念のために言っておくが、サッカーファンなら皆、本田圭佑に倣って、「清々しい」を「すがすがしい」ではなく、「きよきよしい」と読むように。
いやあ、いわきFC、きよきよしかったね。リーグ終盤、順位、勝ち点、得失点差がどんどんデリケートになってくる中で、まさか、清水相手にノーガードの殴り合いに応じてくれるチームがあるとは思わなかった。
清水サポとしては、前回の大勝再現を願う気持ちの反面、いや、今のいわきFCは監督も代わったし前回とは違うはず、油断したら「藤枝の悲劇」の二の舞になりかねないという、警戒の気持ちの方が強かったのではないか。
それが、蓋を開けてみたら、前回にほぼ匹敵する大勝である。Jリーグの歴史で、ホーム&アウェー合計で16点をたたき出したこと、合計で得失点差が+14にも達したことは、恐らく新記録ではないだろうか。知らんけど。
いわきとしては、まだ数字の上では残留が確定したわけではないけど、現実的には下とはかなり開いている。ここで清水相手にドン引き・縦ポンサッカーをやって、運良く勝ち点を拾っても意味は無く、それよりも真っ向勝負を挑んだ方がクラブの成長に繋がるという考えだったのだろう。試合後の田村雄三監督のインタビューを聞いて、何だか胸が熱くなってしまった。
試合としては、序盤サイドを使われて清水が劣勢に立ち、秋葉・清水の戦いをずっと観てきた我々としては、「あ、これはいつもの3バックへのシフトチェンジだな」と皆感じたと思う。個人的にも、プレーが切れたところで変更するかもしれないから、早く切れないかななんて思いながら観ていた。そしたら、権田からのフィード一本で中山が決め、それによってプレーが切れるという(笑)、願ってもない形! 案の定、その後のキックオフから3-4-3に変えたはずであり、それからは安心して観てられた。大勝への道筋が描かれたと言っていいだろう。
個人的に、J2、J3が嫌だなと思うのは、一つには、DAZNの実況・解説のレベルがものすごく落ちるということがある。今回の試合でも、清水は明らかに11分にシステムチェンジしたのに、そのことに実況や解説が言及したのは、ようやく前半も終わり頃になってからである。あれなら、何のための解説者なのか分からない。際どい場面で、「オ~」などと叫ぶだけだったら、素人でもできる。
ここ何年か、得点における外国人依存度の高い清水だが、7点とったこの試合で、得点者が全員日本人というのは、ちょっとレアだったな。
個人的には、サブのセンターフォワードはやはり北川でいいのではということも、確信した。前回の磐田戦、セフンががら空きのゴールにシュートを打たなかったことにも失望したが、もっとまずいと思ったのは、ラストプレーで、目の前を敵のドゥドゥがボールを運んでいるのに、それを指をくわえて眺めていたことである。あれは、ファウルをしてでも、止める場面だろう。センターライン付近で相手を止めたところで、フリーキックは大きなピンチにはならないわけで。セフン、技量云々の以前に、サッカーセンスがなさすぎる。むろんセフンの覚醒にも期待したいが、現状では北川優先でお願いしたい。
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