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 悔やんでも悔やみきれない湘南戦。あの試合、戦術的なあやは、リカルド監督が4-4-2から3-4-3にシステム変更したことにあった気がする。たぶん、前半の飲水タイムを境に、ピカチュウをウイングバックに下げ、3(5)バックに変更したのではないか。

 12分に運良く先制はしたが、システム的なミスマッチを突かれ、危ない場面が多い。これは対応しなければ、危うい。指揮官はそのように判断したのだろうか。実際、4バックの時には、清水のセンターバックとサイドバックの間に走り込まれてピンチを迎えた場面があり、そういう対策だったのかもしれない。

 実際、その対応により、湘南に決定機は作らせず、無失点の時間帯が長く続いた。しかし、同時に清水の良さも消してしまった印象が強い。清水の場合、リードしてから、守りに入るよりも、アグレッシブに追加点を狙った方が、結果的に上手く行くケースが多い。しかし、湘南戦では、システムチェンジにより、推進力がまったくなくなり、受けに回るだけになってしまった。選手交代も、中山は守備で追いかけまわすことに主眼があった感じがしたし、北川や唯人といった切り札が残っていたにもかかわらず、守備バランスの良い白崎を残した。

 湘南の戦い方は、意外と前から来ないなど、予想外だった部分もあるだろう。それでも、あのチームの基本的な戦い方は、事前に分かっていたはずである。試合が始まってから、ミスマッチに慌ててシステム変更し、自分たちのサッカーも見失ったというのは、残念だった。

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