J1のチャンピオンシップに関するこちらの記事に、興味深いデータが出ていた。チャンピオンシップに出る3チームの監督が、選手交代のカードを切るタイミングを比較している。まあ、監督の戦術だけじゃなく、負傷で前半に選手交代を行ったりする場合もあり、そういうのも全部ひっくるめた平均のはずだが、非常に参考になる情報だ。記事によれば、
今シーズンのJ1で監督が最初に交代選手を入れる平均時間は60.1分。ペトロヴィッチ監督(60.4分)と石井監督(61.0分)はほぼ平均的な時間だが、風間監督は54.9分とリーグで2番目に早いタイミングで交代のカードを切る。相手より先に動いたケースが34試合中21試合で、積極的に動いて試合展開に変化を加えてくる可能性が他の監督よりも高い。
3枚の交代カードを使い切るのが早いのはペトロヴィッチ監督で、平均77.9分はリーグ1位だ。リーグ平均が83.0分に対し、石井監督は85.5分(16位)、風間監督は85.9分(17位)で他の監督よりも最後のカードを手元に残しておく傾向が強い。
ということらしい。それで、興味を覚えたので、我らが小林監督が今季のリーグ戦で交代カードを切った時間帯を、当S研が独自に集計してみた。その結果、
1人目の交代の平均は62.0分
3人目の交代の平均は84.9分
という集計結果が出た。なお、小林監督が3人目の交代枠を使わずに残した試合が1試合だけあり(第16節)、その試合は後半アディショナルタイムが5分だったので、便宜的に95分に3人目が交代したと見なして集計した。ちなみに、第1~21節の前半戦ではそれぞれ62.1分と84.9分、第22~42節の後半戦ではそれぞれ61.9分と84.9分であり、年間を通して同じようなタイミングで選手を交代させていたことになる。
私が今季の清水の試合を観戦していて受けた印象では、小林監督は交代カードを切るのがやや遅く、非常に慎重だなという感じがしていた。皆さんもそうだと思うが、50分、60分くらいの時間帯に試合が膠着してくると、「ここで村田を入れてたたみかけろよ!」と、少々イライラしながら観戦していたものである。しかし、こうやってJ1の平均や、チャンピオンシップ進出3監督と比べてみると、若干遅いことは遅いが、それほど極端に遅いわけではないということが分かり、認識を新たにした。
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