2016年の清水は、J2リーグで勝ち点84、得点85、得失点差48という数字を記録した。シーズン半ばから、清水の順位はさておき、得点数と得失点差では清水がダントツでトップという結果に終わるだろうと予想された。そして、得点数や得失点差は、ひょっとしたらJ2の新記録を作るかもしれない、なんて期待感も、個人的には抱いた。
そこで、当S研では、J2が2回戦総当り制になって以降の各年の優勝チームが示した数字を整理してみることにした。それが、以下のデータである。
2010年(36試合):柏:勝ち点80:得点71:得失点差47
2011年(38試合):F東京:勝ち点77:得点67:得失点差45
2012年(42試合):甲府:勝ち点86:得点63:得失点差28
2013年(42試合):G大阪:勝ち点87:得点99:得失点差53
2014年(42試合):湘南:勝ち点101:得点86:得失点差61
2015年(42試合):大宮:勝ち点86:得点72:得失点差35
残念ながら、2016年の清水の得点85、得失点差48は、新記録でも何でもなかった。得点では、2013年のガンバの99が最高のようで、2014年の湘南も今季のうちより多い86得点を挙げている。得失点差も、2014年に湘南がプラス61というとんでもない数字をたたき出しており、今年の清水はそれには足元にも及ばない。さらに言えば、2010年の柏や2011年のF東京は試合数が少なかったことを考慮すべきで、42試合に換算したら相当多い数字になる。とにかく、上には上がいたという話である。
まあ、清水は後半伸びたから、今の状態で来年もう1シーズンJ2で戦えば、湘南・ガンバ超えも夢ではないだろう。でも、J2暮らしはもうゴメン、何の未練もない。
なお、蛇足ながら付け加えれば、今季札幌がJ2で優勝したわけだが、J2優勝チームが得失点差ではトップではなかったのは2007年以来であり、実に久し振りのレアケースである。その時もJ2優勝は札幌であり(笑)、得失点差は+21で、2位の東京ヴェルディの+33に劣っていた。
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