惜しくも得点ランキングのワンツーフィニッシュこそならなかったが、それでも元紀が3ヵ月も離脱していたことを考えれば、鄭大世・大前元紀のコンビがJ2では規格外の強力2トップであったことに異論はなかろう。
個人的に、この2人について注目するのは、上の表に見るように(こちらから拝借した)、得点に占める右足・左足・ヘディングのバランスがとれていることである。2人とも、右足が利き足のはずだが、左足でもそれと遜色のないくらい正確で強いキックが蹴れる。テセのヘッドの強さは言わずもがなだが、周知のようにゲンキも小柄な割にはヘディングシュートの上手い選手である。「右足でしかシュートできない」というFWは、チャンスの場面で右足に持ち変えるので、どうしても時間がかかるしDFやGKに対応されやすいが、うちの2トップはゴール前で右足・左足・頭と最適な選択を瞬時にでき、敵もプレーを読みにくいので、決定率が高くなるのである(比較しては申し訳ないが、横浜のイバなどはほぼ左足でしかゴールできていない)。どうだ、参ったか!
それに、テセとゲンキは、2人ともFWとして求められるものをバランス良く兼ね備えていると思う。パスワーク、クロス、ドリブルなどいずれも高水準で、直接フリーキックも蹴れる。得点だけでなくアシスト数も多い。守備もできる(ゲンキに関しては、意図的に前残りしたり、わざと曖昧なポジショニングをすることもあるが、スイッチが入った時の守備能力は決して低くない)。これだけレベルの高い万能型のFWが2人も揃っているというのは、J2を戦うチームにとっては贅沢なことだった。
よかったらクリックお願いしますにほんブログ村