前節の反省を踏まえた、上手くコントロールした上での勝利だったと思う。
観客席で、近所のバカが、「なんでもっと早く出さないんだよ。なんでもいいから前に出せよ」とか、ずっと愚痴っていたけれど、この試合に限っては、イケイケでなく、無失点で確実に勝つことがテーマだったと思う。確かに、自分たち自身で攻撃にリミッターをかけて、制御してしまっている気がしてイライラする場面もあったが、ずっとリードはしていたわけだし、強引に仕掛けて変な形で失い、カウンターを浴びたりするよりは、ゲームコントロール重視で試合を運ぶということだったのだろう。
この試合で2度あった大ピンチは、チーム戦術のミスによるものではなく、個人的な問題だった。序盤の枠に当てられたシュートは高橋が揺さぶりに対応できなかったもの、後半の権田のセーブでしのいだやつは原がクロスにかぶる悪い癖が出たものであり、チームとして乱れたわけではなかった。
こういう、コントロール重視の試合で、4点とれたのだから、まあ良かったのではないか。磐田が5点とった日に、清水が4点しかとれなかったのは癪に障るが(笑)、大量得点には変わりない。
残念だったのは試合後のグダグダで、例によってなんちゃらMVPとかの表彰が長すぎて間延びするわ、運営とゴール裏が噛み合ってないわで、最悪だった。「王者の旗」といえば、我が軍の聖歌のようなものだろう。クラブの聖歌を、チャントでかき消すゴール裏というのは、何なのだろうか。秋葉監督にリバイブを持ち上げられて、何か勘違いしたのか。
ちなみに、もう10年以上前だが、シーズン終盤、日本平で湘南のJ2降格が決まったことがあった。その時、清水のゴール裏は、相手に配慮して勝ちロコを自粛した上で、湘南にチャントを送った。相手もそれを返すという、感動的な場面があった。今の清水のゴール裏は、J3降格が事実上決まってしまった大宮に、エールを送る度量もないのか。
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