのかと、謎が深まるばかりの試合だった。

 昨日書いたように、札幌戦の神戸は出来が非常に悪く、チームとして沈滞期にあるとしか思えなかった。しかし、今思えば、それは札幌がマンツーマン気味にハイプレッシャーをかけ続けた結果だったのだろう。清水のように強度の弱い相手に対しては、神戸はたやすくプレスを回避し、相手の間に立って苦も無くボールを回すことができた。

 試合全体を通して、強く感じたのは、やはりボールを保持して繋ぐという根幹の部分で、清水があまりにも未完成なことである。神戸の選手とは大違いで、ボールを受けてから、次のプレーをどうするか迷う場面があまりにも多く、相手のプレッシャーを受け、無理なプレー選択をしたり、結局奪われたりする。

 今回の神戸戦は、あり得ないような守備のお粗末さがクローズアップされ、逆に清水の方にも決定機はあったため、「悲観すべき内容ではない」と自分を慰めたくなる気持ちは、分からないでもない。しかし、そうした思考は、大きな落とし穴ではないかと思うのだ。


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102

 今夜の神戸戦、開始時間が当初発表の19:30ではなく、19:00に変わっているので、ご注意を。

 神戸は、現在4位ということで、ACL争いをしているわけだけど、最近の戦い振りは、決して調子が良いとは思えない。上の表に見る通り、ここ何試合かは勝ったり負けたりだ。古橋時代の貯金で今の順位に着けているという印象である。

 前節の神戸VS札幌戦を観てみたが、1:0で神戸が勝利したものの、内容的にはかなりお寒かった。確かにカウンターで奪った1点は見事だったが、見せ場はそのくらい。中立のサッカー観戦者からすると、あの手この手で攻め立てる札幌の方に好感を抱く内容だった。

 1つ勝つだけで、地獄のように苦労している清水から見ると、「え、こんな酷い内容で、ワンチャンスだけで、勝てちゃうの?」というくらい、とにかく神戸の札幌戦のパフォーマンスは低調だった。大迫には陰りが見え、武藤は足首を痛め、イニエスタにキレはなく、山口は故障離脱中で、ドウグラスは何故か不在で、攻撃の形が見えなかった。

 清水は、夏に加入した新戦力がほぼフル稼働しているが、神戸の豪華新戦力は出たり出なかったりで、内部事情が良く分からない。武藤嘉紀、大迫勇也に加え、ボージャン・クルキッチ、リンコンなどとネームバリューのある新戦力が続くが、果たして清水戦には誰が出てくるのか。対する清水も、サンタナやコロリの出場が不明、藤本は契約の都合で出場不可、鈴木義宜が復帰するのかも不透明であり、こちらもメンバーが流動的だ。

 清水から見れば仰ぎ見るような順位にいる神戸ながら、今の状況からすると、清水が致命的なパスミス等で自滅しなければ、勝ち点をとれる可能性はそれなりにあるような気もするのだが、果たしてどうなるか。


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